「もっと印象的なポートレート写真が撮りたい」。
人物撮影をしている方の中には、より美しさやカッコよさを求めているものの、上手くいかずに悩んでいる方が多いのではないでしょうか。
刻々と変化する人物の表情を捉えるポートレート撮影は、とても奥が深いもの。
今回はそんなポートレート撮影の基本のほか、ポートレート撮影を上達させるコツや被写体(モデル)の探し方についても解説します。
そもそもポートレートとは何か。スナップ撮影との違いは何なのか。
これからポートレート撮影に挑戦する方もわかりやすい内容から説明するので、最初の一歩を踏み出す参考にしてください。
また、ポートレート撮影に適したレンズの選び方も併せて解説します。本記事を読みながら、さっそく実践してみましょう。
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・人物を魅力的に写したい!ポートレート撮影のコツ
・ポートレート撮影の交換レンズ おすすめ16選
目次
ポートレートとは?

ポートレート(英:Portrait)とは、「肖像画」を意味する通り、人物をテーマにした写真全般を指します。
人物が写っていればポートレートと呼べるため、顔や全身はもちろん、顔の一部分、後ろ姿など全体像でなくとも問題ありません。
「ポートレイト」と表記される場合もあり、SNSなどでは「ポトレ」の略称が使われることも。
中望遠~望遠レンズで背景をぼかし、被写体を際立たせるような撮り方が一般的です。
最近ではスマートフォンにも、背景をぼけさせる「ポートレートモード」が搭載されました。
通常は一人の人物を撮影しますが、ときに二人以上や、集合写真を指す場合もあります。
また、撮影者自身を撮る写真も、「セルフポートレート」と呼ばれるポートレートの系統です。
ポートレートとスナップショットの違い

同じく人物を撮影する写真に「スナップ写真」があります。両者は似ていますが、厳密には異なるジャンルです。
ポートレートとスナップの違いはどこにあるのでしょうか?
スナップ写真は、日常の中で見た一瞬の出来事を切り取る撮影方法です。
snapshot(速射)を語源に持つように、前もって被写体にポージングをさせたり構図を決めたりせず、見たままに素早くシャッターを切っていきます。
「街角スナップ」といった、人物(生き物)以外を被写体にする場合もあります。基本的に、モデルはカメラを意識していません。
一方のポートレートは、モデルの服装や立ち方、ポーズ、光の当たり方から背景まで事前に計画を立てて撮影します。
スナップ写真がシャッターチャンスを探す撮影であるなら、ポートレートはシャッターチャンスを作り出す撮影。
モデルも撮られていることを意識しているので、両者がひとつの作品を綿密に作り上げていくイメージです。
求められる技術や適したカメラ機材も異なりますが、どちらにもそれぞれのよさがあります。
ポートレート撮影のために重要な準備

ポートレート撮影をするうえで必要な準備や心構えをまとめました。
モデルさんとのコミュニケーションが大切
ポートレート写真は、いわば撮影者とモデルが共同で作る作品です。
コミュニケーションを積極的にとってリラックスしてもらい、自然な表情を引き出しましょう。緊張をほぐすために撮影前から話しかけることが重要です。
限られた時間の中で撮影をこなせるよう、計画やイメージは事前に共有しておきます。
また、撮影以前に「時間を厳守する」「言葉遣いに気をつける」など、最低限の対人マナーも忘れてはいけません。
適したロケーションを選ぶ
ポートレート撮影において、背景は重要です。
ナチュラルで生活感を出したいのであれば、公園や商店街、バックを単色にしたりより作り込んだ雰囲気にしたいのであればスタジオ撮影など……。
夜景でクールさを演出したり、草花で季節感を出したりと、背景で作品の印象は大きく変わります。
どのような雰囲気の写真を撮りたいのかイメージを固めたら、それを表現するのに最適な場所を選択しましょう。
自然光を味方につける
写真と切っても切り離せない関係にある光。美しいポートレート写真に、光は不可欠といっても過言ではありません。
まずは、自然光(太陽光)の位置や当たり方を把握して作品に活かしましょう。
ポートレートで使われる光の向きは、被写体の後ろに光がある逆光や、横から光が当たるサイド光です。
顔が暗くなってしまうと思われがちですが、立体感を出し自然な印象になるのは逆光やサイド光。モデルも直接太陽を見ないので眩しさを感じません。
ストロボやレフ板を活用する
撮影に慣れてきた方にぜひ使ってもらいたいのが、ストロボやレフ板などのアイテム。
自然光が当たりにくい時間帯の撮影や、屋内撮影であればストロボやレフ板を利用してライティングしましょう。
逆光撮影で暗くなってしまった顔を明るく写す目的でも、ストロボは効果的です。
ストロボやレフ板はプロが使う道具というイメージがあるかもしれませんが、使い方を覚えてしまえば簡単。
ポートレートの出来栄えをぐっと上げてくれる心強い味方になります。
人工的な証明であっても、光の位置や当たり方を意識する点が重要です。
ストロボの使い方や種類は、こちらの記事で解説しています。
ポートレート上達のコツは作例写真を多く見ること
「ポートレート撮影が上達しない……」と悩んでいる方におすすめしたいのが、多くの作例を見ること。
特に初心者の方は、自分のアイディアだけでなくほかの人の写真を参考に、撮りたい作品のイメージを固めてみてください。
作例を見れば、構図や光の当て方、使用している焦点距離はもちろん、メッセージ性・主題・ストーリー性なども吸収できるはず。
InstagramやTwitterなどのSNSで「#ポートレート」「#ポトレ」と検索したり、Pinterestで調べたりすると、多くの作例が見られます。
また、第一線で活躍している写真家の作品が掲載される雑誌も貴重な情報源。
さまざまな方面にアンテナを張り、自分の引き出しを増やしてセンスを磨きましょう。
被写体(モデル)の探し方

