こんにちは。フォトグラファーのYuriと申します。
今回は、SIGMA(シグマ)から2023年9月21日に発売された富士フイルムXマウント用の単焦点レンズ「23mm F1.4 DC DN | Contemporary」をレビューさせていただきます。
フルサイズ換算で35㎜相当となる使いやすい焦点距離に、明るいF1.4の口径を持ち合わせたこのレンズは、1本で様々なシーンに対応できる、まさに万能レンズ。
実際にこのレンズを旅先に持って行ったのですが、広大な空や海、カフェや植物など、旅先の多彩なシーンを素敵に残すことができました。
目にした光景を、そのままの美しさで切り取ることができる、「23mm F1.4 DC DN | Contemporary」。富士フイルム X-T5に装着して撮影した作例とともに、詳細を紹介したいと思います。
購入する前にレンタルで試すこともできます。
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23mm F1.4 DC DN [フジフイルム用]
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目次
執筆者:プロフィール

Yuri
photographer
大阪府在住。「ふんわりかわいい写真」をテーマに、旅先の魅力やカメラの楽しみ方を発信。
フォトグラファーとして、観光プロモーションやポートレート、企業SNS等の撮影を手がける。写真セミナー講師、雑誌/書籍等への寄稿・写真提供など、幅広く活動中。
Instagram:https://www.instagram.com/camel8326/
ポートフォリオ:https://yuri-photograph.com/
撮影に集中できる、小型軽量ボディ

このレンズを手にした時にまず驚いたのが、小型軽量なボディ。質量340gと、片手で軽々と持つことができます。旅先や日常でカメラを持ち出すとなると、重いものはどうしても敬遠してしまいがち。コンパクトで軽量なレンズだからこそ、出かける前に悩まずに持ち出すことができます。
小型軽量であるため、撮影に集中できることも魅力的。カメラの重さが負担にならないので、思いのままにシャッターを切る撮影体験を楽しめます。
レンズボディには、軽量かつ高品位なプラスチックパーツをメインで使用。デザイン自体はシンプルでありながら、マニュアルリングの操作感の良さなど、細かい部分にまで気を配られた製品であることを実感します。
1点だけ注意点があるとすると、レンズ側に絞りリングがないこと。絞りをボディ側で調整する必要があるため、普段から純正レンズを使用されている方は注意が必要です。
Contemporaryラインの美しい描写力

このレンズはSIGMAの中でも「Contemporary」というラインの商品。「Contemporary」とは、「高性能かつ小型軽量、真のオールマイティレンズ」という定義を持ち、高度な光学性能とレンズの小型軽量化という相反する理想を実現するために、最新のテクノロジーを惜しみなく投入されて作られています。
品質に妥協せずに作られたレンズだからこその、優れた解像力は、写真を撮っている時間を何よりも楽しませてくれます。

こちらは南国の海を写した1枚。波紋の繊細なディティールがしっかりと描写されていることが、伝わると思います。

同じく南国で撮影したハイビスカスの写真。こちらはF1.4で撮影しているのですが、主役のハイビスカスがきれいにフォーカスされ、細部まで丁寧に写してくれています。

光と影の美しさに惹かれて、撮影した1枚。
F2.2で撮影しているため、ピントが当たっている範囲は狭いですが、小さなお花や緑が生き生きと写し出されています。
ピントが当たっていない部分も、葉っぱの艶感や光が生み出すコントラストを絶妙な美しさで表現してくれるため、何気ないシーンがドラマチックに。

さらに驚いたのが、逆光時の描写の美しさ。
逆光時に絞りを開放にして撮影すると、強いゴースト・フレアが入ってしまったり、解像感が落ちてしまったりするレンズもありますが、このレンズは開放で撮影しても被写体をシャープに写してくれます。
「光を柔らかく拡散する」という、逆光ならではの儚い美しさを表現しつつ、描写は落とさない。この性能は、このようなシチュエーションでの撮影が好きな私にとって、非常に頼りになります。

目にした美しさを、そのまま、もしくはそれ以上に、残してくれる描写力。このレンズが出す画に魅了され、気づいたら夢中でシャッターを切っていました。
F1.4の柔らかいボケが織りなす表現
このレンズの大きな魅力として挙げられるのが、F1.4まで開放できることではないでしょうか。
F値を1.4まで下げて撮影することができるため、23mmという広角寄りのレンズでありながら、ボケを活かした作品を残すことができます。

拾ったお花が可愛くて、撮影した1枚。背後に写る木漏れ日がボケていることで、主役となるお花の存在感が際立ちます。

夕方の優しい光の中で撮影したこちらの写真。キラキラと反射する葉を柔らかい玉ボケで表現してくれていて、幻想的な写真に。フルサイズ換算35mm相当のレンズでも、ボケ感を楽しめることが実感できます。

広角寄りのレンズだからこそ、背景の景色をしっかり入れつつ、ボケを表現できる点も魅力的。広がる青空を背景に入れて、南国らしいふんわり爽やかな1枚に。

こちらは植物の前ボケを入れた1枚。35mm相当のレンズで前ボケを入れるのはなかなか難しいのですが、F1.4まで開放できることで、それが叶えられます。
奥行きのある表現をしたい時や、見せたくないものを隠したい時など、前ボケは様々なシーンで活用できます。

