2025年10月、Nikon(ニコン)のシネマ向けの製品シリーズZ CINEMAから、「Nikon ZR」が発売されました。
フルサイズセンサーを搭載したコンパクトシネマカメラとして注目の1台ですが、「SONY FX3やSIGMA fpとの違いは?」「シネマカメラとしての性能やコスパが気になる」という方も多いでしょう。
本記事では、Nikon ZRの強みやスペックについて、SONY FX3、SIGMA fpとの比較を中心にわかりやすく解説します。Nikon ZRが気になっている方はぜひ参考にしてみてください。
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目次
Nikon ZRは映像特化の新基準、RED技術で描く新しいシネマ表現
Nikon ZRは、NikonとREDが映像クリエイターに向けて発売するZ CINEMAシリーズの記念すべき第一弾。
これまでスチル・ムービーのハイブリッド用途寄りだったNikonのカメラ設計から、RED社のカラーサイエンス・コーデック技術を生かしたプロ映像用途に特化しているのが特徴です。
手軽に映画のような画作りができるシネマティック動画モードや、RED独自の柔軟性の高い動画ファイルフォーマット「R3D NE」に対応している点が注目ポイント。高画質と扱いやすさを両立した、新基準のシネマカメラとして話題になっています。
プロ用途として信頼性の高いSONY FX3よりもライトに扱えて、コンパクトで自由度が高いSIGMA fpよりも本格的な撮影ができる、中間的な立ち位置を実現したモデルといえるでしょう。
Nikon ZR・Sony FX3・SIGMA fpのスペックを比較する
| 製品名 | リンク | GOOPASS価格 | 販売価格※ | 発売日 | レンズマウント | センサーサイズ | 有効画素数 | 動画記録画素数 | ISO感度 | シャッタースピード | 連続撮影速度 | 液晶モニター可動方式 | 外形寸法 | 重量 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Nikon ZR | ![]() ![]() | | 269,280円 | 2025年10月24日 | ニコン Z マウント | フルサイズ | 2450万画素 | 6K(6048×3402)59.94p | ISO 100~64000 | 1/16000~30秒 | ・低速連続撮影:約1~7コマ/秒 ・高速連続撮影:約16コマ/秒 ・高速連続撮影(拡張):約20コマ/秒 | バリアングル | 約134×80.5×49mm | 約630g(バッテリー及びメモリーカード2枚を含む) |
| SONY FX3 | ![]() | | 495,000円 | 2021年3月12日 | Eマウント | フルサイズ | 約1030万画素 | 4K(3840×2160)59.94p Full HD(1920×1080)59.94p | ISO80〜102400 | 静止画:1/8000~30秒、動画:1/8000~1/4秒 | Hi+時: 最高約10コマ/秒 Hi時: 最高約8コマ/秒 Mid時: 最高約6コマ/秒 Lo時: 最高約3コマ/秒 | バリアングル | 約129.7×77.8×84.5mm | 715g(バッテリー、メモリーカード含む) |
| SIGMA fp | ![]() | | 189,980円 | 2019年10月25日 | Lマウント | フルサイズ | 2460万画素 | 4K(3840×2160)29.97fps | ISO100~25600 | 電子:1/8000~30秒 | 最高18コマ/秒 | – | 112.6×69.9×45.3 mm | 約422g(バッテリー、メモリーカードを含む) |
Nikon ZR

シネマカメラとして名高い、REDのカラーサイエンスを実現。
Nikon ZRはNikon(ニコン)とRED Digital Cinemaの技術提携によって生まれた、映像制作特化のシネマカメラです。
映画やCM撮影の現場において多くの実績を誇るREDと、Nikonの光学技術が融合したハイクオリティな動画制作が可能。
