こんにちは。GOOPASS MAGAZINE編集部ライターのリョウタです。
大阪在住で、主に関西で風景写真を撮影しています。所有カメラはSONYのα7 IVです。2017年ごろから本格的に写真をはじめ、長くSONY機を愛用しています。
今回、編集部からFUJIFILMのX-T5をお借りして、レビューする機会をいただきました。
FUJIFILMのミラーレスに対しては、「外観がレトロでかっこいい」「色味がフィルムライク」「カメラやレンズが小型軽量」というイメージがあります。
FUJIFILMのカメラは友人が所有しているものを少し触らせてもらった程度で、しっかり使用するのは、今回が初めてです。
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普段はSONYユーザーなので、新鮮なレビューになればと思います。
目次
X-T5の立ち位置

FUJIFILM X-T5 ボディ [ブラック]
FUJIFILMのAPS-Cサイズセンサー搭載ミラーレス一眼カメラ・Xシリーズに属する「X-T5」。
Xシリーズには、フラグシップの「X-Hシリーズ」をはじめ、「X-Proシリーズ」「X-Eシリーズ」といった特徴の異なるラインが用意されており、「X-Tシリーズ」は、そのなかでもスタンダードなラインとされています。
「X-Tシリーズ」は、Tに続く数字で3タイプに分類されており、1桁がハイエンドクラス、2桁がミドルクラス、3桁がエントリーです。1桁のX-T5は、X-Tシリーズの中でもハイエンドクラスに位置。
4000万画素を超える高画素や高精度なAF性能をはじめ、小型・軽量のボディにさまざまな性能が詰まっていますが、その分高額です。初心者よりも中級者以上の方におすすめのカメラと言えるでしょう。
小型・軽量・高画質
『X-T5』は、Xシリーズの原点である「小型・軽量・高画質」にこだわり、写真撮影を優先に設計されているのが特徴です。
前モデルの「X-T4」から、幅5.1mm、高さ1.8mm小型化、50g軽量化されました。
フラグシップモデルの「X-H2」に搭載されていた写真撮影の機能を引き継いでおり、高画質を実現。
4020万画素の高画素機のほか、最大7.0段分のボディ内手ブレ補正や高いAF性能、3方向チルトLCD、防塵・防滴・耐低温構造など、さまざまな性能・機能が満載です。
動画機能については大きな進化があるわけではありませんが、写真撮影を楽しみたい方にとって、魅力的な1台だと言えるでしょう。
X-T5の基本スペック
| 製品名 | FUJIFILM X-T5 |
|---|---|
| 発売日 | 2022年11月25日 |
| レンズマウント | FUJIFILM Xマウント |
| センサーサイズ | APS-Cサイズ |
| 有効画素数 | 約4020万画素 |
| 動画記録画素数 | 6.2K:約1300万画素 DCI4K:約885万画素 4K:約830万画素 Full HD:約200万画素 |
| ISO感度 | ISO125~12800 |
| シャッタースピード | メカニカルシャッター・電子先幕:1/8000秒~15分 電子シャッター:1/180000秒~15分 |
| 連続撮影速度 | メカニカルシャッター:約15コマ/秒 電子シャッター、1.29Xクロップ時:約20コマ/秒 |
| 液晶モニター稼働方式 | 3方向チルト式 |
| 外形寸法 | 129.5×91×63.8mm |
| 重量 | 約557g(バッテリー、メモリーカード含む) |
| ボディ内手ブレ補正機能 | ◯(最大7.0段) |
スペックをもっと見る
| ダスト低減機能 | 圧電素子による超音波方式 |
| ローパスフィルターレス | ◯ |
| 撮影可能枚数 | 740枚 |
| 画像ファイル形式 | DCF Ver.2.0準拠 圧縮:Exif Ver.2.32 JPEG準拠、DPOF対応(*1)、HEIF対応(4:2:2 10bit) 非圧縮:RAW(RAF独自フォーマット)/RAW+JPEG、TIFF(RGB) *1 「DPOF(Digital Print Order Format)」はデジタルカメラで撮影した画像の中からプリントしたいコマや枚数等の指定情報を記録メディアに記録するためのフォーマットです。 |
| 記録媒体 | SDカード SDHCカード SDXCカード |
| スロット | SDカード × 2(UHS-II対応) |
| ファインダー形式 | 0.5型有機ELファインダー、約369万ドット |
| ファインダー視野率 | 約100% |
| ファインダー倍率 | 0.80倍 |
| AF検出方式 | インテリジェントハイブリッドAF:TTLコントラストAF/TTL位相差AF |
| AF検出範囲 | 425点 |
| フォーカスポイント | 顔、瞳、動物、鳥、クルマ、バイク&自転車、飛行機、電車 |
| 動画ファイル形式 | HEVC/H.265、H.264規格準拠 |
| 液晶モニター形式 | 3.0型3方向チルト式タッチパネル付きTFTカラー液晶モニター |
| タッチパネル | ◯ |
| シャッター方式 | 電磁制御式縦走りフォーカルプレーンシャッター |
| Wi-Fi(無線LAN) | ◯(IEEE802.11a/b/g/n/ac) |
| Bluetooth | ◯(Bluetooth Ver. 4.2) |
| NFC対応 | – |
| 防塵・防滴 | ◯ |
| 使用温度範囲 | -10℃~+40℃ |
| 使用湿度範囲 | 10%~80%(結露しないこと) |
X-T5のメリット
4020万画素の高画質
X-T5は、有効画素数4020万画素という高画素による精細な描写が魅力です。Xシリーズの第5世代センサー「X-Tran CMOS 5 HR」センサーと新開発プロセッサー「X-Processor 5」を搭載しており、ノイズを抑えながら解像度の向上を実現しています。
画素数が増えた分、細部を鮮明に描写することができるため、写真をクロップ(切り取り)しても、高画質を保てます。
今回は作例として、「日中の風景」「夜景」「マジックアワーの風景」の3つのシーンを撮影してきました。どんな画質になるのか、見ていきたいと思います。
まず風景です。屋内展望台からの撮影で、当日は少し霞んでいました。

