海を美しく撮影するコツを解説!カメラの設定や撮影アイデアも紹介

この記事で分かること
- 海で撮影するときのカメラの設定
- 海をキレイに撮影するコツ
- 海の撮影アイデア
風景写真の中でも、人気の高い海。日の出から日の入り、場所によっては夜まで、魅力的な写真を撮影できる被写体です。
しかし、せっかく海での撮影に挑戦したものの、魅力が伝わる1枚が撮れずに悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、海を美しく撮影するコツを紹介します。
撮影する際のカメラの設定や、海を綺麗に撮るアイデアについても解説するので、ぜひ参考にしてください。
素敵な旅先・おすすめスポットはいいカメラで写真を残したいですよね。
撮影機材は購入する以外にも、まずはレンタルして試してみるという方法もあります。
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シュノーケリングやダイビング、工事現場などハードな環境で活躍するのが「防水カメラ」です。本記事では防水カメラおすすめモデルや、用途別の選び方をご紹介します。
GOOPASS MAGAZINE|カメラ・レンズ...目次
撮影前にチェックしたいこと
撮影を楽しむ際は、撮影のマナーをきちんと守り、様々な環境下で撮影を使用する際の注意点を知っておくことが大切です。
撮影マナー
下記の記事では、観光スポットをはじめとする公共の場所で撮影する際のマナーや、ジャンル別の基本的な撮影マナーを解説しています。
撮影が初めての方はもちろん、撮影マナーについてよく知らない方・不安のある方は、撮影前に必ずチェックしてください。
さまざまな環境で機材を使用する際の注意
特に、雨天時・冬季の撮影や、寒冷地・水中・砂埃の発生する場所などでの撮影。
通常とは異なるハードな環境下でカメラ機材を使用する際は、注意が必要です。
防水性・耐低温性・耐衝撃性・防塵性など、メーカーの保証範囲外で利用すると、カメラが故障したり不具合が発生したりする危険があります。
事前に、使用する機材の仕様を確認しましょう。
また、保証範囲内での使用であったとしても、結露の放置によりカメラが故障する可能性などもあります。
結露対策として急激な温度変化をさせない、結露が発生した場合はすみやかに対処する必要があります。(結露予防 参考:Canon公式)
海で撮影する際のカメラの設定
海で撮影する際のカメラの設定について、以下の項目を解説します。
- 撮影モード
- F値
- シャッタースピード
- ISO感度
- 露出(ハイキー・ローキー)
- ホワイトバランス
撮影モード

撮影モードは、絞り優先モードがおすすめ。絞り優先モードは、F値(絞り値)を手動で設定することが可能です。
シャッタースピードは、設定したF値にあわせて、カメラが自動で設定。同じくISO感度もカメラが自動で設定、または手動で設定します。
F値を決めれば、カメラ側で適切な明るさになるように設定してくれるため、初心者でも簡単に、イメージ通りの写真を撮ることが可能です。
もし、明るさがイメージと異なる場合は、露出補正を変えるだけで、カメラの設定よりも明るくしたり、暗くしたりできます。
マニュアルモードを使うよりも、スムーズに撮影を進められるため、初心者以外の方にもおすすめです。
F値

F値(絞り値)の値は、どのような写真に仕上げたいかによって決めましょう。F値は、大きく設定するとピントの合う範囲が広くなり、逆に小さくすると背景がボケやすくなるのが特徴です。
写真全体にピントをあわせてクッキリと写したい場合は、F値を大きく設定します。F値はF8~F13を目安に、写真を確認しながら調整していくのがおすすめです。
人物や貝殻など、特定の被写体にピントを合わせて前景や背景をボカしたい場合は、F値を低く設定します。
レンズの開放F値(最も低いF値)から、イメージ通りのボケ具合になるように、調整しましょう。

写真撮影時に覚えておくべき設定の一つ、F値(絞り値)とは何かを詳しく解説。Fはfocalの略で、日本語で絞り値といいます。この記事を読めば、F値の違いが写真に与える影響...
GOOPASS MAGAZINE|カメラ・レンズ...シャッタースピード

マニュアルモードで、シャッタースピードを設定する場合、写真をどう表現したいかに応じて、シャッタースピードを設定しましょう。
たとえば、波しぶきを止めて写したい場合は、シャッタースピードを高速にする必要があります。その場合のシャッタースピードの目安は1/500秒以上です。
波の軌跡を線として表現したり、海面をなめらかに表現したりしたい場合は、スローシャッターで撮影します。
シャッタースピードの目安は以下のとおりです。
- 波を写し止める:1秒前後
- 海面をなめらかに表現する:5秒以上
- 海面を平に表現する:2分以上

カメラを上達したいなら知っておくべきシャッタースピードのについて解説する記事です。どのような場面で、遅くるのか、または速くするのかも紹介。被写体や目的によって調...
GOOPASS MAGAZINE|カメラ・レンズ...尚、スローシャッターで撮影する際には、三脚が必要です。明るい時間帯は、光を取り込みすぎて写真が白飛びしてしまうため、NDフィルター(取り込む光の量を減らせる)も必要になります。

NDフィルターは独特で面白い表現ができるツールとして、多くのカメラマンの間で話題となっています。この記事ではNDフィルターについて初心者にもわかりやすく解説していま...
GOOPASS MAGAZINE|カメラ・レンズ...ISO感度

