【2021年最新】天の川を撮影する方法【設定やコツ、オススメのカメラ・レンズを紹介します!】

天の川を撮影する方法【設定やコツ、オススメのカメラ・レンズを紹介します!】

日本では7月7日に織姫と彦星が再会する『七夕』のストーリーで知られている『天の川』。とはいえ、「天の川って何?」といきなり質問されて、即答できる方は少ないのではないでしょうか。また、いざカメラで撮影しようとしても、どんな機材や設定が良いのか分からない方もいるはず。そこで今回は、天の川の説明や天の川撮影にオススメの機材・設定・コツについてご紹介します。

天の川とは?

天の川=銀河系に存在する無数の星

天の川の正体は、銀河系に存在する無数の星です。銀河系は恒星や星間ガス、暗黒物質などの天体で構成され、横から見ると中央が膨れている円盤状の形を、上から見ると渦巻状の形をしています。その一部が帯状に観測できるものが、俗に言う「天の川」。天文学では「銀河面」と言われています。

地球から見えるのは天の川銀河

我々が住んでいる地球は太陽系に所属しており、その太陽系を含んでいるのが「天の川銀河」です。太陽系が位置するのは、天の川銀河の中心から約3万光年も離れた場所。天の川銀河には約2千億個の恒星が存在しており、円盤の直径は約10万光年、厚みは中心部で約1万5千光年と言われています。

天の川の例え方は神話によって違う

天の川には、地域によって異なる神話があります。日本を含む東アジア地域の神話では「川」として捉えており、日本の七夕伝説は中国から伝来した話をベースに変わっていったものです。一方でギリシャ神話では、天の川は「乳(ミルク)」として例えられており、英語名「Milky way」の由来になっています。

天の川が撮影できる条件

月明かりのない晴れた夜

天の川の光は非常に弱いため、住宅地の生活光や道路に設置された電灯などの光害、月明かりによって見えなくなってしまいます。そのため、周囲に光害がない場所で、月明かりがないよく晴れた夜に撮影することが必須条件。都市部から離れた山など標高が高い場所で撮影するのがオススメです。

天の川撮影初心者にオススメなのはキャンプ場

天の川撮影の初心者の方は、星景撮影をウリにしているキャンプ場などで撮影するのがオススメです。キャンプ場であれば、登山の経験がなくても自動車でアクセス可能で、いざというときにキャンプ場の施設を利用できます。たとえば、富士山の麓にある数カ所のキャンプ場などが有名です。また、長野県阿智村にある「ヘブンスそのはら」では星空ナイトツアーを開催しているので、そちらに参加するのも良いでしょう。

天の川撮影のベストシーズンは夏

天の川銀河の見え方は、撮影時期や場所によって大きく変わります。その理由は、地球の公転周期。天の川銀河の天体の密度は中心部が最も高く、外周にいくにつれて低くなります。そのため、キレイな天の川を撮影できるのは、天の川銀河の中心部が見れる時期。日本が位置する北半球では、7~8月が天の川撮影のベストシーズンです。

天の川の撮影にオススメの機材

カメラ

天の川は暗い場所で撮影するため、ISO感度を上げる必要があります。そのため、高感度に強くノイズが乗りにくいカメラを選ぶようにしましょう。その中でも、光を取り込む面が広いフルサイズセンサーが搭載され、持ち運びやすいミラーレス一眼レフカメラがオススメです。

SONY α7S II ILCE-7SM2

高感度撮影を重視したカメラ。

α7S II ILCE-7SM2は、フルサイズセンサーを搭載したミラーレス一眼レフカメラです。高感度での撮影を重視したα7Sシリーズは、天の川撮影に最適。1220万画素のイメージセンサーは現行デジタルカメラの画素数としては控えめですが、画素一つ一つの面積が広くなり、暗い環境でも多くの光を取り込めます。そのイメージセンサーと優秀な画像処理エンジンにより、常用ISO上限102400でノイズが乗りにくい高感度耐性を実現。また、天の川撮影では都市部から離れた標高の高い場所から撮影することが多々あります。そのため、登山や徒歩移動で持ち運びしやすい小型・軽量ボディは嬉しいポイント。さらに、軽いことで三脚の最大搭載重量を超えてしまう心配が少なくなるので、使用できる三脚の幅が広がります。夜景・星景撮影を本格的に始める方に、ぜひ使用していただきたい一台です。

