GOOPASS MAGAZINEをご覧の皆さんこんにちは!編集部の長峰です。
ユーザーからのギモンに写真付きで回答する連載の第三弾。
今回は、子どもの可愛い写真の撮り方について、プロカメラマンが質問にお答えします!
「我が子をうまく撮れない」とお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
購入する前にレンタルで試すこともできます。
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目次
質問にお答えするプロカメラマン

山下 貴久(やました・たかひさ)
フォトグラファー。日本最大級のカメラ専門店勤務を経て、2018年にフォトグラファーとして独立。ビジュアルの力でひと・もの・ことの魅力を伝えることをテーマに活動中。得意ジャンルは、イベント、カンファレンス、ブライダルなど多岐にわたる。
また、現在はフリーランスとして活動する一方、GOOPASSスタッフの一員として、機材管理や商品開発を担当。これまでに2,000種類以上の機材を使用しており、一眼レフ・レンズから、ライカやオールドレンズ、動画機材まで幅広くカバー。
豊富な知識と経験をもとに、カメラのお悩みや最適な機材の提案など、お客様の『思い出をより自分らしく残すこと』をサポートしている。
子ども撮影の3大ポイント
質問に答えていく前に、お子さんを撮る際のポイントを3つまとめてみました!
カメラに慣れていない方でもこの3つを意識することで撮りやすくなると思います。
たくさん撮る!
動きが速くてピントが合わない…
表情がすぐに変わってしまって笑顔が撮れない…
こんなお悩み、一度はあるのではないでしょうか?
単純に撮影枚数が足りていません!!
連写モードを活用してたくさん撮って、後から良い表情のものを選びましょう!
私はFUJIFILM X-H2Sを使っているのですがこんな設定にしています!
<動きがゆっくりの場合>
- シャッタースピード優先モード(1/200以上)
- ISOオート
- 絞りオート
- 低速連写 5コマ/秒
- AF-S 3×3のフォーカスエリア ブーストモード(解像重視)
<動きが素早い場合>
- シャッタースピード優先モード(1/1000以上)
- ISOオート
- 絞りオート
- 高速連射 20コマ/秒
- AF-C 4×4のフォーカスエリア ブーストモード(120fps)
お子さんが走っている場合は10コマ/秒以上の連写ができる機種をおすすめします。体感ではありますが10コマ/秒以下だと足りない場合が多いです。
お子さんが成長するに連れて動きも速くなっていくのでカメラを選ぶ時は連写性能が高い機種を早めに選んでおきましょう。


この写真は走り回ってお父さんに捕まるまでの一連を連写で撮っています。このシーンでは連写で25枚撮って採用カットは2枚です。
連写モードや高速シャッターを活用してたくさん撮ってシャッターチャンスを増やしましょう!
距離感
「自然な表情が撮れません…」
たくさんいただくお悩みです。
お子さんの目の前でカメラを構えて「笑って〜」とか言ってませんか?
目の前にカメラがあったら大人でも緊張してしまいますよね。カメラで撮られること自体が自然ではないのですから自然な表情ができるはずがありません。
自然な表情を撮りたいならまずは、自然な状態をつくることが大事です。
そこで大切になってくるのが距離感です。撮られてることに気が付かない距離からそっと撮る。
望遠ズームレンズを活用してみましょう。
2枚とも同じ場所から撮影しています。
1枚目は400mm、2枚目は18mmです。
18-400mmの高倍率ズームレンズを使って、夢中になっている姿を気が付かずに撮影することができました。
ライブビューやチルト液晶を使って撮られてる感を軽減するのもいいですね。


おやつに夢中になってる瞬間を狙いました。
低めから撮ることで空を広く入れてシンプルな背景にしています。
自然な写真は自然な状況作りから。
撮られていると気が付かない距離感や撮られていても緊張しない振る舞いを意識してみましょう。
光の向き
光の向きで写真の印象は大きく変わります。
被写体が光を正面から受ける「順光」
被写体の背後から光を受ける「逆光」
それぞれ、印象が違うので実際の作例とともに見てみましょう。