RED社由来のカラーサイエンスは肌の階調や陰影の再現性に優れ、自然光下でも深みのあるトーンを実現しています。
また、撮って出しでも映画のような雰囲気に仕上がる「シネマティック動画モード」を搭載しており、グレーディングを施さなくても映画のような質感を表現できます。
おすすめする理由
- 6K/59.94pの高解像度RAW動画撮影に対応
- 滑らかな高精細データは、トリミングやスロー編集にも活躍
- 32bit float録音で音声のダイナミックレンジを広く確保
- 音割れやノイズに強い
- 約630g(バッテリー・カード込み)の軽量設計
- 機動力が高くアングルの自由度が広がる
- Nikon Zマウントを採用
- Nikonユーザーは既存レンズ資産を有効活用できる
製品詳細
Nikon ZRは部分積層型CMOSセンサーを搭載し、高速データ処理やローリングシャッター歪みの軽減を実現しています。
熱暴走やフレーム落ちを抑え、安定した高フレームレート撮影が可能です。
ISO800/6400の2つのベースISO感度に対応しており、薄暗い室内や夕暮れの撮影にも活躍します。高性能なフルサイズ機ながら約630gという軽量設計で、機動性も抜群です。
また、映像クリエイター向けに設計された新しいUIを採用しており、直感的な操作が可能。
レスポンス性に優れた307万ドットの高輝度4型モニターや、よく使う機能や設定を割り当てられるカスタムボタン機能など、便利な機能が充実しています。
こんな人におすすめ
- VlogやYouTubeでシネマライクな映像を求めるクリエイター
- グレーディングに時間をかけずに映画的なルックを実現したい人
- 軽量で機動性の高いカメラを探している映像制作者
- REDやFX3の価格帯に迷っているが、高画質志向を妥協したくない人
高性能ながら20万円台で購入できるコスパの良さにも注目です。
| 製品名 | Nikon ZR |
|---|---|
| 発売日 | 2025年10月24日 |
| レンズマウント | ニコン Z マウント |
| センサ―サイズ | 35.9×23.9mmサイズCMOSセンサー(フルサイズ/FXフォーマット) |
| 有効画素数 | 2450万画素 |
| 動画記録画素数 | 6K(6048×3402)59.94p |
| ISO感度 | ISO 100~64000 |
| シャッタースピード | 1/16000~30秒 |
| 連続撮影速度 | ・低速連続撮影:約1~7コマ/秒 ・高速連続撮影:約16コマ/秒 ・高速連続撮影(拡張):約20コマ/秒 |
| 液晶モニター稼働方式 | バリアングル |
| 外形寸法 | 約134×80.5×49mm |
| 重量 | 約630g(バッテリー及びメモリーカード2枚を含む) |
| ボディ内手ブレ補正機能 | イメージセンサーシフト方式5軸補正 |
スペックをもっと見る
| ダスト低減機能 | イメージダストオフデータ取得(NX Studioが必要) |
| ローパスフィルターレス | – |
| 撮影可能枚数 | 約370コマ |
| 画像ファイル形式 | NEF(RAW)、JPEG、HEIF |
| 記録媒体 | CFexpressカード(Type B)、XQDカード、microSDメモリーカード、microSDHCメモリーカード、及びmicroSDXCメモリーカード(microSDHCメモリーカード、microSDXCメモリーカードはUHS-I規格に対応) |
| スロット | ダブルスロット |
| ファインダー形式 | – |
| ファインダー視野率 | – |
| ファインダー倍率 | – |
| AF検出方式 | ハイブリッドAF(位相差AF/コントラストAF) |
| AF検出範囲 | EV -10~19 |
| フォーカスポイント | 273点(シングルポイントAF時)、299点(オートエリアAF時) |
| 動画ファイル形式 | NEV、R3D、MOV、MP4 |
| 液晶モニター形式 | バリアングル式4.0型TFT液晶モニター |
| タッチパネル | 〇 |
| シャッター方式 | 電子シャッター、電子シャッター音あり |
