ミラーレス規格とAPS-Cセンサーで小型軽量なシステムを実現している、FUJIFILM(富士フイルム)の「Xマウント」。
フルサイズと比べても遜色ない高画質と豊富なレンズラインナップで、多くのカメラ愛好家から愛されているマウントです。
そんなXマウントに、TAMRON(タムロン)が参入しました。
TAMRONといえば、軽量で使いやすく、リーズナブルな製品を開発し続けている、サードパーティー製レンズメーカーの筆頭。
TAMRONのXマウントレンズを待ち望んでいた方は多いのではないでしょうか?
そこで今回の記事では、TAMRONが発売するXマウントレンズの特徴を解説しながら、おすすめのレンズを紹介します。
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目次
TAMRON(タムロン)のXマウントとは

TAMRONのXマウントとは、TAMRONが製造しているXマウント対応レンズの総称です。
TAMRONはサードパーティー製レンズを展開するメーカーであり、自社マウントは存在しません。
Xマウント自体はFUJIFILMの規格で、2012年の「FUJIFILM X-Pro1」から始まった、ミラーレス一眼カメラ用のAPS-C専用マウントです。
各メーカーのミラーレス参入に伴い、2010年代からミラーレス用レンズの開発も始めたTAMRONですが、多くはSONY(ソニー)のEマウント用レンズでした。
しかし2021年、Xマウントへの参入を発表。
初のXマウントである「18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD(Model B061)」が発売されました。
以降、2023年現在までに3本のレンズが発売され、今後の製品展開に期待が集まっています。
TAMRON(タムロン)Xマウントの特徴

TAMRONレンズの特徴は、Xマウントレンズに限らず基本的に全マウントで共通しています。
具体的な魅力をまとめました。
シンプルなデザイン
最近のTAMRONは黒一色のシンプルなデザインを採用しています。
シンプルゆえにどのモデルのカメラにもマッチし、ユーザーも老若男女問わず所持しやすいのが特徴です。
全体的に曲線や柔らかさのあるフォルムで、「TAMRONのレンズには温かみを感じる」という人もいるほど。
実際に、人間味を意識したデザインを取り入れています。
スタイリッシュでありながら、手になじみやすいデザインに親しみを覚える人は多いでしょう。
軽量でコンパクト
TAMRONは撮影者の負担を軽減するため、コンパクトな設計のレンズを多く開発してきました。
ときにクラス最小・最軽量のレンズを発売し、ユーザーを驚かせることも。
Xマウントにおいても、ミラーレスの機動性を損なわないコンパクトな設計を採用しています。
高倍率
「高倍率ズームのパイオニア」を自負するTAMRON。高倍率レンズ開発の歴史は30年前に遡ります。
Xマウントも、最初のレンズが広角域18mmから望遠域の300mmを1本でカバーする「18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD(Model B061)」でした。
高倍率ズームはレンズ交換の必要がないため、荷物を減らしたい旅行や、少ない装備にしたい登山など、コンパクトに動きたい撮影シーンにおすすめ。
また、急に被写体との距離が変わる場合でも、瞬時に画角を変更してシャッターが切れます。
運動会や乗り物などの動体撮影において、単焦点や一般的なズームレンズと比べてチャンスを逃しません。
長年「高倍率は画質が悪い」というイメージがありましたが、TAMRONは最新の光学技術や独自のコーティング技術を常に惜しみなく投入。
収差を抑えた高画質と高倍率を両立しています。
高いコストパフォーマンス
TAMRONの人気の1つに、高いコストパフォーマンスが挙げられます。
焦点距離が似ていても純正レンズと比べて低価格な傾向があるため、カメラを始めたばかりの初心者や、レンズを買う予算がない方にもおすすめできるメーカーです。
もちろん高倍率ズームレンズと同様、安かろう悪かろうではない高性能も兼ね備えています。
短い最短撮影距離
最近のTAMRONは短い最短撮影距離を意識し、より寄れるレンズのラインナップが増えました。
Xマウントのレンズでも、ワイド端での最短撮影距離が0.15mのモデルがあります。ワーキングディスタンスにすると、なんと5mm。
被写体に近づけることで構図の幅が広がり、パースの効いた近接撮影など、ユニークな撮影が味わえるでしょう。
TAMRON(タムロン)Xマウントのおすすめレンズ4選
17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD (Model B070)

