「アプリやデータを一つずつ移すのは面倒」
「大切な写真やデータを失わずに移行したい」
新しいiPadへの買い替え時にかかえる不安は、Appleの「クイックスタート」機能を使えば、簡単に解決できます。
本記事では、iPadのクイックスタートの使い方からつまずきやすいポイントまで、初心者にもわかりやすく解説します。これを読めば、誰でも安心してiPadのデータ移行ができるでしょう。
Apple製品は購入する以外にも、まずはレンタルして試してみるという方法もあります。
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目次
iPadはクイックスタートでデータ移行ができる

クイックスタートとは、Appleが提供する便利なデータ移行機能です。新しいiPadと古いiPadを近づけるだけで、Wi-FiとBluetoothを使って直接データを転送できます。従来のiCloudやiTunesを使用した方法と比べると、次のような特徴があります。
特に、iCloudの無料プランではストレージ容量がわずか5GBしかないため、写真や動画データが多い場合にはバックアップや移行ができない可能性があります。
その点、クイックスタートはストレージ容量を気にせず利用できるため、大きなメリットがあります。データ移行の手軽さと効率を重視するなら、クイックスタートは最適な選択肢といえるでしょう。
クイックスタートの基本的な使い方

iPadのクイックスタートは、新旧デバイスを近づけるだけで自動的に認識され、データ移行ができる便利な機能です。スムーズなデータ移行のために必要なポイントをまとめました。
一つずつ詳しく解説します。
クイックスタートの準備
クイックスタートを始める前には、事前準備が必要です。まず、移行元のiPadと新しいiPadの両方で、最新のiPadOSがインストールされていることを確認しましょう。
また、BluetoothとWi-Fiが有効になっていることも重要です。この2つの機能がオフになっていると、クイックスタートが正しく動作しません。
さらに、データ移行中にバッテリー切れを防ぐため、両方のiPadを十分に充電しておくことをおすすめします。Apple IDとそのパスワードも事前に確認し、移行時にすぐに入力できるように準備しておきましょう。
データ移行には一定の時間がかかることがあります。移行作業を行う際には、時間に余裕のあるタイミングを選ぶとスムーズです。なお、iPadOS 13以降に対応していない機種では、クイックスタート機能は利用できません。iCloudやiTunesでのデータ移行を行なってください。
iPadがWi-Fiに繋がらないときは、こちらの記事も参考にしてください。
クイックスタートでデータ移行|簡単7ステップ
実際のデータ移行手順をみていきましょう。画面の表示に従って進めるだけですが、各ステップでのポイントも確認します。
STEP1:新旧iPadの準備をする
新しいiPadを起動すると初期設定画面が立ち上がり「こんにちは」と表示されます。この画面では言語と地域の設定をします。「日本語」を選択し、続いて「日本」を選択してください。
データ転送を円滑に行うために、新旧両方のiPadがWi-Fiネットワークに接続されており、Bluetoothがオンになっているかを確認しましょう。Wi-FiとBluetoothが接続されていないと、次のステップに進めません。
STEP2:新旧iPadを近づける
新しいiPadに「クイックスタート」の画面を表示させるため、新旧のiPadを約10cmまで近づけてください。自動的に「クイックスタート」の画面が表示されます。
STEP3:旧iPadで操作を開始する
古いiPadの画面上に「新しいiPadを設定」というメッセージが表示されたら「続ける」ボタンをタップしてください。両方のデバイス間でセキュアな接続が確立され、データ転送の準備が整います。
STEP4:旧iPadのカメラでスキャン用画像を読み取る
新しいiPadの画面に表示されるアニメーションパターンを、旧iPadのカメラで読み取ります。カメラを起動したら、新iPadの画面全体が収まるようにかざしてください。
読み取りが成功すると、自動的に次のステップに進みます。
STEP5:新iPadに旧iPadのパスコードを入力
新iPadにパスワードの入力を求められたら、旧iPadで使用していたパスコードを入力します。
STEP6:データ移行方法を選択する
新しいiPadの画面に表示される「データ転送」の選択画面で「iPadから転送」をタップしてください。すべてのデータを一括で転送する以外にも、転送したいデータを個別に選択することもできます。
STEP7:データ転送が完了するまで待つ
転送が始まったら、両方のiPadを並べた状態で待機します。データ転送には、通常30分から2時間ほどかかります。待っている間は以下の点に注意しましょう。
転送が完了すると、新しいiPadが自動的に再起動し、基本的な移行作業は終了です。
クイックスタートを成功させるためのポイント
データ移行中は、Wi-Fi環境が安定した通信環境を維持し、iPadを動かしたりアプリを起動したりしないようにしましょう。機種やデータ量に応じて数時間かかる場合もあるため、余裕を持って作業を行うことも、クイックスタートを成功させるポイントです。
時間に追われている状況での作業は、あせりによるミスやデータ移行の中断のリスクが高まります。
また、万が一クイックスタートが失敗した場合に備えて、データ移行前にはiCloudやパソコンにバックアップを取っておくと安心です。データのバックアップ方法は、こちらの記事を参考にしてください。
クイックスタートのメリット

