YAMAHAから発売中のデジタルサックスYDS-150と120は、現在注目を浴びている電子楽器です。
2019年当初に、誰もが気軽にサックス演奏を楽しめ、抜群の音質と演奏の充実感を味わえる電子サックスとしてYDS-150が登場しました。
やがてYDSシリーズとして新たなモデルYDS-120が販売され、この2つのタイプの電子サックスは、その後頻繁に比較検討されています。
本記事は、ヤマハが誇る電子サックスYDS-150と120のおすすめな点、比較した際の違いなどの解説です。

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目次
ヤマハの電子サックスは2モデル
ヤマハから発売されている電子サックスは、2025年3月現在では以下の2モデルです。
| 製品名 | 価格※ | 発売日 | 本体寸法 | 音色の数 | アプリ連携 | 電源方式 | 接続端子 | 質量 | 付属品 |
| YAMAHA(ヤマハ)YDS-120 | 56,800円 | 2023年5月25日 | 110×567×94mm | 73音色(サクソフォン系56音色) | 専用アプリ「 YDS Controller」にて設定 | USB電源アダプター:5V/1A 電池:単4(アルカリ乾電池/充電式ニッケル水素電池)を4本 | ヘッドホン:ステレオミニ端子AUX IN:ステレオミニ端子USB TO HOST:micro USB、Type-B | 810g | マウスピース(リコーダータイプ)、予備Oリング |
| YAMAHA(ヤマハ)YDS-150 | 86,790円 | 2020年11月20日 | 110×699×103mm | 73音色(サクソフォン系56音色) | 専用アプリ「 YDS Controller」にて設定 | USB電源アダプター:5V/1A 電池:単4電池4本 | ヘッドホン:ステレオミニ端子AUX IN:ステレオミニ端子USB TO HOST:micro USB、Type-B | 1.0kg | マウスピースセット(専用マウスピース、専用樹脂リード、リガチャー、マウスピースキャップ)、 専用ソフトケース, ストラップ、予備樹脂リード、予備Oリング |
※2025年3月24日 カカクコム調べ(税込)
1.YAMAHA(ヤマハ)YDS-120
コストダウンした安価な初心者向け電子サックス
2023年5月25日発売のYAMAHA(ヤマハ)YDS-120は、YDS-150の普及版として改良を加えたモデルです。
YDS-150の「ベル一体型アコースティック音響システム」をそのまま継承し、さらに手軽さを追求して楽しめる設計が実現しました。
操作性も抜群で、「息を入れる・指を動かす・メロディーを奏でる」というサックス演奏のシンプルさと奥深さを、より身近なものとして感じることができます。
エントリーモデルとして、演奏をする場所や時間についてもさほどストレスを感じないままおこなえるのが魅力です。
サウンドは、深みのある低音から繊細な高音まで、実際のアコースティックなサックスとも引けを取らない実現性を誇ります。
まるで、アコースティックとデジタルのよさを融合させたおすすめな楽器です。
リコーダーのような操作性でサックスの音を出すことができます。
音量は15段階調整、ヘッドホン接続で夜間でも問題なく演奏を楽しめて、音色はソプラノからバリトンサックスまでの全73音が内臓された電子サックスです。
専用アプリ「YDS Controller」で、USBアダプター・USBケーブルとの接続ができ、さらに音色の編集や吹き心地調整、運指のカスタマイズも可能となりました。
| 製品名 | YAMAHA(ヤマハ)デジタルサックス YDS-120 |
| 発売日 | 2023年5月25日 |
| 本体寸法 | 110×567×94mm |
| 音色の数 | 73音色(サクソフォン系56音色) |
| アプリ連携 | 専用アプリ「 YDS Controller」にて設定 |
| 電源方式 | USB電源アダプター:5V/1A 電池:単4(アルカリ乾電池/充電式ニッケル水素電池)を4本 |
| 接続端子 | ヘッドホン:ステレオミニ端子AUX IN:ステレオミニ端子USB TO HOST:micro USB、Type-B |
| 質量 | 810g |
