GOOPASS MAGAZINEをご覧の皆さんこんにちは、猫写真家の三吉 良典です。
この度大変光栄なことにSIGMAさんから発売された新レンズ「18-50mm F2.8 DC DN | Contemporary(キヤノンRFマウント)」のレビューを書かせていただくことになりました。
結論から言うと「撮るのが楽しくなる」レンズでした。
猫ちゃんなどの動きの速い被写体に18〜50mmまで2.8という明るいF値を通しで撮れること、人間が見た視界の間隔に近いちょうどいい焦点距離であることなど、スナップ写真のように次々と撮りたくなりました。
言葉だけを伝えるより、写真を見てもらいながらの方がこのレンズの魅力を紹介できるかと思いますので可愛い猫ちゃんとの作例をご覧ください。
ちなみに今回のボディはEOS R7を使用しています。

18-50mm F2.8 DC DN [キヤノンRF用]

EOS R7 ボディ
目次
プロフィール

保護猫写真家 三吉 良典
滋賀県大津市出身。
11億人超の評価データから選ばれる2020東京カメラ部10選の1人。
趣味の写真を活かし、保護猫の魅力を写真で伝え続け、今やSNS総フォロワー数30万人に上る人気のフォトグラファー。
Canon ムック本やデジタルカメラマガジン掲載、山と渓谷社保護猫カレンダー出版
AdobeによるLightroom講師も努める。
レンズの基本スペック

18-50mm F2.8 DC DN [キヤノンRF用]
| レンズ構成枚数 | 10群13枚 |
| 絞り羽根枚数 | 7枚(円形絞り) |
| 最短撮影距離 | 12.1(W)/30(T)cm |
| 最大撮影倍率 | 1:2.8(W)/1:5(T) |
| フィルターサイズ | 55mm |
| 最大径 × 長さ | 69.2×74.5mm |
| 質量 | 300g |
シャープな描写力

この猫ちゃんのヒゲを見れば一目瞭然。一本一本をまるで手を伸ばせば触れるかのように描写しています。
F値は3.5で目にピントを合わせていますが、猫ちゃんのチャームポイントであるヒゲも見事に表現してくれました。
もちろんヒゲばかりではなく胸元の毛もリアルに描写し、動物をメインで撮影するカメラマンには嬉しい描写力です。

実はこの写真、夕暮れの曇りの日に部屋で撮影した1枚。
本来なら相当暗くて明るい写真には厳しい条件。ISOを上げて撮影すれば問題ないのですが、やはりノイズと描写が落ちるのが気になってしまいます。
しかも、この猫ちゃんの半目で眠そうな表情を撮りたいのですが、近くに寄ってしまうと敏感な猫ちゃんはすぐに起きてしまいます。
そんな時にこのズームレンズはF値2.8の通しなので、マイナス面を気にせず撮影できました。
おかげで瞳の中に写る僕の姿まで描写するという素晴らしいレンズということが証明できた。
描写で特筆すべきポイント

写真のボケは大きく2種類に分けられます。
「前ボケ」「後ボケ」があり、よく使われるのが背景をぼかす「後ボケ」ですが、私は立体感やふんわりした優しさを表現することが多く、「前ボケ」もかなり重要なポイントとしています。
このSIGMAのレンズでもその表現ができるかどうか試してきた訳ですが、説明するまでもなく左側の草と中央より右側の岩までもが立体感を出し、良い演出をしてくれました。
特に左側の草はただの雑草なのですが、ローアングルで撮ることにより左上の方までも「前ボケ」が入り温かい雰囲気を表現できました。
「前ボケ」がなければ猫ちゃんがきつく見えてしまい、温かい陽射しの優しさを表現できなかったはずです。
「前ボケ」だけの話をしてしまいましたが、猫ちゃんの背景にある木の玉ボケも美しく、しっかり温かさを表現してくれています。

この写真はF8でやや絞って撮影しました。絞った理由は、背景の左側のボートと右側の釣り人をさりげなく入れたかったからです。
この場合、開放で撮りすぎると、背景がボケすぎてボートたちがゴミのように見えてしまい、逆にあまりはっきりしすぎると主題の猫ちゃんが薄れてしまいます。
この絶妙なF値のこだわりで写真の印象がすごく変わるので、とても大事な設定です。
それにしてもこのレンズ、とてもお手頃価格と思えないほど上部の葉っぱ1枚1枚までも綺麗に描写してくれるので、絞った写真もたくさん撮りたくなりました。
標準ズームレンズのメリット

