SIGMAからNikon Z シリーズAPS-Cカメラ向けの単焦点レンズが出たということで、早速使わせていただきました!
今回2023年4月21日に発売となったのは、以下3本の単焦点レンズです。
- SIGMA 16mm F1.4 DC DN | Contemporary
- SIGMA 30mm F1.4 DC DN | Contemporary
- SIGMA 56mm F1.4 DC DN | Contemporary
35mmフルサイズレンズに換算すると、それぞれ24mm・45mm・84mm相当。
本記事では、30mm F1.4 DC DN | Contemporaryをレビューしていきます!
単焦点レンズ=初級者にオススメのレンズ
そもそもの話になりますが、本記事で紹介する30mm F1.4 DC DN | Contemporary(を含めた今回レビューする3機材)は、ズームのできない“単焦点レンズ”に分類されます。
初めてカメラを購入する際に、カメラとレンズを別々に買うのではなく、カメラとレンズがセットになった初心者向けの「ズームレンズキット」を購入した方は多いのではないでしょうか(かくいう私もそうでした)。
今回紹介するSIGMAの単焦点レンズは、ズームレンズキットに慣れ始めてきた、写真を撮るのが楽しくなってきた、脱・初級者を目指す方にピッタリのレンズなんです。
その理由を1つずつ解説していきたいと思います!
1.撮りたい画を撮るための単焦点レンズ
私が初めてカメラを買ったのは高校1年生のときで、Nikon D90というAPS-C機のズームレンズキットでした。
アルバイト代を貯めて買った自分だけのカメラ。使い方もよくわからないままひたすらにシャッターを切り、曲がりなりにも露出や構図のことを理解してくると自分なりに撮りたいイメージが湧いてきます。
ただ、ズームレンズは便利だけれど、思い通りの画が撮れない!「いい感じに背景がボケて欲しいのに!」「1点にだけピントが合って欲しいのに!」といったやきもきから卒業するため、単焦点レンズを使い始めるようになりました。
そういった風に、カメラのことを理解し次のステップへ、今度は単焦点レンズの特色を理解し使いこなしたいといった方々へとてもオススメです。
2.撮影をもっと楽しむための単焦点レンズ
さて、想像してみてください。
あなたは、いざお気に入りの単焦点レンズをカメラに取り付けて街へと繰り出します。
少し離れたところに、綺麗な花を見つけました。「よし、早速1枚撮ってみるか」と思って被写体にレンズを向けると、思っていたよりも距離が遠い。
「うーん、もう少しクローズアップして撮ろう。ズームリングをまわして・・」と思うと、単焦点レンズなので当たり前ですが、ズーム機能はついていません。
しぶしぶ(?)花に歩み寄り、ようやくシャッターを切ります。
いつもであればズームレンズで遠くからでも簡単に撮れていた1枚ですが、単焦点レンズだとそうはいきません。
自分の足で歩いて被写体まで近づき、より被写体を観察し、被写体に向き合うこと。これが単焦点レンズの醍醐味だなと思います。
きっと被写体から離れていたままでは気づかなかった発見があり、これまでとは違った構図の写真が撮れるはず。
3.いろいろな撮影場所へと出かけるための単焦点レンズ
そしてこのレンズ達、とにかく小さくて軽い!
(SIGMAのContemporaryラインは、軽量・小型と画質の両立を実現したオールラウンドなモデルです)
「単焦点レンズだとズームができない分、レンズを複数本持ち歩かなきゃいけないなぁ。ズームレンズなら1本で事足りるのに・・・」と億劫になってしまう方もいるかもしれません。
けどこの小ささと軽さなら、本当に気軽に持ち歩けます!
個人的には「今日はこのレンズ1本だけ!」と決めて出かけるのも、単焦点レンズの醍醐味がありオススメです。
私は普段仕事でSIGMAのArtラインのレンズを使っているのですが、試しにArtラインの50mmと今回ご紹介するComtemporaryの30mm(フルサイズで50mm相当なので)を比較してみます。
大きさは一目瞭然ですが、重さもArtラインが815gなのに対し、Comtemporaryラインの30mmはなんと285gと半分以下の軽さです。