| 付属品 | マウスピース(リコーダータイプ)、予備Oリング |
2.YAMAHA(ヤマハ)YDS-150
よりアコースティックに近づけた本格派向けの電子サックス
2020年11月20日発売のYAMAHA(ヤマハ)YDS-150は、アナログな従来のサキソフォンとデジタルとの融合を実現した「ベル一体型アコースティック音響システム」を採用した電子サックスです。
マウスピースからの息をブレスセンサーで検出し、デジタル音源システムによりスピーカーを駆動させ、音振動がイエローブラス製ベルへと到達して音色に変化します。
音色はまるでアコースティック楽器をそのまま演奏しているように聞こえ、豊かで自然な響きを演出してくれるはずです。
造形も独特で、操作性にも優れています。ただ息を吹き込むだけでリコーダーのように音を出すことが可能なので、楽器入門者でもすぐに音自体は鳴らせるおすすめな楽器です。
ヘッドホン端子付きで、周囲に音漏れをすることがなく、スピーカーとの接続によってステージ演奏もできます。
音色はソプラノからバリトンサックスまでのサックス本来の56音色を中心に、全73音色が内臓されていてバリエーションが豊富です。
専用アプリ「YDS Controller」でBluetooth接続もできるので、音編集・吹き心地調整・運指のカスタマイズといった細かい切り替えとアレンジができます。
伝統的なサクソフォンの豊かな音色を、15段階で音量調節もできるため、これからサックスを試してみたい入門者にも最適な商品です。
| 製品名 | YAMAHA(ヤマハ)YDS-150 |
| 発売日 | 2020年11月20日 |
| 本体寸法 | 110×699×103mm |
| 音色の数 | 73音色(サクソフォン系56音色) |
| アプリ連携 | 専用アプリ「 YDS Controller」にて設定 |
| 電源方式 | USB電源アダプター:5V/1A 電池:単4(アルカリ乾電池/充電式ニッケル水素電池)を4本 |
| 接続端子 | ヘッドホン:ステレオミニ端子AUX IN:ステレオミニ端子USB TO HOST:micro USB、Type-B |
| 質量 | 1.0kg |
| 付属品 | マウスピースセット(専用マウスピース、専用樹脂リード、リガチャー、マウスピースキャップ)、 専用ソフトケース, ストラップ、予備樹脂リード、予備Oリング |
YAMAHA(ヤマハ)YDS-120とYDS-150の違いを徹底比較

YAMAHA(ヤマハ)の電子サックスYDS-120とYDS-150は、一見すると大差がなく、音質や演奏感などの基本的スペックは同じものと考えられます。
しかし、ベル・マウスピース・付属品など細部の違いが明らかです。
YDS-120の場合、既存のYDS-150を周到しつつ軽量化され、マウスピースの形状も変えています。
YDS-150のほうが、よりアナログのサックスに似せた作りで、リードを使用したマウスピースによるリアルさを追求しているのが特徴です。
それに対し、YDS-120は、もっと身近で初心者でも気軽に楽器演奏できる普及版電子サックスというコンセプトが伺えます。
さらに双方の違いや共通点を比較検討すると、以下のような内容です。
| 製品名 | 価格※ | 発売日 | 本体寸法 | 音色の数 | アプリ連携 | 電源方式 | 接続端子 | 質量 | 付属品 |
| YAMAHA(ヤマハ)YDS-120 | 56,800円 | 2023年5月25日 | 110×567×94mm | 73音色(サクソフォン系56音色) | 専用アプリ「 YDS Controller」にて設定 | USB電源アダプター:5V/1A 電池:単4(アルカリ乾電池/充電式ニッケル水素電池)を4本 | ヘッドホン:ステレオミニ端子AUX IN:ステレオミニ端子USB TO HOST:micro USB、Type-B | 810g | マウスピース(リコーダータイプ)、予備Oリング |
