今回はCanon様のご厚意により機材をお借りして、2022年3月10日に発売されたばかりの最新デジタルシネマカメラ・EOS R5 Cの実写レビューをお届けします。
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目次
レビュアー紹介:山口培(Tsuchika Yamaguchi)

まず初めに、簡単な自己紹介をさせてください。
フリーランスのビデオグラファー・フォトグラファーとして活動している、山口培(やまぐち・つちか)と申します。
写真撮影だけでなく、映像作品のディレクション〜撮影〜編集を手掛けており、最近はビデオグラファーとしてSNS系のPR映像や広告案件、メイキング映像、アフタームービーなどを担当することが多いですね。
昔からCanonのカメラを愛用していて、普段の現場ではCanonのEOS-1D X Mark IIIをメインで撮影しています。
最近では、世界的スポーツイベントのSNSやWebコンテンツで使用する映像制作を手掛けました。
何本か制作に携わった作品を載せておくので、お時間ある方は覗いていただけると嬉しいです。
制作実績
ここ最近、写真も映像も撮れる”ハイブリッド機”が注目を集める中、その最新モデル・EOS R5 Cに触れられるということで、今回の企画をとても楽しみにしていました!
EOS R5 Cとは?
▲引用:Canon公式サイト
今回僕がレビューさせていただくEOS R5 Cは、2022年3月10日に発売された、Canonの『映画制作機器/CINEMA EOS SYSTEM』に分類される、デジタルシネマカメラです。
個人的な感想を述べるなら、本モデルは、僕が個人的に使用していたシネマカメラ・EOS C70と、ミラーレス一眼カメラ・EOS R5の”良いとこ取り”をした、『写真も動画もイケる、ハイクオリティなハイブリッドカメラ』だと感じました。
静止画も撮影する動画メインの映像クリエイターにも、これから動画撮影に挑戦しようと考えているスチールメインのフォトグラファーのどちらにもオススメできる一台です。
では早速、EOS R5 Cのスペックから見ていきましょう。
EOS R5 Cのスペック

▲引用:Canon公式サイト
| EOS R5 C | |
| 発売日 | 2022年3月10日 |
| マウント | RFマウント |
| 内蔵NDフィルター | なし |
| センサー | CMOSセンサー(約36.0×24.0mm) |
| 放熱ファン | あり |
| 連写性能 | 電子シャッター:20コマ/秒 |
| メカシャッター:12コマ/秒 | |
| 有効画素数 | 動画:3540万画素 |
| 静止画: 4500万画素 | |
| 動画機能 | 8K/60P |
| 連続動画撮影可能時間 | 制限なし |
| スロット | Cfexpressカードx1、SDカードx1 |
| 大きさ(幅×高さ×奥行) | 約142×101×111mm |
| 質量 | 約680g(本体のみ) |
「これだけだとよく分からない…」という方もいると思うので、次は”良いとこ取り”をしたEOS C70・EOS R5と、EOS R5 Cを比較してみることにします。
EOS R5 C・EOS R5・EOS C70の比較

▲引用:Canon公式サイト
| EOS C70 | EOS R5 C | EOS R5 | |
| 発売日 | 2020年11月20日 | 2022年3月10日 | 2020年7月30日 |
| マウント | RFマウント | RFマウント | RFマウント |
| 内蔵NDフィルター | あり | なし | なし |
| センサー | スーパー35mm相当CMOSセンサー | CMOSセンサー(約36.0×24.0mm) | CMOSセンサー(約36.0×24.0mm) |
| 放熱ファン | あり | あり | なし |
| 連写性能 | – | 電子シャッター:20コマ/秒 メカシャッター:12コマ/秒 | メカシャッター:最高12コマ/秒 電子シャッター:最高約20コマ/秒 |
| 有効画素数 | 動画:約885万画素 | 動画:3540万画素
静止画: 4500万画素 | 動画:約3540万画素
静止画:約4500万画素 |
| 動画機能 | 4K/120P | 8K/60P | 8K/30P |
| 連続動画撮影可能時間 | 制限なし | 制限なし | 合計約1時間20分(常温、+23℃)) |
| ISO | 常用:160〜25600 拡張:100〜102400 | 常用: 100〜51200 拡張: 50〜102400 | 常用:ISO100~51200 拡張;ISO50〜102400 |
| スロット | SDカードx2 | Cfexpressカードx1、SDカードx1 | Cfexpressカードx1、SDカードx1 |
| 大きさ(幅×高さ×奥行) | 約160x130x116 mm | 約142×101×111mm | 約138.5×97.5×88.0 |
| 質量 | 約1190g(本体のみ) | 約680g(本体のみ) | 約650g(本体のみ) |
ご覧の通り、シネマカメラ・EOS C70の動画撮影機能・性能と、ミラーレス一眼カメラ・EOS R5の軽量・コンパクトなボディと静止画撮影性能を兼ね備えた、”良いとこ取り”の一台であることが分かります。
続いては、実際にEOS R5 Cを触ってみた感想をお伝えしますね。
EOS R5 Cの機能性

