カメラを始めてしばらく標準レンズを使っていたものの、「もっと広い範囲を撮影したい」と感じることはありませんか?そんな方にぜひオススメしたいのが、広角レンズです。名前の通り広く写すことはもちろんのこと、その特性からダイナミックな表現が可能。市販のレンズキットでは広角レンズは付属されていないので、広角レンズを使用することで、撮影の幅を一層広げることができるはず。
今回はデジタルカメラ世界トップシェアメーカー・Canonのオススメ広角レンズを紹介します。
目次
広角レンズはどんなレンズ?
人間の視野より広く写るレンズ
広角レンズは、人間が普段見ている視野よりも広い範囲を撮影できるレンズです。一般的に、焦点距離50mm(35mm判換算)のレンズを標準レンズと呼び、焦点距離24-35mmのレンズを「広角レンズ」、焦点距離21mm以下のレンズを「超広角レンズ」と定義することが多いようです。また、望遠レンズと比べて、焦点距離1mm単位での画角差が大きいことも、広角レンズの特徴と言えるでしょう。
広い範囲にピントが合う
広角レンズは標準レンズやズームレンズに比べてピントが合う範囲が広い=背景がボケにくいという特徴があります。ただし全くボケないということではないので、しっかりとパンフォーカスしたい場合は、F値を絞って撮影をしましょう。
遠近感が強調できる
広角レンズは標準レンズやズームレンズに比べて、手前にある被写体がより大きく、遠くにある被写体がより小さく写ります。これにより見た目より遠近感を強調したダイナミックな撮影が可能です。
広角レンズが活躍するシーン
大きな建造物を切らずに撮る
高層ビルや巨大建築を撮影する際に、建物の全体を撮影しやすくなります。都市部にあるランドマークタワーやお城といった建築物の撮影で標準レンズを使っていると、下方の一部を切らないといけないことがよくありますが、広角レンズを持つことでそういった心配がなくなるのは嬉しいですね。また下から上に仰ぎ見て撮影した場合は、頂上に向かうにつれて遠近感が増していくので、通常より建物の高さを強調して撮影できます。
狭い場所を広く撮る
狭い場所の撮影で、「少し後ろに下がれば全体が写るのに、これ以上下がれない…」という状況を経験したことがある方は少なくないでしょう。広角レンズを使用すれば、入り組んだ路地でのスナップ撮影、旅先で宿泊した部屋など、スペースが限られた空間で無理なく全体の撮影が可能です。また広角レンズは人間が普段見ているよりも広く見えるように写るので、不動産の部屋写真、ライブやフェスの会場の全体写真といった仕事用途でも活躍しています。
広大な風景や星景を撮る
「風景撮影で大自然や青空をダイナミックに撮影したい」「星景撮影で満天の星空を美しく撮影したい」といった際に役立つ広角レンズは必携で、上手に使うことによって、鑑賞者に一段と大きな感動を与える写真を撮影可能です。
広角レンズを使う際の注意点
構図自体のバランスや無駄なものの写り込みに注意
画角が広すぎるために構図のバランスが取りづらいのが、広角レンズの難しいところです。焦点距離が望遠寄りになればなるほど、被写体に寄りやすいため、主題・副題がハッキリさせやすいのですが、広い風景を撮ることが得意な広角レンズは、漫然とした写真にならないように試行錯誤しなくてはなりません。そこが逆に広角レンズの楽しさでもあります。また広い範囲を写せるだけに、よく注意しておかないと写真の端の方に余計なものが写り込んでしまうことがあります。使用しているカメラのファインダー視野率も加味して、画面端に気を配りながら撮影を行い、撮影後に確認するなどの対策をしましょう。余計なものが写り込んでしまった場合は、一歩前に移動してみたり、わずかにズームをしたりすることによって解消できます。
カメラを水平に構えないと歪みが出る
広角レンズは遠近感を強調することができる反面、わずかに傾けただけで写真に歪みが出ます。特に撮像周辺部の歪みが強く、上に傾けると上部がすぼまったり、下に傾けると逆に上部が広がったりします。またこの歪みのせいでカメラ自体の水平がわかりにくいため、注意して構えるようにしましょう。多少の歪みは編集ソフトで補正することが可能ですが、あくまで撮影時はカメラを水平に、センサーを地面から垂直にして撮影するように意識しましょう。
Canonの広角レンズオススメ9選
ここからはGooPassがオススメする、Canonの広角レンズをご紹介していきます。
Canon EF11-24mm F4L USM
Canonが誇る世界最広角ズームレンズ。