クイックスタートのメリットをまとめました。
それぞれ詳しく解説します。
簡単操作で短時間で移行可能
クイックスタートは、簡単操作で短時間にデータ移行できることが大きなメリットです。iTunesでのデータ移行では、事前にパソコンの準備をしたり、バックアップを作成したり、複雑な作業が必要でした。しかし、クイックスタートでは面倒な作業は一切ありません。
さらに、Wi-Fi通信を利用した直接転送方式を採用しているため、データ量が多い場合でも効率的に移行できます。
たとえば、写真や動画などの大容量データでも、iTunesでの転送と比べて短時間で完了します。専門知識がなくても、誰でも簡単でスピーディーにデータ移行を完了できる点が、クイックスタートの大きな魅力です。
iCloudの容量制限が気にならない
クイックスタートではiCloudを介さず、Wi-Fi通信による直接転送方式を採用しているため、容量の制限を気にする必要がありません。たとえば、数十GBにおよぶ写真や動画のライブラリも、追加料金を支払わずにスムーズに転送できます。
以前のiCloudを使用したデータ移行では、無料プランの5GBという容量制限が大きな課題でした。
特に写真や動画など、容量の大きなデータを多く保存しているユーザーにとって、この制限は大きな障壁だったと言えるでしょう。
クイックスタートは、容量制限を気にせずにデータを移行できるため、写真や動画を頻繁に撮影するユーザーにとって、使い勝手の良い便利な方法です。
高いセキュリティで安心
クイックスタートは、最新のセキュリティ対策がしっかりと施されており、データ移行時も安心して利用できます。たとえば、Apple独自の強力な暗号化技術により、データ転送中の安全性がしっかりと守られています。
また、クイックスタートはWi-Fiを使って新旧iPad間で直接通信を行うため、インターネットを経由する必要がありません。
その結果、外部からの不正アクセスや情報漏洩のリスクを大幅に減らすことができます。クイックスタートは、高度な暗号化技術と直接通信方式の組み合わせにより、安全性が高く、安心してデータ移行が行える仕組みです。
クイックスタートのデメリット

便利なクイックスタートですが、注意点も存在します。事前に確認しておくべきポイントを3点紹介します。
一つずつ詳細を確認していきます。
古いOSバージョンでは利用不可
クイックスタートを使用するためには、新旧両方のiPadがiOS 11またはiPadOS 13以降を搭載している必要があります。古いiPadを使っている場合は、クイックスタートを開始する前にOSのアップデートをしておきましょう。
ただし、最新のOSに対応していない機種の場合は、クイックスタートでのデータ移行はできません。
作業を始める前に、使っているiPadが必要なOSバージョンに対応しているかを確認し、対応している場合は最新版へのアップデートを行ないましょう。
一部のデータが移行できない可能性
クイックスタートによるデータ移行では、セキュリティに関わるデータを完全に移行できないケースがあります。たとえば、Face IDやTouch IDといった生体認証の設定は、セキュリティ上の理由から新しいiPadで再度設定しなければいけません。
また、Apple Payの設定情報も、金銭に関わる重要なデータであるため、改めて設定が必要です。
さらに、一部のアプリのログイン情報が引き継がれない場合があります。特にLINEなどのメッセージアプリでは、セキュリティ保護の観点から、過去のメッセージ履歴の一部が移行されないでしょう。
ユーザーのプライバシーとセキュリティを確保するため、重要な認証情報や決済関連の設定は、新しいiPadで改めて設定作業をする必要があります。必要なものは、移行前にメモをとっておきましょう。
両方のデバイスが必要
クイックスタートを利用するには、新旧両方のiPadが正常に動作している必要があります。古いiPadが故障してしまっている場合や、すでに処分してしまった場合は、クイックスタートは利用できません。
クイックスタートが利用できない場合は、iCloudにバックアップを保存していれば、データを復元することが可能です。
また、iTunesを使用してパソコン経由でバックアップから復元する方法もあります。
クイックスタートが利用できない場合にそなえて、日頃から定期的にiCloudやパソコンへのバックアップを取っておきましょう。
クイックスタートできない場合の対処法

クイックスタートは便利な機能ですが、うまく動作しない場合もあるでしょう。この章では、主なトラブルとその解決方法を紹介します。
それでは、詳しく説明していきます。
クイックスタートの画面が表示されない場合は設定を見直す
クイックスタート画面が表示されない場合は、設定を確認しましょう。まずWi-Fi設定について、新旧のiPadが同じWi-Fiネットワークに確実に接続されているかを確認してください。
接続が不安定な場合は、Wi-Fiをいったんオフにしてから再度オンにすると、接続を改善できる場合があります。
Bluetooth設定の確認も重要です。設定アプリから、Bluetoothが確実にオンになっているか確認しましょう。Bluetoothは、デバイス間の初期認識に必要不可欠な要素です。
また、クイックスタートを使用するためには、新旧両方のiPadが同一のApple IDでサインインされていなければいけません。異なるApple IDでサインインしている場合、同じApple IDでサインインしなおしてください。
iOSのバージョンが古ければアップデートする
クイックスタートを利用するには、新旧両方のiPadがiOS11またはiPadOS13以降のバージョンを搭載している必要があります。
iPadのOSバージョンが古い場合は、アップデートをしましょう。
まず、設定アプリを起動し「一般」メニューに進みます。「ソフトウェアアップデート」を選択すると、利用可能なアップデートの有無を確認できます。アップデートが見つかった場合は、「ダウンロードとインストール」をタップしてアップデートを実行してください。
iPadの機種によっては、最新のiOSやiPadOSに対応していない場合もあります。対応していない場合、クイックスタートでのデータ移行はできません。
クイックスタートが使えないなら「iCloud」や「iTunes」でデータを移行する

