GOOPASS MAGAZINEをご覧の皆さんこんにちは、GOOPASS MAGAZINE編集部の長峰です。

今回、SIGMA(シグマ)さん(以下、敬称略)から24mm F1.4 DG DN | Art をお借りしたので、レビューをお届けします。

結論からお伝えすると、本格的な星景撮影や風景撮影はもちろん、気軽なスナップまで幅広く撮影したい方にはおすすめのレンズです!

購入する前にレンタルで試すこともできます。

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進化した24mmF1.4

SIGMA 24mm F1.4 DG DN | Art 実写レビュー

シグマの24mmといえば、2018年に一眼レフ用として販売されていた24mm F1.4 DG HSM | Artがありますが、2022年8月26日、ミラーレス専用に設計されたレンズ24mm F1.4 DG DN | Artが登場しました。

ぱっと見るだけだと違いがわかりにくいのですが、以前のレンズが「HSM」で今回が「DN」ですね。

その違いを知るために少し深掘りしますが、「HSM」はシグマ独自開発のAF駆動用超音波モーターHyper Sonic Motorを搭載したレンズのことを指し、今回発売された「DN」(Digital Neo)はショートフランジバックを採用したミラーレスカメラに最適な設計を行ったレンズのことを言います。

フランジバックが短いと広角レンズを小型化・高画質化しやすいというメリットがあるため、そのメリットを十分に生かした開発がされています。

重さを比べてみると、24mm F1.4 DG HSM | Art(Eマウント)は740g、24mm F1.4 DG DN | Artは510g。230gも軽量化されています。

日常使いできる星景レンズ

SIGMA 24mm F1.4 DG DN | Art 実写レビュー

24mm F1.4 DG DN | Art は、公式サイトに「日常使いできる星景レンズ」とあるように、厳しい要求が求められる星景撮影でも十分に対応できる高い光学性能が備わったレンズ。

以前のレンズに比べるとさらにサジタルコマフレアを抑制し、点像再現性が向上しました。

サジタルコマフレアとは、画面端で円状の光が鳥が飛んでいるような形状になって写し出されることを言います。星景写真や夜景写真で点が点に写らない状態のことですね。

シグマのレンズは「Art」「Contemporary」「Sports」の3ラインが展開されており、今回発売された24mm F1.4 DG DN | Art は、名称からもわかるとおりArtラインに属しているレンズです。

Artレンズの特徴としては、サイズや多機能性に優先して「圧倒的な描写性能」を追求している点が挙げられ、アーティスティックな作家性を生かした作品づくりに適しています。

しかし、24mm F1.4 DG DN | Art はArtラインに属しているにも関わらず携帯性にも優れており、軽量・コンパクトな作りになっているのが大きなポイント。

星景撮影は、24mm F1.4 DG DN | Art と同時に発売された20mm F1.4 DG DN | Artの方でレビューをしますので、この記事では夜景や旅行・スナップをメインにレビューいたします。

まずは、作例写真からご覧ください。

今すぐという方は、下記のリンクからレンタルが可能です。

SIGMA

24mm F1.4 DG DN [ソニーE用]

作例

さまざまなカテゴリに分けて撮影してきましたので、ご自身の撮りたい被写体に合わせて読んでみてください。ボディはα7 IIIを使用しています。

三脚を使用した夜景撮影

SIGMA 24mm F1.4 DG DN | Art 実写レビュー
13秒 , F8.0 , ISO100 , 24mm

明るいレンズでまず撮ってみたかったのが横浜みなとみらいの夜景。

隅々まで解像していて、Artラインらしいシャープでクリアな描写です。

夜景撮影や風景撮影ではF8.0ほど絞ると高い解像感が出ますので、まずはF8.0で撮影してみましたが検証を兼ねて開放F1.4でも撮ってみました。

SIGMA 24mm F1.4 DG DN | Art 実写レビュー
0.5秒 , F1.4 , ISO100 , 24mm

F1.4の方がシャッタースピードが稼げますので、こちらの方が観覧車の撮影に向いていますが(ブレずに撮影ができる)、F8.0と比べると下記のように多少解像感が落ちてしまいます。

