こんにちは。杉本です。
今回はCanon EOS R5のレビューです。
Canonが市場に投入しているミラーレス機も種類が増えてきて個性が際立ってきました。
EOS R5は有効画素数約4500万画素と高画素を武器に高速連射や高速のAFを誇るフラッグシップモデルです。
購入する前にレンタルで試すこともできます。
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目次
基本的なスペック

細かいスペックはこちらをご覧ください。
| 製品名 | EOS R5 |
| 発売日 | – |
| マウント | キヤノンRFマウント |
| センサーサイズ | フルサイズ |
| 有効画素数 | 約4500万画素 |
| 動画サイズ | 8K DCI:8192×4320(約17:9) 8K UHD:7680×4320(16:9) |
| 常用ISO感度 | ISO100~51200 |
| シャッタースピード | 電子:1/8000秒~0.5秒 電子先幕・メカニカル:1/8000秒~30秒 |
| 連続撮影速度 | 電子シャッター時:最高約20コマ/秒 電子先幕・メカシャッター時:最高約12コマ/秒 |
| 液晶モニター稼働方式 | – |
| 外形寸法 | 約138.5×97.5×88.0mm |
| 重量 | 約738g |
| その他 | ダブルスロット、防塵・防滴、5軸手ぶれ補正、バリアングル液晶、Wi-Fi、Bluetooth5.0 |
■購入する場合は、432,813円(税込 ※2023/2/20現在 カカクコム調べ)となっているようです。

EOS R5 ボディ
スペックとは
スペックには大きく2種類あると考えています。
ひとつはカタログスペックです。こちらは文字や数字、表から見て取れますね。実際に数字を見ていくとあらゆる数字が高いところにまとまっていることは間違いないです。
とくに画素数の部分では他の機種と一線を画しています。画素数については、大は小を兼ねるという方と不必要に大きいのも困るという方と、人によって価値観が別れるところですね。
画素数は被写体のディティールにも大きく影響を与えますが、ラインナップとして高画素機と普通程度のものがどちらもあるのはいいなと思います。
僕も仕事で高画素機を使うことは多々ありますが、やはりトリミングの自由度や画素がもたらす立体感というものはあるなと感じます。
カタログスペックは重要で、基本的には購入するにしろレンタルするにしろ、重宝する情報です。
一方で、カタログスペックだけで、そのカメラの良さを決めることができないことも、カメラ選びの魅力だと思います。
カタログスペックと併せて確認したいもう1つのスペックは「実際の使用感」です。こちらは「使ってみないとわからない」ので実際に使った印象を書いていきます。
ぼくはGOOPASSのサービスの魅力の一つはここだと思っています。カメラって高いので家電屋さんで試して買って、自分にマッチしなかった時って結構深い悲しみと向き合わなければなりません。
1ヶ月がっつり借りて使ってみる。そこで本当に自分が求めてるものなのかじっくり考えることができるところがいいなと。
最近のカメラはすごい速度で進化を遂げ、さらに機種も増えてきています。機種ごとに個性があるので、カタログスペックだけでは見えてこない部分を確かめてベストな購入選択をするためのテストシュートを任せることができる、というところに凄さを感じます。
ぼくの場合にはボタンの配置やホイールの動作感、AFポイントのスピーディな移動など、そういったところを結構重要視しています。
4500万画素の実力

メディアの宿命でオリジナルサイズで掲載できないことが残念ですが流石の立体感です。
水面の揺らぎも奥の山の木々の表情もしっかり写しています。
是非拡大して見てくださいと書きながら、「拡大したスクリーンショットを貼り付ければいいのか!」と思いついたので貼っておきます。


