GOOPASS MAGAZINEで初めて記事を担当します、写真家の相沢亮と申します。
今回、SIGMA(シグマ)さんの望遠ズームレンズである「SIGMA 70-200mm F2.8 DG DN OS | Sports(ソニー Eマウント用)」をお借りしましたので、レビューをお届けします。
使ってみた印象として、全域でF2.8通し、70-200mmでF2.8の望遠ズームレンズでありながら1,335gといった比較的軽量なレンズ、それに加えインナーズームといった特徴から携帯性も良いと感じました。
特定の被写体を撮りたいと計画的に進める撮影の場面はもちろん、気軽に写真を撮りに行きたい場面でこのレンズを選ぶという選択肢もあるなと思いました。
今までであれば、重量のある望遠レンズのみを持っていくという選択肢が頭の中になかったのですが、このレンズの描写性能からさまざまな被写体を撮ってみたいと感じ、今回さまざまなシーンで撮影してみました。
作例とともにぜひご覧ください。
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70-200mm F2.8 DG DN OS [ソニーE用]
・SIGMA(シグマ)のおすすめ神レンズ10選、LマウントやEマウントも
・SIGMA(シグマ)カメラおすすめ6選!
・SIGMA(シグマ)のおすすめ単焦点レンズ12選
・SIGMA(シグマ)のおすすめ望遠レンズ8選
・SIGMA(シグマ)のおすすめ広角レンズ7選
目次
執筆者:プロフィール

相沢亮
写真家・ライター
2020年より東京を拠点に写真家・ライターとして活動。旅記事の執筆、広告撮影、雑誌への寄稿など、活動の幅を広げる。2021年2月に写真家としてのインタビュー記事が朝日新聞WEBメディア「withnews」およびYahoo! JAPANで公開された。2022年3月初著書『日常のフォトグラフィ』(玄光社)を出版。
Instagram:https://www.instagram.com/aizawaryo__/
X(旧Twitter):https://twitter.com/aizawa0192
前モデル「70-200mmF2.8 DG OS HSM|Sports」との比較

今回の「70-200mm F2.8 DG DN OS | Sports」と前モデルの「70-200mmF2.8 DG OS HSM|Sports」と比較した最初の第一印象は、その軽さでした。
前モデルが1,805gなのに対し、1,335gであり、約470gの軽量化に成功し、70-200mm開放値F2.8のレンズの中では、かなり軽い方といえます。
最大形90.6mm、長さ205mmといったサイズ感のおかげもあり、ボディにレンズをつけた時のバランス感が良く、携帯性の良さを感じました。
その名称からスポーツの撮影の場面がメインのターゲットかと思いますが、前モデルと比較した時のコンパクトさや最短撮影距離(65〜100cm)から望遠レンズでありながら、小回りが効き、さまざまなシーンでの撮影が楽しめます。
インナーズームのため、手持ちでのバランス感が変わらないのも嬉しい要素の1つでした。
高速かつ信頼、安定感のあるAFと嬉しいフォーカスリミッター
動物を撮りたいなと思い、井の頭自然文化園と上野動物園に行ってきました。
動物園といえば、予測のできない動きのある被写体への素早くて正確なフォーカス機能が求められるシーンで、しかも手前の柵にAFがあってしまうことや三脚を立てることが難しいシーンです。
試してみた印象は、オートフォーカスがとても速いという印象でした。
ストレスなく動物の瞳へ正確かつ高速にフォーカスを合わせることに成功しました。
各動物園に、許可を得て撮影、掲載しています。
まずは、フェネックの作例をご紹介。

寝ているフェネックがあくびをしたのですが、さっとスムーズにフォーカスを合わせることに成功し、口を開いた瞬間の撮影に成功しました。
体感約1秒のあくびの可愛い瞬間を逃すことなく、捉えたい場面ですっとフォーカスを合わせることができました。

寝ているフェネックが可愛いかったです。
動きの素早い被写体であっても、元々スポーツのシーンに対応できるレンズですので、問題なくフォーカスを合わせることができます。
スポーツや動物に限らず、飛行機や電車といった動く被写体に最適なレンズの1つだと感じました。
加えて、役立つ機能がフォーカスリミッター。
この機能はピントを合わせる範囲を制限する機能で、被写体からFULL、3m-∞、・-3mとシーンに合わせて活用すると快適な撮影がより楽しめます。
例えば、3m-∞は、3mを基準に撮影場所から3m以内の距離のものにピントを合わせることを防ぎます。

手前に障害物があるシーン、今回でいえば紐、柵、金網ですが、そこにフォーカスを合わせることを防ぐことができ、快適に撮影が楽しめました。
メインの被写体の前に障害物があるようなシーンで奥のメインの被写体にフォーカスを合わせ続けることができるので、手前にピントが合い、ピンボケを回避することができます。

逆に撮影場所から3m以内のものにのみピントを合わせることもできるため、シーンに合わせて活用することができます(・-3m)。
シャープかつクリアな描写性能
水辺にいた午後の西陽に照らされるフラミンゴが美しかったので撮影してみました。

F2.8と開放で撮ったのですが、逆光の条件下でもコントラストもしっかりしていて、ピント面のシャープさと解像感(解像度?)のおかげで細部まで美しい写りを実現してくれました。

また逆光耐性に関してもフレアやゴーストなどを抑える設計になっているので、逆光の条件下で画質の低下を気にせずしっかり写したい時にも安心です。
ズームレンズですが、写りに関しては単焦点レンズとほぼ変わらないような満足感を得られるような印象を受けました。

