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センチメンタルなひとり旅 #9

写真家アラーキーとその奥様である荒木陽子さんの愛の軌跡を辿るため、陽子さんの著書「愛情生活」をもとに二人が訪れた場所へ赴き、写真コラムを綴るこの企画。
(この連載の細かな企画内容については#1をご覧になっていただけますと幸いです。)

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長期出張も終わり、東京へ戻ってきてしばらく経ったある雨の日。

カメラを持って打ち合わせ場所の表参道へ向かう。
少し早めに家をでて、打ち合わせ前に茶珈堂でひとりお昼ご飯をとることに。

ここは昔、青学会館という建物で中にはレストランやチャペルなどが入っていたらしい。
そしてそのチャペルは、荒木夫妻が結婚式を挙げた場所。

残念ながら新型コロナの影響で2021年3月末日に閉館してしまったが、同年10月よりカフェとレストランがオープンした。
そこにはかつてチャペルで使われていたステンドグラスや燭台、イスやカウンター、シャンデリアなどが内装で使われていると聞いて、一度行ってみたかったお店だった。

レストランの「洋食の果実」は改装中だった為、カフェの「茶珈堂」へ。

そこはお花屋さんが併設されており、ヴィーガン料理など植物・野菜を中心に考えられたメニューが豊富だ。

雨に濡れすっかり冷えてしまった私は、カレーとホットコーヒーを注文した。
カレーは大豆ミートで作られていてとても優しい味がする。

カメラはLeica CLに18mmのレンズが付いたスナップセット
かなり軽くそして広角である為、スマホ感覚でパシャパシャとシャッターを切れて楽しいカメラだ。

仕事柄お勧めのカメラをよく訊かれるが、その度に「持ち歩きたくなるカメラが一番」だと答えてしまう。

それは見た目が気に入っているからというファッション的な理由でも、軽くて持ち歩きやすいからという物理的な理由でも、どんな理由でもいいからその人自身がそのカメラを好きであれば良い。
外へ持ち出さなければカメラを使わなくなってしまうし、そうなるといつまで経っても写真の楽しさに気づくことも撮影技術が上達することもないからだ。

その点、このLeica CLは見た目と軽さという2つの利点を兼ね揃えていると思う。

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この記事を書いた人

1991年生まれ、東京都在住。 日本大学芸術学部写真学科卒業。セルフポートレートや 自己の体験を中心に作品制作を行う。

2020年12月に初の作品集『きっと誰も好きじゃない。』を刊行。