こんにちは。杉本です。

今回は「RF24-105mm F4 L IS USM」のレビューです。

前回の「RF50mm F1.2 L USM」は単焦点レンズでしたがこちらはズームレンズです。

このレンズもレフ機時代からCanonを代表するレンズの一つです。

フルサイズのキットレンズとしてのセットも売ってたような気がするのですがちょっと曖昧です。

その代表的なレンズがRFマウントとして生まれ変わった感じですね。そう思ってます。今ももしかしたらレンズセットは存在するかもしれません。

さてさて。早速ぶっちゃけます。ポートレートなら単焦点だろ。と少し前まで思っていました。

でも最近ズームレンズの魅力に気が付き、割とよく使うようになりました。

食わず嫌いの類ですね。なんの問題もなく、むしろ使いやすかったので紹介します。

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広い可動域がもたらす自由度

すごく当たり前のことを言いますが、単焦点レンズでフレーミングや構図を調整しようと思ったら自分が動く他ありません。ズームができませんから。

ズームレンズではレンズを回すだけで画角が変わるのはもちろん、工学的にズームにしていますので広角特有の広い写真も撮れるし標準域のストレートで歪みのでにくい絵作りもできます。

また105mmを中望遠と呼ぶか望遠と呼ぶかは意見のわかれそうな気もしますが、圧縮効果へのアプローチも可能です。

昨今カメラ内でトリミングしてくれるものも増えましたが、それらは画角を〇〇mm相当にトリミングしているだけで実際に〇〇mmで撮影した写真とは別物です。ズームレンズの場合距離ごとにレンズ特性が変化します。

レンズ特性そのものがズームと一緒に変わるというのは、ぼくの中では「24mmから105mmまでのF4の単焦点レンズを100本くらい持ち歩いている」と同義だと解釈しています。

というかこの解釈にたどり着いてズーム最高という感想になったんですが、それ以来虜です、便利すぎます。

24mm

24mm 1/250 F8.0 ISO100

まずは24mmで一枚撮影しました。
広さの割に歪みがなく感じますね。海という優位性もありそうですが素直な写りです。
観光地などで広く記録を残したい時に24mmがあれば困ることはそうそうないと思います。

この部分をアップにします。

ここまでアップにしてこの解像感であればすごいですね。F8、まで絞っているのも相まって基本的な改造性能に不満はない印象です。

昨今のカメラやレンズは基本的に解像度の面では問題がないと思ってるのでアップにするか悩みましたが、こうして直接目で見る以上の信用度はないよね、と思ったので念の為載せました。

24mm 1/250 F8.0 ISO100

広角で撮影したポートレートです。結構広く撮っています。

空間ごと切り取りたい時には有効なアプローチだと思います。好みでいうと少しだけトリミングしたいのですが、切ってしまうと画角が正確に伝わらないので我慢します。

ちなみにここまでモデルを小さく写さなくても良いですが、ある程度中央にいてもらうことで歪みとは無縁になるので、広角の際の人の配置には注意しましょう。
四隅に配置するなどは基本的には非推奨です。

35mm

35mm 1/250 F8.0 ISO100

35mmはぼくが思う最も使いやすい距離です。個人的に好きなだけですが。

モデルがすごい活発な子で(マジで)登ってってくれたのでその様子を撮ったのですが意外と気に入っています。

構図だけ決めておいてあとは好きにしてくれパターンは割と好きです。24mmと比べると当然狭くなりますが、それでも十分な説明力を確保しています。

またこのようにボケの機能しないシチュエーションでは、単焦点レンズの方がメリットが薄いです。ある程度絞って全体を見せたいので、ズームを使ったフレーミングが便利です。

あとは単純に足場の悪さも相まって、単焦点でガンガン動いてバリエーションを産むといったのも難しい場所でした、こういったロケーションではズームレンズは圧倒的な強みを発揮しますね。

42mm

42mm 1/250 F8.0 ISO100

レビューの執筆だったので24mmや35mmはしっかりそこにズームを固定しました。こちらはそういった思考を捨てて自由に構図を決めました。

後々PCで見て42mmだったのかと判明した感じです。おおよそ35〜50mmの間だろうな〜くらいのテンションです。

もうこの辺りは標準域と言って良いのではないでしょうか。特に難しいことはなく素直な写りを存分に楽しむことができます。

50mm

50mm 1/125 F4.5 ISO100

こちらは50mmです。50mmはいわゆる標準レンズですね。F4ですが綺麗にボケています。

当然F1.2とか1.4、1.8と比べればボケにくいですが、モデルとの距離の撮り方である程度解消できます。

ISOもCanonのミラーレスはそこまでノイズが目立たないので、F4という数字が不利に働くこともほぼないでしょう。少なくとも日中であれば困ることはないと思います。

レンズ性能で生み出すボケと、このように距離感で演出するボケは別で、後者を選択したい場合にはものすごく便利です。

またズームレンズの場合には、少しだけ離れてズームにしてウエストアップのように撮ることで、歪みや端っこに映り込む不要なものを弾く作業が同時に行えるので慣れると撮影効率が非常に高くおすすめです。

ぼくはレビューを書くので何ミリは撮った、次は何ミリがない、のようなことを考えてたので全然効率よくなかったですよとモデルに突っ込まれるかもしれませんが。

77mm

77mm 1/125 F8.0 ISO400

こちらは中望遠の入口くらいの距離でしょうか。以前書いたレビューでも記しましたが写真において明確に広角、標準、望遠等の仕切りってないですよね。

例えば12mmを超望遠という人がいたらそれは違うだろうと誰もが思いますよね。そういった極端な例を覗くと、明確に境目が定義されている訳ではないので正直個人の感覚でいいと思っています。ぼくの感覚では中望遠です。

