音が大きくて自宅だと演奏しにくいアコギの悩みを解消してくれるのが、サイレントギターです。

サイレントギターはスピーカーやアンプを通すのが前提の楽器なので、生音が小さいのが特徴。

ヘッドホンを使えば、集合住宅などの住環境や夜間・早朝といった時間帯でも気にせず演奏できます

しかし、

  • 生音がほんとうに小さいのか
  • 自宅の住環境で弾いても問題ないのか
  • ネックの握り心地や音は満足できるレベルか

など、買って後悔しないか心配な人も多いはず。

本記事では、サイレントギターを買って後悔しないように、デメリットや選び方について解説。
たいせつなお金を無駄遣いしたくない人は、ぜひ最後まで読んでみてください。


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サイレントギターおすすめ人気モデル10選

製品名リンクGOOPASS価格価格※発売日弦の種類カラー本体重量接続端子搭載エフェクト電源方式ヘッドホン対応チューニング機能付属品
YAMAHA SLG200S NT67,164円2015年8月スチール弦 ナチュラル2.1kgLINE OUT兼POWERスイッチ、ジャック差込時ON、DC IN、AUX IN、PHONESベース、トレブル、コーラス1種、リバーブ2種電源アダプター、アルカリ単3乾電池、ニッケル水素電池(別売)〇 〇 専用ソフトケース、ステレオインナーフォン
YAMAHA SLG200N NT67,623円2015年8月スチール弦ナチュラル2.1kgLINE OUT兼POWERスイッチ、ジャック差込時ON、DC IN、AUX IN、PHONESベース、トレブル、コーラス1種、リバーブ2種電源アダプター、アルカリ単3乾電池、ニッケル水素電池(別売)専用ソフトケース、ステレオインナーフォン
TRAVELER GUITAR Ultra-Light Antique Brown44,000円2018年11月スチール弦アンティークブラウン1.3kgLINE OUT兼POWERスイッチ、ジャック差込時ONなしなしギグバック
ENYA NEXG 2N93,750円2022年6月11日ナイロン弦ブラック、ホワイト、レッド3kgヘッドホンイン、ヘッドホンIN、AUX IN、MIC IN、USB Type Cパワー端子ディレイ、コーラス、リバーブ、オーバードライブ、オートワウ充電式(アダプター別売)ワイヤレスマイク、Hi-Fiイヤホン、USB Type-C 充電ケーブル、TRRS オーディオケーブル、ストラップ、レザー調ケース
Donner HUSH-I25,780円不明スチール弦ナチュラルマット、ブラック、サンバースト1.5kgLINE OUTボリューム、ロウ、ハイ、フェーズ9V乾電池(別売)バッグ、イヤホン、ストラップ、チューナー、六角レンチ、ピック、クロス
YAMAHA SLG100S69,000円2002年12月1日スチール弦アンバーバースト1.9kgLINE OUT、ヘッドホン、AUX INボリューム、ベース、トレブル、リバーブ電源アダプター、9V乾電池1本兼用(電池別売)
YAMAHA SLG100N62,000円2001年12月20日ナイロン弦ナチュラル1.8kgLINE OUT、ヘッドホン、AUX INボリューム、トレブル、ベース、リバーブ電源アダプター、9V乾電池1本兼用(電池別売)
YAMAHA SLG120NW82,500円2005年ナイロン弦ナチュラル1.8kgLINE OUT、ヘッドホン、AUX INボリューム、トレブル、ベース、リバーブ電源アダプター、9V乾電池1本兼用(電池別売)
YAMAHA SLG110S77,000円2010年スティール弦ナチュラル、タバコブラウンサンバースト、ブラックメタリック1.9kgLINE OUT、ヘッドホン、AUX INボリューム、トレブル、ベース、リバーブ、コーラス、エコー電源アダプター、9V乾電池1本兼用(電池別売)
YAMAHA SLG130NW82,500円2010年ナイロン弦ライトアンバーバースト1.8kgLINE OUT、ヘッドホン、AUX INボリューム、トレブル、ベース、リバーブ、コーラス、エコー電源アダプター、9V乾電池1本兼用(電池別売)
※2024年12月16日 カカクコム調べ(税込)
※各公式サイトから引用(税込)

