
DJIから意欲的な新作、Osmo Nanoが登場しました!
超小型のNano本体と多機能ビジョンドックで自由に撮影できる新しいアクションカメラです。
今回はメーカーから発売に先行して試用機とアクセサリー類をお借りしたのでレビューします。
自分ならどう使いこなそうかとイマジネーションが広がるカメラの誕生です!

OSMO NANO スタンダードコンボ(64GB)
目次
執筆者プロフィール

山下 貴久(やました・たかひさ)
フォトグラファー。日本最大級のカメラ専門店勤務を経て、2018年にフォトグラファーとして独立。ビジュアルの力でひと・もの・ことの魅力を伝えることをテーマに活動中。得意ジャンルは、イベント、カンファレンス、ブライダルなど多岐にわたる。
また、現在はフリーランスとして活動する一方、GOOPASSスタッフの一員として、機材管理や商品開発を担当。これまでに2000種類以上の機材を使用しており、一眼レフ・レンズから、ライカやオールドレンズ、動画機材まで幅広くカバー。
豊富な知識と経験をもとに、カメラのお悩みや最適な機材の提案など、お客様の『思い出をより自分らしく残すこと』をサポートしている。
Osmo Nanoとは?
Osmo Nanoは分離式で自由度の高いアクションカメラです。
録画を担当するOsmo Nano本体とモニターやUSB端子などを備える多機能ビジョンドックで構成されています。

本体とビジョンドックは安定した無線接続で常時モニタリング可能。
超小型の本体サイズを活かして今までになかった視点で撮影したり、さらに軽快にカメラを活用できるようになりました。
Osmo Nanoにはさまざまな特徴があるのですが代表的なものを挙げてみます。
DJI Osmo Action 5 Proなどの兄弟機と同等の性能を超小型の本体で実現しています。
さらに分離式で活用の幅が広がっています。

※発売前の試用機のため一部の機能やソフトウェアは発売時と異なる可能性があります。
Osmo Nanoを触ってみた第一印象は?
小さい!軽い!
本体は指先サイズでとても軽く、これで本当に撮れるの?と疑ってしまうくらいです。
この心配は後ほどいい意味で裏切られることになります。
性能や使い心地は後の項目でご紹介します。

本機の最大の特徴である分離、接続も好印象です。
Osmo Nano本体と多機能ドックはマグネットで吸い付き、金属製のツメを備えたクイックリリース式アタッチメントでしっかり固定されます。
本体と多機能ドックを接続する方向は前後どちらでも可能です。
自撮り、FPV一人称視点)、分離してリモート視点での3通りの撮影ができるのが特徴です。

この接続がなんとも心地よく、つい外したりつけたりを繰り返してしまいました。
カメラとしての性能ももちろんですがデジタルガジェット的な楽しさがあるアクションカメラです。
外観とアクセサリー類をチェック
外観をチェックしてみましょう。

Nano本体は指先サイズの超小型アクションカメラ。多機能ビジョンドックと合体させても一般的なアクションカメラのサイズ感です。
それぞれスペックを見てみましょう。
Nano本体
- 52gの超小型
- 1/1.3インチセンサーと143°の超広角レンズ
- 水深10mまでの防水性能
- 単体で90分のバッテリーライフ
- 底面と背面に磁石搭載
- 内蔵ストレージを搭載(128GBモデルで約100GB使用可能)
多機能ビジョンドック
- 72gの小型サイズ
- 約2インチのタッチ対応高輝度OLEDディスプレイ
- 本体と合わせて200分のバッテリーライフと本体への急速充電
- USB-C端子と1TBまで対応のマイクロSDカードスロット
- IPX4等級の生活防水
代表的なものを挙げてみましたがDJIの最新アクションカメラ Osmo Action 5 Proや他社製アクションカメラと比べてみても見劣りするものはなく、現在の最新世代としてトップクラスの性能を誇ります。
最先端スペックをここまで小さな本体に詰め込みながら無線接続や防水性能を犠牲にしていないところは素直に感心してしまいます。
さまざまな使い方に対応したアクセサリー類も揃っています。