脅威の焦点距離11mmから始まる世界最広角のズームレンズです。Canonのレンズラインナップで次に広い画角はEF 16-35mmですが、ワイド端の焦点距離が5mm分も短くなっていることによって、より強いパース表現、ダイナミックな撮影が可能。また望遠端が焦点距離24mmまであるため、標準ズームレンズと一緒に持つことで、超広角から望遠までの広い範囲を焦点距離が途切れることなくカバーできます。超広角特有の大きく円形に張り出した前玉では、フレアやゴーストが出やすいといった特徴がありますが、EF11-24mm F4L USMには、SWCおよびASCという光の反射を抑制するレンズの特殊コーティング技術が用いられているため、フレアやゴーストの写り込みをしっかりと抑制しています。またフッ素コーティングが施されているため、前玉に誇りが付着しにくく、汚れを拭き取りやすいので、清掃作業も簡単です。レンズ自体が大きく重いのが多少ネックですが、それ以上に唯一無二の撮影が可能であることは代えがたいメリットになります。Canonユーザーならぜひ一度は手にしてほしい一本です。
製品名 | Canon EF11-24mm F4L USM |
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マウント | Canon EF マウント |
センサーサイズ | フルサイズ |
焦点距離 | 11-24mm |
F値 | F4 |
■購入する場合は、313,770円(2020/11/27現在 カカクコム調べ)となっているようです。
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Canon EF16-35mm F2.8L II USM
取り回しやすさ抜群のマルチプレイヤー。
歴代Canon EF16-35mm F2.8シリーズの2代目レンズです。静寂性が高く、素早いオートフォーカス動作が売りのウルトラソニックモーターを採用しており、オートフォーカス後にマニュアルフォーカスでピントを動かせるフルタイムマニュアルフォーカス機能も搭載。また防塵防滴仕様なので、ハードな撮影環境でも使用可能です。重量は635gで3代目16-35mmに比べ軽量なので、取り回しやすい点もポイントの1つ。超広角域からポートレートでも使用可能な焦点距離35mmまで、開放F値2.8固定でカバーしているので、マルチな撮影環境で使用したい方にオススメの1本です。
製品名 | Canon EF16-35mm F2.8L II USM |
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マウント | Canon EF マウント |
センサーサイズ | フルサイズ |
焦点距離 | 16-35mm |
F値 | F2.8 |
■購入する場合は、207,059円(2020/11/27現在 カカクコム調べ)となっているようです。
■GooPassなら月額9,800円でレンタル可能です。
Canon EF16-35mm F2.8L III USM
先代16-35mmから描写力がパワーアップ。
こちらは上記のEF16-35mm F2.8L II USMの後継レンズで、初代から数えて3代目です。2代目から3代目になって、どのような点が変化したか見ていきましょう。まず絞り羽根が7枚から9枚に増えたことによって、滑らかな円形絞りになっています。開放F値2.8と相まって、点光源を利用した撮影やポートレート撮影で、より綺麗な背景ボケを期待できます。また前玉にフッ素コーティングによりホコリや汚れが付着しにくくなり、光の反射を低減するSWCおよびASCという光の反射を抑制するレンズの特殊コーティング技術を追加。これによってフレアやゴーストが写り込みにくくなりました。スペックに関しては2代目より15mmほど長い127.5mm、155g重い790gになっています。しかし、わずかな違いで一段と綺麗な描写が手に入る仕様変更は、3代目16-35mmを使用する理由として充分です。
製品名 | Canon EF16-35mm F2.8L III USM |
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マウント | Canon EF マウント |
センサーサイズ | フルサイズ |
焦点距離 | 16-35mm |
F値 | F2.8 |
■購入する場合は、207,801円(2020/11/27現在 カカクコム調べ)となっているようです。
■GooPassなら月額17,800円でレンタル可能です。
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Canon EF16-35mm F4L IS USM
手ブレ補正機能搭載による安心感。