1.YAMAHA SLG200S NT

Other

YAMAHA サイレントギター SLG200SNT02 体験セット

王道メーカーがリリースし続ける人気定番シリーズの最新モデル

2015年8月の発売から、サイレントギターの人気モデル上位の座に居続けるYAMAHA SLG200S NT。

YAMAHAは古くから数々のサイレントギターを発売しており、本機は最新モデルに当たります

SLG200S NTはLINE直で出力する音がきれいなうえに、内蔵されているコーラスやリバーブのエフェクトを利用してさらに奥行きを出せる点が魅力。さらにチューナーまで内蔵されています。

搭載端子も豊富でアンプはもちろん、ヘッドフォンやイヤホンでの演奏まで対応しているので、自宅での練習やレコーディングからライブまでこなせます

ハイフレットが弾きやすい形状で、バッキングとソロのどちらも難なく演奏可能。

専用ケースに加えてステレオインナーフォンが付属されているのも嬉しいポイントです。

またYAMAHAはコストパフォーマンスの高さに定評があり、6万円台の価格帯でもライブやレコーディングで十分に活躍するクオリティ。

価格帯とスペックを考えると、初心者から上級者まで幅広い人におすすめできるモデルといえます。

製品名YAMAHA SLG200S NT
発売日2015年8月
弦の種類スチール弦
カラーナチュラル
本体重量2.1kg
接続端子LINE OUT兼POWERスイッチ、ジャック差込時ON、DC IN、AUX IN、PHONES
搭載エフェクトベース、トレブル、コーラス1種、リバーブ2種
電源方式電源アダプター、アルカリ単3乾電池、ニッケル水素電池(別売)
ヘッドホン対応
チューニング機能
付属品専用ソフトケース、ステレオインナーフォン

2.YAMAHA SLG200N NT

人気定番シリーズ最新モデルのナイロン弦バージョン

2015年8月発売のYAMAHA SLG200N NTは、SLG200S NTのナイロン弦バージョンです。

YAMAHAはナイロン弦のサイレントギターも長きにわたって販売しており、本機は最新モデルです。

弦以外の基本的な仕様はYAMAHA SLG200S NTと同様で、LINE直のナチュラルな音がキレイなうえに内蔵EQのコーラスやリバーブを使うとさらに深みを出せる点が魅力です。

チューナー内蔵なので、はじめての1本として購入する場合にチューナを別で買う必要がありません。

アンプとヘッドホン両方に対応しているので、自宅練習に最適。

ハイフレットが弾きやすいのも同様で、クラシックギターでソロをメインに演奏したい人にとっては弾きやすいデザインです。

弦の取り付け方法は従来のクラシックギターと同じなので、従来のモデルからの乗り換えでも安心して利用可能。

専用ソフトケースに加えて、ステレオインナーフォンも付属しています。

製品名YAMAHA SLG200N NT
発売日2015年8月
弦の種類ナイロン弦
カラーナチュラル
本体重量2.1kg
接続端子LINE OUT兼POWERスイッチ、ジャック差込時ON、DC IN、AUX IN、PHONES
搭載エフェクトベース、トレブル、コーラス1種、リバーブ2種
電源方式電源アダプター、アルカリ単3乾電池、ニッケル水素電池(別売)
ヘッドホン対応
チューニング機能
付属品専用ソフトケース、ステレオインナーフォン

