GOOPASS MAGAZINEをご覧の皆さんこんにちは!
GOOPASS MAGAZINE編集部の長峰です。
今回、TAMRON(タムロン)さん(以下、敬称略)より70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD (Model A047) ニコンZマウント用をお借りしましたので、実写レビューをお届けします。発売日は、2022年9月29日(木)です。
Nikon(ニコン)のZマウント対応初ということで、発売前から話題になっていたレンズ。
注目ポイントは、なんといっても望遠レンズなのに軽い!という点です。「望遠レンズは重いからなぁ…」と、二の足を踏んでいた方にはぜひ手にとってもらいたいレンズです。
70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD (Model A047)は、TAMRON(タムロン)が【気軽に楽しんでほしい】という願いを込めて開発したレンズなので、はじめての望遠レンズにもピッタリ。
望遠レンズの被写体といえば鉄道、飛行機、運動会、野鳥などを思い浮かべる方も多いと思いますが、【気軽に楽しむ】このレンズはきっと自由な発想で望遠レンズを捉えてよいのだと思います。
そこで今回は、まずは定番の鉄道、そしてラフにお散歩しながらのポートレート、街でのスナップ写真を撮影してきました。
それではまず作例からご覧ください!
目次
作例
今回は、鉄道、街歩きポートレート、スナップを撮影してきました。今回、ボディはNikon(ニコン)Z9を使用しています。
鉄道
まずは、JR線と京急線をまたぐ陸橋の青木橋(横浜市)付近で撮影をしました。
ここはひっきりなしに電車が走るため、撮影は大忙し。ボディ側はコンティニュアス AFに設定し、連写で撮影しました。
普段は、鉄道や飛行機などの動体を撮る機会が少ないため、すべてがガチピンとはいきませんでしたが、ほとんどレンズとカメラ任せの撮影で高い歩留まり率をおさめることができました。エントリークラスのレンズながら、Z9の魅力も十分に引き出したと思います。
街歩きポートレート
俳優の絢紫朗(けんしろう)くんと、東京駅を散歩しながら撮影してきました。
ここは花嫁さんにも大人気の撮影スポット。私も過去にここでウェディング撮影をしましたが、休日には新郎新婦さんの撮影渋滞ができるほどです。
この場所では、標準ズームレンズで撮影することが多いのですが、今回は望遠レンズならではの圧縮効果を活かして、東京駅をぐっと引き寄せてみました。
丸の内仲通りでも望遠レンズならではの圧縮効果を活かした構図で撮影。開放F5.6と決して明るくないかつ、若干曇っている暗い日だったので、ISOは高めに設定しましたが、ノイズがのることなく撮影できました。
左右に配置された店舗を画角の外に追い出し、印象的で美しいグリーンの木々をバックにモデルを浮き立たせられました。
100mmを超える焦点距離のため、モデルとコミュニケーションを取りづらい距離感がデメリットになるかと思いきや、そうでもありません。被写体がカメラの威圧感を近くで感じずに済むため、ナチュラルな雰囲気を出しやすいように感じました。
連続する建物の柱を画角の中にぎゅっと閉じ込め、誰かを待ち侘びているような情景を写し出しました。人通りが多い日でしたが、それを感じさせない作品作りができるのは望遠レンズならでは。写真だけ見れば静寂な時を感じませんか。
東京駅はクラシックな建物が多いため、街歩きスナップにはもってこいの場所です。
個人的には影が出る逆光やサイド光の仕上がりが好きなので、普段なら順光で人物撮影をしませんが「今日は自由に撮ってみたい」という気持ちから、順光でも撮影してみました。【いつもと違う】作品が撮りたくなったのです。
順光は単調な印象になってしまうイメージでしたが、少し斜めにした構図でモデルの雰囲気とクラシックな建物に助けられ、新しい作品に出会えたような気がします。
気に入ったレンズが見つかると、ついそればかりを使ってしまうのですが、はじめて使うレンズは作風に新しい風を入れてくれました。
光と影。撮影スタジオの中ではストロボを使い自在に作り出すことができますが、街歩きポートレートとなると思い通りの光に出会うのはなかなか難しいものです。
それでも光を追い求めて歩き続け、自分がイメージするスポットを見つけた時の感動は何にも変え難いものがあります。そして、このレンズは、そのスポットをより魅力的に作り上げてくれました。
最近はインドア撮影ばかりでしたが、70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD (Model A047) は、屋外で撮る楽しさを思い出させてくれたレンズです。
街でのスナップ
続いて、街でのスナップです。
