午前7時32分
後頭部の寝ぐせを気にしながら、ホテルの朝食会場へ。閑散期だからでしょうか、朝食会場には、ひと組の夫婦と、そして結局寝ぐせの直らなかったわたしだけ。その静けさと相反するように、朝食ビュッフェのミニトマトとクロワッサンは踊り、酔っ払いソーセージは、ほんのり頬を赤らめています。
ホテルの朝食
さて、今日は何をしようかな。
日の出の遅いここ南ドイツにおいては、いまコーヒーを飲みながら今日の予定を考えたって、およそ遅いことはありません。窓の外に目をやると、アルプスの麓の山々がオレンジ色に照らされて、南ドイツの時間感覚に疎いわたしに1日の始まりを教えてくれていますが、それでもまだ、わたしの足は動こうとしません。あともう一杯は、ブラックコーヒーを飲みたいかな。だって目線を下ろしたら、大型犬を散歩させるおばあちゃんの吐く息が、ほんのり白かったのですから。寒いのは、苦手なのです。
朝食会場には、ひと組の夫婦と、わたしだけ
午前9時47分
この街を離れる前に、昨日訪れた修道院へ再び寄ることにしました。どうやら気に入ってしまったようです。相変わらず10月とは思えないほど強い日の光が修道院のあちこちに差し照らしますが、それでもわたしをシャキッとさせてくれる修道院の肌寒さを感じると、ああ、またここに来てよかったなあと、そう思うのです。
「きれい」
昨日この修道院を訪れた時もこの言葉を発した気がしますが、この修道院を表現するには、やはりちょうど良い言葉でしょう。数年後あるいは数十年後、またいつか訪れることがあれば、その時もきっと。
修道院に差し込む光と祈る人々
地下の礼拝堂に差し込む光
“ゴーン、ゴーン、ゴーン”
午前10時。修道院の鐘が鳴りましたから、わたしはまた、旅に出ようと思います。次の鐘の音を聞くために、そして、次の街・人々・文化と出会うために。
バイエルンの車窓から
今回使用したカメラ・レンズ
FUJIFILM X-S20 ボディ
SIGMA 18-50mm F2.8 DC DN
今回使用したSIGMAさんのレンズですが、一緒に旅をするにはピッタリなレンズだと感じました。旅をする際、シャッターを切りたいと思うモチベーションを保つためには、やはり身体に負担のない軽量コンパクトなレンズを必要とします。このレンズは、ズームもできるのに、とても軽くてコンパクトなつくりになっています。FUJIFILM X-S20の軽さとも相まって、首からかけてもほとんど気になりませんから、実際、今回のひとり旅では、いつも以上にたくさんシャッター切ったなあと感じます。SDカードにデータがあふれているというのは、とても幸せで、ニヤニヤしてしまいますね。
望遠側でも広角側でもF2.8で撮影できるという点も、とても魅力的です。こういったコンパクトな標準ズームレンズは解放でもF3.5というものが多いですが、F2.8通しであるおかげで、夜暗いところでもある程度の撮影を行うことができますし、また、“ボケ”のある写真を撮ることもできます。
今回、ひとり旅のために1ヶ月だけお借りしましたが、もっとこのレンズで写真を撮って、このレンズと仲良くなりたい……!と思ってしまいました。欲しいものが増えてしまうというのは、幸せな悩みですね。
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