ズームレンズ全域で開放F4での撮影を実現した広角レンズです。静寂性が高く、素早いオートフォーカス動作が売りのウルトラソニックモーターを採用してるのはもちろんのこと、防塵防滴仕様になっているので、プロが撮影するような過酷な環境でも対応可能。またEF16-35mm F2.8シリーズとの一番の違いは、手ブレ補正機構が搭載されている点。約4段分の手ブレを補正してくれるISが搭載されており、暗い場所などのシャッタースピードが稼げない環境や、足場が安定しないような環境で手持ち撮影をしなくてはならないシーンにおいて、重宝すること間違いなしです。
製品名 | Canon EF16-35mm F4L IS USM |
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マウント | Canon EF マウント |
センサーサイズ | フルサイズ |
焦点距離 | 16-35mm |
F値 | F4 |
■購入する場合は、108,560円(2020/11/27現在 カカクコム調べ)となっているようです。
■GooPassなら月額9,800円でレンタル可能です。
Canon EF8-15mm F4L フィッシュアイ USM
個性的な写真が撮れる魚眼レンズ。
こちらのレンズはフィッシュアイ(=魚眼レンズ)です。通常の広角レンズとは使用感は別物ですが、立派な広角レンズの一種になります。写真の周辺が円形にデフォルメされたように写るため、被写体そのものを正しく描画したい場合には不向きですが、普段の撮影に変化を加えたいときや個性的な作品を撮影したい方にぜひオススメしたいレンズです。
魚眼レンズは、画面内に円形で写る「全周魚眼」と円形の上下左右を切ってセンサーの長方形いっぱいに描画した「対角線魚眼」があります。EF8-15mmはフルサイズ機で使用すると全周魚眼撮影と対角魚眼撮影が使用可能ですが、APS-C/H機で使用すると対角魚眼撮影のみ使用可能です。
製品名 | Canon EF8-15mm F4L フィッシュアイ USM |
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マウント | Canon EF マウント |
センサーサイズ | フルサイズ |
焦点距離 | 8-15mm |
F値 | F4 |
■購入する場合は、120,906円(2020/11/27現在 カカクコム調べ)となっているようです。
■GooPassなら月額9,800円でレンタル可能です。
Canon RF15-35mm F2.8 L IS USM
Canonの最新テクノロジーレンズ。
RFマウント専用の広角レンズです。EOS Rシステムのミラーレスカメラとの組み合わせにより、画素全てが撮像と位相差検出の両方を行う「デュアルピクセルCMOS AF」が使用可能になりました。これにより静止画撮影時に高速・高精度、動画撮影時に滑らかなAF動作を実現しています。またレンズのジャイロセンサーに加え、カメラ内のセンサーの画像情報からブレ量を検出する「デュアルセンシングIS」の技術により、最大5段分もの手ブレ補正を実現。シャッタースピードを稼げないシーンでの手持ち撮影の安定感が飛躍的に向上しています。Canonの先進的なテクノロジーが集結した最新テクノロジーのミラーレスレンズです。
製品名 | Canon RF15-35mm F2.8 L IS USM |
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マウント | Canon RF マウント |
センサーサイズ | フルサイズ |
焦点距離 | 15-35mm |
F値 | F2.8 |
■購入する場合は、256,800円(2020/11/27現在 カカクコム調べ)となっているようです。
■GooPassなら月額23,800円でレンタル可能です。
※GooPassの『1Weekレンタル』なら月額13,800円で1週間借りることができます。
Canon EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STM
超小型×軽量=フットワーク最強。
APS-Cサイズのデジタル一眼レフカメラに装着可能なズームレンズです。35mm判換算すると焦点距離15-27mmに相当するため、フルサイズカメラ同様ダイナミックな画角の撮影が可能。EF-Sレンズの広角ズームの中では初の手ブレ補正機構を搭載し、シャッタースピード約4段分の手ブレを補正。240gという超小型・軽量のスペックも相まって、手持ち撮影に気軽に持ち出せるというのは一番のメリットだと思います。