シロフクロウを陰影を活かし、撮影しました。

オオワシを撮影。
70-200mmのF2.8の単焦点レンズを持っているような気分です。
ズームリングも非常に滑らかな動きのため、スムーズに構図を決めることが可能です。
たとえば、比較的小さな被写体で動き回るリスなどの小動物の撮影において、まずはファインダー内に収め、スムーズにズームして好みの構図を決める。そういった使い方も可能です。

今回の撮影は、動物メインでしたが、開放F2.8通し、インナーズームという特徴から手持ちのポートレートの撮影にも最適な印象を受けました。
ロケなどでさまざまなシーンで撮影したいときは、手持ちの方が小回りが効くのでバランスの崩れないインナーズームはありがたいです。次はポートレートに挑戦したいと思います。
あと個人的には、インナーズームのおかげで200mmのテレ端側でもサイズ感が変わらないことが嬉しい要素です。
望遠側に構えた時のごつく、いかにも望遠レンズを構えていますという感じを出したくない場面もあるので、インナーズームは、ありがたいです。
ズームすると筐体が伸びてくるタイプのレンズで撮影していると、ちょっと人目が気になるなと個人的に感じることがあります。
滑らかなズームリングと絞りリングの操作感
構図を決めて、そこから徐々にズームして、構図の最終調整。
そういった撮影方法を取ることが多いのですが、滑らかなズームリングの操作感のおかげでスムーズに構図を決めることができます。
絞りリングに関しても、もうちょっとISOを下げるために、F値を調整したい時などにストレスなく操作できました。
下記の作例のようにF値を調整した上で、陰影のコントラストやシャープな写りを楽しめるのもこのレンズの魅力です。



70-200mm F2.8 DG DN OS [ソニーE用]
柔らかく滑らかなボケ
まずは、ミーアキャットの作例をご紹介。

木々を背景にしたのですが、癖のない綺麗な玉ボケとともに写すことができました。

ピント面である瞳をシャープに写し、背景の滑らかなボケで被写体を浮かび上がらせています。

ピント面のシャープでカリッとした写りに満足です。
室内で花の撮影にも挑戦。

このような写真を撮りたい時に普段は望遠レンズを使うようなことは滅多にないのですが、最短撮影距離が65cmでF2.8、単焦点のような写りからついつい試したくなりました。
好みの陰影のコントラストや優しいボケの写りを実現してくれました。
室内の物撮りで望遠レンズを使い納得のいく写りを実現できる日が来るとは、、、そんな小さな衝撃を受けました。
フィルムカメラも撮影。

窓からの自然光の強いシーンでしたが、被写体のシャープさを損なわずに撮影することができました。
85mmの単焦点などを使いテーブルフォトを撮ることはありますが、70-200mmのズームレンズもありかも、、そんなことを思いました。
ズーム全域でF2.8での撮影が可能なため、さまざまな焦点距離でボケを活かした撮影が可能です。ボケの印象は癖のないすっきりとした印象で被写体を際立たせたい場面などに重宝しそうです。
手持ちでも安心の手ブレ補正機能
気になる手ブレ補正ですが、広角端で7.5段分、テレ端側5.5段といった比較的重量のある望遠レンズでも安心して手持ち撮影に臨めます。

夕暮れの辺りが薄暗くなる時間帯に月と街並みを撮影しました。

機材の総重量から手持ちでギリギリのシャッタースピードだったのですが、ブレるようなミスショットもなく、手ブレ補正がしっかり効いている印象を受けました。


より難しいシーンとして、ブルーアワーの時間帯の撮影でも使用してみました。ぜひその写りを参考にしてみてください。

三脚を使って撮影ができる場所は限られていますので三脚を使わずに望遠レンズでここまでさまざまな撮影が楽しめるのはありがたいです。

ついつい持ち歩きたくなり、冬のゲレンデにも持っていきました。
今まで、特に特定の被写体を決めずに撮影したい日には比較的軽量なレンズを持ち出すことが多かったのですが、「今日はSIGMA 70-200mm F2.8 DG DN OS | Sportsを使い、撮影をしてみようかな」そんなことを思わせてくれるレンズだと感じました。

焦点距離が変わるだけで今までの写真とは違った印象になるので、写真表現の幅が広がったように感じました。
優秀な性能面でありながら描写性能も抜群なので、持ち歩きたくなるレンズの1つ、そんな印象のレンズでした。

まとめ
今回「SIGMA 70-200mm F2.8 DG DN OS | Sports」を使いさまざまな撮影に挑戦しましたが、持ってみた印象が
・70-200の望遠レンズなのに、単焦点レンズのような描写性能を実現
・高速かつ正確なAFのおかげで大事なシャッターチャンスを逃さない
・F2.8通し、焦点距離70mmで最短撮影距離65cmといった特徴からさまざまなシーンでの撮影を楽しめる
・1,345gといった望遠レンズなのに比較的軽量
・優秀な手ブレ補正やバランスが崩れないインナーズームのおかげでさまざまなシーンにおいて手持ち撮影が可能
・癖のないすっきりとしたボケで被写体を際立たせる写り
と感じました。
望遠レンズといえば、特定のシーンで持ち出すものという印象がありましたが、このレンズはそういった一種の固定概念のようなものを払拭してくれるような存在に感じました。

70-200mm F2.8 DG DN OS [ソニーE用]
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