F値を下げられるからこそ、暗所でもシャッタースピードを稼げることも魅力的。
こちらの写真は暗い環境で撮影した1枚ですが、F値を1.4まで下げられたことで、ISO感度を抑えて撮影することができました。
開放絞り値が低いレンズは、その場の状況によって設定を柔軟に調整できることが、メリットでもありますね。
どんなシーンでも万能に切り取れる、35mmの魅力
ここまで、このレンズの性能部分にフィーチャーして話してきましたが、個人的に何よりも使いやすさを感じたのが、フルサイズ換算で35mm相当となる焦点距離。
広すぎず狭すぎずな絶妙な画角であるため、1本あれば、広大な景色もクローズアップしたいシーンも幅広く残すことができます。

美しく広がる、ロングビーチを撮影した1枚。空と海、白い砂浜をまるっと入れることで、このロケーションの魅力が伝わるのではないでしょうか。
もちろんレンズを変えればもっと広く写すこともできますが、広角レンズは「写したくない余計なものが写ってしまう」という欠点も。風景を切り取る時には、意外と35mmぐらいの画角が使いやすいことが多いです。

空を広く入れつつ、ヤシの木を入れることで、南国の開放感を表現したカット。こんな風に贅沢な余白も入れられます。

この絶妙な焦点距離は、風景×人物撮影でも便利。私は風景に溶け込むポートレート写真を撮ることが好きで、「景色を広く写しつつ、人物を小さく入れる」というバランスを大切にしています。
35mmは、美しい景色をしっかりと入れ込みながら、人物の全身を小さく写す時に、使いやすい距離感。
カメラと被写体の距離をあまり離さなくても撮影できるため、旅先で思いついた時に、さくっと撮れる手軽さが良いです。

刻々と変わる空の色を写すのも、このレンズの楽しみ方の一つ。
日が沈んだ少し後、ピンク色に染まった空。少し遠かったけれど、明るく浮かぶ月と共に。
空だけ、海も一緒に…など、焦点距離は固定でも、アングルをを変えるだけで写真の印象を変えることができます。

マジックアワーのグラデーションや太陽が覗く瞬間など、時間の動きを追いかけて撮影。
空と海の織りなす幻想的な世界を、1本でしっかりと残すことができます。

旅先でつい撮りたくなる、手元のショット。片手で被写体を持ちながら、もう片方の手でシャッターを切る時に、35mmの画角はちょうど良い広さ。
小型軽量なレンズだからこそ、片手でカメラを持っている状態でも、ストレスなく撮影することができました。

被写体を広く切り取れる魅力をたくさん話してきましたが、クローズアップした写真も、もちろん撮影できます。
このレンズの最短撮影距離は25cm。被写体に接近して撮ることで、メインとなる被写体を印象的に捉えることができます。
開放F値1.4だからこそのボケ感も相まって、幻想的な写真に。

多少の被写体の歪みが気になることはあるものの、広角レンズほどではないため、工夫次第でテーブルフォトや小物撮影にも十分使えます。
狭い店内でのカフェ撮影にも使いやすい距離感。
風景、人物、料理、植物、などなど、旅やお出かけで出会うシーンのほとんどをカバーすることができる、35mmの万能さを改めて実感しました。
「撮りたい」という想いにすぐ反応してくれる、AF速度

サードパーティー製のレンズはAF速度が心配という方も多いと思いますが、この「23mm F1.4 DC DN | Contemporary」はスムーズにピント合わせができるところも魅力的。
静粛かつ高速なステッピングモーターが採用されており、遠く離れた場所や暗い場所でもスッとピントが合う気持ちよさを体感できます。

「撮りたい」と思った瞬間にすぐにピントを当ててくれるからこそ、直感的に写真撮影を楽しめるレンズ。
ちょっとした街歩きや旅のスナップ撮影に持ち歩きたくなる1本です。
「1本だけ持って行く」に最適な単焦点レンズ「23mm F1.4 DC DN | Contemporary」

小型軽量のボディに、高速スムーズなAF、どんなシーンでも使いやすい35mm相当の焦点距離。
1本で多彩なシャッターチャンスをカバーできる「23mm F1.4 DC DN | Contemporary」は、撮影のお供として最適なのではないでしょうか。
F1.4の明るいレンズだからこその美しいボケや立体感のある表現もできるため、写真を撮る時間がぐっと楽しくなります。

旅行やお出かけの際に荷物を軽くしたいけれど、写真に妥協したくない方や、カメラを始めたばかりの方の最初の単焦点レンズとしてもおすすめ。
純正レンズと比較してお求めやすい価格も、大きな魅力です。
1本で万能に楽しめるレンズだからこそ、ぜひ様々な場所に持って行って、試していただきたいです。
SIGMA(シグマ)23mm F1.4 DC DN | Contemporaryを手に入れる方法
購入する
SIGMA Online Shopでは、64,900円 (税込)で購入できます。また、家電量販店やネットショップなどでも購入可能です。
レンタルする
「SIGMA(シグマ)23mm F1.4 DC DN | Contemporary」に興味はあるけど、過去にレンズの購入で失敗したことがあるから、いきなり買うのはちょっと怖い…」という方には、レンタルするという選択肢がおすすめ。
カメラのレンタル・中古買取・中古販売「GOOPASS」では、「SIGMA(シグマ)23mm F1.4 DC DN | Contemporary」をレンタルすることができます。

23mm F1.4 DC DN [フジフイルム用]
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