SIGMA 24mm F1.4 DG DN | Art 実写レビュー

そこで、F2.8まで絞って撮影した写真が下記です。

SIGMA 24mm F1.4 DG DN | Art 実写レビュー
1.6秒 , F2.8 , ISO100 , 24mm

F2.8というと多くの「明るいレンズ」では開放にあたりますが、24mm F1.4 DG DN | Artであれば、開放から6段も絞った状態で撮影ができます。

多くのレンズに共通していますが、24mm F1.4 DG DN | Artも開放よりは少し絞った方が解像感が高まります。

SIGMA 24mm F1.4 DG DN | Art 実写レビュー

今回は動体である観覧車とロープウェイが被写体の中に含まれていましたので、それらがブレずに撮影でき、高い解像感を得るにはF2.8あたりがベストでした。

今回は検証のために3つの設定で撮影しましたが、大きく引き伸ばさない限りはどの設定でも実用上は問題なく、それほど気にすることはないと思います。

手持ちで夜景撮影

SIGMA 24mm F1.4 DG DN | Art 実写レビュー
1/50秒 , F4.0 , ISO500 , 24mm

明るいレンズなので、もちろん手持ちでも簡単に夜景が撮影できます。

最近では、ボディ側の性能もあがりISOをかなり上げてもノイズの少ない写真を撮ることができますが、そうはいってもISOを下げて撮ることができる24mm F1.4 DG DN | Artには安心感があります。

三脚を使った本格的な撮影はもちろん、手持ちで夜景を撮ることができるのはメリットです。

気軽にスナップ撮影

SIGMA 24mm F1.4 DG DN | Art 実写レビュー
1/400秒 , F3.5 , ISO100 , 24mm

「日常使いできる星景レンズ」ということで、本当に日常使いに適しているのか気になるところではないでしょうか?

日常使いの撮影というとスナップかと思い、実際に24mm F1.4 DG DN | Artを持って街をぶらぶらと散歩しながら撮影してみました。

結論としては、24mm F1.4 DG DN | Artはペットボトル約1本分の重さですが、大口径の広角レンズはその重さを感じさせない描写力でした!