軽量・コンパクト
EOS R5 Cは、EOS R5と比較して、それほど大きなサイズの変化はありません。
強いて挙げるなら、放熱ファンが内蔵されているからでしょうか、少し奥行が長くなっています。
でも個人的には、丁度それが手に馴染むサイズ感なんですよね。
もちろん、EOS C70に比べるとEOS R5 Cは、はるかに小さくて軽かったです。
僕は撮影時にDJI RS 2を使用していたのですが、ジンバルに載せやすかったですし、かなり使いやすかったですね。
本機を、EOS R5のような”動画も撮れるミラーレス一眼カメラ”ではなく、EOS C70などのデジタルシネマカメラとして捉えるのであれば、圧倒的に軽量・コンパクトな一台と言えるんじゃないでしょうか。
スイッチ1つで【PHOTO】と【VIDEO】の撮影モードが切り替えられて、それに伴い液晶メニューが【静止画】と【動画】で切り替わる点も親切だと感じました。
EOS R5 Cの静止画性能レビュー

ここからは、実際にEOS R5 Cを使って撮影した、僕個人の感想を述べていきます。
結論からお伝えすると、EOS R5 Cは”スチルカメラ(静止画を撮影するカメラ)”としても優秀だと感じました。
映像制作業界って、シネマカメラと静止画用の一眼カメラの2台持ちカメラマンが結構いるんですけど。
極論、これ一台あれば、正直言って2台持ちする必要はないと思いますね。
まずは、静止画撮影性能からレビューすることにします。
有効画素数:4500万画素
EOS R5 Cの魅力は、何といっても有効画素数4500万画素(静止画時の最大)が生み出す高画質。
今回はRAWとJPEGの2種類で静止画を撮影したんですけど、JPEGでも、めちゃくちゃ綺麗な写真が撮れました。
ただ、LightroomがまだEOS R5 CのRAWデータ編集に対応していないみたいで(2022年3月10日時点)、上の写真はJPEGをLightroomで編集したんですけど(笑)、画質はそこまで気にならなかったです。
スチルカメラとして、申し分ないパフォーマンスを発揮してくれました。
オートフォーカス性能
EOS R5 Cを「スチルカメラとしても優れている」と感じたもう1つの理由は、オートフォーカスです。
今回はランニングしているシーンを静止画で撮影したのですが、顔検出AF(頭部検出、瞳検出対応)がかなり効いていた印象ですね。
一瞬で被写体の顔を認識して、移動中の被写体をしっかり追いかけてくれました。
対動体性能に優れているので、スポーツなど被写体の動きが激しい撮影シーンにも向いています。
EOS R5 Cの動画性能レビュー
続いては、EOS R5 Cの最注目ポイント・動画性能をレビューします。
まずは、下の埋め込み動画をご覧ください。今回EOS R5 Cで撮影した作例動画の一部を切り出したものです。
(ちなみに、本編は現在鋭意制作中で、後日公開予定の実写レビュー記事に掲載する予定です)
画質
静止画同様、何と言っても画質の美しさが最高でした!
まだまだ対応しているデバイス・プラットフォームは少ないですけど、やっぱり4K/120P・8K/60PをRAWで撮影できる点は魅力ですよね。
色彩豊かな自然や景観など「とにかく綺麗な映像を撮りたい!」というVlogger・ビデオグラファーにはピッタリだと思います。
オートフォーカス性能
先ほど【静止画性能レビュー】でオートフォーカスの優秀さについて触れましたが、EOS R5 Cは、動画撮影時のオートフォーカスも優秀でした。
EOS C70と同じ(Canonのデジタルシネマカメラシリーズに採用されている)CINEMA EOS SYSTEMを搭載しているから、デジタルシネマカメラと同じくらいフォーカスの自由度が高いんですよね。
ピン送り・ピン外しの滑らかさは、ミラーレス一眼カメラのそれとは比べものになりませんでした。
シネマカメラの名前通り、ショートフィルム・MV撮影にも活躍してくれること間違いなしです。
放熱ファン内蔵
デジタルシネマカメラと謳っているだけあって、EOS R5 CにはEOS C70と同じく、『放熱ファン』が内蔵されています。
(ちなみに、EOS R5には放熱ファンが内蔵されていません。オーバーヒートによるデータ消失などのトラブルを避けるため、連続撮影可能時間が定められています)
放熱ファンがオーバーヒートを防いでくれるため、(バッテリーさえもてば)連続動画撮影可能時間に制限はありません。
映像クリエイターなど動画メインで撮影するプロレイヤー、その中でも長時間の現場を担当することが多いカメラマンや、長回しを多用するビデオグラファーにとっては嬉しいポイントだと思います。
EOS R5 Cにオススメの機材・アクセサリー

