こんにちは。兼業写真家の高埜志保です。
前回の記事ではTAMRONのズームレンズのレビューをさせていただきましたが、実は同時期にSONYのズームレンズもGOOPASSさんからお借りしていました。

今回の記事では、SONY(ソニー) FE 24-105mm F4 G OSS SEL24105G をレビューしていきたいと思います。

前回レビューしたTAMRONのレンズは、大きさ・重さ共に結構なインパクトがあるものでした。
一緒に届いたこのSONYのレンズを実際に手に持ってみると、重さは663gということで、程よい重みを感じる程度でした。
普段から使用しているSONYのカメラにつけると、カメラとの大きさのバランスも良く、しっくりとハマる感じが心地良かったです。
撮影シーン①:どこか懐かしい空気が漂う黄昏時の港町で作品撮り
折角新しいレンズと出会えたので、新しい表現に挑戦する良い機会だと思いました。
まずは、このレンズでポートレートを撮影したらどんな写真が撮れるのでしょうか。

焦点距離:47mm、 F4.0、1/200秒、ISO250
俳優の泉光典さん(@_izumiiizumi_)と、『あてもない旅をする一人の男性がとある港町に立ち寄る』という設定を思い浮かべて撮影しました。
いつもの私にしては珍しい年代や性別の被写体を、珍しい場所で撮影したということもあるのでしょうが、良い意味で私らしくない写真が撮れたと感じています。
敢えて説明文は挟まず、写真のみ紹介させていただきます。
物語の流れや、主人公の感情の変化を想像しながら鑑賞していただければ幸いです。

焦点距離:52mm、 F4.0、1/640秒、ISO400

焦点距離:46mm、 F4.0、1/250秒、ISO400

焦点距離:27mm、 F4.0、1/200秒、ISO400

焦点距離:35mm、 F4.0、1/500秒、ISO400

焦点距離:105mm、 F4.0、1/125秒、ISO400

焦点距離:86mm、 F4.0、1/125秒、ISO400

焦点距離:32mm、 F4.0、1/5000秒、ISO400

焦点距離 105mm、 F4.0、1/500秒、ISO400

焦点距離:40mm、 F4.0、1/320秒、ISO400

焦点距離:105mm、 F4.0、1/4000秒、ISO400

焦点距離:75mm、 F4.0、1/2000秒、ISO400

焦点距離:48mm、 F4.0、1/5000秒、ISO400

焦点距離:24mm、 F4.0、1/100秒、ISO1600
撮影シーン②:雨上がりの近所を散歩
雨の日は外に出るのが億劫になりがちですが、写真を撮るようになってからは、雨の日なりの魅力を見つけることができるようになりました。
強い雨が降った後、少しずつ光が差し込むようになった休日の昼下がりに、このレンズを持って近所を散歩しました。

焦点距離:105mm、 F4.0、1/1000秒、ISO400
最も望遠側で撮影すると、背景の雨粒が煌めいている様子が美しい玉ボケとして写りました。

焦点距離:105mm、 F4.5、1/250秒、ISO250
右側の葉っぱの手前、今にも零れ落ちそうになっている雨粒に綺麗にピントを合わせることができました。

焦点距離:105mm、 F4.5、1/1250秒、ISO250
背景となっている奥の木々との距離をとって撮影することで、立体的な画になりました。

焦点距離:105mm、 F4.5、1/200秒、ISO250
最短撮影距離が0.38mなので、マクロレンズのような使い方もできるのが魅力です。

焦点距離:105mm、 F4.0、1/640秒、ISO400
雨粒と蟻という、小さな被写体を息を止めながら撮影しました。
蟻がちょこまかと動いていたのですが、手ぶれ補正機能が効いているのでしょうか、時が止まったかのように良いタイミングで撮影することができました。
撮影シーン③:夫が作ってくれたシャインマスカットタルトを撮影
今年の9月には、シャインマスカットが異例の安さを記録したと報道されました。
そのこともあり、「シャインマスカットを使ったスイーツが食べたい」と家で主張していたところ、夫がシャインマスカットのタルトを作ってくれました。

焦点距離:105mm、 F4.0、1/3200秒、ISO800
一粒一粒が宝石のように輝いています。早く食べてしまいたい気持ちを抑えながら撮影しました。

焦点距離:105mm、F4.0、1/5000秒、ISO800
この日の天気は薄曇り。家の中の、光が差し込みやすい窓際で撮影しました。

焦点距離:89mm、F4.0、1/125秒、ISO1250
雨上がりに葉っぱを撮影している時にも感じたのですが、このレンズはまるでマクロレンズを使っているかのような感覚に陥らせてくれるので、ついつい寄りたくなってしまいます。