- Osmo Nano 本体(128GB)+多機能ビジョンドック
- 両方向磁気ボールジョイント+吸盤マウント
- レンズカバー
- 磁気ヘッドバンド
- NDフィルターセット(ND8、16、32)
さらに本体のセットに以下が同梱されます
- 両方向磁気ボールジョイント+吸盤マウント
- 磁気ストラップ
- 磁気ハットクリップ
- 保護ケース
以上が今回にレビューに際して送っていただいたアクセサリーですが、すでに販売しているOsmoシリーズのアクセサリー類ももちろん使えるようになっています。
磁気ヘッドバンドは特にOsmo Nanoのメリットを活かせるオプションです。
ヘルメットに装着することで両手が空いた状態で撮影でき、手元にビジョンドックを置いておけば今、何が撮れているのかもわかります。
スノーボードやマウンテンバイクのような屋外スポーツと相性がいいですね。
磁気ストラップも面白いアクセサリーです。
磁力が強いのでTシャツ程度なら問題なくくっついてくれます。
縦、横どちらでも装着できるので一人称視点の縦動画コンテンツにも役立つでしょう。
さらに磁気ハットクリップを併用すれば角度調整も可能です。
胸元につけて見下ろすようなアングルにすれば料理解説動画の手元カメラとして活躍してくれそうですね。
Osmo NanoはDJIの小型カメラシリーズの中でも最軽量です。
軽いということはマウントに負荷がかかりにくいことになります。
マウンテンバイクやエクストリームスポーツなど動きが激しくマウントに負荷がかかる場合はOsmo Nanoの超軽量、超小型のメリットが活きるでしょう。

OSMO NANO スタンダードコンボ(64GB)
完成された手ブレ補正と動画性能を確かめる
まずは作例をご覧ください。
今回の動画は4K30p 画質は10bitのノーマルで撮影しています。
撮影後の画質の調整は行なわず、撮影した素の状態にしています。
撮ったものを繋いだだけですが、ダイナミックレンジの広さを感じていただけると思います。
明るいところも白飛びせずによく粘っている印象です。
色合いも自然でナチュラルです。
今回は編集の際に画質の調整は行ないませんでしたが、ダイナミックレンジの広さは編集しやすくなるので大きなメリットです。
手ブレ補正も非常に優秀です。
DJI Osmoシリーズの手ブレ補正はもう完成の域に入っていると思っていて、ただ揺れを抑えるだけではなく不快な揺れと滑らかな動きを判断してスムーズさを残してくれるような手ブレ補正という印象です。
動画を撮る際には特に慎重に歩くことはせずに、日常的に普通に歩く感覚で手持ちで撮影しました。
途中段差を降りる箇所があったのですがわかりましたでしょうか?
とてもスムーズな手ブレ補正は使っていて頼もしかったです。
多彩な撮影メニュー
Osmo Nano は多彩な撮影メニューを備えています。
記録は最高4K60pになり、画質も扱いやすいノーマル8bitもしくは10bit、本格的な編集やドローンを含む他のDJI製品と互換性が高いD-Log M 10bitを備えます。
撮影をサポートする機能として「美顔機能」や手ブレ補正の強さをコントロールする「安定化シナリオ」は「日常」「スポーツ」「アンチモーション」が選択できます。
熱による停止を抑制する「耐久モード」も用意されているので長時間撮影する場合はオンにするのがいいでしょう。
分離型であたらしい視点を

超小型のカメラを無線接続のモニターで使うことでOsmoシリーズの他のカメラではできない表現が可能になります。
吸盤でマウントすれば車載動画や旅のVlogに活躍しそうです。
クリップのついたマウントを使えばペットの目線での撮影も可能です。
愛犬とドッグランに行った際に首輪やドッグウェアにつけて撮影すれば躍動感のある動画が撮れるでしょう。
日常の動画を気軽に残すにも小さく軽いカメラは活躍します。
無線接続も強力なので、一緒に出かけた友人にもってもらったり、親子で動画を撮るのも良さそうです。
小型なので縦に持つのも簡単です。
YouTubeショートやTikTokのような縦型動画を作りたい方にもおすすめです。
Nano本体のみを持って撮影する場合でも手ブレ補正が強力なので、意外と問題なく綺麗に撮れました。

ちなみに分離した状態でも右上の電池マークをタッチするとNano本体とビジョンドックそれぞれの電池残量がわかります。
4K60pのような負荷の高い撮影をすると、どうしても電池の消費が早くなってしまうので遠隔でモニターできるのはありがたいです。
ただし、分離した状態だと撮影済みの動画や写真のチェックはできません。
どのように撮れているかチェックしたい場合は本体とビジョンドックを合体させる必要があります。
タイムラプスとハイパーラプスで進化した露出制御に感動
タイムラプスとハイパーラプスはどちらも時間を圧縮して見せる技法です。
Osmo Nano はとても簡単に撮影できます。
まずはタイムラプスの作例動画をご覧ください。
ハイパーラプスは移動しながらのタイムラプスです。
移動する時の動きや明暗の変化をカメラ側で抑えてくれて見やすくなっています。
驚いたのは露出制御の滑らかさです。
今回、ハイパーラプスを撮影する際にあえて明暗がはっきりするコースにしてみました。
明るい開けたところと木々の間で暗くなっているところを選んでいます。
結果は明暗があって、さらに移動に従って変化する場合でも滑らかに見やすいように調整されています。
手ブレ補正の強力さに定評があるDJI製品ですが、露出制御の精度もこんなに上がっていたのかと感動です。
スローモーションも綺麗に撮影
Osmo Nanoは最大4K120pでのスローモーション撮影に対応しています。
4K120pで撮った作例をご覧ください。
動画は4K30pで作成しているので4倍のスローモーションになります。
撮影後に色合いなどの調整はしていませんがかなりナチュラルで見やすい画質ではないでしょうか。
手ブレもよく抑えられています。
撮影は被写体を見つけて、スローモーションモードにして録画ボタンを押すだけ。
これだけで印象的なカットを簡単に撮影できます。
簡単かつ快適に撮影できたのでぜひチャレンジしていただきたい機能です。
アプリ連携で可能性がさらに広がる
Osmo NanoはDJIのアプリ「DJI Mimo」と連携ができます。
初回使用時はアプリ連携してアクティベーションする必要があります。
本体とスマートフォンのDJI Mimoを接続することで、スマートフォンをモニターとして利用ができます。
設定の変更や電池残量の確認も可能で快適に操作できます。



