厳しい寒さが続く2月。
各地で雪景色が見られ、地方によっては樹氷や氷瀑など冬ならではの芸術が楽しめます。しかし、「そろそろ色のある被写体が撮りたい」「寒い場所に行くのはつらい」と思う方も多いはず。
そこで本記事では、2月ならではの冬らしさと春の訪れを感じられる被写体10選をご紹介します。
冬の間だけ見られる白鳥、早咲きの河津桜など、2つの季節を満喫できる被写体が盛りだくさん。また、おすすめのカメラやレンズ、撮影のコツも併せて解説するので、参考にしてみてください。
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目次
2月の撮影におすすめな被写体10選
2月の撮影におすすめな、季節を感じられる被写体を紹介します。
①梅

- カメラ:ミラーレス一眼カメラ、一眼レフカメラ
- レンズ:単焦点レンズ、中望遠レンズ
春の訪れを感じさせてくれる梅の花は、晩冬定番の被写体です。3月が見頃の地域もありますが、多くの場所で2月から花が開きはじめます。
梅の木が密集している梅園や、お城・神社仏閣で撮影するなら、広角~標準レンズを使い、周囲の景観も取り入れた撮影がおすすめ。木の本数が少ない場合も、70~100mm程度の中望遠・望遠レンズで枝をフレーミングすれば、寂しさを感じさせません。
背景の色を工夫したり、玉ボケを入れたりすれば、より梅の花を際立たせることも可能。大きなボケを作りたい方は、大口径の単焦点レンズを使用すると、とろけるようなボケ味を描写できます。
メジロなどの野鳥が枝にいる場合は、ぜひ望遠レンズを使って一緒に写してあげると、春らしい1枚に仕上がるはずです。
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- 府中市郷土の森博物館(東京都府中市)
- 曽我梅林・小田原梅まつり(神奈川県小田原市)
- 豊岡梅園(静岡県磐田市)
- 月ヶ瀬梅渓(奈良県奈良市)
- 後楽園(岡山県岡山市)
- 美郷の梅(徳島県吉野川市)
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②樹氷

- カメラ:一眼レフカメラ、ミラーレス一眼カメラ
- レンズ:広角~標準のズームレンズ
樹氷とは、冷却された大気中の水蒸気が、樹木にぶつかり凍結してくっつく現象のこと。
雪の花が咲いたように、木々一面が真っ白に染まります。氷点下でないと起きないため、見られる地域は限られてしまいますが、スキー場などの高地では2月になると頻繁に発生します。
樹氷の中でも、氷が樹木を完全に覆う『スノーモンスター』は特に珍しい現象。青森県の八甲田山や、山形県・宮城県の蔵王など、日本でも数ヶ所でしか目にできません。
樹氷の撮影は、晴天の日がおすすめ。青空をバッグにすると、白と青のコントラストでメリハリのある画作りが可能です。一面のスノーモンスターを撮影する際は広角レンズを使い、奥行感のある写真にすると、より樹氷のダイナミックさを伝えられます。
- 八甲田ロープウェイ(青森県青森市)
- 大雪山旭岳ロープウェイ(北海道上川郡東川町)
- 蔵王ロープウェイ(山形県山形市)
- 横手山・渋峠スキー場(長野県下高井郡山ノ内町)
作例写真

③河津桜

- カメラ:一眼レフカメラ、ミラーレス一眼カメラ
- レンズ:広角~中望遠のズームレンズ、単焦点レンズ
一般的な桜より早咲きの河津桜(かわづざくら)は、2月上旬から咲きはじめます。
1972年に静岡県の河津町で発見されたことから、この名前が付きました。河津町をはじめ、静岡県賀茂郡で多く見られる桜です。中でも、河津川沿い約4kmに咲く850本の河津桜は必見。しかし、現在は多くの温暖な地方に移植され、河津以外でもいち早く桜の鑑賞できるようになりました。
河津桜の特徴は、他の種類と異なり約1ヶ月間を経て満開になる点。そのため、2月いっぱい桜の花を楽しめます。
紫紅色の花弁は、青空との相性が抜群。空を背景にする場合は、晴天の日の午前中がおすすめです。色が濃く鮮やかな種類なので、別の枝の花を背景にして、ピンク一色の画面を作っても見ごたえのある写真になります。桜撮影の機材選びや撮影のコツは、下記記事をご参照ください。
▼桜の撮影方法はコチラの記事をチェック
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④福寿草

