カメラの歴史は1800年代前半にスタートしました。

ドイツのメーカーは100年以上、日本のメーカーも70年以上、一眼用レンズを作ってきた歴史があります。

そんな中で、ここ数年で突如登場し、その存在感を強めている中国のレンズメーカー「LAOWA」です。

LAOWAはどのようなメーカーで、どのようなレンズを発売しているのでしょう。

おすすめのレンズと共にご紹介します。

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おすすめのLAOWAレンズ5選

まずは、LAOWAのおすすめレンズ5選をご紹介します。

LAOWA 7.5mm F2 MFT

星空・風景撮影に最適なマイクロフォーサーズ用レンズ。

同じ焦点距離のレンズの場合、イメージセンサーの大きさが画角に影響するので、星空や風景などの撮影にはセンサーサイズが大きいフルサイズ一眼が適しています。

とはいえ、手持ちのカメラはマイクロフォーサーズ……。そんな人に適したレンズがLAOWA 7.5mm F2 MFTです。

フルサイズ換算15mmの画角に、F2という明るさ。

レンズの画角と明るさがポイントとなる星空撮影ですが、マイクロフォーサーズ用のレンズでこの超広角域と明るさを兼ね揃えたレンズはLAOWA 7.5mm F2 MFT以外にほとんどありません

星空撮影ではどうしてもISO感度が高くなりがちで、ノイズが気になります。

しかし、F2の明るさがあればISOを抑えることができるので、ノイズも気にならずにしっかりとした星空撮影が可能です。

星空撮影や風景撮影ではAFや手ぶれ補正は必要ないため、四隅までしっかり解像する光学性能を持ったLAOWA 7.5mm F2 MFTは最適な選択肢といえるでしょう。

製品名LAOWA 7.5mm F2 MFT
マウント‎マイクロフォーサーズマウント系
焦点距離7.5mm(フルサイズ換算15mm)
F値F2
レンズ構成9群13枚
最短撮影距離0.12m
最大撮影倍率0.11倍
フィルター径46mm
最大径×全長50×55mm
重量170g

■購入する場合は、78,709円(税込 ※2023/3/23現在 カカクコム調べ)となっているようです。

LAOWA 9mm F5.6 W-Dreamer

非魚眼最広画角で、歪みの少ない超超広角撮影を楽しむ。

10mmを下回る焦点距離の場合、歪曲収差を抑えるのが難しくなるため、逆に歪みを抑えず直線が大きく湾曲したように映る魚眼レンズが一般的です。

そんな中、LAOWA 9mm F5.6 W-Dreamerは、世界初の非魚眼9mmフルサイズ用レンズとして発売されました

LAOWAの歪曲収差補正の技術力があるからこそ生み出せたレンズです。

9mm、135度の画角で、非魚眼。建物を撮影したときにその窓や輪郭などの線は、限りなく直線に近く描写されます。

画面の端から奥に向けて伸びる線は、魚眼レンズとは違い直線に近く、奥行き感あふれる、いわゆるパースを効かせることが可能です。

また、風景撮影においても全体を見渡したような壮大な写真を撮影できます。

今まで撮れなかった写真が撮れる、LAOWAらしいレンズでといえるでしょう。

製品名LAOWA 9mm F5.6 W-Dreamer
マウント‎ライカMマウント系
ライカLマウント系
ソニーEマウント系
焦点距離9mm
F値F5.6
レンズ構成10群14枚
最短撮影距離0.12m
最大撮影倍率0.21倍
フィルター径フィルタースレッドなし
最大径×全長約62.4×66mm(※マウントにより異なる)
重量約350g(※マウントにより異なる)

■購入する場合は、131,670円(税込 ※2023/3/23現在 カカクコム調べ)となっているようです。

LAOWA

LAOWA 9mm F5.6 W-Dreamer ソニーE用

LAOWA

LAOWA 9mm F5.6 W-Dreamer ライカSL/TL用

LAOWA

LAOWA 9mm F5.6 W-Dreamer ライカM用

LAOWA 14mm F4.0 FF RL Zero-D

一般的な超広角レンズにもLAOWAらしい「Zero-D」の付加価値。

9mmのような今までにない画角の広角レンズではないものの、LAOWAの技術を活かして歪曲収差を限りなく抑えたレンズ、LAOWA 14mm F4.0 FF RL Zero-D。