| Wi-Fi(無線LAN) | IEEE802.11b/g/n/a/ac |
| Bluetooth | Bluetooth標準規格 Ver.5.0 |
| NFC対応 | – |
| 防塵・防滴 | – |
| 使用温度範囲 | 0℃~40℃ |
| 使用湿度範囲 | 85%以下(結露しないこと) |
SONY FX3

高い動画撮影性能と安定性を実現したモデル。
SONY FX3は、SONY(ソニー)のシネマラインの中でもコンパクトながら優秀な動画性能を誇るモデルです。
肌の色を美しく見せるスキントーンを中心としたルック「S-Cinetone」を搭載し、自然で美しい肌色再現が可能。
連続4K収録でも安心のアクティブ冷却構造を採用しており、商業映像や業務撮影など長時間の安定した運用が求められるプロの現場で活躍します。
また、全10種類のクリエイティブルックがカメラ内にプリセットされているのが特徴で、好みに合わせた雰囲気づくりを手軽に楽しみたい人におすすめです。
おすすめする理由
- 35mmフルサイズ裏面照射型CMOSセンサーによる高画質
- 高感度でもノイズの少ない滑らかな映像
- 最大4K/120pのハイフレームレート撮影に対応
- アクションやスポーツ撮影に強く、高精細なスローモーションも可能
- 5軸ボディ内手ブレ補正+アクティブモードによる滑らかな映像撮影
- 微細なブレを補正してより美しい映像に
製品詳細
SONY FX3は、35mmフルサイズ裏面照射型CMOSセンサーと最新の画像処理エンジンBIONZ XR(ビオンズ エックスアール)を搭載し、高い映像処理速度を実現したモデルです。
ボディ上部にはXLR端子付きハンドルユニットを標準装備しており、プロ仕様の音声収録にも対応。音と映像を一体で管理したい映像ディレクターにおすすめです。
また、動きの早い被写体に対しては、像面位相差検出AFとコントラストAFを併用したファストハイブリッドAFが活躍します。ふらつきのないすばやいピント合わせによって、クオリティの高い映像撮影が可能です。
こんな人におすすめ
- 失敗できない現場で撮影の安定感を重視したい人
- シネマ品質の映像を軽装備で撮影したい映像クリエイター
- 長時間のイベントやドキュメンタリー撮影を行なう人
- 音声と映像をワンセットでまとめて管理したい人
安定して運用できる信頼性の高さが魅力のモデルです。
| 製品名 | SONY ILME-FX3 |
|---|---|
| 発売日 | 2021年3月12日 |
| レンズマウント | Eマウント |
| センサ―サイズ | フルサイズ |
| 有効画素数 | 動画:約1030万画素、静止画:約1210万画素 |
| 動画記録画素数 | 4K(3840×2160)59.94p Full HD(1920×1080)59.94p |
| ISO感度 | ISO80〜102400 |
| シャッタースピード | 静止画:1/8000~30秒、動画:1/8000~1/4秒 |
| 連続撮影速度 | Hi+時: 最高約10コマ/秒 Hi時: 最高約8コマ/秒 Mid時: 最高約6コマ/秒 Lo時: 最高約3コマ/秒 |
| 液晶モニター稼働方式 | バリアングル式 |
| 外形寸法 | 約129.7×77.8×84.5mm |
| 重量 | 715g(バッテリー、メモリーカード含む) |
| ボディ内手ブレ補正機能 | 5軸手ブレ補正・アクティブモード搭載 |
スペックをもっと見る
| ダスト低減機能 | – |
| ローパスフィルターレス | – |
| 撮影可能枚数 | 約580枚(静止画撮影時・CIPA準拠) |
| 画像ファイル形式 | JPEG(DCF Ver. 2.0, Exif Ver. 2.32, MPF Baseline compliant)・HEIF(MPEG-A MIAF compliant)・RAW |
| 記録媒体 | SDHC・SDXCカード・CFexpressカードTypeA |
| スロット | CFexpress Type Aカード/SDメモリーカード対応 |
| ファインダー形式 | – |
| ファインダー視野率 | – |
| ファインダー倍率 | – |
