こんにちはGOOPASS MAGAZINE編集部の木村です。

主にペット撮影をしており、愛用しているカメラはEOS R5・R6。今回の作例でもペットが多めです。

本記事では、使っている方も多いCanonの人気ミラーレス一眼カメラ「EOS R6 Mark II」と前モデル「EOS R6」を比較。

EOS R6 Mark IIではどこが良くなったのか、R6から買い替えを検討している方や、「本当に期待通りの写真が撮れるのか?」気になっているという方に向けてレビューしていきます。

購入する前にレンタルで試すこともできます。

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主なスペック上の違い

EOS R6 Mark II
EOS R6
センサーフルサイズCMOSセンサーフルサイズCMOSセンサー
有効画素数最大約2420万画素最大約2010万画素
AFスピード最速0.03秒最速0.06秒
被写体検出人物、犬、猫、鳥、馬(NEW)、車、バイク、鉄道(NEW)、飛行機(NEW)人物、犬、猫、鳥、車、バイク
トラッキング
動画記録6Kオーバーサンプリング5.1Kオーバーサンプリング
ハイフレームレート時最長1時間30分最長7分29秒
モニタードット数約162万ドット約162万ドット
OVFビューアシスト
サイズ(幅 × 高さ × 奥行)約138.4×98.4×88.4mm約138.4×97.5×88.4mm
重量(バッテリーとメモリカードを含む)約670g約680g

画質性能

EOS R6 Mark II
EOS R6
センサーフルサイズCMOSセンサーフルサイズCMOSセンサー
有効画素数最大約2420万画素最大約2010万画素

イメージセンサーは両者とも「フルサイズCMOSセンサー」を使用。有効画素数はEOS R6 Mark IIが+410万画素になりました。

EOS R6 Mark II

同じシーンで何度か撮り比べてみましたが、どちらがEOS R6 Mark IIなのかEOS R6なのか、言われないと分からないほど画質面では同格ではないかと思います。

屋外で雲が多かったため、日の当たり方に違いがあるのはご了承ください。

EOS R6 Mark II
EOS R6

隅の林部分を拡大すると…

EOS R6 Mark II
EOS R6

枝の細かな描写はどちらもしっかりとできています。特にSNSでの投稿がメインなら、極端にトリミングしない限り、分からないと思います。

EOS R6の方が色味が重いような気がしますが、AdobeなどのソフトでRAW現像する場合はほぼ気にならないでしょう。

EOS R6 Mark II
EOS R6

AF性能

EOS R6 Mark II

AFの性能は圧倒的に「EOS R6 Mark II」が良いなと感じました。EOS R6を約3年ほど使っていますが、前モデルのEOS R6でも十分にAF性能は良く、どんな写真でもピントはほぼ外さないなと思っていました。

ところが、「EOS R6 Mark II」を使ってみてびっくり。

スペックに記載の通り、AFのスピードがEOS R6より速いのはもちろん、被写体を掴み続ける性能が良くなっていると感じました。

下の写真はあえて、葉の前ボケから奥の岩へピントを合わせてみたのですが、前ボケの葉が揺れる場合でもEOS R6 Mark IIの方が粘り強かった印象です。

EOS R6 Mark II
EOS R6

また、被写体認識の際にAFエリアの周りからも被写体を検出してくれる機能はとても便利でした。

EOS R6 Mark II
EOS R6
AFエリアデュアルピクセルCMOS AFデュアルピクセルCMOS AF
スポット1点AF、1点AF、領域拡大AF(上下左右)、領域拡大AF(周囲)、全域AF、フレキシブルゾーンAF(AF1、AF2、AF3)スポット1点AF、1点AF、領域拡大AF(上下左右)、領域拡大AF(周囲)、ゾーンAF、ラージゾーンAF(縦)、ラージゾーンAF(横)
AFスピード最速0.03秒最速0.06秒
自動選択時AFエリア分割数測距エリア:横:約100%、縦:約100%
[静止画]最大1053分割(39×27)、[動画]最大1053分割(39×27)
測距エリア:横:約100%、縦:約100%
[静止画]最大1053分割(39×27)、[動画]最大819分割(39×21)
AFフレーム選択可能ポジション測距エリア:横:約90%、縦:約100%
ポジション数:[静止画]最大4897ポジション(83×59)
[動画]最大4067ポジション(83×49)
測距エリア:横:約90%、縦:約100%
ポジション数:[静止画]6072ポジション(92×66)
[動画]最大4968ポジション(92×54)
トラッキング
被写体検出人物、犬、猫、鳥、馬(NEW)、車、バイク、鉄道(NEW)、飛行機(NEW)人物、犬、猫、鳥、車、バイク