F2.8通しの4.1倍ズームでどんなシーンも明るく切り取る。
2022年に発売された標準ズームレンズの「17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD」。
35mm判換算で25.5~105mm相当の、約4.1倍ズームを達成しました。
雄大な風景をワイドに撮りたいときをはじめ、記念撮影やポートレート撮影、イベントや観光など被写体に近づきにくいとき……。
多くの撮影シーンを1本でカバーできる汎用性を有しています。
また、4.1倍ズームでありながら、全域で開放絞り値F2.8通しの大口径は世界初。
屋内や夕景・夜景など光量が少ない場所でも、明るく鮮明に撮影できて、使いどころを選びません。
TAMRON独自の手ブレ補正機構「VC機構」も合わせれば、より暗い場所で安心して撮影できるでしょう。
VC機構には最新のAIテクノロジーが用いられ、動画撮影時でも従来のTAMRONレンズより安定した手ブレ補正効果が発揮されます。
静止画だけでなく動画撮影も積極的に行なう方に選んでいただきたい1本です。
さらに、大口径や手ブレ補正搭載などの高性能でありながら、全長は119.6mm、重さは530g。
ミラーレスの軽量さを損なわず、アウトドアや旅行などの活動をアクティブに行なえます。
| 製品名 | 17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD |
| 焦点距離(35mm判換算) | 25.5~105mm |
| F値 | F2.8 |
| レンズ構成 | 12群16枚 |
| 最短撮影距離 | ワイド:0.19m テレ:0.39m |
| フィルター径 | 67mm |
| 最大径×長さ | 74.6×119.6mm |
| 質量 | 530g |
■購入する場合は、74,240円(税込 ※2023/3/23現在 カカクコム調べ)となっているようです。

17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD (Model B070) [フジフイルム用]
18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD (Model B061)

チャンスに強い16.6倍ズーム。
記念すべきTAMRON初のXマウントレンズとして、2021年に発売されたのが「18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD」です。
35mm判換算で27~450mm相当のズーム比はなんと16.6倍。
APS-Cサイズのミラーレス用ズームレンズにおいては、世界初※の快挙です。
「何でも撮れる」といっても過言ではなく、たとえば広い海原の撮影中に、ふと見ればカモメやウミネコが飛んでいた……。
そんなシーンでもレンズ交換をすることなく、焦点距離を伸ばして捉えられるのが最大の特徴です。
また、焦点距離の自在さだけでなく、AF駆動には高速・高精度のAFを可能にするリニアモーターフォーカス機構(VXD)を採用しています。
素早く正確なAFは「画角に入ったけれどピントが合わなかった」というミスを減らし、決定的な瞬間を逃しません。
そして重要なのが光学性能。4枚の異常低分散ガラスをはじめとしたレンズを使用し、広角から超望遠まで、全域において諸収差の抑制に成功しました。
BBAR-G2コーティングによってフレアやゴーストを抑えているので、逆光時や光源がある撮影でも、クリアな描写が楽しめます。
いろいろなものを幅広く撮りたいけれど、荷物は軽く快適に撮影したい。画質も妥協したくない。そんな多くの要望を叶えてくれる1本です。
※2021年7月現在。タムロン調べ
| 製品名 | 18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD |
| 焦点距離(35mm判換算) | 27~450mm |
| F値 | F3.5-6.3 |
| レンズ構成 | 15群19枚 |
| 最短撮影距離 | ワイド:0.15m テレ: 0.99m |
| フィルター径 | 67mm |
| 最大径×長さ | 75.5×125.8mm |
| 質量 | 620g |
■購入する場合は、74,180円(税込 ※2023/3/23現在 カカクコム調べ)となっているようです。

