健康管理の新しいスタイルとして注目を集める心電図機能付きスマートウォッチ。腕に付けているだけでいつでも心拍をモニタリングでき、不整脈の早期発見にも役立つと話題です。
しかし、日本の医療機器メーカーとして知られるOMRON(オムロン)のスマートウォッチには、実は心電図機能が搭載されていないことをご存じでしょうか?
「医療機器メーカーなのになぜ?」「他のスマートウォッチの心電図機能は信頼できるの?」などの疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、OMRON(オムロン)のスマートウォッチと心電図機能の関係性を解説するとともに、実際に心電図が測定できる信頼性の高いスマートウォッチをご紹介します。
目次
心電図機能付きのスマートウォッチ一覧
心電図測定が可能なスマートウォッチを以下にご紹介します。
| 商品名 | GOOPASS & Amazon価格・購入価格 | 発売日 | 画面サイズ | ディスプレイ解像度 | 駆動時間 | 耐久・防水防塵性能 | タッチ操作 | 重量 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Apple Watch Series 10 | 2024年 9月20日 | 42mm 46mm | 416 × 496(46mm) 374 × 446(42mm) | 18時間 | 50メートルの耐水性能 IP6X等級の防塵性能 | ○ | 42mmモデル: 30g(アルミニウム、GPSモデル) 29.3g(アルミニウム、GPS + Cellularモデル) 34.4g(チタニウム) 46mmモデル: 36.4g(アルミニウム、GPSモデル) 35.3g(アルミニウム、GPS + Cellularモデル) 41.7g(チタニウム) | |
| Apple Watch Series 9 | ![]() | 2023年 9月22日 | 41mm 45mm | 352 × 430(41mm) 396 × 484(45mm) | 18時間 | 50メートルの耐水性能 IP6X等級の防塵性能 | ○ | 41mmモデル: 31.9g(アルミニウム、GPSモデル) 32.1g(アルミニウム、GPS + Cellularモデル) 42.3g(ステンレススチール) 45mmモデル: 38.7g(アルミニウム、GPSモデル) 39.0g(アルミニウム、GPS + Cellularモデル) 51.5g(ステンレススチール) |
| Apple Watch Series 8 | ![]() | 2022年 9月16日 | 41mm 45mm | 352 × 430(41mm) 396 × 484(45mm) | 18時間 | 50メートルの耐水性能 IP6X等級認証の防塵性能 | ○ | 41mmモデル: 31.9g(GPSモデル) 32.2g(GPS + Cellularモデル) 45mmモデル: 38.8g(GPSモデル) 39.1g(GPS + Cellularモデル) |
| Apple Watch Series 7 | ![]() | 2021年 10月15日 | 41mm 45mm | 352 × 430(41mm) 396 × 484(45mm) | 18時間 | 50メートルの耐水性能 IP6X等級認証の防塵性能 | ○ | 41mmモデル: 32.0g(アルミニウム、GPSモデル) 32.0g(アルミニウム、GPS + Cellularモデル) 42.3g(ステンレススチール) 37.0g(チタニウム) 45mmモデル: 38.8g(アルミニウム、GPSモデル) 39.1g(アルミニウム、GPS + Cellularモデル) 51.5g(ステンレススチール) 45.1g(チタニウム) |
| Apple Watch Series 6 | ![]() | 2020年 9月18日 | 40mm 44mm | 324 × 394(40mm) 368 × 448(44mm) | 18時間 | 50メートルの耐水性能 IP6X等級の防塵性能 | ○ | 40mmモデル: 30.5g(アルミニウム) 39.7g(ステンレススチール) 34.6g(チタニウム) 44mmモデル: 36.5g(アルミニウム) 47.1g(ステンレススチール) 41.3g(チタニウム) |
| Apple Watch Series 5 | – | 2019年 9月20日 | 40mm 44mm | 324 × 394(40mm) 368 × 448(44mm) | 18時間 | 50メートルの耐水性能 IP6X等級の防塵性能 | ○ | 40mmモデル: 30.8g(アルミニウム) 40.6g(ステンレススチール) 35.1g(チタニウム) 39.7g(セラミック) 44mmモデル: 36.5g(アルミニウム) 47.8g(ステンレススチール) 41.7g(チタニウム) 46.7g(セラミック) |
| Apple Watch Ultra 2 | ![]() | 2023年 9月12日 | 49mm | 410 × 502 | 36時間 | 100メートルまでの耐水性能 EN13319認証 IP6X等級認証の防塵性能 MIL-STD 810H準拠テストを実施 | ○ | 61.4g(ナチュラル) 61.8g(ブラック) |
| Apple Watch Ultra | ![]() | 2022年 9月23日 | 49mm | 410 × 502 | 36時間 | 100メートルまでの耐水性能 EN13319認証 IP6X等級認証の防塵性能 MIL-STD 810H準拠テストを実施 | ○ | 61.4g |
現在、日本国内で医療機器として正式に認証されている心電図機能付きスマートウォッチはApple Watchシリーズのみです。
Apple Watchでは、心電図アプリを使用して第I誘導心電図に類似した記録が可能で、基本的な心拍数や鼓動のリズムに関する情報が把握できます。その精度は約600人の被験者による臨床試験の結果、洞調律については特異度 99.6%、心房細動については感度 98.3% という高さを示しました。
測定データはPDF形式で出力可能で、医療機関とのデータ共有にも対応しています。医療機関との連携は、Apple Watchが医療機器として認証されているゆえの強みでしょう。
OMRON(オムロン)のスマートウォッチ「HeartGuide」は医療機器の1つ