| AF検出方式 | ファストハイブリッドAF(像面位相差検出AF / コントラスト検出AF) |
| AF検出範囲 | EV -6〜20(ISO100相当、F2.0レンズ使用) |
| フォーカスポイント | 動画:最大627点(像面位相差検出AF)・静止画:最大759点(像面位相差検出AF) |
| 動画ファイル形式 | XAVC S-I 4K・XAVC S-I HD・XAVC S 4K・ XAVC S HD・XAVC HS 4K |
| 液晶モニター形式 | 7.5cm(3.0型)約144万ドット |
| タッチパネル | 〇 |
| シャッター方式 | 電子シャッター・メカシャッター |
| Wi-Fi(無線LAN) | IEEE 802.11a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz帯対応)・WEP/WPA-PSK/WPA2-PSK対応 |
| Bluetooth | Bluetooth標準規格Ver.5.0(2.4GHz帯) |
| NFC対応 | 〇 |
| 防塵・防滴 | – |
| 使用温度範囲 | 0℃-+40℃ |
| 使用湿度範囲 | – |
SIGMA fp

携帯性に優れた、軽やかなフルフレームミラーレス。
SIGMA fpは、手のひらサイズのコンパクトなフルフレームミラーレスカメラです。ボディはバッテリーとカード含めてもわずか約422gという軽さながら、優れた描写力や高いダイナミックレンジを実現しています。
気軽に持ち運べるサイズ感で、静止画から映像制作まで幅広く対応。外部レコーダーへの12bit CinemaDNG RAW出力に対応し、映画のような質感を持つ映像作品を作成できます。
モジュラー設計による拡張性の高さも特徴で、自由度の高い撮影を追求したいクリエイターにおすすめの1台です。
おすすめする理由
- 約422g(バッテリー・カード込み)の軽量ボディで持ち運びが容易
- ちょっとした気軽な撮影や歩きながら撮るシーンで活躍
- フルサイズ2460万画素センサー搭載、12bit CinemaDNG RAW出力対応
- 高品質な映像のトーンや色情報を非圧縮のまま保存可能
- 高い拡張性でリグ構築やシネマ撮影にも柔軟に対応
- スチルから本格的な映像制作まで1台で幅広くカバー
製品詳細
SIGMA fpは、35mmフルサイズ裏面照射型CMOSセンサーを採用したミラーレス一眼カメラです。
Lマウントを採用し、SIGMA・Leica・Panasonic製レンズとの高い互換性を実現。スチル機としてだけでなく動画性能も優秀で、シネマカメラとして4K/29.97fpsの動画撮影が可能です。外部レコーダーへの12bit CinemaDNG RAW出力に対応しており、本格的な映像制作が行えます。
金属製のボディは堅牢性が高く、カメラ本体の42ヶ所に防塵防滴用シーリングを採用。防塵防滴構造のレンズと組み合わせることで、タフな環境下でも使用できます。
こんな人におすすめ
- 軽量・コンパクトな機材で高画質撮影をしたい映像制作者
- RAW動画から個人好みのカラーグレーディングを追求したい人
- 動画だけでなく写真撮影も楽しみたい人
気軽に持ち出せるシネマカメラを選びたい人におすすめです。
| 製品名 | SIGMA fp |
|---|---|
| 発売日 | 2019年10月25日 |
| レンズマウント | Lマウント |
| センサ―サイズ | フルサイズ |
| 有効画素数 | 2460万画素 |
| 動画記録画素数 | 4K(3840×2160)29.97fps |
| ISO感度 | ISO100~25600 |
| シャッタースピード | 1/8000~30秒 |
| 連続撮影速度 | 最高18コマ/秒 |
| 液晶モニター稼働方式 | – |
| 外形寸法 | 112.6×69.9×45.3 mm |
| 重量 | 約422g(バッテリー、メモリーカードを含む) |
| ボディ内手ブレ補正機能 | – |
スペックをもっと見る
| ダスト低減機能 | – |
| ローパスフィルターレス | ⚪︎ |
| 撮影可能枚数 | 約280枚(23℃時) |