3.TRAVELER GUITAR Ultra-Light Antique Brown

名前の通りトラベル向けなコンパクトモデル

2018年11月発売のTRAVELER GUITAR Ultra-Light Antique Brownは、コンパクトなシェイプが特徴的なモデルです。

サイレントギターはYAMAHAが発売しているモデルの商品名なので、厳密にはサイレントギターではありません。

とはいっても、構造は似ているので本体から出る生音のボリュームは小さめです。

シェイプはSteinbergerのエレキギターに似ていて、ヘッドレスであるのが特徴です。

Steinbergerはプロ・アマ問わず野外でのフェス・ライブに重宝されていて、シェイプが似ている本機もアウトドアで使いやすい側面があります。

重さは1.3kgで他のモデルより軽めで、「ライブでアコギを弾きたいけど持ち運びが大変だな…」と感じるときにあると便利です。

22フレットまであるうえにハイフレットまで握りやすいので、ソロプレイも問題なく演奏できます。

内蔵EQはありませんが、逆に考えるとアンプ側のEQだけで音色を調整すれば問題ありません。音作りに慣れていない初心者の人には初めての1本としておすすめできます。

また電池を使う必要がなく、アンプに繋ぐと音が出るシンプルな仕様。複雑な機能は必要ない人にもうってつけ。

はじめての1本はもちろん、野外で利用する機会がある上級者の人にもおすすめです。

製品名TRAVELER GUITAR Ultra-Light Antique Brown
発売日2018年11月
弦の種類スチール弦 
カラーアンティークブラウン
本体重量1.3kg
接続端子LINE OUT兼POWERスイッチ、ジャック差込時ON
搭載エフェクトなし
電源方式なし
ヘッドホン対応
チューニング機能
付属品ギグバッグ

4.ENYA NEXG 2N

欲しいエフェクトや機能が全部入りの万能モデル

2022年6月11日発売のENYA NEXG 2Nは、特徴を挙げるとキリがないほどの多機能さが魅力のモデル。

サイレントギターはYAMAHAが販売するモデルの商品名のため、ENYA NEXGは該当しませんが構造は似ており選択肢に入ります。

本機はスピーカーが内蔵されているのが大きな特徴。アンプを通さずに音を出力できます。セッティング不要でいつでも弾きたいときにすぐ音を出すことができます

内蔵エフェクトもとても豊富で、ディレイやコーラス、リバーブに加えてオーバードライブとオートワウまで使用可。アンプを通さなくても、幅広いサウンドメイクを楽しむことができます。

Bluetooth対応なのも特徴の1つ。ギター本体をBluetoothスピーカーにすることが可能です。

付属品が豊富で、ケースだけでなくHi-fiイヤホンやワイヤレスマイクまで入っています。
ワイヤレスマイクと連携すると、歌声を内蔵スピーカーからギターの音と一緒に出力できます。

本機とワイヤレスマイクだけがあれば、ちょっとした弾き語りライブができてしまう優れもの。

チューナーも内蔵なので、外で利用するときは持ち運びの荷物を最小限にできます。

充電式のため、屋外での利用時は電池切れにご注意ください。

製品名ENYA NEXG 2N
発売日2022年6月11日
弦の種類ナイロン弦
カラーブラック、ホワイト、レッド
本体重量3kg
接続端子ヘッドホンイン、ヘッドホンIN、AUX IN、MIC IN、USB Type Cパワー端子
搭載エフェクトディレイ、コーラス、リバーブ、オーバードライブ、オートワウ
電源方式充電式(アダプター別売り)
ヘッドホン対応
チューニング機能
付属品ワイヤレスマイク、Hi-Fiイヤホン、USB Type-C 充電ケーブル、TRRS オーディオケーブル、ストラップ、レザー調ケース

5.Donner HUSH-I

はじめての1本におすすめの多機能モデル

Donner HUSH-Iは、低価格でありながら機能性が高く使い勝手がいいモデルです。

YAMAHA製品ではないので、サイレントギターではありません。ですが構造は似ているので、生音は小さいです。

本機は2万円台で販売されており、初心者の1本目として手を出しやすい価格帯、いわゆるエントリーモデル。

エントリーモデルでありながらボリュームやロウ、ハイ、フェーズといったEQやエフェクトが内蔵されていて、音作りを学ぶための1本にもなります。

重さはたったの1.5kgとノートパソコンほどなので、持ち運びやすくスタジオの練習に持って行きやすい点も魅力です。

弾きやすさも考えた構造となっていて、ネックを非対称にすることで初心者でも握りやすいと感じるはず。

ヘッドレス仕様になっていて、破損しにくいボトムペグが採用されているのも嬉しいポイントです。低価格帯モデルではペグが破損しやすいものがありますが、これなら安心できます。

