みなさん、はじめまして。写真家のコハラタケルです。以前、FUJIFILMのフィルムシミュレーションのひとつ「PROVIA」についての記事を書かせていただいたのですが、今回はクラシッククローム(Classic Chrome)をご紹介させていただきます。

クラシッククローム(Classic Chrome)とは
僕が初めての購入したFUJIFILMのカメラはX-T10というカメラだったのですが、そのときから使っているのが今回ご紹介するフィルムシミュレーション「クラシッククローム(Classic Chrome)」です。
特徴としては彩度が低く、暗部の階調が硬いです。昔は東京のビル群を背景に撮ることが多く、クラシッククローム(Classic Chrome)の硬い表現との相性が良いなと感じていました。また、人物撮影も人と街並みの両方を撮りたく、引いて撮影するのが好きなためドキュメンタリータッチなクラシッククローム(Classic Chrome)が自分には合っていました。
前回のPROVIAの記事で「この1〜2年ぐらいはPROVIAを使う機会が増えています。」と答えました。その理由としては仕事でもプライベートの撮影でも寄りの写真を撮ることが増えたこと、そして僕は女性を撮ることが多いのでクラシッククローム(Classic Chrome)の硬さが肌のやわらかさを出すのに難しいと感じることがありました。
下記の写真はFUJIFILMのX-Pro3で撮影したRAWデータをAdobe Lightroom ClassicでプロファイルをPROVIAにしたときとクラシッククローム(Classic Chrome)にしたときの比較画像です。(撮影時のフィルムシミュレーションはクラシッククローム(Classic Chrome)に設定)


肌の色、そして洋服の白さもクラシッククローム(Classic Chrome)のほうが際立っています。彩度が低いクラシッククローム(Classic Chrome)のほうがクールでカッコいい感じのイメージになります。これを良しとするかどうかは人それぞれです。状況によって使い分けるか、自分の好みに近いフィルムシミュレーションを探るのが一番良いと思います。
クラシッククローム(Classic Chrome)の作例写真
それでは、前回と同様に作例を見せていきます。
※今回、撮って出しのjpegを載せています。肌の色は変えていませんが、眼の下のクマやニキビなどの肌レタッチは行っております。

この日は曇り。機材はFUJIFILMのX-Pro3×フジノンレンズ XF35mmF1.4 Rを使用。クラシッククローム(Classic Chrome)の特徴として彩度が低いため、肌の色もPROVIAに比べると白くなることが多いです。

歩道橋での撮影。手摺も床も元から原色ではなく淡色ですが、クラシッククローム(Classic Chrome)を使うことでさらに彩度は低くなり、クールな印象に。

この写真のように暗部の階調が硬いクラシッククローム(Classic Chrome)は自然物よりも人工物と一緒に撮影したほうが僕は合うと思います。

生き生きとした植物の緑と一緒に撮るのも良いですが……

枯れ草や木の幹、枝などと一緒に撮るほうがクラシッククローム(Classic Chrome)の色味に合っています。

時刻は4月の15:37。この日は曇りでしたが、数十分だけ太陽の光が射す時間帯がありました。夕陽とまではいきませんが、少しオレンジがかった光。クラシッククローム(Classic Chrome)だと肌の色は白めに写り、PROVIAだともう少しオレンジが強くなります。どちらが良いというわけではなく、撮影者本人の好みの問題です。フィルムシミュレーションを使い始めたばかりの頃はひとつのシーンで色々、試すことをおすすめします。

さらに時刻は進み、16:07。さすがにこの時間まで来ると、夕陽のオレンジ色が強く、クラシッククローム(Classic Chrome)を使用しても肌のオレンジ色が強くなりました。

クラシッククローム(Classic Chrome)で撮る空の色が好きです。今回の撮影は春でしたが、シアン寄りの空の色は夏の空によく合います。
以下、作例。











model:KOTONE
■X(旧Twitter):@kotonefromjapan
最後に
彩度が低く、PROVIAよりも硬い表現のクラシッククローム(Classic Chrome)はビルやアパート、自動販売機や電柱など自然物よりも人工物が背景に入った写真が好きな人におすすめしたいです。また、シアン寄りの空の色が好きな人にも一度、使って欲しいフィルムシミュレーションとなっております。
本記事で使用したカメラ
FUJIFILM X-Pro3

今回、使用したのはFUJIFILM X-Pro3。約4年前に発売されたカメラですが、いまだに愛用しているカメラです。ボディが軽く、バッテリーやメモリーカードが入っていても約497g。今回の作例ではフジノンレンズ XF35mmF1.4 Rを主に使用したのですが、こちらのレンズが約187gなので、合計しても700g未満です。グリップが浅いのも特徴のひとつで、こちらに関しては好みが分かれますが、特に今回の組み合わせだとボディとレンズが軽いので苦になりません。人物撮影において重宝している組み合わせです。
フィルムシミュレーション『クラシッククローム(Classic Chrome)』が搭載されているデジタルカメラ
撮影機材のレンタルサービスGOOPASSで取り扱っている撮影機材のうち、全てのFUJIFILM製ミラーレス一眼カメラ・コンパクトデジタルカメラ(コンデジ)にフィルムシミュレーション『クラシッククローム(Classic Chrome)』が搭載されています。
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