OMRON(オムロン)のHeartGuideは、世界初の医療機器認証を受けたウェアラブル血圧計として注目を集めています。
血圧の測定法としては、病院の自動血圧計や家庭用血圧計に広く使用されているオシロメトリック法を採用。高い精度を誇り、かつ小型化に成功した HeartGuideは手軽に血圧を測定できる点が最大の特徴です。
OMRON(オムロン)の公式情報によると、心電図機能は搭載されていませんが、次のような機能を備えています。
HeartGuideには、スマートフォンの着信や受信を通知する機能がありますが、発信者やメールの内容を確認するにはスマートフォンを開かなくてはなりません。
血圧測定に特化しており健康管理の機能は十分ですが、スマートウォッチとしての連携機能は限定的です。
心電図機能付きスマートウォッチのメリット

スマートウォッチによる心電図測定には、従来の医療機器にはないメリットが備わっています。腕時計という常に身に付けるアイテムのなかに測定器を取り付けることで、健康管理をいつでも気軽に行なえるようになりました。
スマートウォッチのメリットを具体的にみていきましょう。
ひとつずつ解説します。
健康データの継続的なモニタリング
スマートウォッチは、毎日の健康状態を数値で記録できる点が大きな魅力です。心電図機能付きモデルなら24時間心拍数をモニタリングでき、不規則な心拍が検出されると即座に通知してくれます。
また、過去の測定データをグラフ化して表示できるため、生活習慣と心臓の関連性を把握しやすくなる点もメリットです。
運動や睡眠、ストレス時の心拍変動も確認可能なので、よりよい生活習慣づくりに役立つでしょう。
最近では「スマートウォッチ外来」と呼ばれる専門外来も増えており、診療に測定データを活用することも可能です。
ライフスタイルへの取り入れやすさ
腕時計として日常的に装着できるため、従来の心電図測定器と比べて圧倒的に使いやすいのが特徴です。測定時もDigital Crown に30秒触れるだけという簡単な操作で心電図を記録できます。
最新の多機能モデルは、心臓の健康だけでなく、日常生活の活動まで含めた包括的な健康状態を見守ります。たとえば、睡眠中は血中酸素濃度と心拍数を継続的にモニタリングしながら、睡眠時無呼吸の兆候も検知。
日中は運動量やストレスレベルを計測し、急な体調変化にも対応します。
さらにスマートフォンと連携すれば、測定データをグラフ化して長期的な変化を追跡できるので、生活習慣の改善にも役立てられるでしょう。日々の小さな変化も見逃さない細やかな健康管理が、このスマートウォッチ1台で叶えられます。
心電図を図れるスマートウォッチのおすすめはこちらの記事でも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
心電図機能付きスマートウォッチのデメリット