クイックスタートがうまくいかない場合は、「iCloud」や「iTunes」でデータ移行をしましょう。クイックスタート以外のデータ移行方法をまとめました。
一つずつ、簡単に説明します。
iCloudでデータ移行する手順
iCloudを使ったデータ移行は、まず旧iPadでiCloudバックアップを作成することから始めます。
「設定」から「Apple ID」→「iCloud」→「iCloudバックアップ」に進み、「今すぐバックアップを作成」をタップしてください。その後、新しいiPadの初期設定で「Appとデータを復元」を選び、「iCloudバックアップから復元」をタップします。
表示されるバックアップ一覧から最新のものを選択すれば、データ復元が開始されます。
iCloudの無料容量(5GB)を超える場合は、一時的に有料プランへの加入が必要となる場合があります。また、iCloudを使ったデータ移行では、Apple IDとパスワードの入力が必要です。
セキュリティコードが表示される場合は、新しいiPadに正確に入力してください。パスワードを忘れた際はApple公式サイトで再設定できますので、事前に安全な場所に保管しておくことをおすすめします。
iTunesでデータ移行する手順
iTunesを使ったデータ移行は、パソコンを使用して行います。まず、最新のiTunesをインストールしたパソコンに旧iPadを接続し、バックアップを作成します。
iTunesで「このパソコン」を選択し、「今すぐバックアップ」をクリックして開始しましょう。
暗号化バックアップを選ぶと、ヘルスデータやWi-Fi設定、アプリのパスワード情報も保存されるため便利です。バックアップが完了するまで数分から30分ほど待機します。
次に、新しいiPadをパソコンに接続し、「バックアップから復元」を選びます。iTunes上に表示されるバックアップ一覧から最新のものを選び、復元を開始してください。
暗号化バックアップを使用した場合は、復元時にパスワードの入力が必要です。復元が始まったら、完了するまでケーブルが抜けないよう注意しましょう。データ量が多い場合、時間がかかることもありますが、復元が完了すれば新しいiPadにデータが移行されます。
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まとめ|iPadはクイックスタートで楽にデータ移行ができるから買い替えも簡単

今回は、iPadのクイックスタート機能を詳しく解説しました。クイックスタートを使えば、新しいiPadへのデータ移行が非常に簡単です。
クイックスタートでは、新旧iPadを近づけるだけで自動認識してデータ移行が行えます。
Wi-Fiを使用して移行するため、iCloud容量を気にせずデータ転送が可能なのは大きなメリットです。端末間の直接通信であるため、外部からの干渉やデータの漏洩リスクの心配もありません。
新しいiPadへの買い替えを検討している方は、ぜひクイックスタートを活用してスムーズで快適なデータ移行を体験してみてください。
クイックスタートでよくある質問

最後にiPadのクイックスタートでよくある質問をまとめました。作業に困ったときの参考にしてください。
Q:iPad クイックスタートで移行されないデータは何?
クイックスタートでは移行されず、再設定が必要なデータもあります。
ほとんどのデータが移行されますが、セキュリティに関わる設定は移行されません。
Q:クイックスタートでデータ移行はどれくらいの時間がかかる?
データ移行にかかる時間は、データ量とWi-Fi環境によって大きく異なります。64Gほどのデータであれば、30分〜1時間で完了します。
128GBのデータになると1時間半ほど、256GBのデータで2時間以上かかる可能性もあるため、時間には余裕をもってデータ移行をしてください。必要ないデータをあらかじめ削除しておくと、データ移行の時間を短縮できます。
iCloudのサーバー状況やネットワーク混雑状況の影響でも所要時間が変わります。高速なWi-Fi環境で作業しましょう。
Q:iPhoneからiPadにデータを移す場合の注意点はなに?
iPhoneからiPadへのデータ移行時、LINEやApple PayのSuicaなど一部のアプリとサービスでは別に引き継ぎ作業が必要です。LINEアプリは、旧iPadで事前にアカウントの引き継ぎ設定をし、新iPadでアカウント設定を確認しましょう。
また、トーク履歴は、アカウント引き継ぎ設定のほかにトーク履歴のバックアップで引き継ぎできます。Suicaは、旧iPadでSuicaの登録を削除し、新しいiPhoneのWalletアプリでSuicaを追加しましょう。
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