GOOPASS MAGAZINEをご覧の皆さんこんにちは、フォトグラファーの山下貴久です。
今回はGOOPASSで大人気のセットのレビューです。
Nikon 本格一眼レフ & 高倍率ズームセット D7500+TAMRON 18-400mm F/3.5-6.3 Di II VC HLD はGOOPASSオリジナルのセットで年間を通して多くの方に利用していただいています。
人気の理由が必ずあるはず!と思って使い始めてみたら、人気なのも納得!と感じるようになりました。スペックには現れない魅力もたくさん発見できたので機材選びの参考にしてください。
購入する前にレンタルで試すこともできます。
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Nikon 本格一眼レフ & 高倍率ズームセット D7500 + 18-400mm F/3.5-6.3 Di II VC HLD
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目次
著者プロフィール

山下 貴久(やました・たかひさ)
フォトグラファー。日本最大級のカメラ専門店勤務を経て、2018年にフォトグラファーとして独立。ビジュアルの力でひと・もの・ことの魅力を伝えることをテーマに活動中。得意ジャンルは、イベント、カンファレンス、ブライダルなど多岐にわたる。
また、現在はフリーランスとして活動する一方、GOOPASSスタッフの一員として、機材管理や商品開発を担当。これまでに2000種類以上の機材を使用しており、一眼レフ・レンズから、ライカやオールドレンズ、動画機材まで幅広くカバー。
豊富な知識と経験をもとに、カメラのお悩みや最適な機材の提案など、お客様の『思い出をより自分らしく残すこと』をサポートしている。
Nikon 本格一眼レフ & 高倍率ズームセットD7500+18-400mm F/3.5-6.3 Di II VC HLD はどんなセットなのか?
一言で表すとバランスの良い万能セット。
過不足ないスペックのカメラにさまざまな被写体に対応できるズーム域の広いレンズが合わさることでどんなシチュエーションでも対応できるセットになっています。
スポーツで例えるとトライアスロン選手。バイク、ラン、スイムの全てがバランスよく強い。そんなセットになっています。
Nikon D7500の特徴

D7500はNikonのAPS-C(DXフォーマット)の一眼レフカメラです。
商品展開のポジションとしては中級機にあたりD7200の後継機となります。
発売は2017年6月なので7年ほど前になります。しかし、この時期は一眼レフカメラからミラーレス一眼カメラに移り変わる直前、つまりNikon一眼レフカメラとしては最後期の製品。なので、技術が成熟して一眼レフカメラとして最も完成した1台と言っていいほどの完成度となっています。
センサーの有効画素数は2088万画素。APS-C機の最上位であるD500と同じセンサーなので優れた描写を誇ります。
2088万画素はとてもちょうどいい画素数です。高画素になれば暗いところでノイズが発生しやすくなりますし、連写すればデータ量が大きくなり保存や編集が大変です。
ここでもバランスの良さが光ります。
TAMRON 18-400mm F/3.5-6.3 Di II VC HLDの特徴

超望遠までカバーする高倍率ズームレンズでズーム比はなんと22.2倍!
35mm換算で27〜620mm相当となり、このレンズ1本で広角から超望遠までシームレスに撮影できます。
手ブレ補正機構「VC」の搭載もポイントです。特に望遠域で効果的に手ブレを抑えてくれます。手ブレ補正の効きについては後述します。
簡易防滴防塵の設計になっています。ズームすると大きくレンズが伸びますが、隙間からのホコリの混入のリスクが減るので安心して使用できます。
動き回る子どもを撮ってみた
運動会やスポーツの撮影にも適しているので実際に動き回る子どもを撮影してみました!