スマートウォッチの心電図機能は便利な反面、いくつかの注意点や制約があるので、製品選びの際は以下の点を考慮してください。
ひとつずつ確認していきましょう。
医療機器としての制約
スマートウォッチの心電図機能は、医療機関で用いられる12誘導心電図に比べて得られる情報が限られています。そのため、正確性では専門機器に劣る場合も。
たとえば、Apple Watchでは、心臓発作や詳細な不整脈の種類判別はできません。さらに、測定時の姿勢、体の動き、装着位置のズレなどによって、測定結果が不正確になるケースもでてきます。
スマートウォッチの心電図機能は、あくまでも医療機関での診断の補助として活用するのが望ましいでしょう。
また、日本では医療機器として厳しい審査が必要なため、海外で利用可能な心電図機能が国内で使えない場合があります。
たとえば、Google(グーグル)のPixel WatchやSamsung(サムスン)のGalaxy Watchは心電図機能を搭載していますが、厚労省より医療機器プログラムの承認を得ていないため日本国内では使用できません。
心電図機能の活用に関する課題
医療機器認証を受けた心電図機能付きスマートウォッチは、一般的に高価格帯です。
そのため、導入時の費用負担が大きく、手軽に購入しづらい点が課題のひとつです。
また、心電図機能付きスマートウォッチは日常的な健康管理のツールであるため、医療機器としての制約があることに注意しておきましょう。
たとえば、胸痛などの緊急時や、心臓発作、複雑な不整脈の検出には対応していないため、異常を感じた際は必ず医療機関を受診する必要があります。
このデバイスは、あくまでも日常的な健康管理のパートナーとして適切な使い方を心がけることが重要です。
心電図機能付きスマートウォッチの選び方

心電図とは、心臓の鼓動をつかさどっている微小な電気信号のタイミングと強さを検知して、波形として書き出したものです。
心拍リズムを把握することにより、なんらかの不規則性がないかを調べられます。心電図機能付きスマートウォッチは、私たちの健康管理をサポートする重要なツールといえるでしょう。
ここからは、自分に最適なモデルを選ぶための具体的なポイントを解説します。
ひとつずつ確認していきましょう。
医療機器認証の有無を確認する
スマートウォッチの心電図に、医療機器認証があるか確認しておきましょう。医療機器認証とは、厚生労働省による医薬品医療機器等法(薬機法)に基づく認証制度。この認証は、製品の信頼性と安全性を公的機関が保証する重要な指標です。
医療機器認証を受けた製品は、厳格な基準に基づく性能試験と安全性試験をクリア。測定データの精度が公的に保証され、医療機関での診療にも活用できます。
健康データの正確性は私たちの健康管理や医療判断に直接影響を与えます。
心臓の健康管理を目的とする場合は、必ず医療機器認証を受けた製品を選ぶようにしましょう。
自分の用途にあった機能を確認する
スマートウォッチを選ぶ際は、心電図機能以外にも必要な機能を整理しておくようにしましょう。自分がスマートウォッチをどういった目的で活用したいか、把握しておくことが大切です。
たとえば、健康管理を重視するなら、血中酸素濃度測定や睡眠時間の記録、ストレスレベルの測定ができるモデルがおすすめです。
一方、スポーツでの活用を考えているなら、心拍測定機能やランニングの記録をデータ管理できるGPS機能付きモデルが最適でしょう。
また、日常的な通知確認の必要性や、価格帯、デザインとのバランスも選ぶ際の大切なポイントです。高機能なモデルは便利な反面、価格が高くなる傾向にあります。
自分にとって本当に必要な機能を見極めることで、自分に最適なモデルを見つけてください。
所持しているスマートフォンとの互換性を確認する
スマートウォッチを選ぶ際は、お使いのスマートフォンとの互換性を確認しておきましょう。スマートウォッチのOSは主に2種類があり、それぞれ対応するスマートフォンが異なります。
安定した連携を求めるなら、スマートウォッチとスマートフォンを同じメーカーで揃えることをおすすめします。たとえば、iPhoneユーザーにはApple Watchが最適です。特に、心電図データの利用を重視する場合はこの組みあわせがよいでしょう。
AndroidユーザーにはSamsung(サムスン)のGalaxy Watchのほか、Wear OSを搭載したスマートウォッチがおすすめです。
スマートウォッチの購入前に、対応OSや機能の制限を確認し、自分の利用目的にあったデバイスを選びましょう。
耐久性と使用シーンへの適応性
日常的に使用するデバイスだけに、耐久性は重要な選択基準です。日常生活での使用であれば、IP67やIP68などの防水・防塵規格に対応したモデルがおすすめです。
なお、IP67は、防塵等級が6で防水等級が7であることを示しています。一般的に数値の高いものが水に強いので、用途に応じてモデルを選ぶようにしましょう。
また、腕時計として使用するため、ディスプレイの耐傷性やバッテリーの持続時間と充電の手軽さも重要なポイントです。
アウトドア向けのスマートウォッチを探している方には、MIL規格(ミルスペック)準拠のモデルがおすすめでしょう。MIL規格とはアメリカ国防総省の規格に基づくもので、厳しい環境下でも対応できる高い耐久性を備えています。
心電図機能付きスマートウォッチのおすすめモデル