- カメラ:一眼レフカメラ、ミラーレス一眼カメラ
- レンズ:単焦点レンズ、マクロレンズなど
晩冬から初春にかけて黄色い花を咲かせる福寿草(ふくじゅそう)。別名『朔日草(ツイタチソウ)』『元日草(ガンジツソウ)』などとも呼ばれます。
菊に似た小ぶりの花に派手さはありませんが、春を告げる花の代表格です。寒空の下で雪を割り開花する姿は、自然の力強さを感じさせてくれるでしょう。
群生地でない限りまばらに咲くことが多いため、引きで撮ると地面が目立つ写真になってしまいます。
撮影の際は1つの株にフォーカスする方法がおすすめ。雪の降る地域であれば、ぜひ積雪を背景に撮影してみましょう。雪の白さが、小さな花の黄色を引き立たせる写真になるはずです。
▼花撮影の向きのレンズはコチラの記事をチェック
- 百合が原公園(北海道札幌市)
- 筑波山(茨城県つくば市)
- リトリートフィールドMahora稲穂山(埼玉県皆野町)
- 四賀福寿草まつり(長野県松本市)
- 五家荘 久連子地区(熊本県八代市)
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⑤白鳥撮影

- カメラ:ミラーレス一眼カメラ、一眼レフカメラ
- レンズ:標準ズームレンズ、望遠~超望遠レンズなど
冬の風物詩である白鳥。12月頃から飛来し、2~3月まで湖や沼地に留まるのが一般的です。
新潟県の瓢湖や福島県の猪苗代湖など、数千羽の白鳥が見られるスポットでは、のんびりと泳ぐ姿や餌やりのシーンだけでも絵になります。白鳥の数があまり多くない場所では、数羽の白鳥を望遠レンズでクローズアップする撮影がおすすめです。
背景に山を入れたり、朝日や夕日を逆光に撮影したりすると、より作品らしい写真に仕上がります。
また、白鳥撮影の醍醐味でもある流し撮り(カメラを白鳥の動きに合わせて動かし、背景だけを流動させる手法)は、シャッタースピードが重要。顔を止めたいのであれば1/60秒前後、翼のブレをあえて描写する場合は、1/4秒までスローシャッターにして挑戦してみてください。
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⑥温泉街

- カメラ:一眼レフカメラ、ミラーレス一眼カメラ、防水防滴カメラ
- レンズ:標準~中望遠のズームレンズ
四季折々の魅力がある温泉街は、雪化粧をすると一層幻想的になります。
冬はぜひ、雪の降る地域の温泉街を訪れてみるのがおすすめ。また、温泉内での撮影は基本的にNGですが、貸し切り温泉や露天風呂付の部屋など、撮影が可能な場合もあります。防水カメラを利用して、雪景色と湯気の立つ温泉を撮影すると、厳しい寒さと温泉の温もりを対比する情緒的な写真が撮れるはず。
また、雪とライトアップも撮影ポイントの1つです。撮影の際は温泉宿に宿泊して、夜景も味わってみてください。
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⑦椿

- カメラ:一眼レフカメラ、ミラーレス一眼カメラ、コンパクトデジタルカメラ
- レンズ:単焦点レンズ・、望遠レンズ、マクロレンズ
花の少ない冬に彩を添えてくれるのが、椿の花です。昔から日本を代表する花の1つで、園芸として親しまれているため身近に感じる方も多いでしょう。
赤やピンクの鮮やかな色、大ぶりの花は撮影もしやすくおすすめです。椿の撮影に適したレンズは、中望遠から望遠の焦点距離を持つ大口径レンズ。
周囲の枝や葉が目立つとごちゃごちゃとした煩雑な写真になってしまうので、F値を下げ背景をぼかしたり、アングルを工夫したりして主題を明確にしましょう。木漏れ日で作る玉ボケ、ローキーで冬らしい寒々しさを演出……表現方法はさまざまです。
また、花の形が崩れないまま落ちるのも椿の特徴です。地面に落ちた花もローアングルで狙ってみると、椿らしい写真が撮れます。
▼花の撮影方法についてはコチラの記事をチェック
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⑧菜の花

- カメラ:一眼レフカメラ、ミラーレス一眼カメラ
- レンズ:広角~中望遠ズームレンズ
梅と並んで春を告げる花である菜の花。3~4月の花と思われがちですが、実は早いところでは2月の菜の花が見られます。辺り一面の菜の花畑は写真映えする被写体なので、ぜひ撮影しておきたいところ。近所に生えている数本の花でも、菜の花の魅力を伝えられる可愛らしい写真が撮影可能です。
空を写すのであれば、菜の花の黄色が映える青天の日がベスト。
曇りの日に空を入れると、くすんだ画になってしまうため要注意です。天気が優れない日は接写をしたり、画面全体を花で埋め尽くしたりと、別の手法を取りましょう。全体を花一面にする場合は、望遠レンズの圧縮効果を活かすと、より密度感を演出できます。
前ボケや後ボケを作り、主題となる花を強調させる撮影もおすすめです。
- マザー牧場(千葉県富津市)
- 浜離宮恩賜庭園(東京都中央区)
- 長井海の手公園ソレイユの丘(神奈川県横須賀市)
- 南伊豆町(静岡県)
- 渥美半島・伊良湖岬(愛知県田原市)
- 第1なぎさ公園(滋賀県守山市)
- のこのしまアイランドパーク(福岡県福岡市)
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⑨早朝の天の川