製品名 | Canon EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STM |
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マウント | Canon EF マウント |
センサーサイズ | APS-C |
焦点距離 | 10-18mm |
F値 | F4.5-5.6 |
■購入する場合は、30,186円(2020/11/27現在 カカクコム調べ)となっているようです。
■GooPassなら月額5,800円でレンタル可能です。
Canon EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM
描写力、静音性、軽量さのバランス。
APS-Cサイズのデジタル一眼レフカメラに装着可能なズームレンズです。35mm判換算すると焦点距離15-33mmに相当するため、先ほど紹介したEF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STMより多少広域をカバーできます。こちらのレンズは超音波モーター「USM」を搭載していることに加え、AF時にレンズ内部でピントを合わせるインナーフォーカス方式を採用し、静音性の高いAFを実現しました。EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STMと比べると重量が145g重くなっていますが、385gは依然軽量といえます。また非球面レンズとUDレンズを搭載することによって、1ランク上の描写力を持った総合力の高い広角レンズです。
製品名 | Canon EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM |
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マウント | Canon EF マウント |
センサーサイズ | APS-C |
焦点距離 | 10-22mm |
F値 | F3.5-4.5 |
■購入する場合は、68,200円(2020/11/27現在 カカクコム調べ)となっているようです。
■GooPassなら月額5,800円でレンタル可能です。
Canon EF-M11-22mm F4-5.6 IS STM
EFシリーズ初の手ブレ補正搭載。
EOS Mシリーズのミラーレスデジタル一眼レフカメラに装着可能な広角ズームレンズです。35mm判換算で焦点距離18~35mmをカバーしています。
EFレンズシリーズ初となる手ブレ補正機構を搭載していることによって、静止画の撮影時に高い安心感を確保。また、より高い手ブレ補正効果を持つ「ダイナミックIS」により、動画撮影時のみにはなりますが、歩きながらの動画撮影も安心して行うことができます。また何といっても最短撮影距離が0.15mということで、被写体にグッと寄って大胆な構図の撮影が可能。AFはインナーフォーカスを採用しているので、寄り過ぎて前玉がぶつかってしまう心配はいりません。
製品名 | Canon EF-M11-22mm F4-5.6 IS STM |
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マウント | Canon EF-M マウント |
センサーサイズ | APS-C |
焦点距離 | 11-22mm |
F値 | F4-5.6 |
■購入する場合は、32,830円(2020/11/27現在 カカクコム調べ)となっているようです。
■GooPassなら月額5,800円でレンタル可能です。
まとめ
今回はCanonの広角レンズにフォーカスして比較しました。似たような名称のレンズもありましたが、実は各レンズで全く違う個性を発揮しています。価格はもちろん機能や大きさ、重量をよく加味して、ご自身の使用用途にあったレンズを選んでください。
【月額定額制で借り放題 ~GooPassを利用するメリット~】
最短1〜2日で、自宅までお届け。
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レンタル返却期限、なし。
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GooPassは完全定額制のカメラレンタルサービスです。機材ごとにRankが設定されており、同Rank以下の機材であれば何度でも交換することができます。
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