今回の記事ではNikon様からお借りして、最新のフルサイズミラーレス機・Z 9を静止画に特化してレビューします。
尚、今回は特別に株式会社アウトナンバー様から許可をいただいて、ストリートボールリーグ・SOMECITYで作例写真を撮影させていただきました。
※Z 9の動画性能に関しては、別の記事で紹介する予定です。こちらもお楽しみにお待ちください。
目次
Z 9のスペック

まずは、Z 9のスペックをまとめた下記の表をご覧ください。
Z 9を一言で表すなら、撮影に必要な機能・性能が網羅された、Nikon史上最強のミラーレス一眼カメラです。
画像出典:株式会社ニコンイメージングジャパン
| Nikon Z 9 スペック | |
| 発売日 | 2021年12月24日 |
| タイプ | ミラーレス一眼カメラ |
| センサーサイズ | フルサイズ |
| 有効画素数 | 4571万画素 |
| ISO感度 | 標準64~25600 |
| シャッタースピード | 1/32000~30秒 |
| 手ぶれ補正機構 | あり |
| AF測距点 | 493点 |
| 動画記録性能 | 8K(7680×4320)29.97fps 4K(3840×2160)119.88fps |
| 幅x高さx奥行き | 約149×149.5×90.5 mm |
| 重さ | 約1340g(バッテリーおよびメモリーカードを含む、ボディーキャップ、アクセサリーシューカバーを除く) |
| その他 | Wi-Fi、Bluetooth標準規格 Ver.5.0 など |
Z 9の特長
上のスペック表で上げた項目の中から、今回はスポーツ撮影(バスケットボール撮影)の現場で大活躍した機能・性能を5つ紹介します。
手ぶれ補正

Z 9で一番驚かされたのが、超強力な手ブレ補正能力です。
レンズには、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 SとNIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR Sを併用していたのですが、とにかくブレない。
調べてみると、上記のレンズを装着することで最大6段分の手ブレ補正効果が得られるとのこと。
(今回の作例写真である)バスケットボールの撮影では、ブザービーター(試合終了と同時に決まる得点)など決定的瞬間を押さえる必要があるため、僕は【目の前に突然現れたボールやシャッターチャンスを精一杯追いかけて撮る方法(以下:チェイス撮影)】と【予め特定の被写体を決めて、ボールの有無に関係なく追いかけ回し、「良いな」と思ったら撮る方法(以下:トラップ撮影)】の2通りの撮影方法を使い分けて撮影しています。
Z 9の手ブレ補正機構が活きたのが、前者の【チェイス撮影】です。三脚を使用しない場合、被写体の動きを追いかけるように撮影すると、カメラや身体を動かしながら撮影することになるので、どうしても写真はブレがち。
ところが、Z 9では「さすがにこれはちょっと間に合わなかったかな……」という急に被写体が現れた場面でも、”写真として成立した画像”が撮影できていました。感服です。
AF性能

【チェイス撮影】で、目の前に突然現れたシャッターチャンスを逃さず撮ることができたのは、手ブレ補正機構の力だけではありません。一瞬で被写体にピントを合わせる高いAF性能も、Z 9の特長です。
色々試してみた結果、個人的にはAFエリアモードを『ダイナミックAF※1 L』に、AFモードを『AF-C※2』に、それぞれ設定して、その上でAFロックオンの『横切りへの反応』には、決定的瞬間を抑えたい【チェイス撮影】時に「敏感」を、特定の被写体を追いかける【トラップ撮影】時に「鈍感」を使い分ける方法がしっくりきました。
この設定を使い分けることで、スポーツ撮影で起こりがちな「狙った被写体にピントが合わない……」という事態を、最小限に抑えることができたと感じています(あくまで個人的な所感ですが)。
ただし、上記の設定は撮影者の好みやスタイルによって分かれると思うので、色々試してみて、是非自分だけのオリジナル設定を創り上げてみてはいかがでしょうか。
ちなみに、Z 9はAFの中でも、特に被写体検出機能が優れており、人以外に犬・猫・鳥・車・バイク・自転車・列車・飛行機の計9種類が検出できるそうです。アンストッパブル(=UNSTOPPABLE)どころか、アンビリーバブル……。
今回のバスケ撮影では「人」以外の検出機能が活きる場面がありませんでしたが、野鳥撮影やモータースポーツ撮影など、スポーツシーン以外の様々なシーンでZ 9の”超対動体性能”が活躍すること間違いなしです。
※1…撮影者が選んだ1つのフォーカスポイントから被写体が一時的に外れても、周辺のフォーカスポイントからのピント情報を利用してピントを合わせてくれる機能
※2…シャッターボタンを半押し状態の間ずっと、オートフォーカスがピントを合わせ続けてくれる機能
連写性能