被写体認識

EOS R6では、AFエリアを指定した際、指定したAFエリア内にあるものしかピントを合わせてくれませんでした。黒い犬など、瞳にピントを合わせづらい状況で、動く被写体は追いきれない時がありました。

※写真はイメージ

一方、EOS R6 Mark IIなら、AFエリアの近くにある被写体も検出してピントを合わせ続けてくれます(青枠が撮影者自身が指定したAFエリア、白枠がカメラが被写体として認識したエリア)。

被写体の動きに合わせて、カメラを細かく動かして構図を調整したい時にとても便利です。

桜の花を前ボケにして花の隙間から撮影する際、前ボケにピントが持って行かれないようAFエリアをスポット1点に設定しました。

EOS R6 Mark II

花が風で揺れるたびにベストな構図が変わってしまったのですが、EOS R6 Mark IIのAFエリアの近くにある被写体も認識してくれる性能のおかげで、ベストな構図でスムーズに撮影することができました。

「ここ!」と思える構図に集中できるが本当に嬉しいです。

トラッキング機能

トラッキング機能の有無もEOS R6とEOS R6 Mark IIの違いです。EOS R6 Mark IIであれば、AFエリアで被写体を認識させた後、画面全域で被写体を追尾してくれます。

動きが不規則で追いきれない被写体や、動く被写体をあえて小さく写したいような場合に最適。

じっとできない小さい子や、静止させるのが難しい猫などの撮影はもちろん、風景を大きく入れて動体を撮影するシーンでも活躍してくれそうです。

EOS R6 Mark II
EOS R6 Mark II

きちんとカメラを構えていない状況で犬が走ってきたのですが、ファインダーの隅でもきちんと犬をトラッキングが捉えてくれ、一瞬犬がファインダーから外れそうになってもずっと追従してくれました。

ただし、時たま意図していないものにトラッキングが移ってしまう場合があるので、ボタンカスタマイズでトラッキング「する/しない」を任意のボタンに割り当てておくと良いでしょう。

  • するシャッターボタンを半押しすると、AFエリアが全域AFとなり、画面全域で被写体を追尾する動作に切り換わります。
  • しないシャッターボタンを半押し/全押ししたときに、AFフレーム内でのみ被写体を追尾します。
参照:https://cam.start.canon

ファインダー

『OVFビューアシスト』とは、電子ファインダー上で、目で見た色や明るさに近い印象に見え方を補正してくれる機能のこと。

曇り空や夕焼け、屋内や夜景など、明暗の差が激しい場所で撮影した際でもハイライト部とシャドウ部を自然な印象にしてファインダーに写してくれます。

参照:https://global.canon

この機能が「EOS R3」以降のモデルには搭載されており、EOS R6 Mark II もそのモデルの1つです。

実際に両方のファインダーで撮り比べてみると、EOS R6 Mark IIで撮影のしやすさを感じました。ただ、撮影した写真を確認する際はOVFビューアシストをOFFにする必要があります。

OVFビューアシストをOFFにすると、撮影する写真と同じものがファインダー上で見られます。

EOS R6 Mark II
OVFビューアシスト
ファインダー解像度369万369万
ファインダー方式0.5型 OLED0.5型 OLED

ダイヤル位置の変更

操作性の面での大きな違いは、ダイヤル位置の変更です。

EOS R6 Mark IIでは電源ボタン(青丸部分)が右側に移動しました。そして、左側に動画と静止画を切り替えられるダイヤル(赤丸部分)になりました。

それ以外にはマルチコントローラーの形状が変更され、より操作しやすくなりましたが、体感ではあまり違いを感じませんでした。

純正のワイヤレスリモコンで連写可能

三脚を使って動物を撮影しているという方には便利な機能がリモート撮影機能。リモコンやレリーズを使って、カメラ本体に触れずシャッターを切れる機能です。

EOS R6では純正のワイヤレスリモコン「ワイヤレスリモートコントローラー BR-E1」でシャッターを切ることはできるものの、連写ができませんでした。

そのうえ、リモートでシャッターを切る際はドライブモードを「セルフタイマー:10秒」または「セルフタイマー:2秒/リモコン撮影」に設定しなければならず、使い勝手もイマイチ…。

EOS R6 リモコン撮影について

  • セルフタイマー10秒]セルフタイマー:10秒/リモコン撮影
  • セルフタイマー2秒]セルフタイマー:2秒/リモコン撮影
参照:https://cam.start.canon