14mmという超広角レンズではよく見かける画角ですが、近年では少ない、歪曲収差をデジタル補正に頼らない特徴のあるレンズです。

電子接点がないので、フルマニュアルでの撮影が必要ですが、デジタル補正に頼らないダイレクトな撮影感を楽しむことができます

ただし、周辺減光はやや強めで、気になる場合はRAW現像時のデジタル補正が必要です。

鏡筒は金属製でビルドクオリティも高く、また、58mm×59mmと非常にコンパクトであることから屋外にも積極的に持ち出すことができます。

また、超広角レンズとしては珍しく、52mmの入手性の高い円形フィルターに対応していることも特徴です。

製品名LAOWA 14mm F4.0 FF RL Zero-D
マウント‎ライカMマウント系
ライカLマウント系
キヤノンRFマウント系
ニコンZマウント系
ソニーEマウント系
焦点距離14mm
F値F4
レンズ構成9群13枚
最短撮影距離0.27m
最大撮影倍率0.07倍
フィルター径52mm
最大径×全長約58×59mm(※マウントにより異なる)
重量約228g(※マウントにより異なる)

■購入する場合は、74,520円(税込 ※2023/3/23現在 カカクコム調べ)となっているようです。

LAOWA

LAOWA 14mm F4.0 FF RL Zero-D [ソニーE用]

LAOWA

LAOWA 14mm F4.0 FF RL Zero-D [ニコンZ用]

LAOWA

LAOWA 14mm F4.0 FF RL Zero-D [キヤノンRF用]

LAOWA 15mm F2 Zero-D

15mmの超広角にF2の明るさとZero-Dの高い解像力レンズ。

広角の1mmは血の1mmとも呼ばれるほど、広角レンズにとって1mmの差は、画角に与える影響が望遠レンズとは異なります。

LAOWA 15mm F2 Zero-Dは、画角がLAOWA 14mm F4.0 FF RL Zero-Dよりも1mm狭くなり、レンズの明るさは2段分明るくなったF2です。

広角レンズにおいては明るさもまた重要な要素の1つ。

望遠レンズは被写界深度が浅いのでボケも大きくなりやすい一方、広角レンズで大きなボケを作るには開放値の低さが必要です。

LAOWA 15mm F2 Zero-DならF2の明るさで、広角レンズでも大きなボケを楽しむことができます

明るい広角レンズは夜景や星空撮影に最適で、Zero-Dということで歪曲収差もデジタル補正しで解像度を保った撮影が可能です。

72mmの円形フィルターが使用可能なので、F2の明るさとNDフィルターを活かした撮影も楽しめます。

製品名LAOWA 15mm F2 Zero-D
マウント‎ライカLマウント系
キヤノンRFマウント系
ニコンZマウント系
ソニーEマウント系
焦点距離15mm
F値F2
レンズ構成9群12枚
最短撮影距離0.15m
最大撮影倍率0.25倍
フィルター径72mm
最大径×全長約66×82mm(※マウントにより異なる)
重量約500g(※マウントにより異なる)

■購入する場合は、122,759円(税込 ※2023/3/23現在 カカクコム調べ)となっているようです。

LAOWA

LAOWA 14mm F4.0 FF RL Zero-D [ソニーE用]

LAOWA

LAOWA 14mm F4.0 FF RL Zero-D [キヤノンRF用]

LAOWA

LAOWA 14mm F4.0 FF RL Zero-D [ニコンZ用]


LAOWA 24mm F14 2X MACRO PROBE [ソニーE用]

LAOWAを有名にした虫の目レンズ。

世界初(発売時点。VenusOptics調べ)の防水機能付き、撮影倍率2倍のマクロプローブレンズ、LAOWA 24mm F14 2X MACRO PROBE。

プローブというのは検診用の針のことで、その名の通り、針のような細長い鏡筒が特徴のレンズです。

LAOWAのことを、この特徴的なレンズで知ったという人も多いのではないでしょうか。

特徴的な形状のレンズ自体は以前からあるものでしたが、その多くが特注品や自作によるものでした。

LAOWAがこのレンズを発売したことで、一般のアマチュアカメラマンでも購入できるようになりました。

この形状のレンズは「虫の目レンズ」とも呼ばれ、まさに虫の視点で撮影することができます

昆虫撮影愛好家の間ではある程度の認知度があるレンズです。

24mm F14 2X MACRO PROBEは防水機能や先端にLEDライトが取り付けられていることで、レンズの先端を水中に漬けて水生動物の撮影や、狭く暗い隙間に隠れた生物などの撮影もできます。

特殊形状なので取り扱いも独特で慣れが必要ですが、このレンズでしか撮れない写真があるといえます。

▼動画を撮ってみました!