ここまでくると当たり前のように聞こえますが、Z 9は、高速連写性能もバツグンです。最大連続撮影枚数は、実に1秒間で20枚。
上記はバスケットボールの『ドライブ』シーンを連写したものですが、仕掛けの1歩目から相手ディフェンスを抜き去ってレイアップシュートにいくまで、一連の流れを収めることができました。
スポーツ撮影の現場で、実際に納品する写真は、同一シーンにつき1〜2枚が一般的。とはいえ、同一シーンを連続で撮影することにより、その提出する1〜2枚を吟味・比較することで、納品する写真のクオリティを最大限に引き上げることが可能です。
たとえば、スポーツ写真でありがちな「構図もピントもバッチリなのに、肝心の被写体が目をつぶってしまっている……」「白目を剥いてしまっている……」などの悔やまれる一枚を防ぐことができます。
高感度耐性

今回撮影した写真は、基本的にISO4000で撮影しました。
というのも、SOMECITY TOKYOの会場・クラブチッタ川崎は、か〜なり暗いんです。激しく動き回る被写体を確実に収めるために、シャッタースピードは最低でも1/500を担保したいところ。そうなると、開放F2.8以下の明るいレンズを使ったとしても、どうしてもISOを高めに設定せざるを得ません。
これまではISO2500〜4000で撮影してLightroomで無理やり明るさを出していたのですが、やはり明るくするとノイズが発生してしまい、ザラつきが気になってしまいました。
個人的にはフィルムライクなテイストが嫌いではないので、「これはこれで味があるのではないか」と半ば言い聞かせるように諦めていたのですが……。
Z 9で撮影した写真は、ISO4000で撮影してLightroomで加工しても、ほとんどノイズが気にならない。正直驚きました。
中学校・高校など部活動の公式戦は、学校の体育館で開催される場合があります。クラブチッタほどではありませんが、案件によっては明るさの足りない現場にアサインされることもあるので、Z 9は一枚一枚のクオリティを重視するプロのスポーツカメラマンにもオススメです。
画素数

Z 9の有効画素数は、4571万画素。アスリートの決定的瞬間を逃さず収めるだけでなく、その決定的瞬間を美しく残すことが可能です。
また、納品するサイズ・容量にもよりますが、被写体が激しく動くスポーツシーンでは、撮影した写真をトリミングして納品するケースがあります。
当然ながら、トリミングすれば画質は落ちますが、元々の画素数が高ければ高いほど、トリミングした際の画質劣化を最小限に抑えることが可能です。
そういう意味において、高い画素数を誇るZ 9は、スポーツシーンにピッタリの一台といえるでしょう。
Z 9の作例写真
それでは、上記の特長を踏まえて、SOMECITYで撮影した作例写真をご紹介します。ご覧ください。























Z 9のまとめ

Nikon史上最強のミラーレス一眼カメラと謳われる、Z 9。
手ブレ補正・AF・連写性能など”超対動体性能”と、高画素・高感度耐性など圧倒的高画質を兼ね備えた、スポーツシーン(静止画)においては、正直欠点が見当たりませんでした。
僕のようなスポーツ(シーンを中心に撮影する)カメラマンには、自信を持ってオススメできる一台です。
『百聞は一見にしかず』と言いますが、Z 9で撮影した爽快感・気持ち良さや、撮影した写真を現像した時の感動は、どうにも言葉では言い表せないものがあります(ライター失格ですね笑)。
この記事を読んで気になった方は、是非Z 9をお手に取って、実際に撮影してみてください。
間違いなく、新しい世界が広がりますよ。
※Z 9の動画性能に関しては、別の記事で紹介する予定です。こちらもお楽しみにお待ちください。
Z 9を手に入れる方法

Z 9を新品で購入する
Z 9は、株式会社ニコンイメージングジャパンが運営する公式オンラインショップ・ニコンダイレクトや家電量販店などで、新品を購入することが可能です。
ただし、ニコンダイレクトには、「Z 9」は想定を超える大変多くのご予約をいただいておりますので、お届けまでお時間をいただく場合がございます。という文言が記載されていました。
これだけのハイパフォーマンスを誇る一台ですから、品切れ・品薄になっているのも頷けます。
新品でZ 9を購入する際は、予約販売のため、購入から到着まで時間がかかる場合がある点に注意しましょう。
Z 9をレンタルする
Z 9は、カメラのレンタル・中古買取・中古販売「GOOPASS」でレンタルすることもできます。
GOOPASSでは、会員登録から最短1〜2日後に、自宅へ配送することが可能。
1ヶ月じっくり撮影できるので、「今すぐZ 9で撮影したいけど、最寄りの家電量販店が品切れで購入できない」「予約販売で購入するつもりだけど、その前に試し撮りしてみたい」という方などにオススメです。

Z 9 ボディ
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