| 画像ファイル形式 | JPEG、RAW |
| 記録媒体 | SDカード、SDHCカード、SDXCカード、外部SSD(USB3.0接続) |
| スロット | シングルスロット |
| ファインダー形式 | – |
| ファインダー視野率 | – |
| ファインダー倍率 | – |
| AF検出方式 | コントラスト検出方式 |
| AF検出範囲 | EV -5~18(F1.4レンズ使用時、ISO100) |
| フォーカスポイント | 49点選択モード、自由移動モード |
| 動画ファイル形式 | CinemaDNG、MOV |
| 液晶モニター形式 | 3.15型210万ドット |
| タッチパネル | ⚪︎ |
| シャッター方式 | 電子シャッター |
| Wi-Fi(無線LAN) | – |
| Bluetooth | – |
| NFC対応 | – |
| 防塵・防滴 | 配慮した設計 |
| 使用温度範囲 | 0℃~+40℃ |
| 使用湿度範囲 | 85%以下(結露しないこと) |
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| ご契約プラン | 月額料金(税込) | 利用できる機材のRANK |
|---|---|---|
![]() | 2,970円 | RANK0のみ |
![]() | 8,380円 | RANK0〜1 |
![]() | 12,980円 | RANK0〜2 |
![]() | 17,480円 | RANK0〜3 |
![]() | 22,800円 | RANK0〜4 |
![]() | 28,980円 | RANK0〜5 |
![]() | 35,490円 | RANK0〜6 |
![]() | 42,800円 | RANK0〜7 |
![]() | 52,800円 | RANK0〜8 |
![]() | 84,800円 | RANK0〜9 |
![]() | 118,000円 | RANK0〜10 |
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どれを選ぶべき?判断ポイントまとめ
Nikon ZR・SONY FX3・SIGMA fpの3機種から、自身の用途に合ったカメラを選びたいときに見るべきポイントをまとめてチェックしていきましょう。
撮って出しで“映画っぽさ”を楽しみたいなら「Nikon ZR」
撮って出しで“映画っぽさ”を楽しみたいなら、Nikon ZRがおすすめです。
REDのシネマカメラ開発で培われたルックを継承し、カラーグレーディングを行わなくても深みのあるトーンと映画のような質感を再現可能。撮影後の編集で労力をかけずに、印象的な映像を作成できます。
また、軽量ボディと直感的な操作性は、Vlog撮影やYouTube配信初心者にもぴったり。撮影の手軽さと本格的なルックを両立した、新時代の映像表現を楽しめます。
長回しも安心、“確実に撮り切る”なら「SONY FX3」
長回しや案件対応など、撮影現場で“確実に撮り切る”ことを重視するならSONY FX3がおすすめです。
高いAF性能によって被写体を正確に追従しつつ、放熱設計により長時間の収録でも熱停止の心配が少ないのが魅力。
また、SONY FX3はプロ仕様の音声収録機能や拡張のしやすさなど、現場で求められる要素が細部まで考慮されています。
イベント撮影、ドキュメンタリー、インタビューなど、ミスをしたくないシーンで安心して臨める信頼性の高いカメラです。
ミニマルに使って、拡張も自在「SIGMA fp」
必要最低限の構成で撮影を始められ、かつ自由自在に拡張できるのがSIGMA fpの強み。
ボディ単体は非常にコンパクトかつ軽量のため、気軽に撮影を行えるのがメリットです。
外付けモニターやマイク、ケージなどを組み合わせれば、本格的なシネマカメラとして運用できます。
撮影スタイルや現場に合わせて自在にカスタマイズできるため、「自分の手で理想の撮影環境を作り込みたい」という中・上級者にぴったり。
日常のスナップ動画から映画制作まで、シーンに応じて柔軟に対応できる自由度の高いカメラです。
項目別でわかる3機種の違い