18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD (Model B061) [フジフイルム用]
150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD (Model A057)

700mmを超える超望遠の世界が、より手軽に。
2022年に発売した望遠ズームレンズの「150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD」。
35mm判換算で225~750mm相当の超望遠域をカバーします。
動物や野鳥撮影、スポーツ、天体など、一般的な望遠ズームレンズでは物足りなさを感じる遠くの被写体も、大きく緻密に描写可能です。
現状、Xマウントのレンズで500mm(換算750mm)の超望遠域を撮影できるレンズは、本レンズと純正の「フジノンレンズ XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR」の2本のみ。
150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXDは純正レンズよりワイド端での開放値がF5とわずかに明るいため、ワイド側での撮影頻度が高い方におすすめです。
超望遠レンズでありながら、重量は2kgを切る1710gで、全長は209.9mmとコンパクトに抑えられたボディが魅力。
ズームリングの回転角も75°なので、手首を大きく回転させないズーミングが可能です。
被写体との距離が変わりやすい野鳥・動物撮影やスポーツ撮影でも、ストレスなくスムーズな画角変更が行なえるでしょう。
また、軽量なボディと共に手持ち撮影をサポートするのが、手ブレ補正機構VCです。
微細なブレも顕著に表れる超望遠撮影では、強力な手ブレ補正が欠かせません。
手ブレ補正機構を搭載した本レンズでは、ブレを抑えて動物の毛並みや植物の葉脈などのディテールまで描写します。
さらに、通常の手ブレ補正に加えて、 流し撮り専用のモードも搭載。背景を流して、躍動感のある写真撮影に挑戦してみてください。
| 製品名 | 150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD |
| 焦点距離(35mm判換算) | 225~750mm |
| F値 | F5-6.7 |
| レンズ構成 | 16群25枚 |
| 最短撮影距離 | ワイド:0.6m テレ:1.8m |
| フィルター径 | 82mm |
| 最大径×長さ | 93×209.9mm |
| 質量 | 1710g(三脚座除く:三脚座155g) |
■購入する場合は、164,602円(税込 ※2023/3/23現在 カカクコム調べ)となっているようです。

150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD (Model A057) [フジフイルム用]
11-20mm F/2.8 Di III-A RXD(Model B060)

迫力満点のワイドマクロもこなす大口径の超広角レンズ。
2023年春に発売を予定している最新レンズ「11-20mm F/2.8 Di III-A RXD」。
35mm判換算で16.5~30mm相当の画角を持つ広角のズームレンズです。
APS-Cセンサーを搭載していることもあり、Xマウントでは超広角域をカバーしたズームレンズの選択肢が多くありません。
そんな中発売する本レンズであれば、ダイナミックな風景や星景から、街中スナップまで幅広く楽しめるはず。
Eマウント用と同様、広角端11mmでは最短撮影距離が0.15m、最大撮影倍率は1:4(0.25倍)です。
ついつい超広角レンズは遠景を広く撮る場合のみに使いがちですが、本レンズであれば被写体にぐっと近づいた撮影も可能。
超広角レンズ特有のパースペクティブを活かした、ワイドマクロが楽しめます。
遠景は雄大に、近景では独特な世界観を描写できる1本です。

11-20mm F/2.8 Di III-A RXD (Model B060) [Xマウント用]
※2023年春頃発売予定。希望小売価格は未定です。
まとめ

TAMRONが新しく参入したFUJIFILMのXマウント。その魅力とおすすめのレンズを紹介しました。
元々ラインナップの多いマウントではありますが、さらに幅を広げたくなった方もいるのではないでしょうか。
TAMRONの魅力は、やはり高倍率。高画質を維持しながら「もう少し広く撮りたい、もう少し大きく撮りたい」を叶えてくれるメーカーです。
Xマウントの本数はまだわずかなものの、これからさらに新製品が開発されていくはず。
ぜひ、いろいろ撮れるTAMRONのレンズを手に、多くのシャッターチャンスを掴んでください。
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