中望遠的なメリットはやはり、遠くのものが撮れる、余計なものを切れる。の2点が大きいのではないでしょうか。ボケを活かしやすいなどもありますし実際にはもっと多大な恩恵があると思いますがとりあえず。

ぼくは海の写真が好きでこのような海の個性を感じる場面では必ず写真を撮ります。

この間待ってたモデルは多分、こいついつまで海撮るの?と思ってたと思うのですが、海を撮る時の波の揺らぎや奥行きには譲れないものがありどうしても時間がかかります。でもその分この写真はお気に入りです。

光の揺らぎと波の揺らぎが共存していて、地形の面白さがもたらすコントラストは高いです。なんて素敵な光景でしょう。

通用であれば長いレンズに付け替えて撮るところですが、ズームレンズでは瞬間的に設定を終えるので対応力の桁が違います。また圧縮効果も感じられるので詰まった印象も獲得できます。

97mm

97mm 1/400 F8.0 ISO200

97mmです。ここまでくると105mmくらいと印象でいうと大差がありません。

なので好みでどれくらい望遠として使うのかを決めればいいと思います。ぼくは必要以上に余白を取りたい人間なので、これくらいモデルを小さく撮れるとテンションが上がりますが、こういった圧縮効果へのアプローチも望遠ならではだと思います。

特筆すべきはやはり、広角側の24mmとこの望遠的な表現が一本のレンズで出来ることだと思います。
他のレンズにはない明らかな汎用性を兼ね備えています。

それなりにレンズの重量はありますが、一本で完結できると思うと、交換の手間と、、2本以上の携帯に比べれば荷物も減らせることから、確実にポジションを確保しているレンズだと思います。

105mm

105mmです。ついに終点に辿り着きました。これ以上レンズは伸びません。

さて、不意に思いついた撮影方法ですが、短いレンズ(広角に近いレンズ)で人に寄って撮るのは結構難しいです。

歪みもありますし意外と余計なものが映り込む余地がありますし、配置の自由度でいうと望遠に劣るのは周知の事実だと思います。

あとモデルと近いと緊張しちゃうとか。ぼくも割と人見知りなのであんまり近くに長い時間いると不安になってきます。

そこで望遠側を使いアップにして寄りのポートレートを撮ってみたところこれが思いのほかすごかったです。まず緊張感がないです、物理的に離れていますから。

その上で歪みをほぼ無視できます。つまり構図の自由度が格段に向上します。

さらに!なんとパースがつきませんから、顔を綺麗に撮るのにその子が本来持つ目の大きさや輪郭などを損なう(レンズの工学的な収差に巻き込まれるリスクが低い)可能性が低いです。

総合してよかったです。多分今まで、100mmレベルのレンズで寄ったポートレートを撮ったことがなかったか、あったとしても印象的な記憶ではないです。本当に便利だと思います。

ただし、近いゆえの緊張感や関係性などの表現に向いているかというとそうでもないので、そこはトレードオフになっていてこれのみを推奨することはありませんが、初心者や近寄るのが苦手、あるいは近寄って撮れるほどの関係値がないといったケースにおいては有用ではないでしょうか。

望遠なのでボケも作れます。F4だと開放値としてはボケを作りにくいと思われそうな印象がありますが、ぼくは問題ないと思います。(繰り返しになりますがF1.8とかのボケが作れる訳ではないです)

総評

一本のレンズでこれら全ての写真が撮れると思うと驚異的です。

レンズ交換が苦でない、荷物が増えても苦でない方は良いかもしれませんがぼくのように大荷物で撮影に行くのが苦手、またロケーション的に大荷物を持ち込みにくいなどのシーンではとにかく頼れる一本だと思いました。

旅先などでカメラとレンズ一つしか持ち歩きたくない、なんて時には大活躍だと思います。

風景のような広いものから人のアップまでを一括で内包できます。

ズームレンズの選択肢

Canonのズームレンズにはこのレンズの他にも「RF24-70mm F2.8 L IS USM」や「RF28-70mm F2 L USM」など標準ズーム一つとってもその選択肢は広大です。

何がどんなシーンにマッチしているのか、あるいは自分の撮り方ならどこを気にしなくて良いのかを考えベストな選択をすることは選択肢の多さゆえに難しさもあると思います。

GOOPASSのサービスであれば一旦、標準ズームを一式順番に使ってみてどれが好感触かを確かめることが可能です。

ちなみにぼくもまだ上記の3本を全て試した訳ではないです。今後、他の2本のレビューを書くことができるなら吟味したいなと思っています。

ではまた。

RF24-105mm F4 IS USLのスペック

RF24-105mm F4 IS USM

レンズ構成 14群18枚
絞り羽根枚数 9枚(円形絞り)
最小絞り 22
最短撮影距離 0.45m
最大撮影倍率 0.24倍
フィルター径 77mm
最大径×長さ φ83.5×107.3mm
質量 700g

■購入する場合は、166,000円(税込)(2021/5/17現在 カカクコム調べ)となっているようです。

その他のRFレンズのレビューはこちら

▼Canon RF50mm F1.2 L USM レビュー

▼広角から望遠までこの1本で!Canon RF24-240mm F4-6.3 IS USMレビュー

著者・杉本優也さんの連載フォトコラムはこちら

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