これまで、望遠レンズを持って街中でふらっとスナップ撮影するという発想はありませんでしたが、70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD (Model A047) は気軽に持ち出せるレンズ。街をふらっと歩きながら撮影してきました。
まずご覧いただきたいのが下記の2枚。
彼岸花とススキですが、どちらもかなりの逆光で撮影しています。
レンズ表面に、反射防止性能に定評のあるタムロンのBBAR (Broad-Band Anti-Reflection)コーティングが採用されているため、逆光で撮ったとは思えないほどゴースト・フレアを抑制しています。
昔ながらのレンズを使って、あえてゴーストやフレアを発生させる作風も味がありますが、強い日差しが照りつける撮影環境においても高い描写力を発揮してくれるレンズには安心感があります。
望遠レンズで出やすい軸上色収差も出ておらず、柔らかいボケ味です。
いつもの通り慣れた道でも、カメラを持って歩く道は新しい発見がたくさんあります。スナップ写真は広角レンズや標準レンズで撮影することが多いのですが、「望遠レンズでスナップを撮ってみよう」という遊び心に出会えたのは、このレンズのおかげです。
おまけ:手ブレ補正なしで撮影
70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD (Model A047)は手ブレ補正機構が搭載されていないので、手ブレ補正機構が搭載されたカメラを選ぶのがマストですが、今回はカメラ・Nikon Z9側の手ブレ補正機構のON/OFFを利用して、手ブレ補正あり・なしの検証してみました。
まずは手ブレ補正ありの写真です。
続いて、カメラの手ブレ補正を切って撮影した写真が下記です。
同じ写真かと見間違うほど、手ブレ補正のありなしで差がありません。手ブレ補正なしでもシャッタースピードを高めに設定すれば、300mmの望遠でも手ブレは気になりませんでした。
タムロン70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD (Model A047)の概要
TAMRON(タムロン)がZマウント初のレンズにこの70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD (Model A047)を選んだ理由としては、【純正にこの焦点距離がなかった】ことと【ユーザーが使いやすくお手頃な価格であること】の2点だそうです。
| タムロン70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD (Model A047) | |
| 対応マウント | ニコン Z マウント用/ソニー Eマウント用 |
| 焦点距離 | 70-300mm |
| 明るさ | F4.5-6.3 |
| レンズ構成 | 10群15枚 |
| 最短撮影距離 | 0.8m (WIDE) / 1.5m (TELE) |
| 最大撮影倍率 | 1:9.4 (WIDE) / 1:5.1 (TELE) |
| フィルター径 | φ67mm |
| 長さ | 150.3mm |
| 質量 | 580g |
| 絞り羽根 | 7枚 (円形絞り) |
| 標準付属品 | 丸型フード |
外観はシンプル
外観を見て分かる通り、コネクターポートのみがあるだけで、つくりはいたってシンプル。TAMRON(タムロン)といえば、独自に開発した手ブレ補正機構「VC(Vibration Compensation)」を搭載したレンズが人気ですが、このレンズには手ブレ補正機構が搭載されていません。
手ブレ補正が搭載されていないのは、極限まで小ささと軽さを追求した結果。最近のカメラには強力な手振れ補正機構が搭載されているため、任せられる仕事はカメラに任せてしまおうというわけです。
作例の後半でカメラ側で【手ブレ補正あり】と【手ブレ補正なし】の写真を撮り比べてみましたので、のちほどご覧ください。
コレクターポートをパソコンと繋げば、カメラ本体を通さず最新ファームウェアへのアップデートが可能です。
世界最小・最軽量
望遠レンズなのにとにかく軽い!その一言につきます。
事前に、小さくて軽いということは知っていたものの、箱から開けて手に持った瞬間「300mmの望遠レンズがこの軽さ?」と驚きを隠せませんでした。
70-300mmという幅広い望遠域をカバーしながらも、そのサイズは長さ150.3mm、最大径φ77mm、重さ580gと世界最小・最軽量※1。ペットボトル約1本分の軽さです。
ちなみに、このレンズはSONY(ソニー)Eマウント用も展開されていますが、Nikon(ニコン)用の方が2.3mm大きく、35gほど重い作りです。
※1 300mmクラスのフルサイズミラーレス用望遠ズームレンズにおいて。(2022年8月現在。タムロン調べ)
小さくて軽いだけじゃない、こだわりの描写力