心電図機能付きスマートウォッチのおすすめモデルと、実際の使用シーンに即した利点を詳しくご紹介します。
Apple Watch Series 10

Apple Watch Series 10 GPSモデル 46mm MWWQ3J/A [ジェットブラック・ブラックスポーツバンド M/L]
医療機器認定された心電図付きスマートウォッチ
2024年9月20日に発売された最新モデルのApple Watch Series 10は、2018年のSeries 4から続く心電図機能搭載モデルの最新版として登場。厚生労働省から医療機器としての認証を受けた数少ないスマートウォッチのひとつです。
Digital Crownに指を30秒間触れるだけで、心房細動の可能性があるかどうかを検出できます。さらに、新たに搭載された睡眠時無呼吸症候群の検知機能と組みあわせることで、より包括的な健康管理を可能にしました。
記録された心電図データは医師との円滑な共有も可能で、日常的な健康管理から専門的なケアまでをスムーズにサポートします。
Apple Watch Series 10は医療機器としての信頼性と、スマートウォッチとしての使いやすさを兼ね備えた製品です。
| 製品名 | Apple Watch Series 10 | |
|---|---|---|
| 発売日 | 2024年9月20日 | |
| 対応OS | iOS 17以降 | |
| 画面サイズ | 46mmモデル: 1.78インチ 42mmモデル: 1.65インチ | |
| ディスプレイ解像度 | 46mm: 416 × 496 42mm: 374 × 446 | |
| 駆動時間 | 通常使用時: 最大18時間 低電力モード: 最大36時間 | |
| 耐久・防水防塵性能 | 5ATMの耐水性能 IP6X等級の防塵性能 | |
| タッチ操作 | ○ | |
| 重量 | 46mmモデル: アルミニウム(GPSモデル):36.4g アルミニウム(GPS + Cellularモデル):35.3g チタニウムモデル:41.7g 42mmモデル: アルミニウム(GPSモデル):30.0g アルミニウム(GPS + Cellularモデル):29.3g チタニウムモデル:34.4g |
まとめ|心電図付きスマートウォッチに健康のサポートをしてもらおう

今回は、OMRON(オムロン)のスマートウォッチを解説し、心電図機能付きスマートウォッチの選び方やメリット・デメリットを詳しく紹介しました。
OMRON(オムロン)のHeartGuideは心電図機能こそ搭載していませんが、医療機器として認証された血圧計測機能を持つ革新的なデバイスといえます。
一方、心電図機能を重視する場合は、Apple Watchシリーズが現時点では信頼性の高い選択肢です。スマートウォッチによる健康管理を始める際は、以下の点に注意しましょう。
重要なのは、スマートウォッチはあくまでも健康管理のサポートツールであるという点です。体調の変化を感じた際は、測定データを参考に、早めに医療機関の受診をおすすめします。
OMRON(オムロン)の心電図付きスマートウォッチでよくある質問

OMRON(オムロン)の心電図付きスマートウォッチでよくある質問をまとめました。
Q:OMRONの(オムロン)スマートウォッチに心電図機能は追加予定ですか?
現時点で、オムロンからの心電図機能追加の公式発表はありません。HeartGuideは血圧測定に特化した医療機器として開発されています。
Q:心電図機能はどの程度正確ですか?
医療機器認証を受けたApple Watchシリーズの場合、洞調律は特異度99.6%、心房細動は感度98.3%とされています。ただし、専門医による診断の代替にはならず、あくまでスクリーニングツールとしての使用が推奨されます。
Q:スマートウォッチで不整脈はわかる?
医療機器認証を受けた製品であれば、心房細動などの不整脈を検出できる可能性があります。ただし、すべての種類の不整脈を検出できるわけではないため、異常を感じた場合は必ず医師に相談しましょう。
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