順光はこのように明るくはっきりと写すことができます。
家族写真にぴったりですね。
また、被写体が明るくなるのでシャッタースピードを速くしたい動きがある場面に適しています。
ふんわり柔らかに写したいときには逆光で撮影しましょう。
カメラ任せにすると顔が暗くなってしまうことがあります。その時は露出補正を+にすることで明るさをコントロールすることができます。
1枚目は露出補正したもの、2枚目はオートで撮影したものになります。
明るさの調整に気を配れば簡単にふんわりした写真になるのでやってみてくださいね。
機動力重視のカメラが知りたい
スナップ、子どもの撮影がメインです「RICOH GR IIIx」と「Nikon Z 30」で悩んでいます。今はNikon D750を持ってるのですが、もっと気軽に撮りたく、機動力重視のカメラが欲しいと考えてます。撮影場所は屋内外両方撮ります。じっくり構えて撮るよりも、直感的に目に映るものを自然なままに撮りたいと考えてます。
機動力重視ですね!
これまでD750をお使いになっていたということであればどちらにしても大幅な軽量化になりますね。
「RICOH GR IIIx」と「Nikon Z 30」は性質が違うカメラなので比較することは難しいのですが、特徴を挙げてみますので自分に合った方を選んでくださいね。
<RICOH GR IIIx がおすすめなのはこんな使い方>

GR IIIx
GR IIIx は単焦点レンズなのでズームはできません。特にスナップに適している機種なのでお子さんと一緒に遊びながらパッと撮ってすぐ仕舞ってまた一緒に遊ぶというような使い方に適しています。
連写やスポーツに対応できるほどの高速AFではない点は注意が必要です。
GR IIIx の画角や使い勝手が気に入っている。連写やズームはD750に任せることにするという使い方であればGR IIIx はいい相棒になってくれると思います。
<Nikon Z 30 がおすすめなのはこんな使い方>

Z 30 ボディ
レンズ交換でボケる単焦点にしたり、高倍率ズームにしたりと守備範囲の広さと拡張性が魅力です。D750と同じNikon製なのでボタン配置やメニュー構成が似ていてすぐに慣れることができるでしょう。
ボディ内手ブレ補正がない点は注意が必要ですが、手ブレ補正があるレンズも増えてきたのでそこまで気にしなくても良いでしょう。
D750と用途が重なってしまうので、使い方によってはZ 30に乗り換えてしまっても良いかもしれません。
動画性能も十分クオリティが高いので動画はZ 30、写真はフルサイズで暗いところにも強いD750と使い分けるのもおすすめです。
Z 50、Z fc、Z 30はほぼ同等の写りをするのでこの3機種で検討しても良いかもしれません。今回の撮影ではZ fc で作例を撮りましたので何枚か紹介しますね。

カメラを握ると親指で回しやすい位置に露出補正ダイヤルがあります。とっさのシャッターチャンスで明るさを簡単に調整できるのでとても快適でした。

ボケやすい大口径単焦点レンズを使えばこんな印象的な写真も簡単に!
瞳を自動検出してピントを合わせてくれる「瞳AF」のおかげで快適に撮影できました。
この写真のように人物メインに撮影する場合は積極的に使っていきたい機能です。

クラシカルな見た目でいろんなところに持っていきたくなりますね。小型の単焦点レンズと合わせると軽量で扱いやすいカメラです。

Z fc ボディ
RICOHのGR IIIxで子どもをうまく撮れなかった
RICOHのGR IIIxをレンタルしてみたのですが、子どもを撮るときにピントが合いにくく、ブレた写真が多くなってしまったなという印象でした。ただ、料理や、大人の写真はすごく綺麗にとれて気に入りました。
GR IIIxを気に入っていただけたみたいなので、まずは設定を見直してみましょう!
料理を撮る時と同じ設定では動きのあるお子さんは撮りづらいと思います。
オートフォーカスは動きに合わせて連続的にフォーカスを合わせ続けてくれる「AF-C」。
もしくは背面液晶のタッチフォーカスを活用しましょう。
ドライブモードは「連続撮影」にして連写できるようにしましょう。
明るいところならシャッタースピードを速めに設定しブレを防ぎます。
このように設定してチャレンジしてみてくださいね!
GR IIIx はスナップ向きの機種なので咄嗟のチャンスに強い機種です。しかし、撮影者をサポートする機能はそこまで豊富ではないので撮影する側が合わせてあげる必要があります。
使いこなすまではなかなか小難しいかもしれませんが、慣れれば慣れるだけ撮影者の意図に合わせてくれる良いカメラなので、ぜひ使いこなしてくださいね。
RICOH 本格コンデジ満喫セット GR III + GR IIIx