霞んでいた影響が少し出ているようにも感じますが、総じてきれいに描写されているかと思います。
一部をクロップしてみると、以下の通りです。

大きくクロップしたつもりですが、各建物が精細に描写されています。やはり4020万画素もあると、クロップに強いですね。トリミングの有無にこだわらず、撮れ高を求める方には心強い味方だと思います。
次に夜景です。三脚を使って撮影し、見やすいように露出を調整しています。

夜景も美しく描写されています。三脚を使って撮影しているため、ノイズもありません。
以下は、一部をクロップした写真です。

こちらもかなり大きくクロップしてみたつもりですが、各建物がシャープに描写されています。風景と同じく、夜景でもクロップに強いですね。
さすがにISO上げると精細な描写は難しいかと思いますが、三脚を使える状況であれば、クロップを考慮した撮影ができそうです。
最後にマジックアワーです。三脚固定でISO125とISO3200で撮影してみました。


どちらもパッと見ると、大きな違いは感じられません。空のグラデーションも、きれいに描写されていると思います。
以下は、写真の一部をクロップしたものです。


クロップ前の写真ではそれほど気になりませんでしたが、ISO3200の暗い部分でノイズが出ています。とはいえ、クロップ前であれば、SNSなどで十分使えるレベルという印象です。
一般的に高画素機になるとノイズは発生しやすくなる傾向にあります。X-T5の画素数が4020万画素だということを考えると、ノイズはかなり抑えられていると思います。
AF性能
被写体検出AF

X-T5には、「被写体検出AF」が搭載されています。被写体検出AFは、AIで人物の顔や瞳、動物・鳥・車・バイク&自転車・飛行機・電車などを検出する機能です。
撮りたい被写体を事前に設定しておくと、カメラ側で優先的に検出してくれるので、スムーズにピントを合わせられます。
今回は被写体検出AFを使って、猫・鳥・電車を撮影しました。


どの被写体でも、スムーズに検出され、ピントの合った写真が撮影できました。猫や鳥は目(ダメなら頭→身体)、電車は前方部分(ダメなら全体)にピントが行くので、使える写真が多く残せた印象です。
私は梅の時期しか野鳥撮影をしないのですが、目にピントが合った写真をたくさん残せてホッとしました。

被写体が遠くて小さいときや光量の少ないシーンでは、検出されないこともありましたが、日中に被写体が画角に入る範囲にいるときは、ほとんど問題なく検出されていました。
AFアルゴリズム