さらにヘッドホンを直接接続できるので、煩わしいセッティング要らずで気軽に家で練習できます。

製品名Donner HUSH-I
発売日不明
弦の種類スチール弦
カラーナチュラルマット、ブラック、サンバースト
本体重量1.5kg
接続端子LINE OUT
搭載エフェクトボリューム、ロウ、ハイ、フェーズ
電源方式9V乾電池(別売)
ヘッドホン対応
チューニング機能
付属品バッグ、イヤホン、ストラップ、チューナー、六角レンチ、ピック、クロス

6.YAMAHA SLG100S

中古で狙いたいYAMAHA SLG200の前身モデル

2002年12月1日発売のYAMAHA SLG100SはSLG200Sの前身で、生産完了モデルのスチール弦タイプです。

現在は中古でしか手に入りませんが、安くサイレントギターを手に入れたい人向けのモデルといえます。

YAMAHAのサイレントギターは前身モデルのSLG100Sを発売した時点で形は仕上がっていた印象があり、内蔵エフェクトやEQがあるところは現行モデルと共通。

相違点を挙げるとすればチューナー内蔵ではない点ですが、本来ならチューナーは別で買うのが普通と考えればさほどデメリットとは感じません。

ヘッドホン対応は前身モデルの時点でしており、昔から機能性が高かった印象が窺えます。

現行モデルと前身モデルでサウンドの好みは分かれるところですが、中古で見つけたらはじめての1本として有力な選択肢になります。

製品名YAMAHA SLG100S
発売日2002年12月1日
弦の種類スチール弦
カラーアンバーバースト
本体重量1.9kg
接続端子LINE OUT、ヘッドホン、AUX IN
搭載エフェクトボリューム、ベース、トレブル、リバーブ
電源方式電源アダプター、9V乾電池1本兼用(電池別売)
ヘッドホン対応
チューニング機能
付属品

7.YAMAHA SLG100N

YAMAHAのナイロン弦サイレントギターの名器

YAMAHA SLG100Nは、2001年12月20日発売のSLG200Nの前身。生産完了モデルのナイロン弦タイプです。

現在は中古でしか手に入らないため、安価でサイレントギターを手に入れたい人におすすめのモデルといえます。

YAMAHAのサイレントギターは生産完了モデルでも、スチール弦とナイロン弦タイプどちらも完成度が高いです。

本機は2001年発売モデルでありながら、ベースやトレベルのEQ、リバーブのエフェクトが内蔵されています。

ヘッドホン対応なので、いつでも家で練習できる点も魅力です。

ハイフレットが押さえやすいので、ソロの練習がしたい人も弾きやすさを感じられるでしょう。

YAMAHAの楽器は全般的に丁寧に作られているので、グレードを問わず中古品であっても状態が良ければまだまだ演奏できます。

製品名YAMAHA SLG100N
発売日2001年12月20日
弦の種類ナイロン弦
カラーナチュラル
本体重量1.8kg
接続端子LINE OUT、ヘッドホン、AUX IN
搭載エフェクトボリューム、トレブル、ベース、リバーブ
電源方式電源アダプター、9V乾電池1本兼用(電池別売)
ヘッドホン対応
チューニング機能
付属品