ポートレート撮影は被写体となるモデルがいなくては始まりません。
「モデルの知り合いなんていない」という方も安心してください。雑誌やショーで活躍するプロモデル以外にも、アマチュア・素人モデルは大勢います。
以下の方法で、ポートレートモデルを探してみるとよいでしょう。
家族や友人にお願いする
「いきなり知らない人を撮影するのは……」「あまりお金をかけられない」という方は、家族や友人など身近な人に声を掛けてみましょう。
しかし、素人は撮影に慣れていないのでカメラを意識し過ぎてしまったり、ポーズや表情が硬くなってしまったりと、ポートレート初心者には意外と難易度が高いものです。
リラックスをしてもらってから撮影に臨みましょう。ポーズ・ポージングは具体的な指示を出し、サポートしてあげることが大切です。
SNS・サイトで探す
最近では、有償・無償問わずSNSでカメラマンを募集しているモデルがいます。そのような方にお願いするのもよいでしょう。
また、撮影者とモデルをマッチングしてくれるサイトも存在するので、気になる方は登録してみてください。
モデルの中にはいろいろな撮影を経験して対応力やポージングの技術を身に着けている方も多く、逆に教えてもらえることもあるはずです。
マッチングサービスの一例
- REMEMBER(リメンバー)
- PhotoStyle(フォトスタイル)
- ラフモ
ヘアメイクさんや美容師さんに紹介してもらう
行きつけの美容師さんや知り合いのヘアメイクさん、スタイリストさんにモデルを紹介して依頼するのも手です。
多くのお客さんと接する中で、カットモデルや撮影モデルとの広い人脈を持っている方も大勢います。
作品作りに協力してくれる方がいないか頼んでみれば、紹介してもらえるかもしれません。
ポートレートの撮り方・カメラ設定

モデルも見つかり、ロケーション選定も完了。写真のイメージを作ったところで、実際に撮影をしてみましょう。
ポートレートを撮影するうえでの構図の決め方や背景の作り方など意識したいコツや、具体的なカメラ設定に関しては下記の記事で解説しています。
ポートレート撮影におすすめのレンズ

ポートレート撮影では、レンズ選びが肝心です。
背景をほどよくぼかして被写体を浮き立たせるには、F値が低く、標準~中望遠の焦点距離を持つレンズがおすすめ。
具体的には絞り値がF4以下、焦点距離は35~135mmほどのレンズです。
自分が撮りたい写真のイメージから、焦点距離を選んでみてください。
ポートレートは被写体(モデル)との距離が調節しやすく、焦点距離を変えられない単焦点レンズでもあまり不便さを感じません。
明るく解像性能のよい単焦点を使い、より繊細でボケを活かした1枚にチャレンジするのもよいでしょう。
レンズの選び方や、ポートレート撮影に適したレンズに関してはこちらの記事を参照してください。
まとめ

ポートレート撮影についての基本、上達するコツや撮影で意識したいポイントをまとめました。
まずはこの記事に書かれた点を押さえ、撮りたい写真のイメージを固めたら、モデル探しをしてみてください。
上達の近道は、たくさん撮って見直し、自分の理想に近づけていくこと。ほかの人の作例からも、アイディアや技術を取り入れていきましょう。
モデルと二人三脚で作り上げていくポートレート撮影。これから始める方もさらに上達をしたい方も、ぜひこの記事を撮影に活かしてみてくださいね。
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