X-T5では高画素化に伴い、測距センサーを構成する位相差画素数も増加しました。位相差画素数の増加により、動物の毛や葉っぱといった、明るさなどの急激な変化がある高周波被写体に対してピントが合いやすくなっています。
また、「X-H2S」で開発された予測アルゴリズム改善も搭載されているので、AF-C使用時にも安定してピントを合わせ続けられるようになったとのこと。
使っている間、ピント合わせで苦労するシーンは多くなかったので、撮影をしっかりサポートしてくれます。
小型ボディ

X-T5は、外寸129.5×91×63.8mmかつ重量約557gと、小型・軽量な点もメリットです。APS-C機で、レンズもコンパクトなため、機材全体のサイズ・重量も小型・軽量になります。

今回お借りしたのが2015年発売の大口径標準ズームレンズ「フジノンレンズ XF16-55mmF2.8 R LM WR」。
APS-C用のレンズとしては大きいので、あまりバランスは良くないかもしれません。しかし、広角・標準の単焦点レンズなどの小さめのレンズであれば、よりバランス良く、コンパクトに収まるかと思います。
カメラボディ自体は小型でかさばらないので、カバンに入れて持ち運びやすくなり、収納も大きく場所を取りません。
また、軽量なので、長時間撮影していても疲れにくくなります。
今回、X-T5と「フジノンレンズ XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR」で2時間ほどメジロを撮影してきましたが、α7 IVと望遠ズームレンズを使っているときと比べて、かなり楽に撮影できました。
3方向チルトLCD


3方向チルトLCDもX-T5の特徴です。特に、写真撮影をする際に大きなメリットになります。
3方向チルトは、モニターの角度を縦方向にも横方向にも調節できるので、ハイアングルやローアングルで撮影する際にも構図を確認しやすくなります。
一般的なチルト液晶だと、横構図の際にしか活用できませんが、3方向チルトであれば縦構図の際にも活用すること可能です。
また、1度モニターを開く必要があるバリアングル液晶とは異なり、ワンアクションで角度を調節できる他、レンズの光軸(レンズの中心を通り、凸レンズに対して垂直な線)とモニターがズレることもないので、撮影をスムーズに進められます。
防塵・防滴・耐低温構造

X-T5には、防塵・防滴・耐低温構造が採用されています。
カメラボディに56点のシーリングが施され、雨水やホコリなどが内部まで侵入しにくくなっているので、悪環境下でも撮影に集中できます。
また、耐低温は-10℃までの動作が保証されており、雪が降る中での撮影も安心です。
ただ、今回は借り物なので、テストしておりません。
フィルムシミュレーション

X-T5をはじめ、FUJIFILMのカメラに搭載されているフィルムシミュレーションも魅力の1つです。
X-T5には、全19種類のフィルムシュミレーションが搭載されており、フィルムシミュレーションをかけるだけで、FUJIFILMならではの色味を楽しめます。
撮って出しでも、十分魅力的な写真に仕上がるので、レタッチがよくわからない方や苦手な方におすすめです。
LightroomなどでRAW現像する際、あとからフィルムシミュレーションをかけることもできます。色味はフィルムシミュレーションで決めて、露出だけ調整するようにすると、サクサクと現像を進めることが可能です。
以下は上に掲載している写真に、Lightroomで異なるフィルムシミュレーションをかけたものになります。ちなみに、上の写真は「プロビア(標準)」というフィルムシミュレーションをかけています。



異なるフィルムシミュレーションをかけただけで他は変更していませんが、クラシックネガは印象が大きく変わりました。
他にもさまざまなフィルムシミュレーションがあるので、好みのフィルムシミュレーションを探してみるのも楽しいかと思います。
レトロな外観

X-T5の外観も魅力の1つです。
X-T4から小型化されましたが、外観に大きな変化はなく、X-Tシリーズらしい、クラシカルなデザインが採用されています。
軍艦部に露出補正、シャッタースビード、ISO感度の調整ダイヤルが備えられているのも特徴です。ガチャガチャとダイヤルを回す操作感も良く、アナログ感のあるカメラが好きな方にはたまらないのではないかと思います。

カラーはブラックとシルバーの2色で、今回はシルバーをお借りしました。個人的にはよりクラシカルな印象が強い、シルバーが好みです。
X-T5の気になった点
AFの追従性能
AF-Cで被写体を追従する際、たびたびピントが外れるのが気になった点です。
たとえば、メジロ撮影の際、被写体検出AFでメジロを検出し、ピントを合わせてAF-Cで追従しました。しかし、メジロがチョコマカ動くと、花や葉、枝にピントが持っていかれることが少なくありませんでした。
また、撮影した際にも、モニターやファインダー上ではきっちりメジロにピントが合って、追従もしているように見えていましたが、連写で撮った写真を確認すると、数枚撮ったあとにピントがズレていることが何度かありました。
以下は、シャッタースピード1/32000で連続撮影写真です。