レンズが大き過ぎないため、街で構えてもそれほど目立ちません。

24mmという画角は、スナップに適していると言われる35mmより広い画角なので、写真の中に入ってくる情報が多いのが特徴です。

そのため、街並みをどう切り取るか考えながら歩くのが面白いポイントでもありました。

ボケを活かした花撮影

SIGMA 24mm F1.4 DG DN | Art 実写レビュー
1/320秒 , F2.8 , ISO100 , 24mm

広角レンズでも寄って撮れば、背景を美しくボカすことができます。最短撮影距離は25cmなので、比較的寄れるレンズ。

広角レンズは広い画角のため主題と副題をハッキリさせるのが難しいですが、切り取る風景を見つけしっかりと寄れば、主題を目立たせる写真も撮ることができます。

さすがに開放F1.4で撮ると被写界深度が浅すぎるので(ピントがシビア…)、F2.8で撮影しましたが柔らかく綺麗にボケています。

室内撮影

SIGMA 24mm F1.4 DG DN | Art 実写レビュー
1/30秒 , F1.4 , ISO400 , 24mm

35mmや50mmのレンズだと焦点距離が長いため、旅先で泊まったホテルの室内や、カフェなどの店内の様子を撮るのが難しい場合も。

しかし、広角24mmならゆったりと室内・店内を写すことが可能です。

しかも明るいレンズなので、照度が足りないおしゃれなカフェの店内でも問題なく撮ることができます。

24mmだと少しゆがみが出るため、気になる方はAdobe Photoshop Lightroomなどで補正するのがおすすめです。

テーブルフォト

SIGMA 24mm F1.4 DG DN | Art 実写レビュー
1/50秒 , F2.5 , ISO320 , 24mm

カフェやレストランなどで、さくっと撮影するのにも向いています。店内では被写体との距離が近いことが多いため、寄れるレンズは大活躍。

フードフォトは斜め45度から撮ることも多いと思いますが、広角レンズだと背景に人が写ってしまうことも。そういう時には真上から撮るのがおすすめです。

旅先で街並みや風景を撮影した流れで、そのままレンズを付け替えることなくテーブルフォトが撮れるのは大きなメリット。

α7 IIIと24mm F1.4 DG DN | Artの組み合わせはそれほど大きくはないので、店内でぎょっとされることもなかったです。

フレア・ゴーストを抑制した撮影

SIGMA 24mm F1.4 DG DN | Art 実写レビュー
1/1250秒 , F4.0 , ISO100 , 24mm

フレア・ゴーストを検証するために、逆光で撮影してみました。

24mm F1.4 DG DN | Artはスーパーマルチレイヤーコートとナノポーラスコーティング(NPC)が採用されているため、フレア・ゴーストは気になるレベルではありませんでした。

SIGMA

24mm F1.4 DG DN [ソニーE用]

SIGMA 24mm F1.4 DG DN | Artのスペック

続いて、スペックを見ていきましょう。

 24mm F1.4 DG DN | Art
レンズ構成枚数14群17枚(FLD2枚、SLD1枚、非球面レンズ4枚)
画角84.1°
最小絞りF16
最短撮影距離25cm
最大撮影倍率1:7.1
フィルターサイズφ72mm
最大径 × 長さソニー E マウント φ75.7mm × 97.5mm
質量ソニー E マウント 510g
その他防塵防滴構造

圧倒的な描写力

SIGMA 24mm F1.4 DG DN | Art 実写レビュー
1000秒 , F4.0 , ISO100 , 24mm

そもそもArtレンズという時点で、描写力が高いのは言わずもがな。

それに加え、厳しい要求が求められる星景撮影にも適しているということはどういうことでしょうか。

星景を撮影するうえでは、星がきれいな点状に写すことがポイントとなってきます。

星景撮影では、広角かつ明るいレンズで撮ることが理想とされていますが、広角化・大口径化すればするほど、画面周辺の点像が鳥が羽ばたいたような形に見えるサジタルコマフレアが出やすくなります。

それらの諸収差を、14群17枚のレンズ構成にFLDガラス2枚、SLDガラス1枚、非球面レンズ4枚を採用することで、徹底的に抑制しているのです。

筆者は星空が美しく見える地域に住んでいないため、今回は夜景撮影でサジタルコマフレアについて検証してみましたが、気になるほどはありませんでした。

SIGMA 24mm F1.4 DG DN | Art 実写レビュー
1/30秒 , F1.4 , ISO800 , 24mm

緑の部分を拡大すると下記です。

SIGMA 24mm F1.4 DG DN | Art 実写レビュー

かなり拡大して、多少サジタルコマフレアが出ているかなというレベルです。

星景撮影のレビューについては、24mm F1.4 DG DN | Artと同時期に発売された20mm F1.4 DG DN | Artの方でお届けしますので、そちらの公開をお楽しみに。

コンパクトボディ

SIGMA 24mm F1.4 DG DN | Art 実写レビュー

大口径の広角レンズにもかかわらず、質量は510g。

冒頭にも記載しましたが、前モデルの24mm F1.4 DG HSM | Artは740g(Eマウント)、今回の24mm F1.4 DG DN | Artは510g。230gも軽量化されています。