| YAMAHA(ヤマハ)YDS-150 | 86,790円 | 2020年11月20日 | 110×699×103mm | 73音色(サクソフォン系56音色) | 専用アプリ「 YDS Controller」にて設定 | USB電源アダプター:5V/1A 電池:単4(アルカリ乾電池/充電式ニッケル水素電池)を4本 | ヘッドホン:ステレオミニ端子AUX IN:ステレオミニ端子USB TO HOST:micro USB、Type-B | 1.0kg | マウスピースセット(専用マウスピース、専用樹脂リード、リガチャー、マウスピースキャップ)、 専用ソフトケース, ストラップ、予備樹脂リード、予備Oリング |
※2025年3月24日 カカクコム調べ(税込)
価格は3万円ほど異なる
ヤマハの電子サックスYDS-120とYDS-150の、決定的な違いで顕著なのは商品価格です。
2025年3月現在、YDS-120の公式の定価が59,400円(税込)であるのに対し、YDS-150は、95,700円(税込)の設定になっています。
各店舗での価格設定なども考慮すれば、約3万円の差を考えなくてはなりません。
この違いは、明らかにYDS-120の開発の意図が、さらなるエントリーモデルとしての普及を目標としたことによるからです。
音色・エフェクトの種類と数は同じ
YAMAHA(ヤマハ)YDS-120とYDS-150を比較した場合、音色・エフェクトの種類やバリエーションに関しては統一されているのが特徴です。
音源も、両機種ともAWMサンプリング音源を採用し、プリセット音色も73音色で、56音色がサックス音色の設定になっています。
また、ヘッドホン・スピーカー使用時に反映されるエフェクトも10種で統一されました。
音響装置も同じ
YDS-120とYDS-150の音響装置に関しては、同一のものを採用した「ベル一体型アコースティック音響システム」と呼ばれるものです。
マウスピースから直接息を吹き込んだ時にブレスセンサーによって検出され、デジタル音源システムに反応してスピーカーを駆動します。
やがて、音と振動がそのまま簡易ホーン型音響装置へと伝導していくシステムです。
コントロール部分やキー配列も同じ
YAMAHA(ヤマハ)YDS-120とYDS-150は、双方ともにコントロール部分やキー配列が統一されています。
一般的なヤマハのアコースティックサクソフォンの形状やキー配列を元に設計されていることで、遜色を感じさせない操作性を実現させているからです。
ただし、どちらの機種もユーザーの好みによって、専用アプリにて運指を変更させる機能も搭載されています。
マウスピースの形状が異なる
YAMAHA(ヤマハ)YDS-120とYDS-150は、マウスピースの形やリードの有無が異なります。
まず、マウスピースの場合、YDS-120はリコーダーのような形状で、リードが付いていません。
一方のYDS-150は、一般的なサックスと同様にマウスピース形式で、リードやリガチャーが付いています。
YDS-120はアンブシュア(口の形状)を気にしなくても手軽に演奏ができるので、初心者向けの機種です。
YDS-150は、よりリアルなサックスの感触で演奏したい人におすすめできます。
ベルの形状と素材が異なる
YAMAHA(ヤマハ)YDS-120とYDS-150は、ベル形状と素材が異なります。
YDS-120では、プラスチック製による簡易的なベルを採用し、YDS-150は、本格的な真鍮製のベルの仕様です。
そのため、YDS-120はコンパクトさと軽量さをより追求できていますが、YDS-150では、よりリアルな感覚と重量感が得られます。
本体サイズと重量が異なる
YAMAHA(ヤマハ)YDS-120とYDS-150とは、本体のサイズと重量に差が生じています。
YDS-120の幅・奥行・高さは、110×94×567(mm)なのに対して、YDS-150では、110×103×699(mm)とやや大きめの設計です。
重量も、YDS-120が810kgなのに対して、YDS-150は1.0kgの設定で製作されました。
後続シリーズであるYDS-120は、よりコンパクトで小型なスペックを意識し、エントリーモデルとしてのコンセプトがあります。
アプリ連携や音楽再生方法が異なる
ヤマハの電子サックスYDS-120とYDS-150は、アプリ連携や音楽再生方法が異なります。
まず、YDS-120はUSB端子での有線接続のみ対応していますが、YDS-150では、Bluetooth接続も可能です。
具体的には、YDS-120の接続方法は、端子によって有線で「YDS App」というアプリと連携させる方法です。