DJI Mimoと接続している間は多機能ビジョンドックは休止状態になります。
スマートフォンとの接続が優先される仕様になっています。

動画の編集もDJI Mimo で行なうことができます。
マニュアルで色合いや明るさの変更はもちろん、AIを活用した編集機能もあり、じっくりこだわって編集したいひとから、空き時間にサクッと動画を作りたいひとまでアプリで完結することができます。
他にもDJI Mimoではカメラを活用するためのチュートリアルなどのコンテンツも用意されています。
DJI MimoはOsmoシリーズをはじめさまざまなDJI製品に対応しています。
このアプリのできることの幅広さがOsmo NanoだけではなくDJI製品全体の魅力を底上げしています。
気になる電池の持ちは?
Osmo Nanoはスペックうえ、電池は90分、ビジョンドックと併用で200分となっています。
実際に使ってみてスペック通りだと感じました!
4K60pのような高解像で撮影をするとバッテリー消費が激しくなりますが、残量表示がビジョンドックから簡単にできるのでストレスにはなりにくいと思います。
嬉しいポイントはビジョンドックからNano本体への充電の速さです。
分離した状態からビジョンドックに合体すると自動でNano本体に充電しますが、これが速い!
短時間接続しただけでもバッテリーが回復しているので安心して使用できます。

充電はUSB-C端子から行ないます。
この場合でもNano本体が優先して充電されるようです。
写真性能も抜かりない
Osmo Nano は動画をメインにしているアクションカメラですが、写真ももちろん撮影できます。
記録はJPEGもしくはJPEG+DNGとなります。


動画と同じくダイナミックレンジの広い写真になります。
白飛びをよく抑えていて撮影後の調整もしやすかったです。
固定式のレンズのためボケ表現は苦手ですが、超広角の視野を活かしてダイナミックな構図を意識することでOsmo Nanoの持ち味が生かされると感じました。

アスペクト比は4:3もしくは16:9となります。
シャッターボタンを押すと1枚撮影する通常のモードの他に1回のシャッターで複数枚撮影するバースト撮影も可能です。
Osmo Nanoを最大限に活用!おすすめ撮影シーン
Osmo Nanoが活躍するシーンを考えてみましょう!
1.サイクリング、ツーリング好きな方へ
超小型で視点の自由度が高いOsmo Nano本体と分離してモニターできるビジョンドックの特徴が活きるのがアウトドアアクティビティです。
サイクリングやツーリングの場合はハンドル付近にビジョンドックを固定するのがおすすめです。Nano本体はビジョンドックと合体して前方を記録したり、自分側に向けて自撮りしながら撮影もできます。
さらに超小型なので固定するクランプなどを使ってタイヤ付近の臨場感あるアングルやヘルメットマウントでの撮影もおすすめです。
2.一人称視点のコンテンツクリエイター
超小型で目立ちにくく自然に撮影することができます。
磁気ストラップを使えばハンズフリーで撮影できますし、自撮り棒やハットクリップなど多彩なアクセサリーがコンテンツ制作を快適にしてくれるでしょう。
さらにOsmo NanoはDJI Mic(2以降のモデル)と直接接続できるのでトーク系のコンテンツにも対応できます。
3.一眼カメラユーザー
一眼カメラをよく使う方にもOsmo Nanoはおすすめです。
得意分野が一眼カメラとは異なるので互いにできることを補完し合うことができます。
一眼カメラでの撮影が好きな方にもぜひ一度使ってみていただきたいです。
まとめ

Osmo Nanoは超小型の本体と無線接続の高機能ビジョンドックを組み合わせた新機軸のアクションカメラでした。
カメラそのものはDJIがこれまで進化させてきた小型カメラシリーズの特徴を高い次元で引き継ぎつつ、自由度の高さを獲得しています。
パワフルな機能とワクワクする自由度はどう使いこなそうか?とクリエイティビティを刺激してきます。
今、最も自由なカメラはOsmo Nanoなのかもしれません。

OSMO NANO スタンダードコンボ(64GB)

