製品名LAOWA 24mm F14 2X MACRO PROBE
マウント‎ライカLマウント系キヤノンRFマウント系キヤノンEFマウント系ニコンZマウント系ニコンFマウント系ソニーEマウント系ペンタックスKマウント系
焦点距離24mm
F値F14
レンズ構成19群27枚
最短撮影距離0.47m
最大撮影倍率2倍
フィルター径フィルタースレッドなし
最大径×全長約38×408mm(※マウントにより異なる)
重量約474g(※マウントにより異なる)

■購入する場合は、238,590円(税込 ※2023/3/23現在 カカクコム調べ)となっているようです。

LAOWA

LAOWA 24mm F14 2X MACRO PROBE [ソニーE用]

LAOWAとは

LAOWAは中国のAnhui ChangGeng Optical Technology Company Limited(Venus Optics)という会社が開発、発売しているレンズのブランドです。

LAOWAとは中国語で「老いた蛙」の意味で、元々は創業者のハンドルネームでした。

老蛙は、中国の故事である「井の中の蛙、大海を知らず」から取られています。

自身の光学に特化した知識を活かし、歴史あるドイツ、日本のメーカーに並ぶようなレンズメーカーを目指す……井の中で蛙が空を見上げるように、常に高い目標を見上げたい。LAOWAのブランド名には、そんな願いが込められています。

2016年に日本のカメラの祭典CP+に出展されると、ユニークなマクロレンズに注目が集まりました

通常、撮影倍率は大きくても等倍が一般的とされる中で、LAOWAのマクロレンズは2倍の倍率です。

また、あまり類を見ないパースのコントロールができるシフト機能付きのマクロレンズなど……。

新興メーカーらしい、自由な発想で生み出されたレンズは話題となり、一気にその名が知られるところとなりました。

LAOWAレンズの特徴とは

前述の通り、LAOWAレンズの特徴はそのユニークさにあります。

マクロへのこだわり

LAOWAが最初に発売したのが60mmの2倍率マクロレンズでした。

一般的なマクロレンズは等倍のものが多く、より高い倍率で撮影するには、アダプターを使ったり、自作のレンズを使ったりする必要があります。

そんなユーザーの声を拾い、開発されたのが、LAOWA 60mm F2.8 Ultra-Macroでした。

アダプターなしで、60mm単焦点マクロレンズの高い解像度を維持したまま2倍の撮影ができるというのは、マクロ撮影をメインとするカメラマンには高いニーズのあるレンズです。

「AFや手ぶれ補正、レンズの外観よりも、そのレンズでしか捉えられない画や高い解像力を優先したい」。

そんなマクロ愛好家のニーズとLAOWAの技術がマッチしたことで、LAOWAは多彩なマクロレンズを発売するようになりました。

歪曲の少なさ

LAOWAは歪曲収差についても強いこだわりを持っています。

近年発売されるミラーレス用のレンズは、歪曲収差の補正を電子補正に任せることで光学系をよりシンプルにしレンズの小型化を狙ったものが多い傾向にあります。

しかし、LAOWAは電子補正をする前のRAW画像で光学性能を評価するユーザー層に向けて、光学設計で歪曲収差を補正するZero-Dレンズを開発しています。

通常、歪曲率が3%以内であれば気にならないとされるところ、Zero-Dレンズは1%以下を目指して開発されました

歪曲収差が目立ちやすい広角レンズでZero-Distortionとなるレンズの存在は、LAOWAの光学系への高い技術の証明であり、そんなレンズを求めるユーザーの声に応えたレンズです。

自社を理解したレンズ開発

LAOWAレンズの主力は単焦点のマニュアルフォーカスレンズです。

また、電子接点も搭載していないものがほとんど。

電子接点は通常、レンズ情報の通信や、AF、絞り制御、手ぶれ補正制御をボディ側で行なう際に利用されます。

LAOWAはまだ新興メーカーのため、AF制御等の技術蓄積が少なく、まずは得意の光学設計に開発リソースを集中させる選択肢をとっています。

将来的には電子制御を使ったレンズ開発も視野に入れていますが、最優先は光学設計です。

「まず光学性能ありき」というのがLAOWAのコンセプトにあります。

まとめ

LAOWAのレンズをご紹介しました。

日本に上陸してからの歴史はまだ浅いものの、マクロレンズや超広角レンズなど、他社メーカーにない個性派ぞろいのラインナップでユーザーを引きつけています。

LAOWAのレンズなら、今までは撮れなかったユニークな画が撮れるかもしれません。

きっと今までと違う世界が広がりますよ!