画質・記録方式・カラーサイエンスの違い
| Nikon ZR | SONY FX3 | SIGMA fp | |
| センサー | フルサイズ | フルサイズ | フルサイズ |
| 有効画素数 | 2679万画素 | 約1030万画素 | 2460万画素 |
| 記録方式(内部) | NEV、R3D、MOV、MP4 | XAVC S-I 4K、XAVC S-I HD、XAVC S 4K、 XAVC S HD、XAVC HS 4K | CinemaDNG、MOV |
| カラーサイエンス | REDのカラーサイエンス | S-Cinetone | – |
| ビット深度 | 12bit | 10bit | 12bit |
| ダイナミックレンジ | 15+ストップ | 15+ストップ | 12.5ストップ |
3機種はどれもRAW収録が可能ですが、ファイル管理に便利な内部収録に対応しているのはNikon ZRとSIGMA fpの2つ。
SONY FX3でRAW撮影を行ないたいときは、外部レコーダーに接続する必要があります。
RAW収録はLog収録と比較してポスプロ耐性が高く、編集の自由度を高められるのがメリット。「ポスプロ」とは、撮影や録音が終わった後に行なう編集作業(ポストプロダクション)のことを指します。
Nikon ZRはシネマカメラとして評価の高いRED社のカラーサイエンスを再現するRAWフォーマット「R3D NE」に対応しており、フィルムライクな色味やなめらかな階調を得られるのが特長です。
一方、SONY FX3はシネマのようなルックを手軽に再現できるS-Cinetoneを搭載し、人の肌の色再現性に優れた映像を得られます。
SIGMA fpには独自のカラーサイエンスがありませんが、CinemaDNG RAW収録による自由度の高いカラーグレーディングが可能です。
次に、映像や音声に関する細かいポスプロ耐性を見ていきましょう。
映像の色と明るさをどれだけなめらかに再現できるかを決める指標であるビット深度では、12bitに対応したNikon ZRとSIGMA fpが優秀です。
ダイナミックレンジに関してはNikon ZRとSONY FX3の数値が高く、実際に見える光の様子を忠実に再現したシネマ品質の映像を記録できます。
音声性能とインターフェース
| Nikon ZR | SONY FX3 | SIGMA fp | |
| 音声記録方式 | リニアPCM 32bit float | リニアPCM 4ch 24bit | リニアPCM 2ch 16bit |
| 外部マイク入力 | ステレオミニジャック(φ3.5mm)、プラグインパワーマイク対応、ライン入力対応 | 3.5 mm ステレオミニジャック、XLR ハンドル | Φ3.5mm ステレオミニジャック (プラグインパワー対応) |
Nikon ZRの音声記録方式は、ダイナミックレンジが非常に広い32-bit float録音に対応しているのが特長です。後処理で音声を調整してもノイズが出にくく、クリアなサウンドを得られます。
SONY FX3は空間的な音の広がりを表現できる4ch対応の内蔵マイクに加えて、XLR端子を備えたハンドルユニットを標準装備している点に注目。
複数チャンネルの入力や現場でのミキシングにも対応し、映像制作現場で求められる信頼性と拡張性を両立しています。
一方、SIGMA fpはあくまでミニマルな構成を貫き、音声フォーマットは2ch 16bitのみです。
オートフォーカスと手ブレ補正
| Nikon ZR | Sony FX3 | SIGMA fp | |
| AF方式 | ハイブリッドAF(位相差AF/コントラストAF) | ファストハイブリッドAF (位相差検出方式 / コントラスト検出方式) | コントラスト検出方式 |
| 測距点数 | 273点(シングルポイントAF時)、299点(オートエリアAF時) | 最大627点 | 49点 |
| AF追従性能 | 高速被写体追従、動体認識AI搭載 | リアルタイムトラッキング | – |
| 手ブレ補正 | 5軸手ブレ補正(中央7.5段・周辺6.0段) | イメージセンサーシフト方式5軸補正(5.5段) | – |