8.YAMAHA SLG120NW

ブライアン・メイも使用したYAMAHAの名器

2005年発売のYAMAHA SLG120は生産完了モデルのナイロン弦タイプで、現在は中古でしか手に入りません。

QUEENのギタリスト「ブライアン・メイ」とアーティスト契約を交わし、ライブでも使用されました。

コーラスやエコーなどのエフェクトは搭載されていませんが、リバーブの利用は可能です。またベースやトレブルのEQも内蔵されています。

現行モデルに比べるとEQやエフェクトの機能性こそ劣りますが、ライブでの演奏性やサウンドを重視して作られているので現在でも通用する楽器といえます。

中古での流通のみで値段は安めなので、初心者はもちろん上級者のライブ用としてもおすすめです。

製品名YAMAHA SLG120NW
発売日2005年
弦の種類ナイロン弦
カラーナチュラル
本体重量1.8kg
接続端子LINE OUT、ヘッドホン、AUX IN
搭載エフェクトボリューム、トレブル、ベース、リバーブ
電源方式電源アダプター、9V乾電池1本兼用(電池別売)
ヘッドホン対応
チューニング機能
付属品

9.YAMAHA SLG110S

中古で狙いたいYAMAHAの1世代前モデル

2010年発売のYAMAHA SLG110Sは生産完了モデルのスチール弦タイプ。現在は中古でしか手に入りません。

本機は現行モデルの1つ前に当たる製品で、初期のモデルにはなかったコーラスやエコーなどのエフェクトを搭載しています。

基本的な構造は現行モデルに近いですが、搭載ピックアップが異なります。本機はピエゾピックアップを搭載しており、強いこだわりがなければ満足できるクオリティです。

対するSLG200SはSRTパワードピックアップシステムを搭載しており、よりアコギらしい音色を出せます。

1本目として購入するならSLG110Sが狙い目ですが、2本目を買う、良いサイレントギターがほしい人はSLG200Sと比べて考えたいところです。

製品名YAMAHA SLG110S
発売日2010年
弦の種類スティール弦
カラーナチュラル、タバコブラウンサンバースト、ブラックメタリック
本体重量1.9kg
接続端子LINE OUT、ヘッドホン、AUX IN
搭載エフェクトボリューム、トレブル、ベース、リバーブ、コーラス、エコー
電源方式電源アダプター、9V乾電池1本兼用(電池別売)
ヘッドホン対応
チューニング機能
付属品

10.YAMAHA SLG130NW

中古でお買い得な1世代前モデルのナイロン弦タイプ

2010年発売のYAMAHA SLG130NWは生産完了モデルのナイロン弦タイプで、現在は中古でしか手に入りません。

SLG120にはなかったコーラスやエコーなどのエフェクトを搭載しており、旧モデルのなかでは現行モデルに近い仕様となっています。

搭載ピックアップの違いで、現行モデルに比べるとクラシックギターらしさは劣るかもしれません。とはいえ、中古で買うと考えると自宅やスタジオでの練習用にピッタリです。

音作り次第では、意外と愛着が湧くポテンシャルも秘めています。

製品名YAMAHA SLG130NW
発売日2010年
弦の種類ナイロン弦
カラーライトアンバーバースト
本体重量1.8kg
接続端子LINE OUT、ヘッドホン、AUX IN
搭載エフェクトボリューム、トレブル、ベース、リバーブ、コーラス、エコー
電源方式電源アダプター、9V乾電池1本兼用(電池別売)
ヘッドホン対応
チューニング機能
付属品

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サイレントギターとは?