一方で、YDS-150の接続方法は、「ファンクションボタン」を押したまま「Eフラット」のキーを押せば、Bluetoothのon/off切り替えができます。
付属品の種類や数が異なる
ヤマハの電子サックスYDS-120とYDS-150では、付属品の種類や数にも違いがあります。
交換用のOリングと、専用ケースやネックストラップなどの有無です。
まず、YDS-120に付属するのは、マウスピースと交換用Oリング1セットのみとなっています。
一方で、YDS-150の付属品は、専用マウスピース・専用樹脂リード・リガチャー・マウスピースキャップなどのセットに、専用ソフ卜ケース・ストラップ・予備樹脂リー・予備Oリングといった複数の備品が付いてきます。
電子サックスのメリット・デメリット

【メリット】騒音を気にせず練習できる
電子サックスのメリットとして最も顕著な特徴は、騒音を気にすることなく気軽に演奏できる点です。
電子サックスはその名のとおり、アコースティックとは構造が異なる電子楽器。ヘッドフォンが使用できるため、周囲へ音を漏らさずに練習ができます。
しかも、好きな音量に調整が自由にできるため、夜間でも音を抑えながら使用ができておすすめです。
【メリット】多彩な音色を楽しめる
電子サックスのメリットの1つは、音色のバリエーションが豊富なところです。
好きな音色やエフェクトを選べることや、本来のサックスの生音に近い音源もあり、電子楽器らしい楽しみ方ができます。
単調になりがちな基礎練習においても、音色を変えることで気分転換をすることができます。
また、さまざまなシーンにて、多彩なバリエーションを加えたい時にそのよさを発揮するのがメリットです。
【メリット】メンテナンスの必要がない
電子サックスの場合、メンテナンスにかかる手間が軽減されていて、ほぼメンテナンスフリーなモデルがあります。
一般的なアナログのサックスのように、リードやグリスなどの消耗品が少ないので、ほとんどメンテナンスをする必要がありません。
本来の生楽器であるサキソフォンは管楽器でもあるため、定期的な調整が欠かせませんが、電子サックスはそのような手間を考えなくても、常に最適な使用ができます。
仮に、専用マウスピースや専用樹脂リードの装着をする場合でも、水洗い可能なのでおすすめです。
【デメリット】アコースティックの吹奏感とは異なる
電子サックスのデメリットとして最初に考えられるのは、演奏感覚がアコースティックとは異なる点です。
アコースティックのサックスと比較した場合、キーを押した感触や心地、息の吹き込む感覚に違和感があるかもしれません。
一般的な生楽器に慣れている人にとっては、電子サックスに順応するのに時間がかかることが考えられます。
【デメリット】電源が切れると演奏できない
電子サックスを演奏するときは、常に電源が必要です。
とくに、屋外のような電源が確保できない場所だと演奏が難しいかもしれません。
電池式の機種もあってある程度は演奏できますが、常に最適な電源確保が必要となる場合は、屋外での演奏に不向きなのがデメリットです。
【デメリット】外部スピーカーがないと迫力に欠ける
電子サックスのデメリットの1つは、外部スピーカーと接続しないと音の迫力が欠けてしまう点です。
電子サックスには、内部スピーカーも装備されてはいますが、どちらかといえば外部スピーカーに接続して使用するほうが一般的だと考えられています。
また、接続する外部スピーカーの質も、電子サックスの音質に影響を与えることになりかねません。
あまり安価なスピーカーを使用していると音質の劣化が目立って、リアルなサックスの音が得られないリスクになってしまいます。
まとめ
YAMAHA(ヤマハ)YDS-120とYDS-150では、類似点や違いがいくつか見られるため、購入の際は、必ず双方の比較をして検討する必要があります。
キー配列や音源システム、音色のバリエーションは統一されていますが、付属品の数やベル部分の違い、Bluetoothの有無などで違いがあることが特徴です。
また、コスト的にもYDS-120のほうがリーズナブルな価格設定で、よりエントリーモデルに再編した意識が伺えます。
サックス初心者はYDS-120を選択して、さらに中級者以上へと進みたい人は、YDS-150をチョイスしたほうがベストです。