焦点距離:105mm、F4.0、1/125秒、ISO5000
逆に、タルト全体が写るように撮ってもケーキ屋さんのカタログ写真のようで画になります。

焦点距離:105mm、F4.0、1/1250秒、ISO640
カエルさんも早く食べたがっていることですし、そろそろ撮影は終わりにして美味しくいただきましょう。
撮影シーン④:刺繍作家さんのご自宅で撮影
最後に紹介するのは、刺繍作家さんのitさん(@it____00)のご自宅にお邪魔して、作品を作っているところを撮らせていただいた際の写真です。

焦点距離:24mm、 F4.0、1/800秒、ISO1250
普段使用している単焦点レンズでは被写体にあまり寄れないので(そもそも作業をしている人にレンズを近づけすぎると危ない)、こういう時、ズームレンズは役に立つとつくづく実感します。

焦点距離:100mm、 F4.0、1/1250秒、ISO1600
私は人が表現活動に打ち込んでいる様子を撮影することをある種のライフワークにしているのですが、その人の生み出す作品のみならず、その人を取り囲む空気感や暮らしの様子が伝わってくるような写真を撮れるようになりたいと、日頃から考えています。

焦点距離:24mm、 F4.0、1/320秒、ISO1600
ですので、広角も写せるこのレンズで、itさんの手元だけではなく、itさんのこだわりが詰まったお部屋の全景を捉えることができ、とても嬉しかったです。

焦点距離:105mm、 F4.0、1/6400秒、ISO1600
ピントが合っていない部分のボケのおかげで、柔らかい雰囲気に仕上がりました。

焦点距離:82mm、 F4.0、1/250秒、ISO1600
部屋の全景から針の先まで。
24mmから105mmに至る焦点距離の広さという恩恵を最大限享受できた撮影になりました。
まとめ〜SONY(ソニー) FE 24-105mm F4 G OSS SEL24105Gを使ってみて〜
結論としては、「これ1本さえあれば何とかなる」と言える、絶大の信頼を寄せることができるレンズだと感じました。
まず、開放F値が4.0ということで、暗い場所での撮影はどうかと懸念していましたが、夕暮れの港町、薄曇りの屋内、光がほとんど入らないトンネルの中であっても、ISO感度を上げれば十分耐えてくれました。
ボケ感についてですが、葉っぱの上の雨粒やシャインマスカットに寄って撮影した時などはマクロレンズを使ったかのように背景がトロトロに溶け、本当にF4.0?と少し疑ってしまうほどの写りでした。
フォーカスが合うのも速いですし、フォーカスリングが軽いため、引いたり寄ったりを繰り返しても手が疲れず、楽に使用できました。

焦点距離:105mm、 F4.0、1/100秒、ISO640
これは私の感覚なのですが、このレンズで撮った写真は落ち着いた色味に仕上がる気がします。
鮮やかでSNS映えする風景の写真というよりは、私が撮影した港町での写真のように、フィルムライクな懐かしい雰囲気の写真を撮りたい方には特におすすめだと思います。
レンズレビューとしては相応しくない主観的な感想かもしれないのですが、このレンズを使っていると「自分が本当に撮りたかった写真ってこういう写真だったな」と、初心に立ち帰った気持ちになりました。

焦点距離:44mm、F4.0、1/3200秒、ISO250

焦点距離:48mm、F4.0、1/200秒、ISO250
このレンズに突出して良い特性があるかと問われれば迷ってしまうのですが、使用感にクセもないですし、これ1本で欲しい画角をほぼ全てカバーしてくれるので、誰が使っても間違いなく良い写真が撮れるのではないかと思います。
大きすぎず重すぎないため、日常生活で持ち歩くにも全く苦になりませんし、作品撮りにも十分使えるクオリティを叶えてくれます。
このレンズで撮影するうちに愛着が湧いてしまい、今では手元を離れてしまったのが寂しいです。
いつかまた、このレンズと一緒に色々なところに出かけたいと思っています。

焦点距離:105mm、F4.0、1/320秒、ISO400
SONY(ソニー) FE 24-105mm F4 G OSS SEL24105Gをレンタルする

| 対応マウント | ソニー Eマウント |
| 焦点距離 | 24 〜 105mm |
| 開放F値 | F4.0 |
| 絞り羽根枚数 | 9枚(円形絞り) |
| 最短撮影距離 | 0.38m |
| 最大撮影倍率 | 0.31倍 |
| フィルター径 | φ77mm |
| 最大径×長さ | φ83.4mm x 113.3mm |
| 質量 | 663g |
| 付属品 | フード、レンズフロントキャップ、レンズリヤキャップ、ソフトケース |
高埜志保さんによる写真小説『てのひらの炎』

高埜志保さんによる機材レビュー