遠くにある建物もしっかり線として写っています。こちらは閲覧用にデータを軽く書き出していますから、オリジナルはもう少し綺麗に写っています。EOS R5は風景写真と非常に相性がいいと感じました。
元々Canonはレフ機の時代から5000万画素を超えるようなカメラを販売していたので、高画素に関するノウハウがあるのかなと思います。また、線の太さも程よく「目に優しいけど解像度も高い」という塩梅を実現しています。
2枚目のスクリーンショットを見ていただくとわかると思うのですが、空の右と左で輝度差があります。曇り空の中にあるうっすらしたグラデーションがしっかり残っているのも嬉しいポイントです。
僕の好みの問題でもありますがこのグラデーションが段落的だとちょっと嫌だなーと感じます。滑らかなコントラストはデータの質の良さを感じますね。
最高約20枚/秒の高速連写
連写速度は電子シャッターで20枚、メカシャッターでは12枚(1秒あたり)です。
ここまでの連写が必要なのはスポーツや動物写真のような分野かと思いますが、非常に高速です。僕が驚いたのは連写そのものよりも書き込みの速度ですね。
この記事を書くために試したのですが、高速連写の使用シーンでも次のシャッターがモタつくことはなかったです。参考までに、使用したSDカードは、32GBで90MB/sのものでした。



こちらが波の表情を連写で狙ったものになりますが、こういったシーンではいくら集中していても物理的な速度が速すぎて連写せざるを得ません。
高速連写は常に使用する機能ではないですが、微細なこだわりにもアプローチできるので、あれば助かるのは間違いないと思います。
僕自身は基本的にこういった連写を必要とするシーンはないので、今回初めてこのレベルの連写を使用しましたがこんなに速いのかと驚きました。
動体撮影の機会が多いのであれば、欲しいなと思う機能です。
実際に波が岩に当たって弾けて大きく膨らんでいく様が写っていますが、時間にすれば一瞬ですよね。
雪が降っている風景写真でも雪の位置などは調整することが不可能なので、こういった機能で追い込んでいくというのは今後のアプローチとしてはありなのかなと感じました。
圧倒的な手ぶれ補正
RFレンズ使用時はなんと8.0段の手ぶれ補正とのことです。
実際に何段か意識して使うことはそんなにはないと思いますが、雑に使っても手ぶれしにくいことは確かです。
ぼくは手ぶれ補正のない時代からカメラを使っていましたし、今使用しているカメラの中にも手ぶれ補正のないものがありますので、撮っていて「あ、遅いな」と思いシャッターを速くする時があります。
けれど、このカメラに関しては「遅いな」と思って写真をチェックした際にブレていませんでした。一瞬自分が凄まじい静止性能を見せたのかと勘違いしました。
手ぶれ補正は基本的に優秀なほど良く、シャッタースピードを再設定する時間が必要ないことは撮影において大きいと思います。
今までだったら写真を確認して「ブレているな」となった場合にはISOをあげてシャッタースピードを調整する、という時間が存在していました。
R5ほど手ぶれ補正が優秀だと、念の為ベストな設定にするとは思うものの、とりあえずその場で切ったシャッターが捨てカットにならないケースが多いので、撮り手をサポートする機能としてはすごいなと感じました。
とくに高画素カメラでは、ISO上昇に伴うノイズも目立ちやすい(とはいえこのカメラの高感度側でノイズが気になったことはないのですが)ので、低感度にこだわりたいフォトグラファーの強い味方になってくれます。
上にも書いた通り高感度ノイズについても進化していて、目立つシーンは少ないのですが、なんとなくISO感度って低く保ちたいよね、という精神が根強く存在するのも事実だと思います。
その場合には手ぶれ補正が優秀なほど低感度で粘れますから、「データの質を高く保ちたい」という要望にも応えてくれそうです。

一般的な手ぶれの基準は、シャッタースピードが「1/焦点距離」より遅い条件で発生すると言われています。
この写真で言えばレンズが100mmなので1/100は必要ですね。とくに望遠域の場合には手ぶれしやすいので通常は1/200程度は稼ぎたいと感じるシーンです。
そうなるとこの写真の場合にはすでにISO800ですから、ISO6400くらいまであげないと1/200くらいのシャッターは切れない事になります。
しかし手ぶれ補正が非常に強力なために800のまま写すことに成功しています。

こちらは中心部を200%まで拡大したもののスクリーンショットですが、ブレていないことがわかると思います。
ここまでアップにして、しかもスクリーンだとノイズっぽく写ってしまいますが、実際にはノイジーさを感じる画質ではありません。