1枚目は目にピントが合っていますが、2枚目は合っていません。少し動いただけで、ピントが外れしまっています。
頻繁に起こるわけではありませんが、追従性能が少し低く感じます。
とはいえ、風景や猫などのあまり動かない動物が被写体なら、特に気になりませんでした。
オートホワイトバランス
オートホワイトバランスで撮影すると、たびたびホワイトバランスが極端に変わってしまうのも気になります。
菜の花畑の撮影時、菜の花で画面を埋めようとすると、全体的に青っぽくなるケースが何度もありました。


この2枚は連写ではありませんが、少し画角を動かしただけで連続した写真です。1枚目の写真は現実の色に近い色味でしたが、少し画角が動くと、いきなり現実感のない青っぽい色味になってしまいました。
周囲の風景とともに菜の花を撮影した場合は、ホワイトバランスがブレることはありませんでした。
この日以外に風景や夜景、野鳥を撮影した際には、ホワイトバランスのブレが気になることはなかったので、特定の色で画面を埋めようとすると、カメラ側がホワイトバランスを迷うのかもしれません。
ホワイトバランスのブレは、オートホワイトバランスではなく、「晴れ」や「日陰」「色温度設定」などを使えば防止できます。この日は「晴れ」に設定したあと、ホワイトバランスがブレることはありませんでした。
野鳥撮影など、連写を多用する場合は、オートホワイトバランスを使用しないほうが無難かと思います。
操作性
普段使用しているα7 IVと比べて、少し操作性が低いと思いました。
先述の通り、X-T5はシャッタースピードやISO感度の調整ダイヤルがカメラの軍艦部にあります。物理ダイヤルには起動前にシャッタースピードやISO感度を設定しておけるので、スナップ撮影などでシャッターチャンスに対応しやすくなるのがメリットです。

しかし、マニュアルやシャッタースピード優先、絞り優先といった撮影モードの切り替えの際、複数のダイヤルを変更する必要があり、面倒に感じました。
さらにドライブモード、AF方式なども物理ダイヤルやスイッチで切り替えないといけません。

シャッタースピードやISO感度は、フロントコマンドダイヤルとリアコマンドダイヤルに割り当てられましたが、他の機能は物理ダイヤルやスイッチで変更する必要があるので、手間がかかります。
物理ダイヤルは外観や操作感が良いので無くしてほしいとは思いませんが、ユーザー側に慣れる必要があると思いました。
メニューがわかりづらい
メニュー画面もわかりやすいとは言えません。
α7 IVのメニュー画面であれば、メニューが3階層で表示されているので、ある程度どこに何があるのか、探しやすくなっています。
一方、X-T5のメニューでは2階層のため、見つけるまでに少し手間がかかってしまいます。


X-T5でもマイメニューを活用すれば、よく使うメニューをスムーズに呼び出し可能です。しかし、普段あまり使わない機能を探す際には、時間がかかるのではないかと思います。
慣れれば問題はないのかもしれませんが、そこまで使い込めなかったので、気になりました。
起動時間が遅い
起動時間も遅く感じました。
特にスリープ状態からの立ち上がりが遅い印象で、猫や野鳥などが現れ、急いで撮影したいときに少し焦りました。
また、電源OFFやスリープ状態になると、セルフタイマーがOFFに変更されるのも気になりました。夜景撮影の際、セルフタイマー2秒で撮影していましたが、場所を移動している間にセルフタイマーがOFFになるので、撮影に手間がかかりました。
X-T5に向いている人

