雪も融け、暖かな日が続き、春の訪れを感じる3月。

梅や桃、桜などの花々が咲いて色鮮やかな景色が見られるようになりました。「暖かくなったから撮影に行きたい」と考える方も多いはず。そこで本記事では、3月におすすめの被写体を10選ご紹介します

今月は桜やカタクリ、菜の花など植物を中心に、春を象徴する被写体が目白押し。また、おすすめの機材や撮影のコツ、草花の群生地なども併せて解説するので、参考にしてみてください。

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3月の撮影におすすめな被写体10選

3月の撮影におすすめな、季節を感じられる被写体を紹介します。

①菜の花

菜の花の撮影におすすめな機材
  • カメラ:ミラーレス一眼カメラ、一眼レフカメラ
  • レンズ:広角レンズ、望遠レンズ、マクロレンズ

全国各地で2月~4月に見頃を迎え、長い間楽しませてくれる菜の花。満開の菜の花畑は視界が黄色一色に染まり、まさに圧巻の光景です。背景に残雪の山や青空を入れたり、前ボケや後ボケを活かしたり、一輪の花にフォーカスしてみたり……。多彩な撮影表現ができます。

晴れて天気の良い日は、広角~標準レンズを使って青空を入れてみるのがおすすめ。

アイレベルだけでなく、見上げるアオリ構図で、一味違った写真にしてみましょう。曇りの日は空を入れず、画角いっぱいに菜の花を写すと、ぼんやりした描写を避けつつ、春らしさを表現できます。

また、圧縮効果で濃密な花畑が撮れる望遠レンズも持っていると重宝するはずです。

3月に菜の花の撮影ができる主なスポット

▼花撮影におすすめのカメラはコチラの記事をチェック

作例写真

②桃・花桃

桃・花桃の撮影におすすめな機材
  • カメラ:一眼レフカメラ、ミラーレス一眼カメラ
  • レンズ:広角~標準のズームレンズ、望遠レンズ

桜や梅と並んでピンクの花弁を持つ、桃の花や花桃。桃の花と花桃は厳密には別物です。

花が咲いた後に果実をつける実桃(桃)と、観賞用に品種改良されて食用の実はつけない花桃。観賞用のため花桃の方が大ぶりな花をつけ、写真でもゴージャスな印象を与えます。

花桃は川沿いや街道沿いで並木として植えられていることが多く、広角~標準レンズで周囲の風景も取り入れた撮影がおすすめです。

1本の枝や一輪の花を主題にした撮影の場合は、できるだけF値の小さなレンズを選ぶのがポイント。絞りを大きく開くことで、周囲をぼかしてメインの花が際立つ写真が撮れます。

3月に桃・花桃の撮影ができる主なスポット

▼花撮影におすすめのレンズはコチラの記事をチェック

作例写真

③桜

桜の撮影におすすめな機材
  • カメラ:一眼レフカメラ、ミラーレス一眼カメラ
  • レンズ:広角~中望遠のズームレンズ、単焦点レンズ

日本人が大好きな被写体のひとつである桜。カメラ好きもそうでない方も、桜の花は撮りたいと思う方が多いのではないでしょうか。河川敷や公園、農村の一本桜など、咲いている場所や種類によって撮影方法は多岐にわたります。

見たままの美しさを切り取るためには、撮影時間も重要です。順光撮影ではのっぺりとした印象を与えてしまうことが多く、記録写真になりがち。

作品として桜を残したい方は、朝方や夕方など、低い位置にある太陽光を活かす撮影がおすすめです。逆光やサイド光を使うと、桜の花びらが透過した、幻想的な写真になるでしょう。

▼桜の撮影方法はコチラの記事をチェック

▼全国の桜撮影スポットはコチラチェック

作例写真

④メジロ

メジロの撮影におすすめな機材
  • カメラ:一眼レフカメラ、ミラーレス一眼カメラ
  • レンズ:望遠レンズ

春を代表する野鳥のメジロは、桜や梅などの花との相性が抜群です。

ピンクの花の蜜を吸っている姿は、多くの人の心を掴むはず。

メジロは主に午前中が活動時間のため、撮影はお昼前に行ないましょう。花の蜜が大好物なので、満開の花には喜んで飛んできます。警戒心は他の野鳥より少ないものの、動きが速く動作中の撮影は簡単ではありません。