サイレントギターの基本構造と仕組み

サイレントギターの基本構造と仕組み

サイレントギターとは、YAMAHAが発売しているギターの商品名。枠組みだけのボディとエレキギターのような内部構造により、生音が小さいギターです。

じつは他社メーカーも、サイレントギターに似た仕様のギターを多数展開。わかりやすくするため、本記事では他社メーカー品を「サイレントギター『タイプ』」と定義します。

サイレントギターは、内蔵されているピックアップが演奏中に起きる弦振動を感知して、電気信号としてアンプへ送信して音を出す構造となっています。

エレキギターを連想させるような仕組みですが、厳密に言えばアンプに接続できるアコギである「エレアコ」に近いです。

基本的に、サイレントギターはアンプへの接続が前提。ですが、本体にヘッドホンをつなぐだけでも演奏できます

アンプから大きな音を出さずに済むので、近隣住民や同居人への騒音対策として優秀なギターです。

エレキギターやアコギとの違い

違い/種類サイレントギターエレキギターアコギ
見た目
搭載ピックアップピエゾピックアップマグネチックピックアップなし(エレアコの場合はピエゾ、マイク、マグネットタイプのどれか)
音の出し方ピエゾピックアップが弦の振動から拾った音を、アコギのような音にしてアンプへ出力ピックアップが弦の振動から拾った音を増幅させる空洞があるボディが生音を増幅させる(エレアコはさらにピックアップが弦の振動を拾い、音をアンプに出力させる)
重量1.3~2kg3~4kg1~3kg
引用:
YAMAHA SLG200シリーズ 公式サイト
YAMAHA PACIFICA100シリーズ 公式サイト
YAMAHA FG/FSシリーズ 公式サイト

初心者にとって、サイレントギターはエレキギターなのかアコギなのか判別しにくいギターといえます。

しかし、サイレントギターはエレキギターでもアコギでもありません。もっとも近い分類は、前述したとおり「エレアコ」です。

サイレントギターには、エレキギターとアコギと以下の3つの違いがあるからです。

  • 搭載ピックアップ
  • 音の出し方
  • 重量

サイレントギターには、アコギのようなサウンドを出せるピエゾピックアップやパワードピックアップが搭載されています。

一方、エレキギターに搭載されているのはマグネチックピックアップで、弦の振動を拾ってアンプが音を増幅しやすい信号に変換することが可能。アコギよりも強いサウンドを出すことができます。

アコギはボディを空洞にして、生音の鳴りを大きくします。音を増幅させるピックアップは搭載されていません。

重さも違いがあり、サイレントギターは比較的軽く持ち運びやすいものが多いです。エレキギターは比較すると重め、アコギはモデルによって異なります。

YAMAHA SLG200”S”とSLG200”N”の違い

YAMAHA SLG200”S”とSLG200”N”の違い
製品名YAMAHA SLG200S NTYAMAHA SLG200N NT
発売日2015年8月2015年8月
弦の種類スチール弦ナイロン弦
ネックの太さ
(ナット幅)
43mm(細い)50mm(太い)
ネックの長さ
(スケール)
634mm(短い)650mm(長い)
本体重量2.1kg2.1kg
接続端子LINE OUT兼POWERスイッチ、ジャック差込時ON、DC IN、AUX IN、PHONESLINE OUT兼POWERスイッチ、ジャック差込時ON、DC IN、AUX IN、PHONES
搭載エフェクトベース、トレブル、コーラス1種、リバーブ2種ベース、トレブル、コーラス1種、リバーブ2種
電源方式電源アダプター、アルカリ単3乾電池、ニッケル水素電池(別売)電源アダプター、アルカリ単3乾電池、ニッケル水素電池(別売)
ヘッドホン対応
チューニング機能
付属品専用ソフトケース、ステレオインナーフォン専用ソフトケース、ステレオインナーフォン

YAMAHAサイレントギターの現行モデルである、SLG200”S”とSLG200”N”。それぞれの違いは、利用できる弦の種類です。

Sは、スチール弦を使用したアコギのようなモデル。Nは、ナイロン弦を使用したクラシックギターのようなモデルです。弦が違うので、サウンドは大きく異なります。

Sはキラキラとした音色で、ソロギターや弾き語りに向いているのが特徴。Nはまったりとして落ち着いた音色で、スローテンポな曲での指弾きやクラシック音楽の演奏に向いています。

