長く愛されるレンズには自然と愛称が付きますが、レンズメーカー・タムロンの90mmマクロレンズは「タムキュー」という愛称があります。
初代タムキューの発売から40年以上、タムロンの90mmマクロレンズは何代も更新されてきましたが、マクロ撮影を主とする人だけでなく、多くのカメラ愛好家に親しまれてきました。
長年愛されるタムキューとはどのようなレンズで、なぜ多くのカメラマンの心を掴むのでしょう。
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目次
タムロンの90mmマクロレンズとは?

タムロンの90mmマクロレンズとはどういったレンズなのでしょう。
伝説のスタートともなった初代タムキューから順にみていきましょう。
タムロン(TAMRON)はCanonやNikon、SONYなどの交換レンズを製造している、社外レンズ・サードパーティレンズメーカーです。
そんなタムロンが製造している人気の単焦点レンズが90mmマクロレンズです。
タムロンは1979年に初代の90mmマクロレンズを発売しました。
それ以前に発売されていたマクロレンズは、文献複写や図鑑用など記録を主目的としたものでした。
タムロンはそんな従来のマクロレンズとは違う、ポートレートなどでも使えるボケ感豊かなレンズ開発を目標に光学系を見直し、作り上げたのが初代タムキュー、SP 90mm F/2.5 (Model 52B)です。
90mmという中望遠レンズの特徴である豊かなボケ感を活かしつつ、タムロンのズームレンズで培った光学設計を応用し、マクロ域でも使える、最短撮影距離が短いレンズを開発。
タムキューは当初、F2.5の開放絞りで発売されてきましたが、時代の流れとして最大撮影倍率1倍、つまり等倍の需要が高まり、F2.8の等倍マクロとして、1996年にSP AF 90mm F/2.8 MACRO[1:1] (Model 72E)が発売されました。
以降、2016年発売のSP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD (Model F017)まで、開放F2.8等倍マクロというのがタムキューの定番となっています。
フルサイズ対応レンズなので、APS-Cカメラでは35mm換算で焦点距離は約144mm、撮影倍率は約1.6倍です。
その間に、フィルムカメラ用からデジタルカメラ用へ変わり、オートフォーカス化や手ぶれ補正の追加など、様々な変更がなされていましたが、その美しいボケ感はタムキューとして長く愛されてきました。
タムロン90mmマクロレンズの魅力

長く愛されるタムキューの魅力とは具体的にはどの様なものなのでしょう。タムキューが愛される理由をみていきましょう。
美しいボケ描写ができる
タムロン90mmマクロは単に記録用のマクロレンズとしてではなく、描写を楽しむレンズとして開発されました。
また、中望遠レンズは豊かなボケを表現しやすく、人物撮影やポートレートで活用されます。
そこでタムロンは90mmマクロを「ポートレート・マクロ」として開発し、単にマクロ撮影だけでなく、被写体を美しく描写する単焦点レンズとして発売しました。
これが、今までにないマクロレンズの価値を生み出し、人気のレンズとなりました。
こうして生み出されたタムキューは、「タムロンボケ」と称されるほどのやわらかい美しいボケ感により、被写体を浮かび上がらせます。
幅広いシチュエーションの撮影が楽しめる
タムキューは「ポートレート・マクロ」と言っても、ポートレートとマクロに特化したレンズではありません。
ポートレートでもマクロでも使えるということは、寄りでも引きでも使えるレンズということ。
単に中心部のキレのあるシャープな描写を楽しむだけではなく、シャープに切り取られた被写体に加えて、90mmF2.8が生み出すタムロンボケを活かした撮影を意識することで、様々な場面で味わいある写真を収めることができます。
レンズが小型で軽量
当初、開放F2.5で発売されたタムキューがF2.8へと変更された理由の1つにレンズサイズがあります。
F2.5のまま等倍の90mmマクロを製品化した場合、大口径の巨大なレンズとなり、持ち運ぶには困難な大きさと重さになってしまうからです。
タムロン90mmマクロはその点を考慮して開発されていて、持ち運びやすいサイズ感と購入しやすい価格を実現し、多くの人が手にしやすいマクロレンズになりました。
タムロン90mmマクロレンズを活かせるおすすめの撮影シチュエーション

