50mm F2 DG DN | Contemporaryに引き続き、 23mm F1.4 DC DN | Contemporaryを使用した感想と写真を紹介します。
このレンズはAPS-Cのカメラに対応しているため、GOOPASS様よりSONY α6600をお借りして撮影しました。


Contemporaryラインとは
SIGMAさんのレンズには、Art、Contemporary、Sportsという3つのプロダクトラインがあります。
Artは、高水準の芸術的表現を可能とする、作家性を生かした写真づくりに適したレンズです。
Contemporaryは、小型化・軽量化と高度な光学性能を同時に叶えることを追求した、旅行からスナップまでの幅広い撮影シーンで力を発揮するレンズです。
Sportsは、スポーツ写真やネイチャーフォトなど、動く被写体や遠方の被写体を捉えるのに最適なレンズです。また、過酷な条件下でも撮影者をサポートする各種機能を備えています。
今回お借りしたレンズは、Contemporaryラインに属します。
作品撮りから旅行、カフェ巡りまで、様々なシーンで使用したい私にぴったりなレンズだと思います。
撮影前の期待と不安
普段は50mmの単焦点レンズを使用している私ですが、カフェやスタジオなどの屋内で撮影する際に、もう少し広角のカメラがあればいいのにな、と時々思います。
特に、カフェでテーブルの上のスイーツを撮影する際に、場所によっては50mmのレンズではテーブルの限られた部分しか撮影できず、かといって椅子を引いて撮影するのは他のお客さんの迷惑になってしまいますので、もどかしさを感じることがあります。
そんな私が今回23mm(35mm換算で35mm)のレンズをお借りできることになり、心待ちにしていた一方で、同時に不安も感じていました。
実は私は約1年半前に、APS-Cのカメラからフルサイズのカメラに買い替えました。
元々使っていたAPS-Cのカメラが販売を終了しているほど古かったこともあるのですが、新しいフルサイズのカメラで写真を撮った時、ボケの大きさ、画質の良さ、諧調表現の豊かさ等の様々な面において、これまで撮れていた写真との差が浮き彫りとなり、大きな衝撃を受けました。
そのため、私の中ではAPS-C=少し物足りない、という固定観念のようなものが残ってしまっていました。
今になってAPS-Cのカメラとそれに対応したレンズを手にしても、撮れた写真に満足できない自分がいるのではないかと、心配になってしまったのです。
23mm F1.4 DC DN | Contemporaryを旅のお供に連れて
今年のGWは、山梨を旅してきました。
旅行先では色々な被写体に遭遇できるので、機材の可能性を試すには丁度良い機会となりました。
1日目の天気は雨。
とある美術館の庭園を散策している時、僅かに太陽の光が差しました。
その瞬間に撮影した1枚です。

この写真が撮れたのをモニターで確認した時、少し震えてしまったのを覚えています。
生い茂る森の中で逆光という環境に耐え、想像以上の描写を魅せてくれたこのレンズに対し、一気に心の距離が縮まりました。
その後、気になっていたカフェで昼食にしました。

体をのけぞらせたり、座る位置を調整したりせずにこんなに全体が写せるなんて!
色とりどりのお料理を余すことなく写したかったので、とても嬉しかったです。
カフェの雑貨屋さんで、ガラスのうつわと造花を見つけて撮影。


薄曇りと小雨の間を行ったり来たりするような天気の日に屋内で撮ったにも関わらず、ISO100で鮮明に写すことができて大満足。さすが、大口径F1.4の明るいレンズです。
そして、この日宿泊する『るうふ Tiny House Camp』へ到着。

これは光が差してくれた2日目に撮影したものです。

普段、50mmのレンズで壁に差す木漏れ日を撮ることが多いのですが、23mmで撮影すると、より広がりを感じられる気がします。
日が傾いてきたところで、待ちに待った夕食です。

食べ物に寄って撮るのが好きな私にとって、最短撮影距離が25cmのレンズは助かります。

山の中なので太陽の光が入らなくなるのが早く、もう写真を撮るのは厳しいかと思ったのですが、試しにISO感度を上げて撮影してみました。

撮れた写真を見ると「なんだ、まだ明るいじゃないか」と思われるかもしれませんが、実際はかなり薄暗くなっていました。

翌日の天気は晴れ。
すぐ近くにある川辺へ降りて行くと、ひんやりと澄んだ空気が体を包みました。

朝食と一緒に、自分で焙煎して挽いたコーヒーを楽しみました。

コーヒー豆を焙煎器に入れる速い動きのあるシーンも、しっかりピントを合わせて撮ることができて安心です。

これは朝食の一部ですが、蜂蜜の入った瓶が木漏れ日を反射している様子が美しく、シャッターを切りました。


朝食が済んで一息をついたら、楽しい思い出を胸に、次の目的地へと向かいます。
富士五湖のうちの1つ・西湖では、雲が晴れたタイミングで富士山と湖を写真に収めることができました。

私にしては珍しく、F値を絞って撮影しました。水の透明感と奥行きが伝わってくる写真で、とても気に入っています。

ワイナリーに併設されたカフェにも行きました。

テラス席で撮影。背景にある華やかな色合いの花が、綺麗にボケてくれました。

このレンズでやってみたかったこと。それは、カフェで食べ物を真上から撮影することです。

カメラを持った腕がピンと張り詰めるまで上に伸ばさなくても、空間に余白を残しながら食べ物を写すことができました。カメラもレンズも軽いので、腕を上げるのは全く苦ではありませんでした。
まとめ
今こうして写真を見返していて、改めて、当初抱いていた不安が全くの杞憂に終わったことを実感しています。
結論から言うと、日常で使用するのであれば、フルサイズに対応したレンズと比べて遜色のない描写力だと感じました。
また、とにかく軽くて、ボディを合わせて片手に収まるくらいのサイズであるため、荷物にならないのも嬉しいポイントです。
さらに、カフェのような屋内でも不自由なく使うことができ、日の光が入らない時間帯や逆光という環境でも妥協のしない写りを実現してくれます。
どのようなシーンでも臨機応変に使えるので、幅広いシーンをカバーしてくれる、お守りのような1台となりました。
これまでの私は、APS-Cの機材は全て購入の検討の対象外にしていたので、もしかしたら勿体無いことをしていたのかもしれません。
機材を選ぶ際は、フルサイズだから、APS-Cだからと一括りに考えるのではなく、個々の機材の実力や自分との相性に鑑みて判断することが大切なのだと思いました。
今回の私のように、旅行に持ち歩くのには本当にぴったりなレンズだと思いますので、皆様も夏休みに備え、一度手にしてみてはいかがでしょうか。


23mm F1.4 DC DN | Contemporary 製品情報

| 対応マウント | ソニーEマウント、Lマウント |
| 焦点距離 | 23mm |
| 開放F値 | F1.4 |
| 絞り羽根枚数 | 9枚(円形絞り) |
| 最短撮影距離 | 25cm |
| 最大撮影倍率 | 1:7.3 |
| フィルター径 | φ52mm |
| 最大径×長さ | ・ソニーEマウント:φ65.8mm × 78.9mm ・Lマウント:φ65.8mm × 76.9mm |
| 質量 | ・ソニーEマウント:330g ・Lマウント:340g |
| 付属品 | 花形フード(LH554-01)、フロントキャップ(LCF-52Ⅲ)、リアキャップ(LCR Ⅱ) |
高埜志保さんによる写真小説『てのひらの炎』

高埜志保さんによる機材レビュー