EOS R5 Cは、特定の機材・アクセサリーを用意することで、より高いパフォーマンスを引き出すことができるカメラです。
一口に機材・アクセサリーと言っても種類・用途は様々ですが、この項目では、実際に僕が使用して良かったと感じたものを3つ紹介します。
予備バッテリー
EOS R5 Cで動画を撮影する際は、予備バッテリーが必須です。
今回は主に4K/120Pで動画を撮影していたんですが、付属のバッテリー1個だと、20分程度で充電が切れてしまいました。
Canonユーザーの方なら既製品のバッテリーパック LP-E6NHを所持しているかと思いますが、それに加えて、急速充電できるモバイルバッテリー(Type-C)や、Canon公式サイトで紹介されている予備のバッテリーバック・バッテリーグリップBG-R10などのアクセサリーを揃えておくことをオススメします。
手ブレ補正対応レンズ
EOS R5 Cにはボディ内手ブレ補正機構が搭載されていません。
スポーツなど動きの激しい被写体を動画で撮影する場合は、ブレを抑えるため、ジンバルに装着することをオススメします(僕は『DJI RS 2』を使用しました)。
また、同様に、スポーツなど動きの激しい被写体を静止画で撮影する場合は、レンズ内手ブレ補正機構が搭載されたレンズを選ぶと良いでしょう。
NDフィルター
EOS C70をはじめ、一般的なシネマカメラに内蔵されているNDフィルターが、EOS R5 Cには搭載されていません。
そのため、「F値を開放して、大きく背景をボカしたい」などシネマチックな画づくりにこだわりたい方は、Canon公式サイトで紹介されているドロップインフィルターなどのアクセサリーを用意するのがオススメです。
まとめ:EOS R5 Cをオススメしたい方

EOS R5 Cは、僕のような動画も写真も撮影する、マルチクリエイターにオススメのカメラです。
その中でも、特に下記のようなレイヤーにピッタリな一台だと感じました。
Vlogger・YouTuber
「再生回数はサムネイル写真で決まる」とも言われる、YouTubeの世界。
動画内の映像はもちろん、静止画であるサムネイル撮影にも力を入れたいと考えているVlogger・YouTuberにオススメです。
広告撮影を手掛けるクリエイター
動画撮影を専門とするシネマカメラと、静止画撮影に長けた一眼カメラ。
EOS R5 Cは、これ一台で、異なる性能を持つカメラ2台分のパフォーマンスを発揮してくれます。
1つの現場で、静止画と動画をどちらも撮影する機会が多い、広告撮影を手掛けるクリエイターにもオススメです。
EOS R5 Cを手に入れる方法

EOS R5 Cを新品で購入する
EOS R5 Cは、キヤノンオンラインショップや家電量販店などで、新品を購入することが可能です。
ただし、キヤノンオンラインショップには、「本商品はお届けまでにお時間がかかる可能性がございます。」「納期約6ヶ月」という文言が記載されていました。
それもそのはず、高性能なハイブリッドカメラとして、発売前から話題を集めている本モデル。
品切れ・品薄が予想されるため、購入から到着まで時間がかかる可能性があります。
必ず購入前に確認するようにしてくださいね。
EOS R5 Cをレンタルする
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EOS R5 C ボディ

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