様々なシチュエーションで活用できるタムキューですが、どういった撮影が得意なのでしょう。
ここではタムキューが活躍するシチュエーションをご紹介します。
花や水滴などの撮影
タムキューが生み出すやわらかいボケ感は花を撮影するのに最適。
背景に広がるボケが、中心部の花をふわっと浮き上がらせてくれるので、素敵な花写真になりますよ。
また、花写真の作例でよく見るのが、花びらの上の水滴を写した写真ですが、タムロン90mmは等倍マクロなので、花びらの上の小さな水滴もしっかりと寄りで撮影できます。
動物や虫などの撮影
90mmマクロの利点は「そこまで寄る必要がない」という点。
広角マクロでは、前玉が被写体にぶつかるぐらい寄らないと小さな被写体を移せないことがありますが、90mmであれば一定の距離を保つことができます。
小動物や虫はレンズが近づくと逃げてしまったりするので、一定の距離で撮影できるというのは大きなメリットとなります。
ボケ味を活かした人物の撮影
タムキューはポートレート・マクロレンズなので、そのボケ感を活かしたポートレートはもちろん得意分野です。
中望遠単焦点レンズはポートレートでも被写体との距離を保って撮影できるので、モデルの自然な表情を引き出すことが可能。
また、F2.8の明るさを生かして、モデルの表情をシャープに切り取りつつ、柔らかなボケで引き立てることができます。
GOOPASSでレンタルできるタムロンの90mmレンズ
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TAMRON(タムロン)SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 USD (Model F004)

タムキューはSONY Aマウントにも対応。
歴代のタムロン90mmマクロの設計思想を受け継ぎ、特殊硝材やコーティング技術でシャープなピント面と、二線ボケを抑制した柔らかなボケ味を実現したレンズです。
本レンズはSONY Aマウント用、キヤノンEFマウント、ニコンFマウント用があり、手ブレ補正機構VCを搭載して手ぶれ補正対応となっています。
一眼レフカメラ用なので、ミラーレスに装着する場合はマウントアダプターが必要です。
AFモーターは超音波モーターUSDを採用し、マクロ撮影でも素早いフォーカスが可能。
フルタイムマニュアル対応で、AF時でもフォーカスリングを回してピント合わせをすることができます。
鏡筒は防塵防滴仕様のため、屋外でも安心して撮影可能です。
| 製品名 | SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 USD (Model F004) |
|---|---|
| 対応マウント | ソニー Aマウント用 ニコンFマウント用 キヤノンEFマウント用 |
| 焦点距離 | 90mm |
| 開放F値 | F2.8 |
| 最短撮影距離 | 0.3m |
| 質量 | 550g(ニコン用) |

SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 USD (Model F004) [ソニー用]

SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD (Model F004) [ニコン用]
TAMRON(タムロン)SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 USD (Model F017)

デザインが一新されたSPシリーズの新しいタムキュー。
タムロンは初代タムキュー SP 90mm F/2.5 (Model 52B)から、同社高品質レンズにSPという名のブランディングを行ってきました。
SPシリーズはタムロンが光学性能にこだわって開発したレンズに冠される名で、鏡筒にはゴールドリングが施され、タムキューに限らず、タムロン高品位レンズとしてその地位を確立しています。
そんなSPシリーズは2015年にデザインが一新され、現代風のシンプルな鏡筒に、マウント部分にルミナスゴールドリングが施され、高級感あふれるデザインになりました。
Model F017もルミナスゴールドが施され、デザインはシンプルです。
さらにUSD駆動のAFや手ブレ補正VCも、より洗練されたものとなり、マクロ撮影を快適なものとしてくれます。
ただし、VC搭載はニコンFマウントと、キヤノンEFマウントのみなのでご注意ください。
| 製品名 | SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 USD (Model F017) |
|---|---|
| 対応マウント | ニコンFマウント用 キヤノンEFマウント用 |
| 焦点距離 | 90mm |
| 開放F値 | F2.8 |
| 最短撮影距離 | 0.3m |
| 質量 | 600g(ニコン用) 610g(キヤノン用) |

SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD (Model F017) [ニコン用]

SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD (Model F017) [キヤノン用]
タムロン90mmマクロをまずは手にしてみて!
カメラを愛する人なら一度は目にしたことがある「タムキュー」の名。
タムキューは単なるマクロレンズではなく、ポートレートなど様々な撮影に対応できるF2.8の中望遠単焦点レンズなので、まずは使ってみて、その汎用性を確かめて、購入に踏み切っても良いでしょう。
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