ここまでのアップですから、多少画像が荒れるのは仕方ないですが線の綺麗さは伝わると思います。
この辺りに冒頭で触れた高画素の恩恵が現れていると思います。
「細部までしっかり写す」というのは一見当たり前のように思えますが、実際にこのレベルで切り取ってくれるカメラはそう多くはありません。
非常に繊細なものを撮ろうと思った時には、間違いなくフォトグラファーの一翼を担うカメラだと思います。
色彩

こちらは撮って出しの一枚です。微量の歪み修正はしましたが、色や明るさ、コントラストなどは一切いじっていません。
現に空に色の切れ目が出るほど濃い夕焼けの日でしたが、色が綺麗に出ています。
RAWからそのまま書き出しているので本来はあっさりした色になりやすいのですが、この日は夕焼けが濃すぎてレタッチ後みたいな色になってますね。夕焼けの濃さと、夕焼けの中にある明るさの差などをしっかり拾ってくれています。
スペックからみると確実にハイアマチュア向けのような印象を受けますが、実際にパッと撮っても良い色が出るのですごく使いやすく、カメラとして完成されています。

EOS R5 ボディ
総合的に優れた万能なカメラ

EOS R5は、高画素、高速連写、高速AF、手ぶれ補正など、基本的なスペックをしっかり高めることで癖がなく使いやすいカメラになっています。
また、そのシンプルな操作性とは裏腹に、一つ一つの能力が非常に高いので予想外のシチュエーションや、被写体の変化にも追従できる強さがあります。
Canonのカメラは元々操作性が良いのもあり、使い手を選びません。EOS R5は「とりあえずこのカメラがあれば困ることはないだろう」と思うほどに優秀です。
もちろんダブルスロットになっていてデータ管理の面でも安心設計です。
重量はしっかりある

Canonのカメラはラインナップが豊富です。軽さを求めるならEOS R10なども選択肢になってくると思います。
EOS R5は高スペックなだけあり、本体の大きさや重さはそれなりにあります。大きいレンズをつければ尚更です。もし旅に行くときに荷物を減らしたいなら、もっと小さいカメラでもいいと思います。
けれど、しっかりガッツリ撮影したい時や、狙っている景色がある時には向いていると思います。グリップ感はかなりしっかりしているので、強風や多少の足場の悪さはものともしない強さがあります。
この辺り、ハードな撮影の多い方にはとくにおすすめです。また動物の撮影にも非常に向いていると思います。
選択肢が増えた時代にこそ
Canonは間違いなく日本を代表する、というか世界的にも有名なカメラメーカーです。
従来は一眼レフがメインでしたが、数年前からミラーレス市場にもカメラを投入し最近ではかなりの機種が揃ってきました。
もしカメラが「これさえあれば無敵」という概念で生産されていた場合には、こんなに多種多様なラインナップは存在していません。カメラそれぞれの個性が確立しているからこそのラインナップだと思います。
一方でユーザーはこの多くの選択肢の中から自分に合ったものを見つけ出さなくてはなりません。そういった時に、GOOPASSのレンタルは非常にありがたく便利なサービスだと感じました。
僕もEOS R5を使ってみてかなり良いカメラだと思ったのですが、EOS R6 MarkⅡも気になっていてそちらも試そうと考えています。
最終的にCanonのミラーレス機を購入するつもりなのですが、自分のスタイルとマッチするものはどれなのかを購入前にじっくり考えたい時には、サブスクでカメラを借りることができるのはとても良いなと思うのです。
こんなユーザーにおすすめ
EOS R5は高画素と連写能力の高さ、その堅牢性から風景撮影や動物撮影に向いているのかなと思います。
またAFも速く、ポートレートでも充分に効果を発揮すると感じました。とくに動きのあるポートレートや肌のテクスチャを可能な限り出したい時には、高画素や高速AFがいい仕事をするはずです。
カメラそのものにはそこそこのサイズと重量があるので、街中でスナップ向けに振り回す感じではないのかなと思います。
ぼくは元々重い機材を使うのに慣れているのでとくに不満はなかったですが、慣れていない方や女性だと結構大変かもしれません。
そういった方は一旦レンタルしてみて体感してみるのがよいのではないでしょうか。
とにかく綺麗に繊細に写真を撮ってみたいという方には、是非とも使っていただきたいカメラです。

EOS R5 ボディ
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