さて、前置きが長くなってしまいましたが、Nikon Z fcとこれらの3本のレンズを持って近場で1泊の小旅行に行ってきました。
インナーバッグをリュックに詰めて、空いた隙間にバッテリーチャージャーを入れて準備万端。
目的地はSOLSO FARMという植物屋さんと、有馬療養温泉旅館という温泉宿。

30mm F1.4 DC DN | Contemporaryの作例写真
それでは30mm F1.4を使って撮った作例を紹介していきます。




SOLSO FARMは屋内用の観葉植物から屋外用のものまで、さまざまな種類の植物や道具が販売されています。
被写体から少し離れて撮ると、F1.4でもボケみが強すぎずほどよい奥行き感があります。




また、見慣れているような植物でも、ぐっと近寄ってみると肉眼では感じられないような画に。
F1.4という絞りの開放感がかなり感じられます!
ゆがみ補正とヴィネットコントロールに対応しているレンズなので、30mmでこれだけ寄っても周辺光量落ちやゆがみが感じられません。




同じ場所を撮影しても、手前をボカすか奥をボカすかによって画の印象がかなり変わりますね!




旅館の近くにあった居酒屋で腹ごしらえ。
F1.4とかなり明るいレンズなので、暗めの撮影場所でストロボや三脚が無くても、手ブレしづらいです!




温泉を堪能し、旅館で朝ごはん。
単焦点でボケを活かしながら自然光で撮影すると、ご飯がより一層美味しそうに撮影できました。
標準レンズとされる30mmレンズがあれば、1本で風景も物だけのクローズアップも撮ることが出来てとても便利です。
私は普段からあまりレンズをこまめに変えるタイプではないので、30mmレンズの汎用性にとても助けられました。
ちなみに宿泊させていただいた有馬療養温泉旅館の湯は霊泉として知られ、湯治のために来られる方も多いそうです。
宿泊はもちろん日帰り温泉もやっているので、興味のある方はぜひ!
30mm F1.4 DC DN | Contemporaryを使ってみた感想
いろいろなシチュエーションで使ってみましたが、本当にこの1本の対応力がすごい!
余談ですが人間の目の画角はフルサイズ対応レンズでいうと50mmほど(今回のSIGMAのAPS-C向けレンズだと30mm)と言われています。
なので、人間の視野とほぼ同じとされるこの30mmレンズは、ピンときて「撮りたい!」と思ったものをそのまま忠実に撮影しやすいレンズと言えます。
ヘビーユーザーの方はもちろん、カメラを始めたての方やスナップが好きな方にはぴったりなレンズだなと思いました。
シャープさがありながらも背景のボケはやわらかくて心地よい。
明るいレンズなので多少暗くてもストロボや三脚がなくても大丈夫だし、その分の荷物が減ってとても身軽に動くことができます。
また、とても軽いので長時間の登山や遠出でも持ち歩くのが苦にならない!
自分の足で動けば、近くのものも遠くのものもゆがまずに撮ることができるので、旅行に1本だけレンズを持っていけるとしたら、私は間違いなくこのレンズを選ぶと思います。
一般的に標準レンズとされる30mmレンズの良さが少しでも伝わりましたでしょうか?
引き続き16mm、56mmのレンズレビューもしていきます!
30mm F1.4 DC DN | Contemporary製品情報

| 対応マウント | ニコン Z マウント |
| 焦点距離 | 30mm |
| 開放F値 | F1.4 |
| 絞り羽根枚数 | 9枚(円形絞り) |
| 最短撮影距離 | 30cm |
| 最大撮影倍率 | 1:7 |
| フィルター径 | φ52mm |
| 最大径×長さ | φ70.0mm × 75.3mm |
| 質量 | 285g |
| 付属品 | レンズフード(LH586-01) |
| 希望小売価格 | 60,500円(税込) |
髙木美佑さん連載コラム『センチメンタルなひとり旅』


















髙木美佑さんインタビュー



髙木美佑さんによる機材レビュー