カメラに向かって走ってくる姉弟を撮ってみます。
撮影モードはシャッター速度優先モードで1/3200に固定。ほかはオートです。
連写をCH(連続撮影-高速)に設定しています。
D7500の連写は最高8コマ/秒です。欲を言えばスポーツを撮影するなら10コマ/秒あると安心なのですが8コマでも十分に捉えることができました。
特筆すべきはバッファの量です。バッファとは撮影したデータをSDカードの記録する前に一時的に溜め込んでおける、カメラ内蔵メモリのことです。このバッファが小さいとすぐに連写が止まって、撮影できなくなってしまいます。
D7500は十分なバッファがあるので今回のように連写しても快適に撮影できました。

しっかりピントが合い、一生懸命さが伝わってきますね。ズームしながら連写しましたがカメラもレンズももたつくことなくオートフォーカスの追従もしっかり機能しました。
撮りたいという気持ちにしっかり応えてくれるところが高評価です。

最後は広角で。遠くのスタートの瞬間から目前に迫る距離まで、全部撮影できることが高倍率ズームレンズのメリットです。
近くても遠くてもシャッターチャンスを逃しません。

子どもにお父さんが追いついた瞬間にシャッターを切りました。オートフォーカスがしっかり追従してくれたのでシャッタータイミングとフレーミングに集中でき、快適に撮影できます。
子どもとお父さんの身長差、手の大きさ。成長とともに変わっていく家族の姿を残せるのはカメラの大きな魅力ですね。
▼キッズフォトの可愛い撮り方の記事はこちら
22.2倍!高倍率の凄さを実感

一歩も動かずに撮影しました。
広がりのある風景から、1点を切り抜く超望遠までをレンズ1本でカバーできます。
400mmまでズームするとレンズは大きく伸びますが、カメラのグリップがしっかりしているおかげで扱いづらさは感じませんでした。
フルサイズ換算600mmまでカバーすると思えば、むしろスペックの割にはコンパクトに仕上がっています。高倍率ズームのパイオニアであるTAMRONの技術力を実感します。
▼動画でもご確認ください!
安心して使える実用的な画質

複雑な被写体ですがしっかり描写しています。
色収差がよく押さえ込まれています。フリンジの発生も右下隅にわずかにみられるのみとなっており全体的に整った印象です。

グラデーションを意識して撮影した1枚。
光と影のグラデーション、土の緑から茶のグラデーション、花びらの赤のグラデーション。どれも連続的に自然なグラデーションで描写されています。
特に花びらの赤。赤は飽和しやすく、気をつけないと鮮やかではあるもののベタ塗り単色の赤になりかねないのですが、この写真では1枚の花びらの中にピンクに近い赤〜真紅〜暗くなって鈍い赤と描写されているのは見事です。
ぜひ拡大してご覧ください。

このような直線が多く複雑な被写体はレンズ、カメラ双方の力が試されます。
画面の隅から隅まで直線がきちんと直線で表現されています。20倍を越す超高倍率ズームなので描写に隙があっても仕方ないかもしれないと思っていましたがそんな心配はしなくてよさそうです。
複雑な被写体でもオートフォーカスが一度で決まったのも好印象です。ズーム域の広さと優秀なオートフォーカスで咄嗟のシャッターチャンスに強いと感じました。

高倍率レンズは開放F値が大きくなりがちなのでボケの大きさの面では不利になります。
この写真では被写体と背景の距離をとり、背景が暗いところを選んでいます。その結果明るい被写体と暗い背景のコントラストでレンズのボケの少なさをカバーしています。

描写だけではなくレンズの使い勝手も良好です。最短撮影距離が45cm、1:2.9のテレマクロ性能があります。特にこのような少し距離がある花をズームで大きく撮るときに威力を発揮します。
実用可能な手ブレ補正

手ブレ補正の限界にチャレンジしてみました。
狙いはシャッタースピード1/10で流れる水を滑らかに撮影すること。しかも35mm換算300mmの超望遠で。
結果から言えば、拍子抜けするほど問題なく撮影できました。もちろんしっかり立って、しっかりカメラを構えるということは必要ですがシャッタースピード1/10程度なら十分実用になりました。
メーカーの仕様表では「手ブレ補正2.5段 (CIPA規格準拠)」となっています。数値としては控えめですが実用上、不満に思うことはなく快適に撮影できました。
ズーム全域に渡って安定して手ブレ補正が効いているという印象です。

