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田舎者写真日記【番外編:Die schöne Zeit -ありあの南ドイツひとり旅-】 2ページ目

A寝台のある車両の廊下

 昨晩アムステルダム中央駅を発ってから、およそ10時間。どんより曇りだった昨日とは異なり、今日、ここ南ドイツの天気はとても良さそうです。ひとり旅の道中でわたしが一番頻繁に開くスマホのアプリは、きっと天気予報でしょう。雨具を身につけなければならないし、髪の毛はくるくるになるし、とにかくわたしは、雨が嫌いですから。

窓からの景色

7時11分

 ミュンヘン中央駅は、誘惑でいっぱい。18番線ホームに到着した寝台特急から降りてすぐに香るソーセージの匂いは、きっと右奥にみえる青看板のカフェから。さっき朝ごはんを食べたばかりだというのに、見事に鳴ってみせるわたしのお腹ったら、なんともまあ、だらしないものです。

車掌さんと駅員さんがおしゃべり
ミュンヘン中央駅の朝

 しかし、ソーセージにそそのかされている暇はありません。いまのわたしには目的地があって、ミュンヘンはあくまで経由地でしたから、何枚か写真を撮りながら、次の列車の出る23番線ホームへ向かいました。

 そこからのことは、実はあまりよく覚えていません。覚えているのは、10月にしては朝日がうるさくて、時折ひらく瞼に映ってみえるバイエルンの朝霧が、わたしを夢の世界へ連れて行ってくれたことくらい。旅と夢の境目が分からなくなるようなその原風景を、人々はロマンチック街道と呼びます。

バイエルンの朝霧と、それから牧草地
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この記事を書いた人

写真家、文筆家。東北の田舎町出身。

ドイツの大学で西洋美術史を学んでいる。
2021年に祖父の形見としてフィルムカメラを譲り受けて以来、フィルム写真の魅力に取り憑かれてしまう。「青春」や「日常」をテーマとしつつも、様々なジャンルの写真に挑戦し、絶賛成長中。

また、幼少期から書いている日記を、SNSで毎日発信している。