RICOH 本格コンデジ満喫セット GR III + GR IIIx
画角違いの2機種。迷った時はこのセットでお試しがおすすめ!
おすすめのCanonの中望遠レンズを知りたい
Canon EOS RPを使っています。屋外で子どもの撮影をしたく中望遠レンズを探しています。標準レンズを使ってきて他のレンズにもチャレンジしたくなってきました。できるだけ価格が低いレンズを希望します。マウントアダプターがあるのでEFマウントレンズでも大丈夫です。
新しいレンズで新しい表現にチャレンジ。いいですね!
中望遠レンズというと一般的に85mm〜のレンズとなります。
焦点距離が違うとお子さんとの距離感も変わってきます。おすすめのレンズを3種類紹介するのでご自分の使い方に合っているものを選んでみてくださいね。
85mmのレンズ

SP 85mm F/1.8 Di VC USD (Model F016) [キヤノン用]
中望遠としては定番の画角です。
50mmの標準レンズと大きさや重さは同じくらいか一回り大きい程度なので使い勝手も良好です。画角のイメージとしては、これまで上半身が写っていたらバストアップになるくらいです。ポートレートとして定番なためボケがきれいなレンズが多く、お子さんを印象的に撮るにはぴったりです。
屋外だけではなくお家の中でも活躍してくれます。
ボケの柔らかさに定評のあるTAMRONの中望遠レンズです。
EOS RPにはボディ内手ブレ補正がありません。しかし、このレンズは強力な手ブレ補正機構を内蔵しているので安心して使用できます。
135mmのレンズ

EF135mm F2L USM
85mmに比べてさらに画角の狭い望遠単焦点レンズです。ちょっと離れて印象的に撮りたいときにぜひ使ってみてください。背景はしっかりボケるのも魅力です。
デメリットとしてはレンズが大きめ、重めになってしまうこと。また、画角が狭いのでお子さんが近寄ってきがちな場合や動きが速い場合はすぐに画角から外れてしまうので注意が必要です。
RANK2になってしまいますがおすすめです!
サイズ感も少し長くなりますが重量はさほど重くならないので扱いやすいレンズです。50mmのレンズと併用すると日常のなにげない写真には50mm、印象的な写真には135mmとうまく使い分けができると思います。

RF135mm F1.8 L IS USM
RANK5と予算が高めになってしまうのですが、非常にいいレンズなので紹介させてください!
ピントはシャープ、ボケは自然に柔らかで135mmレンズとして現行最強クラスの実力です。フォーカスも素早く、手ブレ補正はレンズのみで5.5段と強力です。お子さんの動きに対応できるレンズです。
「ワンタイムプラン」で撮影の予定に合わせて短期レンタルすることで予算を抑えることもぜひ検討ください。
70-200mmのレンズ

EF70-200mm F4L IS USM
ズームレンズはさまざまなシチュエーションに対応できるのが強みです。
特にお子さんが大きくなって動きが速くなると単焦点レンズでは対応しづらい場面が増えてきます。70-200mmのレンズはそんなときの強い味方です。
外遊びやスポーツで撮影したいときは望遠ズームレンズを使ってみましょう!
RANK1で使える望遠ズームレンズです。キヤノン最高峰のLレンズなので写りはもちろん、手ブレ補正や防滴防塵などハイクオリティなレンズになっています。
F4通しなのでボケの量は単焦点レンズに譲りますが、高速AFやズームしても全長が変わらないインナーズーム設計など使い勝手のいい優秀なレンズです。
Canonの単焦点レンズを使ってみたい
子どもと風景を撮りたくてレンズを探しています。これまでレンズキットのレンズだけだったので単焦点レンズを使ってみたいです!35mmが程よく広くて良いと聞いたのですがどうでしょうか?カメラはCanon EOS 8000Dです。
35mmは程よく広いので単焦点入門におすすめです!
フルサイズ換算で35mmということだと思うので、APS-Cセンサーの8000Dでは22mm程度のレンズを選ぶと良いでしょう。
【補足の解説】
フルサイズとAPS-Cではセンサーサイズが違いによって同じレンズでも写る広さが違います。比較しやすいようにフルサイズの基準で写る広さを考えることを「フルサイズ換算」といいます。Canonの場合はAPS-Cのレンズを1.6倍するとフルサイズ換算となります。
今回は入門におすすめのレンズを低めのRANKで紹介します!