無駄は徹底的に省き、10群15枚という最適なレンズ構成で高画質も両立させました。さらに、望遠レンズで出やすい軸上色収差(色による波長の違いにより、結像位置が前後にずれる現象。輪郭の色づき)も抑制します。柔らかく美しいボケもこのレンズの特徴です。
一般的に望遠レンズのテレ側は解像感が弱くなりがちですが、70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD (Model A047)は、300mm側においても中心部だけではなく隅々まで高い解像性能を発揮します。
APS-Cサイズのカメラとの組み合わせれば、さらに遠くを大きく写せる約450mm相当の撮影を楽しむことも可能です。
AF性能もバツグン
AF駆動には、TAMRON(タムロン)独自開発の高速・高精度駆動と静粛性を両立させたステッピングモーターユニット「RXD (Rapid eXtra-silent stepping Drive)」を搭載。静止画・動画どちらの撮影でも、高速で精緻なAFを実現し、鉄道や飛行機、運動会など、動体の撮影でそのパワーを発揮します。
タムロン70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD (Model A047) を手に入れる方法
購入する
70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD (Model A047)は、TAMRONオンラインストアでは、77,800円(税込)で購入できます。また、家電量販店やネットショップなどで購入可能です。
発売日は、2022年9月29日(木)です。
レンタルする
70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD (Model A047)に興味はあるけど、過去にレンズの購入で失敗したことがあるから、いきなり買うのはちょっと怖い……」という方には、レンタルするという選択肢がオススメ。
カメラ機材のレンタルサービス・GOOPASSでレンタルが可能です。
今回使用したカメラ:Nikon Z9

ニコン Z シリーズ初のフラッグシップモデル
2021年にNikonより発売された『Z9』は、ニコン Z シリーズ初のフラッグシップモデルです。 シャッターの完全電子化により、AF・AEを追従しながら最高120コマ/秒の超高速連写を実現しました。 オートエリアAFも405点に増大したため、小さな被写体も追尾し続けます。
さらに、世界最多※の被写体を検出できるAF性能が搭載。 コンピュータによる機械学習であるディープラーニングを用いて、人物や犬・猫はもちろん、鳥、バイク、飛行機など、9種類の被写体を検出します。 複雑に動く被写体も、一度捉えたら簡単には離しません。 わずかな一瞬がシャッターチャンスとなる場合でも、ピント合わせをカメラに任せることで、構図にこだわった撮影可能です。 今まではブレてしまったシーンも、満足のいく1枚に仕上がるでしょう。
また、Z9の一瞬を逃さない力は静止画だけにとどまりません。 8K30p動画を可能にしたZ9は、見たものの感動をそのまま伝えるかのような臨場感ある動画にします。 1時間を超える連続撮影にも耐えられるため、プロ・ハイアマチュアのビデオグラファーの方にとっても実用的といえるはず。 静止画・動画の両方をスムーズに切り取る本機は、撮影の可能性を広げてくれる、フラグシップの名にふさわしい1台です。
※2022年現在
| Nikon Z9 | |
| センサーサイズ | フルサイズ |
| 画素数/動画サイズ | 4571万画素 |
| AF測距点 | 493点(静止画モード、撮像範囲FX、シングルポイントAF時) |
| ファインダー視野率/倍率 | 0.8倍/100 |
| 常用感度 | ISO:64~25600 |
| シャッター速度 | 1/32000~30秒 |
| 本体の重さ | 149×149.5×90.5 mm |
| サイズ | 1160g |
| その他機能 | Wi-Fi、Bluetooth5.0、防塵防滴、5軸手ブレ補正、チルト液晶 |
まとめ
70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD (Model A047)は、今まで「重い、大きい」というイメージで望遠レンズに踏み込めなかった方におすすめの1本。
このレンズがあれば、鉄道や飛行機はもちろん風景からポートレート、スナップまで幅広いジャンルで手軽に撮影が可能となります。
「キットレンズの次は望遠にしようかな」「広角は持ってるから望遠を1本持っておこうかな?」「手軽な望遠レンズが欲しい」と思ってる方の最初の1本にピッタリです!

