Nikon ZRはディープラーニングを活用したAI技術による高度な被写体検出機能を搭載しており、人物・動物・電車など9種類の被写体を追尾可能。
オート検出機能を利用すれば、誰でも簡単に画面内の被写体に的確にピントを合わせられます。
また、中央7.5段・周辺6.0段の強力な手ブレ補正機能を搭載しているため、 暗いシーンや望遠レンズを使用するシーンの撮影にも柔軟に対応可能です。
SONY FX3は像面位相差検出AFとコントラストAFを併用したファストハイブリッドAFを搭載し、ワイドなエリアで高精度かつ滑らかなフォーカス合わせを実現。
人物撮影に役立つリアルタイム瞳AFに対応しており、7段階のAFトランジション速度調整と5段階のAF乗り移り感度を細かく調整できます。
一方、SIGMA fpはマニュアルフォーカス主体の運用が基本です。手ブレ補正機能も搭載されていないため、固定して動画を撮影する人に向いています。
操作性とモニター設計
Nikon ZRはバリアングル式モニターを採用し、自撮りや縦構図の撮影にも柔軟に対応しています。
ボタンやダイヤル構成は、映像クリエイター向けに設計された新しいUIを採用。動画と静止画で独立した設定を維持できる切り替えボタンや、自由に設定できるカスタムボタンを搭載しています。
必要最小限に整理された配置で、直感的な操作が可能です。
SONY FX3のモニターはバリアングルタイプの横開き式で、横方向に176度、上方向に180度、下方向に90度と自在に可動します。
グリップ側および上面に使用頻度の高いボタンやダイヤルが集約されており、現場で素早く設定を呼び出せるプロ仕様の設計です。
一方、SIGMA fpは非常にシンプルな操作体系。ボタンのカスタマイズはほとんどできず、基本的な操作はタッチパネルを中心に行ないます。
モニターは動かせないため、ローアングルやハイアングルの撮影にはやや工夫が必要かもしれません。
動画性能の比較
| Nikon ZR | SONY FX3 | SIGMA fp | |
| 解像度・フレームレート | 6K/60p、UHD 4K/120p | UHD 4K/120p | UHD 4K/30p |
| 手ブレ補正 | 5軸手ブレ補正(中央7.5段・周辺6.0段) | イメージセンサーシフト方式5軸補正(5.5段) | – |
| 最大連続撮影時間 | 125分 | 13時間 | 2時間 |
解像度やフレームレートでは、6K/60p、UHD 4K/120pに対応しているNikon ZRが優秀なスペックを誇っています。
SONY FX3は2021年発売と少し古い機種ながら、120pに対応しておりスローモーションを含めた多彩な表現が可能。
連続撮影時間では、業務用シネマカメラ寄りの設計をしたSONY FX3が特に優れています。
Nikon ZRとSIGMA fpも2時間ほどの連続撮影に対応しているため、一般的な動画撮影であれば問題なく使用できるでしょう。
サイズ・重量・携帯性
| Nikon ZR | SONY FX3 | SIGMA fp | |
| 外形寸法 (W×H×D) | 約134×80.5×49mm | 約129.7×77.8×84.5mm | 112.6×69.9×45.3 mm |
| 重量 (バッテリー・カード込み) | 約630g | 715g | 約422g |
どの機種もシネマカメラとして非常にコンパクトにまとまっていますが、3機種の中ではSIGMA fpがもっとも軽量かつ小さいサイズです。
Nikon ZRとSONY FX3は縦横のサイズはほとんど変わりませんが、厚みが異なる点に注目。重量はSONY FX3がもっとも重く、現場対応力や信頼性を優先した設計といえます。
本体のみで運用するのであればサイズや厚さはグリップ力やバランスに関わってきますが、実際の撮影では装着するレンズの大きさや外付けのマイク、ジンバルなどによって重量や携帯性が変化します。
細かいイメージを知りたい方は、カメラショップや家電量販店などで実物に触れてみることをおすすめします。
コストパフォーマンス
| Nikon ZR | SONY FX3 | SIGMA fp | |
| 販売価格※1 | 269,280円 | 495,000円 | 189,980円 |
