こんにちは。杉本です。今回は「Canon RF24-240mm F4-6.3 IS USM」のレビューです。
公式サイトには「広く。遠く。」というキャッチコピーで紹介されています。
実際にこの文言に嘘偽りはなく、24mmから240mmまでを一本のレンズで撮り切れるレンズになっています。
高倍率ズームの宿命でF値は4.0スタートです。望遠側では6.3が最も明るい数字になります。一見暗く感じますが実際には暗いなと思って使うシーンはなかったです。その辺りも含めてレビューしていきます。
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目次
基本的なスペック

細かいスペックはこちらをご覧ください。
| 製品名 | RF24-240mm F4-6.3 IS USM |
| マウント | キヤノンRF系マウント |
| 焦点距離 | 24〜240mm |
| F値 | F4 |
| レンズ構成 | 15群21枚 |
| 最短撮影距離 | 0.5m |
| フィルター径 | 72mm |
| 最大径×全長 | 80.4×122.5mm |
| 重量 | 約750g |
■購入する場合は、131,500円(税込 ※2023/2/20現在 カカクコム調べ)となっているようです。

RF24-240mm F4-6.3 IS USM
高倍率ズームの拡大力
24mm

広いですね。細かく焦点距離を変えて撮ったのですが、全部横だとつまらなかったので広い絵は縦にしておきます。空の高さなどは参考になるかなと思いまして。24mmは広角域だというのは割と共通認識の成り立つところだと思います。
広角ですから、多少の歪みは当然です。でもこれくらいに収まってくれると助かりますね。後で直すにしても十分対応可能な感じです。カメラをしっかり水平に構えればその場でも解消できると思います。対歪み性能が高倍率の便利さの犠牲になっていない点は嬉しいポイントです。またこちらのレンズには手ぶれ補正が搭載されています。
最大で5段分という高性能な手ぶれ補正です。実際にその性能がフルで生きるシーンというのは限られると思うものの、こういったシーンでISOを800程度に抑えることができるのは非常に助かります。
昨今のカメラは高感度側でもノイズが目立ちにくいですが、それでも原理としてISOを上げていけばノイズは発生します。フォトグラファー心理として可能な限り低感度側で撮影したいと考えるのは自然な発想ではないでしょうか。
ぼくの場合は800が一つの基準になっています。正直いうと今のカメラならもっと上げてもいいなと思うんですがレフ機時代からの習性といいますか、自分の中にある基準というのはなかなか動かないものなのですね。基本的に800と1600では撮ってる時の気分に若干の差があります。
33mm

一般的には広角側に含まれるであろう距離です。この辺難しいですよね、28mmくらいから標準じゃない?って人にも会ったことがあります。以前の記事にも書きましたが、厳密にここからここを広角とします、みたいな定義は行われていないんですね。
その自由度が楽しいポイントでもあると思うんですけど、レビューを書くときに難しいなと思うのはこの境目くらいの距離だったりします。
おそらくボディがEOS R5ということも相まってこの速度でもブレていないのはびっくりしました。シャッターを切った瞬間に「撮り直した方がいいかも、、、」と思ったほどでしたがしっかり止まっていました。
このレンズは24-240mmという強烈な守備範囲を誇ります。それゆえにレンズ交換を行う必要がなく瞬時にあらゆる距離に対応可能です。しかし結果としてブレてしまう、あるいはAFが追いつかず撮りたい瞬間にアプローチできない、となってしまっては能力をフルに発揮できないことになります。
でも実際に使ってみると変動するF値にともなって遅くなるシャッタースピードにもしっかり性能がついて来ます。
レンズが持つ対応力を活かせるだけの手ぶれ補正が搭載されているので初心者でも安心ですし、ある程度慣れている方なら尚更カメラに任せてしまえるところが多くてその分撮影に集中できると思います。
ただし、1/30秒という時間はカメラが写真を記録する時間と考えると一般的には長いです。
しっかり構えて上げないとブレる時もあると思いますので、その場合には素直にISOを上げたり、三脚を使ったりする必要があると思います。
50mm

50mmです。気が付いている方もいるかもしれませんが、望遠にいくほどF値が絞られていきます。通しのレンズではないのでこれは仕方ないですね。
これでもブレていませんが、これは結構しっかりホールドすることを意識しています。
この辺りはいわゆる標準域ですから素直な写りです。
描写は線が綺麗に出ていて、24-240mmという一見設計的に無理をしてそうな印象とは裏腹に頼ることができます。
旅行にこれ一本持って行ったら困ることはないだろうなという感じです。
あとは暗い時のために、明るめの単焦点を一本とかはかなりいい組み合わせだと思います。
特に広角側や望遠側を諦めたくない人にとっては非常にいい選択肢になるだろうなと感じます。
望遠側(70mm・100mm)

こちらは70mm。

こちらは100mmです。
この辺りはスカイツリーの大きさや画角の変化こそあれそもそも写りが似ている距離なのでそこまでの差はないですね。当然、圧縮効果は望遠側ほど顕著になります。
240mm