ところが、「EOS R6 Mark II」なら、ワイヤレスリモコンで連写できるようになっただけでなく、ドライブモードの変更も不要。

ドライブモードの設定変更が必要ないので、「大事な撮影チャンス逃してしまった…」といった残念なことが起きません。

セルフタイマーに設定したまま、手持ち撮影しようと思って、何度タイマーを発動させたことか…。

EOS R6 Mark II

三脚にカメラを設置し、ワイヤレスリモコンを使って愛犬がジャンプしているシーンを撮影することがあるので、これは良いなと思いました。

ちなみに、電子シャッターでもリモコンで連写可能です。

そのほか違い

シャッタースピード

EOS R6 Mark II

晴天時、F1.2といった明るいレンズを開放で使いたい場合、EOS R6の最高シャッタースピード「1/8000秒」でも露出オーバーになることがまれにありました。

EOS R6 Mark IIならシャッタースピードを「1/16000秒」まで設定できます。

特にポートレートやペット撮影など、ボケを多用したい撮影の場合には便利でしょう。

EOS R6 Mark II
EOS R6
シャッタースピード電子シャッター設定時:1/16000秒※、1/8000~30秒、バルブ
※1/16000秒が設定できるのはTv・Mモードのみ
メカシャッター・電子先幕設定時:1/8000~30秒、バルブ

メニュー案内

両者とも電子シャッター使用時はストロボが使用できないのですが、EOS R6では、電子シャッターを設定していることを忘れストロボを発光させようとして、ストロボが光らず、原因が見つかるまでにずいぶん時間が掛かったことがありました。

私のようなユーザーがいたからか分かりませんが、メニュー案内等が親切になっています。

また、EOS R6 Mark IIでは撮影画面に焦点距離が表示されるようになりました。

価格

EOS R6 Mark II
EOS R6
本体価格328,999円(+32,999円
※税込 2024年2月カカクコム調べ
296,000
※税込 2024年2月カカクコム調べ
中古価格312,400円(+95,100円
※税込 2024年2月カカクコム調べ
217,300
※税込 2024年2月カカクコム調べ

おすすめな人

EOS R6 Mark II
EOS R6
写真も動画も本格的に撮影したい人
動物や飛行機などコントロールできない動体を撮影したい人
構図により集中して撮影したい人
カメラ、レンズをまだ持っていない人
ポートレートやスナップ、風景撮影が中心の人

EOS R6 Mark IIとEOS R6のどちらかを選ぶなら、私はEOS R6 Mark IIを選びます。

実際に使ってみて、1番良かった点は、『被写体認識の精度』です。AFエリアの周りでも被写体を認識し、犬の瞳に素早くピントを合わせてくれることに本当に感動しました。

EOS R6ではピント合わせに時間が掛かってしまうようなシーンでもEOS R6 Mark IIなら、構図に集中して撮影することができるので、必然的に作品のクオリティも上がります。

またワイヤレスリモコンが使えたり、OVFビューアシストを搭載していたりするなど、使い勝手の良さも向上しています。

EOS R6 Mark II

犬や猫、飛行機や野鳥など、自分ではコントロールが難しい被写体では特に、EOS R6 Mark IIの被写体認識の恩恵を感じられそうです。

一方で、初めてRFマウントのカメラを所有する人やレンズを1本も持っていない人には、EOS R6がおすすめ。新品での価格差は3万円ほどですが、中古では約10万円もの価格差があります。

EOS R6

初めてのRFマウントであればレンズを購入する必要があるので、その10万円でRFレンズを購入する方が予算が抑えられて良いように思いました。

EOS R6 Mark IIには及びませんが、EOS R6は画質やAF面でも十分納得できるカメラです。

EOS R6

特にポートレートなど人物を撮影したい方はEOS R6を選んで良いと思います。人物は動物に比べて認識する精度高いように思います。

どちらか迷ったらレンタルがおすすめ!

ここまで読んでみて、なかなか決められないなら、レンタルで実際に試してみるのがおすすめです。

家電量販店などで触ることもできますが、実際に自分の撮影したいシーンで使ってみると、使い勝手や操作性の違いをより実感できます。

購入すると1台30万円する機材も、レンタルだと低予算で使えます

高い買い物ですので、購入後に「想像と違った」「やっぱりあっちにしておけばよかった…」などと悔やむことにならないよう、レンタルを利用し、実際に撮影で使ってみるのがおすすめです。

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