1/2500秒以上の速いシャッタースピードで撮影しましょう。初心者の方は、木に留まって休んでいるメジロを撮影するのがおすすめ。スポットにもよりますが、焦点距離100~400mm、または500mmほどの望遠レンズが必要です。

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作例写真

⑤スミレ

スミレの撮影におすすめな機材
  • カメラ:ミラーレス一眼カメラ、一眼レフカメラ
  • レンズ:標準レンズ、単焦点レンズ、マクロレンズ

春になると山間部から街中まで、いたる場所で見られるスミレの花。

可憐な姿とは裏腹に、コンクリートや石垣の隙間からも花を咲かせる、生命力の強い植物です。雑種が多く、花の形は丸いものから長細いものまで多様で、花の色も白や紫色を中心にさまざま。散歩をしながら違いを観察してみても面白いでしょう。

スミレの花は小さいため、できるだけ接写が◎。周りの情報を減らしてあげると、スッキリとした写真に仕上がります

俯瞰構図だけでなく、スミレと同じ目線からの撮影もおすすめです。バリアングルやチルト液晶が役に立ちます。マクロレンズを使い、ひとつの花にフォーカスすると、スミレの可愛らしさを引き立てる写真に仕上がるでしょう。

▼花をきれいに撮影するコツはコチラの記事をチェック

作例写真

⑥カタクリ

カタクリの撮影におすすめな機材
  • カメラ:一眼レフカメラ、ミラーレス一眼カメラ
  • レンズ:広角レンズ、望遠レンズ、マクロレンズ

『春の妖精』とも呼ばれる野の花、カタクリ。

繊細な形と淡い紫の花弁は、柔和で春らしい写真を撮りたい方におすすめです。各地方で見られるため、撮影しやすいものの、絶滅が危惧されている植物でもあるため、撮影の際は傷つけないようにしましょう。また、朝方や曇りの日には花弁が閉じていることが多いので要注意

撮影のポイントは、地面スレスレのローポジションで狙うことです。群生地や付近に印象的な風景がある場合は、広角レンズで少し絞って背景を活かすのも◎。望遠レンズで絞りを開放すると周囲がぼけて、小さな花でも主題となる写真が撮影できます。

▼花撮影のコツはコチラの記事をチェック

3月にカタクリが撮影できる主なスポット

作例写真

⑦ミツマタ

ミツマタの撮影におすすめな機材
  • カメラ:一眼レフカメラ、ミラーレス一眼カメラ
  • レンズ:広角レンズ、標準~中望遠レンズ

野山に自生するほか、庭木として育てられているミツマタ。和紙の原料として古くから用いられてきました。名前の通り先端が3つに枝分かれして、3月頃にボンボンのような黄色い花を咲かせます。

大きく育っても1~2mの低木のため、顔の高さで咲く場所ではポートレート撮影も可能です。F値を下げつつも玉ボケにならないくらいに絞ると、ふんわりとした水玉のような背景を作れます

群生地では、山の斜面や周囲の森を活かして広がりのある撮影が最適。14時以降の夕焼けの時間を狙うと、太陽光に照らされて黄金に輝くミツマタが楽しめます。

3月にミツマタ撮影におすすめの主なスポット

作例写真

⑧雪桜

雪桜の撮影におすすめな機材
  • カメラ:一眼レフカメラ、ミラーレス一眼カメラ、防水防滴カメラ
  • レンズ:標準~望遠ズームレンズ

雪と桜が共演する光景は、いつでも撮れるわけではありません。桜が咲くころ、季節外れの雪が降ったときにだけ見られる貴重かつ幻想的な風景。ピンクの花弁に雪がうっすらと積もる姿は珍しいからこそ、現れた年には写真におさめておきたいものです。

桜並木や一本桜は広角~標準レンズでの撮影がおすすめ。雪が降っている最中であれば、中望遠ほどの焦点距離のレンズとストロボを使って、雪を止めて描写するのも◎。ファンタジックな写真に仕上がるでしょう。

1本の枝にフォーカスする場合はF値を下げたり、アングルを考えたりして、背景をスッキリとさせるのがポイントです。

▼桜撮影におすすめのレンズはコチラの記事をチェック

作例写真

⑨水仙

水仙の撮影におすすめな機材
  • カメラ:一眼レフカメラ、ミラーレス一眼カメラ
  • レンズ:単焦点レンズ、標準レンズ

1月頃から咲きはじめ、長い期間観賞できる水仙。3月頃に見られる水仙は、主に『ラッパ水仙』や『口紅水仙』などの遅咲きの品種です。花が大ぶりのため、インパクトがあり、力強い印象を与えます。