α7S II ILCE-7SM2
マウント ソニーEマウント
センサーサイズ フルサイズセンサー
有効画素数 1220万画素
常用ISO感度 ISO100~102400
高速連写 最高約5コマ/秒
シャッタースピード 1/8000~30秒
幅×高さ×奥行き 126.9×95.7×60.3mm
質量 584g

■購入する場合は、290,000円(税込)(2021/4/16現在 カカクコム調べ)となっているようです。
■GooPassなら月額19,580円(税込)でレンタル可能です。

レンズ

広大な天の川を写せる24mm以下をカバーした超広角ズームレンズを選ぶようにしましょう。また、開放F3.5やF4のレンズでも撮影は可能ですが、できる限りISO感度を上げずノイズが乗らないようにするため、開放F2.8以下のレンズを選ぶのが吉です。

TAMRON 17-28mm F/2.8 Di III RXD (Model A046)

ミラーレス一眼専用設計の小型・軽量ボディ。

17-28mm F/2.8 Di III RXD (Model A046)は、フルサイズセンサーに対応したソニーEマウント用のズームレンズです。天の川を広く切り取れる17-28mmの焦点距離をカバー。そして、開放F2.8の明るさをもつ大口径広角レンズでありながら、ミラーレス一眼レフカメラ専用設計で最大径73mm、長さ99mmの超小型ボディを実現しています。オススメカメラの「α7S II」との組み合わせでは、合計の質量は約1kgしかありません。同クラスの一眼レフカメラ用広角ズームレンズは、レンズ単体で1kgを超えてしまうものがあるため、いかに軽い組み合わせかお分かりいただけると思います。長時間首から下げたり、手に持ったまま歩いたりしても疲れにくいため、老若男女にオススメ。高い描写力と携行性は、天の川撮影に最適です。

17-28mm F/2.8 Di III RXD (Model A046)
マウント ソニーEマウント
対応センサーサイズ フルサイズセンサー
焦点距離 17-28mm
F値 F/2.8
絞り羽枚数 9枚
フィルター径 67mm
最大径×長さ 73×99mm
質量 420g

■購入する場合は、91,700円(税込)(2021/4/16現在 カカクコム調べ)となっているようです。
■GooPassなら月額10,780円(税込)でレンタル可能です。

レンズキット

上記のカメラ本体(ボディ)とレンズがセットになった、GooPassオリジナルのレンズキットです。

SONY α7S II + 超広角ズームレンズ17-28mm F2.8セット

今回紹介した【カメラ】と【レンズ】を2つ同時に新品で購入する場合、290,000円+91,700円=381,700円(税込)かかりますが、この【レンズキット】なら、約93%オフの26,180円(税込)で1ヶ月間レンタルすることが可能です。
※GooPassの『1Weekレンタル』なら月額15,180円(税込)で1週間借りることができます。

天の川を撮影する際の設定

撮影モード

カメラの設定には、マニュアルモードを使用します。その理由は、マニュアルモード以外で撮影するとISO感度が過剰に上がってしまうなど、意図しない設定になることが多々あるためです。初心者の方にとって、マニュアルモードでの設定はハードルが高く感じるかもしれません。しかし、以下の設定を覚えておけば簡単に調整できるので、ぜひ挑戦してみてください。

F値(絞り)

レンズの絞りは、F2が基本です。最低でも、F2.8以下に設定しましょう。天の川撮影のような暗いシーンでは、風景撮影のように絞り込んでしまうとISO感度が上がり、写真にノイズが乗ってしまいます。また、ISO感度を上げないようにシャッタースピードを遅くすると星が線のように写ってしまうため、絞りは必ず開放にするようにしましょう。