FUJIFILM X-T5 ボディ [ブラック]
X-T5は、初心者よりも中級者以上に向いているカメラだと思いました。
各物理ダイヤルをはじめ、初心者は使いこなすのに苦労する印象があります。最初は操作系がシンプルな方が、初心者向きだと思います。
一方、エントリーモデルからの買い替えなど、カメラの操作や知識が一定程度ある方には、かなりおすすめです。
高画素、AF性能、手ブレ補正など、コンパクトな筐体に高い性能がギュッと詰まっており、より写真で表現できる幅が広がります。
また、APS-C機で小型軽量なため、サブカメラにもおすすめです。
普段から持ち運びやすく、日常的に写真撮影を楽しめます。外観がクラシカルでカッコいいので、持ち歩きたくなりますよ。
FUJIFILMならではの発色が好きな方も、X-T5の色味に満足できるでしょう。日常のスナップ写真を、フィルムシミュレーションを活用しながら撮って出しで楽しむのもおすすめです。
3方向チルトLCDなど、写真撮影に役立つ機能も多いので、写真撮影を楽しみたい方にもピッタリ。
一方、モニターがバリアングル式でなくなったほか、動画撮影の機能は前モデルと大きく変わっていないので、本格的な動画撮影をしたい方は他のカメラを検討するのが良いでしょう。
従来機(X-T4、X-T3)との比較
| X-T5 | X-T4 | X-T3 | |
|---|---|---|---|
| 有効画素数 | 4020万画素 | 2610万画素 | 2610万画素 |
| 連写撮影 | メカニカルシャッター使用時:約15コマ/秒 電子シャッター、1.29Xクロップ時:約20コマ/秒 | メカニカルシャッター使用時:約15コマ/秒 電子シャッター、1.25Xクロップ時:約30コマ/秒 | メカニカルシャッター使用時:約11コマ/秒 電子シャッター、1.25Xクロップ時:約30コマ/秒 |
| シャッタースピード | メカニカルシャッター・電子先幕:1/8000秒~15分 電子シャッター:1/180000秒~15分 | メカニカルシャッター・電子先幕:1/8000秒~15分 電子シャッター:1/32000秒~15分 | メカニカルシャッター・電子先幕:1/8000秒~15分 電子シャッター:1/32000秒~15分 |
| 液晶モニター | 3型(インチ)184万ドット | 3型(インチ)162万ドット | 3型(インチ)104万ドット |
| 液晶モニター稼働方式 | 3方向チルト | バリアングル | 3方向チルト |
| バッテリー | NP-W235 | NP-W235 | NP-W126S |
| 撮影枚数 | 約740枚 | 約500枚 | 約390枚 |
| ボディ内手ブレ補正機能 | ◯(最大7.0段) | ◯(最大6.5段) | × |
| 動画記録画素数 | 6.2K:約1300万画素 DCI4K:約885万画素 4K:約830万画素 Full HD:約200万画素 | DCI4K:約885万画素 4K:約830万画素 Full HD:約200万画素 | DCI4K:約885万画素 4K:約830万画素 Full HD:約200万画素 |
| ファインダー倍率 | 0.8倍 | 0.75倍 | 0.75倍 |
| 重量(バッテリー、メモリーカードを含む) | 約557g | 約607g | 約539g |
| 外形寸法 | 129.5×91×63.8mm | 134.6×92.8×63.8mm | 132.5×92.8×58.8mm |
X-T5になって、顕著なのは高画素化です。X-T4までの2610万画素から4020万画素まで大幅に画素数が増えており、高精細な描写を実現しています。
電子シャッターのシャッタースピードも1/180000秒まで高速化しており、晴天時・逆光下で、絞り開放での撮影が可能。表現の幅が広がっています。
モニターの稼働方式は、X-T4で一度バリアングル式になりましたが、3方向チルト式に戻っています。写真も動画も撮れるハイブリッドモデルにしたものの、写真特化のため、より写真撮影で使いやすい3方向チルト式に戻したということでしょうか。ちなみに、どちらも撮りたい方には、X-H2・X-H2Sが用意されています。
とはいえ、X-T5では6.2Kでの撮影が可能になりました。本格的な動画撮影には物足りないかもしれませんが、「たまに動画も残しておきたい」という程度であれば、十分でしょう。
サイズ・重量は、X-T3が最もコンパクトで軽量です。しかし、性能・機能が大きく進歩しながら、X-T5ではX-T3とほぼ同等のサイズ・重量となっています。
他にも、バッテリー持ちや手ブレ補正機能、モニターのドット数、ファインダー倍率などが改善されており、小型・軽量を保ちながら、画質や性能は進化していると言えるでしょう。
使用したレンズ
フジノンレンズ XF16-55mmF2.8 R LM WR