- カメラ:一眼レフカメラ、ミラーレス一眼カメラ
- レンズ:大口径レンズ、単焦点レンズ、広角レンズ
冬になり、夏の天の川が見られないことを寂しく感じていた天体ファンも多いかもしれません。
2月になると、早朝4時頃から東の空に天の川が昇りはじめます。しばらくすると夜が明けて、朝焼けの空と合わせた撮影が可能です。春の朝方には天の川が直立気味になってしまうため、昇りはじめの天の川と朝焼けが撮れるのは、2月頃の晩冬だけ。
朝焼けの地上風景もおさめられるよう、撮影には画角の広い広角レンズがおすすめです。冷え込みの厳しい時期なので、防寒対策を忘れないようにしましょう。
▼天の川の撮影方法はコチラの記事をチェック
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⑩猫

- カメラ:一眼レフカメラ、ミラーレス一眼カメラ
- レンズ:大口径レンズ、標準~望遠ズームレンズ
2月22日は猫の日。猫の日は世界各地で制定されていますが、日本では「2」と「にゃん」の語呂合わせにちなんで、2月22日に定められました。
猫といえば、もっとも身近な動物の一種。飼い猫はもちろん、道端でも野良猫を見かける方は多いはずです。2月の猫の日にちなんで、にゃんこ撮影をしてみてはいかがでしょうか。猫撮影で重要なのは、カメラ目線を得ること。
自由気ままな猫の目線を得るのは難易度が高いため、猫じゃらしを使用してみましょう。じゃれているうちに眠ってしまった瞬間も、シャッターチャンス。リラックスして眠っている姿をぜひアップで撮ってみてください。
飼い猫の撮影は室内が基本なので、暗い場合でも開放で明るくできる大口径レンズがおすすめです。
一方、野良猫は警戒心が強くなかなか近づけません。遠くからでも撮影できる望遠レンズを使用して、周囲の背景と合わせたスナップ撮影がおすすめです。猫を可愛く撮るコツやおすすめの機材について詳しく知りたい方は、下記記事もご参照ください。
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2月の撮影イベント
①バレンタイン

- カメラ:一眼レフカメラ、ミラーレス一眼カメラ、コンデジ
- レンズ:大口径レンズ、標準レンズ
2月のイベント、バレンタイン。お正月が終わるとさまざまな店舗の装飾がバレンタイン仕様になり、いたるところでチョコレートが販売されます。
バレンタイン撮影と聞いても、ピンとこない方が多いかもしれません。普段は見かけないような珍しいチョコレートが店頭に並ぶ時期なので、チョコレートを可愛らしく撮影してバレンタインらしい写真を撮ってみましょう。
お菓子作りが好きな方は、自分で作ったチョコレートやケーキなどを撮影するのもおすすめ。お菓子撮影は、ラッピングに使うリボンや包装紙などの小物を利用すると、より可愛らしい画作りができます。
料理撮影のコツは下記記事をご参照ください。
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②スノームーン

- カメラ:一眼レフカメラ、ミラーレス一眼カメラ
- レンズ:200mm以上の望遠レンズ
月に一度観測できる満月。月ごとの満月にはそれぞれ、アメリカ先住民の風習にちなんだ名称がつけられています。2月に観測できる満月は『スノームーン(雪月)』。2月の北アメリカは多くの雪が降ることが、名前の由来のようです。
天体撮影は一見ハードルが高そうに思えますが、満月の撮影は初心者でも簡単に行なえる点が魅力です。焦点距離100mm以上(できれば200mm以上)のコンデジや、望遠の交換レンズを選びましょう。
▼スノームーンについてはコチラの記事をチェック
まとめ

2月の撮影におすすめの被写体と、カメラ機材や撮影スポットをご紹介しました。
厳冬が続く中、春の芽吹きも感じられる季節です。樹氷や白鳥など冬らしい写真と、桜や梅、福寿草など春めいた写真の両方が撮影できるお得な時季ともいえます。
「あまり被写体がない」「寒くて外に出たくない」と思いがちな2月ですが、ぜひ本記事を参考にして、撮影に出かけてみてください。