シャッタースピード

シャッタースピードは、15秒~20秒程がベスト。地球は自転しているため、20秒より長く露光してしまうと星が線のようにブレて写ってしまいます。レンズの焦点距離によって線のように写ってしまう秒数が変わってくるため、試し撮りをして臨機応変に変更してください。また、必ず三脚を使って撮影しましょう。

ISO感度

先程のレンズF値とシャッタースピードに設定した場合、ISO感度はISO3200でちょうど良くなるはずです。これより低い値に設定すると写真全体が暗くなり、天の川が目立たなくなります。日中より高感度に設定することになるので、高感度耐性が高くノイズが乗りにくいカメラを選ぶと良いでしょう。

ピント合わせはマニュアルフォーカスを使用

ピントは、マニュアルフォーカスで合わせるのが必須。オートフォーカスでは、星のような弱い光の被写体に確実にピントを合わせることは難しく、また、設定によっては撮影中にオートフォーカスが作動してしまうことがあります。レンズのフォーカススイッチを「MF」にし、それでもオートフォーカスが作動してしまう場合はカメラ側も変更しましょう。ピントを合わせる対象は、一番明るい恒星です。夏は、天の川銀河付近にある、射手座がある方角に合わせると良いでしょう。

天の川を撮影するコツ

天の川の方角はアプリで確認

天の川や星座が出現する場所は、スマホのアプリで確認できます。「Star Walk 2 Free」が有名で、撮影の日時を設定することによって星座だけでなく月の位置まで確認できるので、ぜひ参考にしましょう。

三脚は必須

天の川撮影には、三脚が必須です。通常の星景撮影では、環境条件や設定によって手持ち撮影でも星が写ることはあります。しかし、夜間にノイズの乗っていないキレイな写真を撮るためには、やはり三脚の使用は避けられません。徒歩で撮影場所まで移動する場合は、折りたたんで収納できる軽量なトラベラーズ三脚がオススメです。自動車などでアクセスできる場合は、どのような三脚を選んでも構いません。ただし、三脚は搭載できる重量が決まっています。そのため、移動手段に加え、使用するカメラとレンズの合計重量で三脚が使用できるか確認するようにしましょう。

ピント合わせにライブビューの拡大機能を使用

マニュアルフォーカスでピント合わせをする場合、ライブビューの拡大機能を使うようにしましょう。ファインダーでピント合わせができないというわけではありません。しかし、ライブビューで明るい恒星を拡大することで、確実かつ簡単にピント合わせができます。また、一眼レフカメラでライブビューを使用した場合、カメラ内部のミラーが上がっている状態になるため、シャッターを切った際のブレを抑えることにも繋がります。

レリーズがない場合はタイマーを使用

長秒露光をする場合、シャッターボタンを押した際の手ブレも写真に影響を与えます。そのため、レリーズケーブルを使用するか、レリーズケーブルを持っていない場合はタイマーをセットして撮影すると手ブレがなくなります。

本格的な天の川撮影には赤道儀を使うのがオススメ

長秒露光によって星が線になってしまうのを防ぐために「赤道儀」という機材を使うのがオススメです。赤道儀は地球の日周速度と等速で動いてくれるもので、三脚に搭載し、その上にカメラを乗せることで機能します。赤道儀を使用することにより、先程紹介したシャッタースピードより遅く設定しても、星を点像のまま収めることが可能に。本格的に星景・天の川撮影をするという方には必携の機材です。

まとめ

今回は、天の川を撮影する方法やオススメの機材についてご紹介しました。天の川撮影は比較的長い期間ベストシーズンが続きますが、天候や場所によってその日に撮影できないことがありえます。また、カメラの設定を詰めるのも経験が大事なので、ぜひ一度で諦めず、何度も挑戦して満足の1枚を撮影してください。