軽量化と高性能化を両立させた、隙のないF2.8通し標準ズームレンズ。
「フジノンレンズ XF16-55mmF2.8 R LM WR」は、FUJIFILMが2015年2月26日に発売した標準ズームレンズです。
焦点距離16mmから55mmまで(35mm判換算:24〜84mm相当)をカバーしており、風景やスナップ撮影、建物、ポートレートなど、幅広い被写体に対応できます。
開放F値2.8の明るさを誇る大口径レンズで、シャープな描写や美しいボケを楽しめます。逆光耐性も高く、フレアやゴーストが抑制され、クリアな描写が得られます。街灯などの強い光源を撮影した際も、きれいな光条が出ていました。
また、駆動部にリニアモーターを搭載しており、高速・高精度なAFが可能です。最速0.02秒(X-T4装着時)ということで、使用していてスムーズにピントが合う印象でした。
| 製品名 | FUJIFILM(富士フイルム) フジノンレンズ XF16-55mmF2.8 R LM WR |
|---|---|
| マウント | Xマウント系 |
| 対応センサーサイズ | APS-C |
| 焦点距離 | 16-55mm(35mm判換算:24-84mm相当) |
| 開放F値 | F2.8 |
| レンズ構成 | 12群17枚 |
| 最短撮影距離 | 標準:0.6m マクロ 広角:0.3m 望遠:0.4m |
| フィルター径 | 77mm |
| 最大径×全長 | 83.3×106mm |
| 重量 | 約655g(レンズキャップ、フード含まず) |
スペックをもっと見る
| フォーカス | AF/MF |
| 最大撮影倍率 | 0.16倍(T端) |
| 絞り羽根枚数 | 9枚(円形絞り) |
| 手ブレ補正機能 | ‐ |
| 防塵・防滴 | ◯ |
| 付属品 | レンズフード、レンズフロントキャップ、レンズリアキャップ、レンズラッピングクロス |
フジノンレンズ XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR

機動力の高い小型・軽量の超望遠ズームレンズ
「フジノンレンズ XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR」は、FUJIFILMが2021年3月18日に発売した超望遠ズームレンズです。
焦点距離70mmから300mmまで(35mm判換算:107〜457mm相当)をカバーしており、風景やポートレート、動物、野鳥撮影などに対応できます。今回は、主にメジロの撮影で使用しました。
全長132.5mmで質量約580gと、超望遠ズームレンズとしては小型・軽量。2時間ほど撮影していましたが、超望遠ズームレンズを使っているとは思えないほど軽く、疲労も少なく感じました。メジロに合わせて機材を振り回すのも容易。三脚や一脚の必要性も感じませんでした。
今回は明るい時間帯の撮影だったので、それほど恩恵はなかったと思いますが、5.5段分の手ブレ補正機能も搭載されているので、手持ち撮影でもブレのない写真を撮影できます。
また、カメラリュック(Peak Design エブリデイバックパック20L)に、レンズを装着したまま収納できるので、撮影や移動がスムーズだったことも嬉しいポイントです。
| 製品名 | FUJIFILM(富士フイルム) フジノンレンズ XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR |
|---|---|
| マウント | Xマウント系 |
| 対応センサーサイズ | APS-C |
| 焦点距離 | 70-300mm(35mm判換算:107-457mm相当) |
| 開放F値 | F4-F5.6 |
| レンズ構成 | 12群17枚 |
| 最短撮影距離 | 0.83m |
| フィルター径 | 67mm |
| 最大径×全長 | 75×132.5mm |
| 重量 | 580g |
スペックをもっと見る
| フォーカス | AF/MF |
| 最大撮影倍率 | 0.33倍(T端) |
| 絞り羽根枚数 | 9枚 |
| 手ブレ補正機能 | ◯ |
| 防塵・防滴 | ◯ |
| 付属品 | レンズフード、レンズフロントキャップ、レンズリアキャップ、レンズラッピングクロス |
X-T5の作例






まとめ

FUJIFILM X-T5 ボディ [ブラック]
以上、X-T5をレビューさせていただきました。
X-T5は、小型軽量のボディに写真撮影で活躍する機能が詰まったカメラという印象です。目を引くレトロな外観なので、普段から持ち歩きたくなります。
写真撮影に重点が置かれているので、本格的な動画撮影用途には向きませんが、特にエントリーモデルからの買い替えや、サブカメラとして導入したい方におすすめです。私も懐に余裕があれば、購入したいと思ってしまいました。
写真撮影を楽しみたい方やFUJIFILMのカメラに興味がある方に、ぜひ試していただきたいです。