クラシックギターは、アコギよりもネックが太くて長いのが基本。SLG200NはSLG200Sよりネックが7mm太く、16mm長い設計です。

そのほかのスペックは同じなので、音の好みや演奏スタイルで”S”か”N”かを選びましょう

後悔するまえに知っておきたい!サイレントギターの3つのデメリット

音質がアンプやヘッドホンの性能に依存する

音質がアンプやヘッドホンの性能に依存する

サイレントギターは、使っているアンプやヘッドホンの性能によって音質に影響することがあります。

サイレントギターは、アコギのようにボディの共鳴ではなく、アンプやヘッドホンから音が鳴ることが前提のギターだからです。

本来のサイレントギターの音は、搭載されているピエゾピックアップという部品によってある程度決まっています。

しかし、使用するアンプやヘッドホンの性能が低いと、本来の音を引き出すことができません
安物のスピーカーから出るような、チープで不明瞭な音になってしまいます。

とはいえ、プロのアーティストがレコーディングで使用しているような、高級ギターアンプやヘッドホンは必要ありません。

サイレントギターは、おなじメーカーであるヤマハ製のヘッドホンやアンプと相性が良いのが特徴です。

エントリーモデルであれば安価で手に入れることができます。自宅でも最大限ギターを楽しむために、ヤマハ製のヘッドホンやアンプを使ってみてください。

電源の管理が必要になる

電源の管理が必要になる

サイレントギターは、電力を必要としないアコギと違って、電源の管理が必要。
本体に搭載されているピエゾピックアップという音を出すための部品が、電気の力で駆動しているからです。

ピエゾピックアップは単3乾電池、またはACアダプターで駆動します。
乾電池の持続時間は最大22時間(使用環境や電池の種類による)です。電池が切れると音が鳴らなくなるので、つねに予備を用意しておく必要があります。

別売のACアダプターでも駆動しますが、バッテリーではないので、充電は不可。コンセントの近くでしか演奏できません。

とはいえ、自宅でギターを弾くときは、たいてい演奏する場所は決まっているものです。

カラオケや旅行先で弾くにしても、室内であればコンセントは設置されています。
ACアダプターを忘れたとしても、電池であればコンビニやスーパーでかんたんに購入が可能で、さほど電源の管理が大変と感じることはありません。

値段が高め

同じくらいの性能のアコギと比べると値段が高め

サイレントギターは現行モデルのSLG200シリーズの場合、およそ7万円ほど。

アコギであれば、同じくらいの性能のモデル(生音の小ささを除く)が、3~5万円ほどで手に入ります

騒音を気にせずにギターを弾ける環境の人は、あえてサイレントギターを買う必要はありません。

ですが、全力でアコギを弾いても苦情1つ言われない住環境は、日本にほとんどないのが現状。

アコギを買ったとしても、

  • カラオケ
  • 音楽スタジオ
  • 人気のない公園

など、自宅以外の場所で弾くことになります。

結局、アコギを弾くための場所に行くことが面倒になり、ギターを辞めてしまう人が多いです。

サイレントギターなら、好きな場所・時間帯で演奏できるので、アコギを弾くまでのハードルを下げてくれます。
騒音によって、家族や近隣住民に迷惑をかける心配もありません。