| GOOPASSレンタル価格※2 | 10,912円(1泊2日) | 17,752円(1泊2日) | 8,191円(2泊3日) |
※2 2025年10月時点
Nikon ZRは、30万円以下でシネマ仕様の機能が充実した非常にコスパに優れた製品です。動画撮影初心者から上級者まで、幅広い層に使いやすい性能を誇っています。
SONY FX3は価格が50万円ほどと高めですが、プロ仕様・現場仕様としての信頼性と拡張性を備えているのが魅力。
一方、SIGMA fpは3機種の中でもっとも価格が抑えられており、比較的安価にシネマカメラとして運用を開始できるのがメリットです。
ただし、動画撮影用途ではいくつかの機能を補うために、周辺機材が増える可能性がある点に注意しましょう。
撮影をもっと快適にするアイテム
シネマカメラを使用するにあたって、より撮影を快適にするアイテムをご紹介します。
ピークデザイン トラベル トライポッド カーボン TT-CB-5-150-CF-1

ピークデザイン トラベル トライポッド カーボン TT-CB-5-150-CF-1
軽量ながら高剛性を誇るカーボン三脚で、旅行やロケ撮影にぴったりなプロ仕様トラベル三脚として高い評価を得ているモデルです。
9.1kgの耐荷重でシネマカメラをしっかりと支え、滑らかなパン・チルトが可能。本体重量はわずか1.2kg、収納時の全長は391mmとコンパクトなため移動中や持ち運びの邪魔になりません。
5段階の伸縮機構を搭載し、最大1,524mmの高さまで調整できます。
日常使いから旅行まで、幅広く活躍する1本です。
| 製品名 | Peak Design(ピークデザイン)トラベル トライポッド カーボン TT-CB-5-150-CF-1 |
|---|---|
| 発売日 | 2020年4月11日 |
| 段数 | 5段 |
| 耐荷重(kg) | 9.1 |
| 全高・縮長(mm) | 140-1,524・391Nikon ZRとSIGMA fpも2時間ほどの連続撮影に対応しているため、一般的な動画作成であれば問題なく運用できるでしょう。 |
| 本体重量(g) | 1.2 |
| 脚ロック方式 | レバーロック |
SDカード
撮影に欠かせないSDカードですが、RAW動画を含めた高画質な動画データを収録するなら高速書き込みは必須です。
信頼性重視ならSanDisk Extreme PROシリーズがおすすめ。
メディア選びで映像の安定性は大きく変わるため、シネマカメラで撮影をする際には信頼できるメーカーの正規品を選ぶのがおすすめです。
よくある質問(FAQ)
Nikon ZRとFX3、どっちが映像制作に向いていますか?
長回しや業務撮影ならFX3、クリエイティブかつライトな運用ならZRがおすすめです。特にZRはカラー表現とRAW編集の自由度が高く、作品づくりを楽しみたい制作者に向いています。
SIGMA fpと比べて、ZRが優れているのはどこ?
Nikon ZRはAF性能と手ブレ補正が圧倒的に優秀。SIGMA fpは拡張性が高いですが、本体の安定性や操作性であればNikon ZRが一歩上といえます。特にVlogやワンオペ撮影では、Nikon ZRの方が快適に撮影できるでしょう。
Z6IIIやZfではなくZRを選ぶ理由は?
ZRは動画用途に特化しており、操作UIやカラープロファイルなどが映像向けに最適化されています。Z6IIIやZfは写真寄りの設計なので、動画を撮りたいならZRを選びましょう。
Nikon ZRは初心者でも扱えますか?
直感的なメニュー構成とAF性能の高さで、初心者でも扱いやすいです。初めてRAW動画に挑戦したいユーザーにもおすすめ。
まとめ
Nikon ZRは、NikonとRED社の技術が融合した映像表現の新基準ともいえるシネマカメラです。
高画質と扱いやすさを両立したコスパの高い機種のため、YouTubeから映像制作まで幅広いシーンで活躍すること間違いなし。
Nikon ZRが気になっている方は、SONY FXやSIGMA fpとの違いをしっかりと理解したうえで、自分にあった1台を選んでみてください。
