EF-S24mm F2.8 STM
パンケーキレンズと呼ばれるほどの小さく軽いレンズです!125gと超軽量なのでレンズキットのレンズに追加して持ち歩いても負担が増えないのが嬉しいですね。
F2.8なのでボケはそこそこですが、軽くて気軽に使えるのがなによりメリットです。

18-35mm F1.8 DC HSM [キヤノン用]
ズームレンズになってしまいますが非常に良いレンズなので紹介させてください!
ズームレンズなのにF1.8通しという驚異のスペック。よくボケるレンズなのでお子さんを印象的に撮影するのにぴったりです。
サイズも単焦点と比べると大きく、重さも810gもあります。重さよりもボケや画質重視という場合はこのレンズをぜひ使ってみてください!
参考に約35mmのレンズでの作例をご紹介します。
背景も程よく写っていますね。

変顔しかしてもらえない…
変顔しかしてもらえず、最近撮影する写真は面白い顔ばかりです。たまにはピースとかしてほしい。。。
変顔ブーム、ありますよね!
でも、ブームなんです!もうちょっとすると変顔してくれなくなります。成長は嬉しいですが変顔の日々はもう戻ってこないんです!
変顔してくれるときにたくさん撮りましょう!変顔も100枚たまれば立派な作品。
変顔だけでできたお子さんの写真集なんて素敵じゃないですか?
と、変顔の尊さを語りましたが変顔じゃない写真のコツです。
まずは距離感。撮られていると気が付いているので変顔をするので、距離を撮って気づかれないようにサッと撮りましょう。
次はコミュニケーション。カッコイイ写真にしたいなら、「消防士みたいなポーズ!」とか自然とカッコイイを連想するモノマネをするように声をかけてみるといいかもしれませんね。
最後は親も一緒に変顔やっちゃう!親子揃って変顔の写真も後になって見返すと思い出の1ページです。まだやったことがないならぜひチャレンジしてみてくだささいね。
カメラ慣れしていない子どもが泣いてしまった時の対処法を知りたい
カメラ慣れしていない子どもが泣いてしまった時の対処法が知りたいです!
泣いてしまったら撮ってる場合じゃありません!!
自分がお子さんだったらと想像してください。嫌なことがあって泣いているのにカメラを向けられ続ける。
カメラ、嫌いになりますよね?
一度カメラが嫌いになったらもう二度とカメラに笑顔を向けることはないかもしれません。
泣いてしまったら撮影は一旦置いておいてお子さんに向き合ってください。
作例と撮影のポイントをご紹介
素敵な写真がまだまだありますのでご紹介します!
撮影の設定とポイントもありますので撮影の際の参考にしてみてください。

お父さん、お疲れ様です!
早咲きの桜も一緒に写すことで春っぽさを出してみました。

全身の写真もお忘れなく!何年か経ったときに成長を実感できる写真になるはずです。
高倍率ズームの望遠側で撮影することで背景が写りすぎないように意識しています。

明るく柔らかい写真を目指して、露出補正を+にして撮影してみました。
春っぽさがお気に入りの写真です。

シャボン玉がキラッと光っていますね。
向こうにいるお父さんは見てくれているんでしょうか?顔が写っていなくても今この時だけの写真を残していきたいですね。

今回、活躍してくれたレンズたち。
さまざまな被写体に対応できる高倍率ズームとお気に入りの画角のボケる単焦点レンズの2本持ちがおすすめです。
Nikon(ニコン) NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR

NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
SIGMA(シグマ) 56mm F1.4 DC DN [ニコンZ用]

56mm F1.4 DC DN [ニコンZ用]
Nikon(ニコン) NIKKOR Z DX 24mm f/1.7

NIKKOR Z DX 24mm f/1.7
まとめ
お子さんの成長はあっという間です。
変顔にハマったかと思えば飽きちゃうし、肩車も気が付けばできなくなってしまいます。
だからこそ、今だけの姿を写真にしたいですよね。
機材と設定を見直して、さらに素敵に撮れるようにチャレンジしましょう!
素敵な写真がたくさん撮れることをGOOPASSはいつでも応援しています!