こちらが最も望遠側の240mmになります。流石にこのシャッタースピードだと5枚切ってブレていないものが撮れるくらいですね。とはいえ十分すぎる手ぶれ補正ですが。
拡大したスクリーンショットです。線が線として出ていますね、解像度感の高さも伝わると思います。
レビューということで限界を求めてこのシャッタースピードを維持してみましたが、実際に240mmで止めるのは無理なんじゃないかと思っていました。
でも広角側と比べると少しコツがいるというか、自分がしっかり止まることを意識しないといけないものの可能でしたね、素直に驚きです。
ここまで高倍率ズームの性能を見てきましたが、改めて24mm側と比べてみてください。この画角の違いを一本で補えるというのは驚異的なことだと思います。
そもそもここまで寄れるんだぞってことが伝えたくて書き始めたのですが、同時に強力な手ぶれ補正にも言及せざるを得ないほど高性能でした。
高倍率ズームのレンズというのは基本的にはF値がズームに伴って変化します。このレンズもそうですが。
高倍率の便利さとトレードオフになっているのでズームと引き換えにこまめで精度の良い操作を求めれる側面があるのですが、このレンズはその精度をレンズの手ぶれ補正が代替えしてくれますので、ある程度瞬間的に被写体のサイズ感にアプローチできます。
もちろん限度はあるものの、この時間帯にこの暗さのものを撮ってこの性能ですから日常使いで困ることがあるかというとまずないと言って良いと考えています。
圧縮効果

望遠側の面白さの一つが圧縮効果です。密度が高い写真を撮ることができます。
この写真は173mmという焦点距離で撮影しています。また、望遠側ほどボケやすいので不必要なボケが生まれないようにF値は11まで絞っています。
光の交錯具合と背景のちょっと異国風の感じが面白く、一枚に情報を詰め込みつつ車のこないタイミングを狙ってシャッターを切りました。
ぼくはあまり日本の車のシルエットが好きではないのと、ナンバープレートが映った時に処理が手間なのでこういった寂しげな風景の方を好みます。
話がそれましたね、このようなぐっと空間の圧縮された写真を撮ってみたい方にはおすすめです。
これでもまだ約70mm分の余力がありますから、例えば桜並木のような場所ではもっと効果的な圧縮を発揮するはずです。
望遠レンズというのは例えば70-200mmなどが代表格だと思います。そういったレンズはF値が通しになっていて、焦点距離に応じてF値が変化せず同じ明るさをキープしてくれるものが多いです。
この辺り、自分が撮りたいものや用途で24-240mmのような圧倒的な対応力が欲しいのか、通しで明るさが欲しいのかで判断すると良いと思います。
例えば体育館の中でスポーツを撮りたい場合には、70-200mm F2.8のようなレンズの方がシャッタースピードが稼げて良いと思います。
日中に旅先で遠くの景色まで大きく写したいけど、カフェで頼んだコーヒーも撮りたいんだよね、となったら24-240mmは被写体を選ばない強さがあります。
このように自分の用途が決まるほど、GOOPASSのサービスはさらに魅力的なものになっていくと思います。
ポートレートにも使える

こちらは24mmで撮影したものです。ぼくは人を撮る時にはあまりシャタースピードを遅くしません。意図があれば別ですがベースになるシャッタースピードは速いことが多いです。
理由は単純にいくらぼくが静止していても相手が動けなくなったり、無理に止まらなきゃと思ってほしくないからです。
F4.5の広角側ですから、このレンズの使用条件の中では「ボケにくい」環境で撮影しています。ですが背景は非常に滑らかにボケています。
ボケの中のエッジも綺麗に出ていて人が主役でいてくれてますが、背景情報も伝わるという良い塩梅です。
何も諦めたくないあなたへ

カメラ本体だけでは写真を撮ることはできません、レンズと一緒になって初めて写真を撮ることができます。
例えば50mmの単焦点レンズを装着して、24mmの写真が撮りたいと言ってもそれは不可能なんですね。50mmの中で広く見せる撮り方は合っても24mmとして50mmを使うのは無理です。
非常に当たり前のことで、前提にすらなっていますが、それゆえに遠くのものを大きく写すのは諦めようとか、広角は諦めてしまおうみたいなことは誰しもが通る道だと思います。
しかしこのレンズであれば一本でかなりの画角を網羅することができます。
選択肢を狭めないことで撮りたいものを撮りたいサイズで撮ることができます。
大三元であれば24-70mmと70-200mmの2本を用意しなければならないところを一本でカバーします。
もちろん大三元には明るい開放値等の特別な武器もあるので、一概に同列に語ることはできませんが、さまざまなメーカーがきめ細かいレンズラインナップを揃えてるからこそ、こう言ったレンズも生きてくるのかなと感じています。
とりあえず自由度を楽しみたいんだという方には最高の選択肢になると思います。
ぜひ一度レンタルしてみてください。

RF24-240mm F4-6.3 IS USM
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