望遠端で小さい鳥を狙います。鳥の動きに合わせてレンズを動かしてもファインダー像が大きく乱れることはなくシャッタータイミングに集中して撮影できました。
オートフォーカスも背景に抜けたり、前景にピントを持っていかれることもなく鳥のみにフォーカスを合わせ続けてくれました。
レンズの手ブレ補正とカメラの実用的なオートフォーカスによって撮影がより快適になっています。
余談ですが鳥のお腹がほわほわです。撮影後にここまで写っているのかと驚きました。ぜひ拡大してご覧ください。
ここが気になる:ボディのサイズ感

やはりサイズは小さくはありません。
特にミラーレス一眼カメラと比べるとボディの分厚さや重量感は気になるところです。
ミラーレス一眼カメラが主力になった2024年に選ぶべきかという視点で考えると、カメラボディに対してはD7500と同クラスのAPS-C(DXフォーマット)機はありますがレンズが同等品がありません。
今現在、18〜400mmという広いカバー範囲をもつ超高倍率のZマウントDXレンズがないので2024年でも十分活躍してくれる組み合わせになっています。
また、一眼レフカメラはミラーレス一眼カメラに比べて消費電力が少ないのでバッテリーが長持ちします。たくさん撮りたい時はD7500をおすすめします。

重量が気になる場合はカメラの持ち方で解消できる場合もあります。
左手をカメラの底部とレンズを下から支えるように持ってみましょう。重さを左手で支えることでカメラを操作する右手は重量をあまり気にせず操作に集中できるようになります。
ここが気になる:ボタンの操作性
ボタンがたくさんあるので初めての方は戸惑うかもしれません。
特にミラーレス一眼カメラになれている方はボディの各所にボタンがあり、左手で操作するボタンも多いことから慣れるまで時間がかかることもあるでしょう。
ですが、メリットもあります。基本的に1ボタンに1機能が割り当てられているので慣れれば画面をみなくても設定変更ができます。

たとえば、子どもが走り出してすぐに連写にしたいという時でもボディ上面の左手側にあるダイヤルを回すだけです。慣れれば単写から高速連写までは2目盛なので指先の感覚だけで変更することができます。
ここが気になる:ボケのざわつき
開放F値がF3.5-6.3となるのでボケはどうしても小さくなります。

ボケも背景が複雑な場合はこのようにざわつく印象です。
背景をシンプルにしたり、暗いところを選んでボケのざわつきを抑える工夫が必要です。
利便性を優先したコンパクトな超高倍率ズームなのでこれ以上のボケを求めるのは酷でしょう。
さまざまな被写体に対応するこのレンズともう1本軽量でボケの大きい単焦点レンズを組み合わせるのはどうでしょうか?
全てを1本のレンズに求めるのではなく得意なことを2本のレンズで分担して、互いに補い合う組み合わせをおすすめします。
おすすめのレンズ

AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G
軽量、コンパクト、低RANKと初めての単焦点レンズにピッタリのレンズです。

30mm F1.4 DC HSM [ニコン用]
F1.4でよくボケるレンズです。AFも静かでスムーズ。画質を優先したいときにおすすめです。
まとめ

バランスのいい万能セット。レンズ、カメラ共にちょうどいいセットだと実感しました。
広いズーム域でどんな被写体にも対応できるレンズと隙のないオールラウンダーの中級機の組み合わせは人気になるのも納得でした。
いろんな被写体撮りたいけどカメラはまだ上達途中という方はぜひこのセットではじめてみてください!
まずはこのセットでカメラデビューをおすすめします!
さまざまな被写体に対応できるカバー範囲の広さが魅力なので「撮りたい」という思いに答えてくれるでしょう。また、いい意味で限界があるセットです。
大きめ、ボケにくい、連写速度など必要十分ではありますが、さらに上達したいとなったら限界を感じるところもあります。そのときにどの性能が必要でどの性能は自分に不要なのか、見極めるためのリトマス試験紙のような役目も果たしてくれます。
さらに上位機を使いたいときに、買うのではなくレンタルすることでさまざま機種を試すことができるのもGOOPASSのメリットです。このセットを入口として写真の奥深い世界に踏み込んでいける、そんな魅力あるセットでした。

Nikon 本格一眼レフ & 高倍率ズームセット D7500 + 18-400mm F/3.5-6.3 Di II VC HLD
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