GooPassのある生活 〜フッ軽大学生の場合〜/木村 健太

  ▲焦点距離:24mm 絞り:f/1.4 シャッタースピード:1/6 ISO感度:400

 

突然だが、僕は自他共に認めるフットワークの軽い男である。友達に当日遊ぶ連絡をして困惑させることもしばしばある。そんな僕は中学生の頃から、ひとりで飛行機や鉄道を乗り回し、いろいろな土地に足を運んだ。47都道府県もあといくつかの県を残し、制覇目前だ。

旅行先で美しい景色に出逢うと写真を撮りたくなる。だけど、一眼レフのような重いカメラを持ち歩いて写真を撮ろうとは思わなかった。スマホのカメラで満足していた。これまでの自分にとって、旅行をすることが目的で、旅先での写真撮影はオマケに過ぎなかった。

しかし、関西大学のファトグラフィ実習で言い渡された、最終課題「GooPassで機材をレンタルして写真を撮る」ために、初めて写真撮影を目的に出かけることになった。

今回お借りした機材

ボディ(カメラ本体):SONY α7R IV ILCE-7RM4 ボディ

レンズ:SONY FE 24mm  F1.4 GM SEL24F14GM

走行距離2000キロのカメラ旅

GooPassからカメラが届いた当日から、1ヶ月間に及ぶ僕のカメラ旅は幕を開けた。フッ軽の性なのか、僕はその日から写真を撮りに行った。まずは、家から一番近い天文台に向かった。ここでは、天候があまりよろしくなかったため、思うような写真を撮ることが出来なかった。先が思いやられ不安になったが「大丈夫。写真はトライ&エラーの繰り返し」と自分に言い聞かせた。実際に僕は、トライとエラーを繰り返し、1ヶ月間で2000キロも車を走らせることになる。

▲焦点距離:24mm 絞り:f/1.4 シャッタースピード:10 ISO感度:2500

恐怖の先にある好奇心

僕は、大学で今回の課題の撮影計画を練っているときから、星空を撮影したいと考えていた。大学1年のとき、部活の合宿で見た満点の星空が忘れられなかったからだ。

星空撮影は楽しいものだと思っていた。空気の美味しい山の上で、綺麗な星に囲まれて写真を撮る、なかなかない幸せな体験だなあと妄想を繰り広げていた。

 

ところが、実際には恐怖の連続だった。山に入ると整備されていない道が多く、ハンドルの操作を誤ると大変なことになる場所も通らなければならない。道中では野生動物に出くわすこともあった。ゲームみたいに草むらから動物が飛び出してくる。にげることはできない。たたかうこともできない。シカが出てきたときは本当に怖かった。町から離れ、ラジオの電波が弱くなる。僕の不安な気持ちはさらに加速する。ラジオパーソナリティ不在の夜のドライブはかなり心細かった。現地に着いても、コロコロ変わる天候には悩まされた。

  ▲焦点距離:24mm 絞り:f/1.4 シャッタースピード:20 ISO感度:6400

やっとの思いで目的地に着く。そこでは、今までの恐怖心を忘れさせてくれるほどの無数の星たちが出迎えてくれた。星空の下でシャッターを押しているときは喜びに満ち溢れていた。特に天の川は、肉眼・撮った後のカメラのモニター・現像後でかなり変化する。写真の出来栄えにワクワクしながら、好奇心の赴くままに何度もシャッターを押した。小さくて軽いレンズからは想像もできないほどの、美しい星空を撮影できる。星空の撮影は、カメラというメディアを通しての宇宙とのコミュニケーションだと感じた。

臨機応変に生きる

先に述べたように、今回のレンタル期間では星空を撮影することに総力をあげていた。だけど、星空も簡単には撮らせてもらえない。梅雨の時期とかぶり、雨や曇りの日が多かった。レンタル期間は1ヶ月しかない。カメラを使わない日はもったいないと感じていた。天候が悪くても、写真を撮ることはできないかと思案しながら街を歩いていると、思いの外、良さそうな光景があることに気付く。これまでの自分だと、都合が悪いと他の選択肢を考えることなく諦めていただろう。カメラと共に過ごすと、臨機応変に生きる術が身についた。

▲焦点距離:24mm 絞り:f/1.4 シャッタースピード:1/50 ISO感度:160

▲焦点距離:24mm 絞り:f/4 シャッタースピード:1/250 ISO感度:100

「所有しない喜び」とは

現在、さまざまなサブスクがある。だが、サブスクのサービスを利用することで、あらゆるものを所有する必要がなくなった。所有することがなくなると、所有する喜びを忘れてしまう。例えば、音楽のサブスクの登場により、私たちはCDやレコードを買い、コレクションする楽しさを体感することが少なくなった。

では、カメラのサブスクは私たちから喜びを奪ったのだろうか。いや、むしろ喜びを与えてくれた。GooPassでは、サブスクでありながらも「ホンモノに触れる」ことができる。店頭で並んでいるものと同じカメラを使うことができるのだ。使うカメラは、買った場合も、借りた場合も同じだ。そこにある喜びも等しいだろう。GooPassのサブスクでは、カメラを所有することなく、カメラに触れる喜び、写真を撮影する喜びを知ることができる。

▲焦点距離:24mm 絞り:f/6.3 シャッタースピード:1/125 ISO感度:100

GooPassは写真家の入り口か、休憩所か

今回、GooPassのサービスを体験させていただくにあたって、会員登録から機材選び、返却まですべて自分で行った。一連の動きはスムーズに進めることができた。パスの解約もややこしい手続きは必要なく簡単だった。1ヶ月だけ利用して、すぐにやめることができる。すでにカメラを持っている人が気分転換に、新しい機材や自分の欲しい機材をお試しに使うのもいい。また、カメラを始めようとしている人にもピッタリなサービスだと思う。

僕は、この1ヶ月間のレンタルを通して、写真の世界に引き込まれた。そして、今回借りた機材と同じものを購入した。大きな出費だったが、フォトグラファーの入り口に立った気がした。GooPassの存在なしには、知ることのなかった世界だ。GooPassのおかげで、人生の1つの転機を迎えたと言っても過言ではない。

1ヶ月間で人生が変わるかもしれない、みなさんも是非一度GooPassを体験してほしい。

  ▲焦点距離:24mm 絞り:f/11 シャッタースピード:1/80 ISO感度:100

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