春先になると、お母さん猫のGOサインにより子猫が姿を現します。
そんな瞬間をたくさん写真に残したくシャッターを切りまくりたいところですが、お母さん猫は子どもを守るため超警戒モード。
繊細な猫ちゃんに対し絶対にストレスをかけてはいけません。つまりそれは親子に近づき過ぎたり、シャッターをバシャバシャ切ってはいけないという事です。
猫ちゃんの気持ちなんて解らないという方は、考えてみてください。
猫ちゃんも人間と同じで、知らない巨人がいきなり近づいて来たら怖いし、知らない人にバシャバシャ写真を撮られたら超不快に感じるに違いありません。
何でもそうですが、相手の気持ちになることは撮影においての大切なコト。
少し話がそれましたが、この写真も子育ての邪魔にならないよう遠めから撮影しています。
近過ぎたらこんな瞬間撮れないどころか、子猫は出てこないのがほとんど。
F2.8通しでズームできたことで撮れた1枚です。
補足ですが、この場所の背景が良ければ広角で猫ちゃんたちのポツン構図も撮ることができました。
今回は、背景に工場などがあったため寄りで撮影しましたが、すぐに広角で撮影できることもズームレンズのメリットですね。
F2.8、F8.0、F16.0の作例
同じ構図でF値を変更した写真を撮影しましたので、参考にしてください。
F2.8

F8.0

F16.0

290gの圧倒的小型軽量レンズ

このレンズの長所は、写真を見ていただければわかるように子猫よりも遥かに小さいことです。
具体的なサイズは、最大径65.4mm、長さ74.5mm、質量290gと、とてつもなく軽くて小さい。
今回使用したEOS R7との組み合わせとなると902g。なんと1kgを切っています。
しかもバッテリー、カードを含んでの軽さです。
動画もおすすめ、高速AF(オートフォーカス)
今回、動画撮影はしていませんが、小型軽量で静寂なAF(AFアクチュエータにはステッピングモーターを採用)なのでジンバルでの撮影、Vlog撮影などの動画撮影にもおすすめだと思います。
ボディと合わせても1kg以下なので、機動力を高めたい手持ち撮影や、荷物を減らしたい時にピッタリです。
フレア・ゴーストに配慮した設計

フレア・ゴーストは人それぞれ好みがありますが、私も場合によってはエモい写真を撮影するために、入れたくなることがあります。
しかしながら実際に目で見るとそんなものは存在せず、真実を写してないとも言えます。
作品として提出する際には、それがとんでもなく邪魔な場合もあるわけで、できれば出ないほうがいいこともあります。
今回、逆光というフレア・ゴーストが出やすい条件で試してみましたが、美しい夕陽の光芒をきれいに撮影することができました。
このシュチュエーションで角度を変えたりして撮影しましたが、ほぼほぼ出ませんでした。
フレアはよく主題に被ることがありますが、真実を撮りたい場合には本当にありがたい設計をしてくれています。
18-50mm F2.8 DC DN | Contemporary(キヤノンRFマウント)を手に入れる方法
購入する
SIGMA公式サイトでは、79,200円(税別)で購入できます。また、家電量販店やネットショップなどでも購入可能です。
レンタルする
18-50mm F2.8 DC DN | Contemporary(キヤノンRFマウント)に興味はあるけど、過去にレンズの購入で失敗したことがあるから、いきなり買うのはちょっと怖い…という方には、レンタルするという選択肢がおすすめ。
“カメラのレンタル・中古買取・中古販売” GOOPASSでは18-50mm F2.8 DC DN | Contemporary(キヤノンRFマウント)をレンタルすることができます。

18-50mm F2.8 DC DN [キヤノンRF用]
まとめ
今回はSIGMAさんの18-50mm F2.8 DC DN | Contemporary(キヤノンRFマウント)を使い、撮影した写真を紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
18〜50mmという焦点距離は、スナップ写真のようにパッと何でも撮れる気軽さかつ素晴らしい描写力で大満足でした。
冒頭でお話させていただいたように「撮るのが楽しくなる」とは正にそのことでした。
このようなコスパの良いサードパーティレンズが出ると本当に嬉しいです。
作例とともに最後までお読みいただきありがとうございました。





