  • ギターを上手くなりたい
  • カラオケやスタジオに行くのは面倒
  • でも騒音で家族や近隣住民に迷惑をかけたくない

という人は、サイレントギターがおすすめです。

サイレントギターを使用する3つのメリット

サイレントギターを使用する3つのメリット

静粛性に優れている

サイレントギターは、ボディが枠組みのみの構造で、アコギのようにボディに音を響かせる空洞がないため、生音が小さいです。

集合住宅や壁の薄い部屋でも、気兼ねなく演奏が楽しめます

また同居している家族や、近隣住民との騒音トラブルになるリスクが少ない点も魅力です。

ただし、夜間や早朝は激しくコード弾き(ストローク)すると、騒音になりかねない点には注意してください。

夜間や早朝は、ポロンポロンと指でつま弾く程度にしておきましょう。

軽量で持ち運びしやすい

サイレントギターはボディの構造から、アコギと比べても軽量。YAMAHA SLG200シリーズは、およそ2.1kgほどです。

モデルによりますが、アコギの平均重量は1~3kgといわれています。

サイレントギターは軽いモデルが多いので、カラオケや旅行先に持って行って、トラベルギターとしてどこでも演奏を楽しめます。

自宅ではギターを弾きにくい環境の方や、旅行のお供としてギターを楽しみたい方にはサイレントギターがおすすめです。

ボディが薄くて弾きやすい

サイレントギターは、アコギと比べてボディが薄いのが特徴。抱えたときに肩が疲れにくく、指板の位置も見やすいので、初心者でも弾きやすいです。

またフレームの取り外しができるモデルが多く、さまざまな姿勢で弾けて、製品によってはソファーにもたれながら楽しめるものもあります。

失敗しない!サイレントギターの選び方

失敗しない!サイレントギターの選び方

弦の種類

サイレントギターは対応している弦によって、以下2つのタイプがあります。

  • スチール弦タイプ
  • ナイロン弦タイプ

YAMAHA SLG200”S”が、スチール弦タイプ。SLG200”N”はナイロン弦タイプです。

スチール弦はアコギで使われるもので、馴染みのある音楽だとポップやフォークでよく使われます。

弾き語りをしたい人や、アコギ特有のキラキラとした音色が好きな人は、スチール弦タイプがおすすめ。

一方のナイロン弦は、クラシックギターで使われるタイプになります。クラシック音楽で使う人が多いです。

ポロンポロンとおっとりした音色が好きな人や、クラシック音楽に興味がある人は、ナイロン弦タイプを購入しましょう

ちなみにスチール弦タイプとナイロン弦タイプは、以下の2箇所で見分けができます。

  • ヘッドの形状
  • ネックの太さ

スチール弦タイプは正面からヘッドを見て、横にペグの糸巻き部分があり、ナイロン弦タイプは正面からヘッドを見ると、後ろ向きにペグの糸巻き部分があります。

またナイロン弦タイプのネックは、スチール弦タイプより太いです。初心者や手の小さい人にはネックを握りづらく感じるので、上級者向けといえます。

内蔵エフェクトやチューニング機能の有無

エフェクトやチューナーが内蔵されているかは、サイレントギター選びで大切なポイントです。

YAMAHA SLG200S/Nには、どちらも内蔵されています。ですが、他社のサイレントギタータイプには内蔵していないモデルもあります。

本体にヘッドホンを接続して練習したい場合、エフェクトが内蔵されているとアンプを通さずにある程度の音作りが可能です。

またチューナーが内蔵されていれば、弾き始めの際にチューナーを取り付ける手間が省けます。

そのため、エフェクトやチューナー内蔵モデルは、気軽に練習したい人や初心者の人に向いています。

上級者の人でアンプやシミュレーターで音作りができる自信がある人は、エフェクトが内蔵されていないタイプを検討するのもいいでしょう。

サイズや重量、持ち運びやすさを重視

サイレントギターは全般的に軽量なモデルが多いですが、1.3~2kgと振れ幅は広いです。

スタジオ練習や野外での利用を想定している人は、1.3〜1.5kgあたりの特に軽量なモデルがおすすめです。

宅録がメインの人や、多少は重くてもサウンドを重視したい人は、重量より音を重視して選びましょう。

値段をチェック

サイレントギターは値段が安いほどシンプル、高いほど多機能という傾向があります。

サウンドの良し悪しは各々で評価するものなので、一概に断言はできません。しかし、値段が高いモデルほど評価されている傾向はあります。

自分の求めているものや予算に応じて、できる限りお得なモデルを選ぶのがおすすめです。

初心者が1本目を購入する場合、EQやエフェクトが豊富だとかえって混乱するので、シンプルな仕様を候補に入れてみましょう

仕様がシンプルだと、多機能なモデルより値段が高くなります。上級者が機能性やサウンドを重視する場合は、値段が高いものが選択肢として有力です。

まとめ

サイレントギターには、

  • 電源の管理が必要
  • どちらかといえば指弾き向き
  • アンプやヘッドホンの性能に音質が左右される
  • 同程度のスペックのアコギと比べると価格が高め

などのデメリットがあります。

ただし、騒音を気にせず自宅でアコギを弾ける、初心者でも挫折しにくいメリットと比べれば、気になるほどではありません。

自分に合うかわからない、新品を買って後悔したくない人は、ギターをレンタルできるサービスや試奏などで、サイレントギターを試してみてください。

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