大きさは、筆者の手のひら(手首から中指まで約17㎝)にすっぽりとはいきませんが、φ75.7mm × 97.5mmでコンパクトなサイズ。

ショートフランジバックによる設計自由度を活かして最適化されており、各種パーツも1g単位で軽量化しました。

もともとArtレンズは携帯性よりも描写力に重きを置いたラインですが、そのArtレンズに属していながらも持ち運びやすさがウリのレンズです。

多機能レンズ

単焦点なのにも関わらず、さまざまな機能を有しているのが24mm F1.4 DG DN | Artの特徴。ひとつずつ見ていきましょう。

SIGMA 24mm F1.4 DG DN | Art 実写レビュー

フォーカスモード切り替えスイッチは、AF(オートフォーカス)とMF(マニュアルフォーカス)をボタンひとつで変更できるスイッチです。フォカースリングは少し固めな印象ですが、安定感があります。

AFLボタンは、AF作動中にAFLボタンを押すとAFをストップさせることができます。また、AFをストップさせる以外にも任意の機能をカスタマイズすることが可能。ただしカメラによっては、AFLボタンが対応していない場合があります。

SIGMA(シグマ) 24mm F1.4 DG DN | Art 実写レビュー

新機能のMFLスイッチをLOCKにするとフォーカスリングの操作を無効にすることができます。MFでピントを合わせたあとに、誤ってフォーカスリングを触ってずれてしまわないようにする時に役立ちます。

絞りリングクリックスイッチは、MF時にレンズ側で絞りを開放または絞る時に使うスイッチです。ONにするとカチカチとクリック音が鳴りますが、OFFにするとクリック音がなくなりスムーズにリングを動かすことができますので、動画撮影時に効果を発揮します。

SIGMA 24mm F1.4 DG DN | Art 実写レビュー

絞りリングロックスイッチは、絞りリングの意図しない誤操作を防ぐことができるスイッチです。

ロックにしておくと、絞りリングが固定されます。静止画の撮影ですと、あまり気にならないかもしれませんが、動画撮影時にはうっかりさわってしまうこともあるので、便利なスイッチです。

使ってみた感想

SIGMA 24mm F1.4 DG DN | Art 実写レビュー
1/200秒 , F4.0 , ISO100 , 24mm

Artレンズは描写力が高いので、個人的に絶大な信頼を置いているレンズです。

特にシャープさと諧調の豊かさに加えて、コスパがいい(描写力と価格のバランスがちょうどいい)ところが気に入っており、仕事でもよく使用しています。

20mm以下の超広角レンズとなると歪みが出やすいですが、24mmはそれほど歪みも気にならないちょうどいい焦点距離。多くの標準ズームレンズの広角側で使われている焦点距離なので、扱いやすかったです。

以前までは「Artレンズは描写力は高いけど、重い…」がゆえに、仕事以外ではあまり持ち出さなかったレンズでもあります。

しかし、今回、旅行やスナップで使用してみて、携帯性にすぐれていたので本当に日常使いできるレンズだと感じました。

SIGMA 24mm F1.4 DG DN | Artを手に入れる方法

SIGMA 24mm F1.4 DG DN | Art 実写レビュー

購入する

シグマオンラインショップでは、118,800円 (税込)で購入できます。また、家電量販店やネットショップなどで購入可能です。

レンタルする

24mm F1.4 DG DN | Artに興味はあるけど、過去にレンズの購入で失敗したことがあるから、いきなり買うのはちょっと怖い…」という方には、レンタルするという選択肢がオススメ。

カメラのレンタル・中古買取・中古販売「GOOPASS」では、24mm F1.4 DG DN | Artをレンタルすることができます。

SIGMA

24mm F1.4 DG DN [ソニーE用]

まとめ

SIGMA 24mm F1.4 DG DN | Art 実写レビュー
1/1000秒 , F4.0 , ISO100 , 24mm

描写力も機動力も高い方がいいという方には、ぴったりのレンズ。

軽量・コンパクトな24mm F1.4 DG DN | Artは、用途や場所を限定することなく、風景撮影や旅行、スナップなどで撮影を楽しむことができます。

プロユースの方はもちろん、ワンランク上のスナップ写真を撮りたいという方にもおすすめです。

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