群生している水仙は、ただ撮影すると主題がわかりにくい写真になってしまいがちです。撮影の際は、まずメインとなる花を決めましょう。そして、それ以外の情報はできるだけ目立たなく撮るのがポイント

周囲の花をぼかしたり、桜のピンク色を背景にしたりと、背景を工夫してみましょう。標準~望遠域の単焦点レンズやマクロレンズの使用がおすすめです。

3月に水仙の撮影ができる主なスポット

作例写真

⑩ミモザ

ミモザの撮影におすすめな機材
  • カメラ:一眼レフカメラ、ミラーレス一眼カメラ
  • レンズ:広角~標準レンズ

ミモザ(フサアカシア)は春に鮮やかな黄色い花を咲かせる植物です。ふわふわとした花は切り花や花束、リースに使われることもあり、人気な花のひとつ。

生長すると5m~10mほどの高木になってしまうものの、丈の低い木であれば、ふんわりとボカしたミモザの花を背景にポートレートも可能です。ミモザの花で前ボケを作るとより効果的。ポートレートであってもミモザ単体の撮影であっても、逆光で撮るときらきらとした輝きを描写できます

3月にミモザの撮影ができる主なスポット

作例写真

3月の撮影イベント

①ひなまつり

ひなまつりの撮影におすすめな機材
  • カメラ:一眼レフカメラ、ミラーレス一眼カメラ、コンデジ
  • レンズ:標準レンズ、単焦点レンズ

3月3日の桃の節句、ひなまつり。女の子が元気で幸せになるよう、雛人形を飾るお祝いです。

昨今は、お子さんに雛人形の衣装を着せて撮影する方も増えているのだとか。居住スペースの関係で雛人形を飾らない家もあるそうで、コンパクトな雛人形・ぬいぐるみなどの需要も増えています。

スタイルの変わりつつある行事ですが、子供の成長を願い、お祝いする姿勢は変わりません。ひな祭りの飾り付けを撮影したり、ちらし寿司を食べるお子さんを撮影したり……。家族の思い出を撮影してみてはいかがでしょうか。

②卒業式

卒業式の撮影におすすめな機材
  • カメラ:一眼レフカメラ、ミラーレス一眼カメラ
  • レンズ:標準~望遠ズームレンズ、大口径レンズ

我が子の成長を実感できる、一大イベントの卒業式。「晴れの舞台を撮影するためにカメラが欲しい」と思うパパ・ママも少なくないはず。鮮明な写真で思い出を残せるよう、一眼カメラをレンタルしてみるのはいかがでしょうか?

卒業式の写真は動きがあったり、光量が不十分であったりと、意外と難易度が高いもの。失敗してもやり直しができないので、事前に練習や設定の確認をしておきましょう。撮影のコツや、押さえておきたいシーンに関しては以下の記事をご参照ください。

▼卒業式撮影について詳しく知りたい方はコチラの記事をチェック

③ワームムーン

ワームムーンの撮影におすすめな機材
  • カメラ:一眼レフカメラ、ミラーレス一眼カメラ
  • レンズ:200mm以上の望遠レンズ

月に一度観測できる満月。月ごとの満月にはそれぞれ、アメリカ先住民の風習にちなんだ名称が付けられています。3月に観測できる満月は『ワームムーン(芋虫月)』。暖かくなるにつれて地上にでてくる芋虫にちなんで、この名前がついたようです。

天体撮影は一見ハードルが高そうに思えますが、満月の撮影は初心者でも簡単にできる点が魅力です。焦点距離100mm以上(できれば200mm以上)のコンデジや、望遠の交換レンズを選びましょう。

▼ワームムーンについてはコチラの記事をチェック

まとめ

3月の撮影におすすめな被写体と、撮影スポットや撮影のコツをご紹介しました。

桜や桃、メジロなど春の定番から、ミツマタやミモザなどポートレートも楽しめる植物まで。3月は、春の訪れを感じる、華やかで温かな気持ちになる被写体に溢れていますね。

冬の間は撮影欲が落ちてしまっていた方も、そろそろ写真が撮りたくなったのではないでしょうか? ぜひ本記事を参考にして、春らしい写真を撮影してみてください。