ISO感度を手動で設定する場合は、なるべく低い値に設定するのがおすすめです。
ISO感度は、センサーの光の感じやすさの指標で、ISO感度を上げると、カメラが取り込んだ光を増幅させます。
ISO感度を上げると、ノイズ(写真のザラつき)が出やすくなるのがデメリット。ノイズが出れば出るほど画質が劣化していくため、ISO感度はなるべく低く設定するのがおすすめです。
ただし、夜の海など暗い時間帯で手持ち撮影する場合、シャッタースピードを「1/焦点距離」秒以上に設定しないと、手ブレ発生の恐れがあります(例:焦点距離50mmで撮影する場合、シャッタースピードは1/50秒以上)。
暗いシーンで手持ち撮影する際には、シャッタースピードが「1/焦点距離」秒以上で適正な明るさになるようISO感度を上げると、手ブレを防ぐことが可能です。
ISO感度は、手動もしくは自動で設定します。おすすめは、手動設定。自動設定だと、ISO感度が上がりすぎてしまい、必要以上に画質が劣化してしまう場合があるためです。
手動設定なら、明るさやシャッタースピードを確認しながら、「1/焦点距離」秒で撮影できるギリギリにISO感度を設定できます。ISO感度の上げすぎを防げるため、画質劣化を最小限に抑えられます。

カメラでの撮影設定の一つである「ISO感度」とは何かを解説する記事です。撮影時の値の目安や、ノイズを避けるために知っておくべき設定と撮影方法について紹介します。
GOOPASS MAGAZINE|カメラ・レンズ...露出(ハイキー・ローキー)
露出は、写真をどのような雰囲気に仕上げたいのかで決めましょう。
露出とは、撮影の際に取り込まれる光の量のことで、明るくもなく、暗くもなく、自然に見える露出を適正露出といいます。
ハイキー

ハイキーは適正露出よりも明るい露出。ハイキーで撮影することで、写真全体の雰囲気を、明るく柔らかく仕上げることが可能です。
ハイキーで撮影するなら、明るい時間帯の海がおすすめ。爽やかな雰囲気の写真に仕上げられます。
ローキー

逆に、ローキーは、適正露出よりも暗めの露出。暗めに撮影することで、写真全体に重厚感をプラスできます。
ローキーで海を撮影するなら、夕景がおすすめ。暗い部分がより暗くなることで、オレンジ色に照らされた部分が強調され、ドラマチックな1枚に仕上げられます。
露出設定の注意点
尚、ハイキーやローキーで撮影する際は、白飛びや黒つぶれに注意が必要です。
ハイキーやローキーでは、意図的に明るく、もしくは暗く設定しますが、白飛びや黒つぶれが多くなると、写真全体の質感が損なわれてしまいます。
なるべく白飛びや黒つぶれがないように、撮影はヒストグラムを確認しながら行なうのが、おすすめです。
ホワイトバランス

ホワイトバランスは、太陽光に設定するのがおすすめです。ホワイトバランスとは、撮影環境に応じて光の影響を補正し、白を白く写すための機能。
AWB(オートホワイトバランス)でも問題ありませんが、朝日や夕陽を撮影する際、AWBだと見た目よりもオレンジ色が打ち消されてしまう場合があります。
現像する際に、調整することもできますが、最初から太陽光に設定しておけば、見た目に近いオレンジ色に焼けた空を撮影可能です。
ホワイトバランスとは?調整や設定方法などを解説!
海で撮影する際のコツ
次に、海で撮影する際のコツとして、以下の項目を紹介します。
- 水平をしっかりとる
- 砂浜と海と空のバランスを意識する
- 光を活用する
- 時間帯を意識する
- フィルターを使う
水平をしっかりとる

撮影の際は、水平をしっかりとることが重要です。左右どちらかに傾きがあると、人は違和感を感じてしまいます。
水平をとるには、自分の目だけで行なわず、カメラの機能を利用する方が確実。水平をとるのに役立つ機能として、以下の2つが挙げられます。
- 水準器
- グリッド線
おすすめは、水準器です。水準器は、撮影時に水平や垂直をとるときに利用するアクセサリーのこと。最近のデジタルカメラには、機能として水準器が内蔵されています。
モニターに表示された水準器に従い、傾きを解消すると、簡単に水平をとることが可能。
自分の目だけで水平をとろうとすると、ズレることがあるため、撮影時には、常に水準器を表示させておくのがおすすめです。
カメラに水準器が備わっていない場合は、グリッド線が役立ちます。グリッド線は、モニター上に水平垂直で引かれた線のこと。
グリッド線を、水平線や建物へあわせるように撮影すると、水平がとりやすくなります。
砂浜と海と空のバランスを意識する

砂浜や海、空のバランスも意識しましょう。基本的には、主題にしたい要素の割合を多くとるのがおすすめです。
砂浜、海、空を、それぞれ均等に入れてしまうと、何が主題かわからない、中途半端な写真になっていしまいます。
マジックアワーの綺麗な空か、透き通るようなエメラルドグリーンの海か、太陽に照らされて輝く真っ白なビーチか……。
撮影する際に、主題を決めて、主題が伝わるように構図を決めましょう。

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GOOPASS MAGAZINE|カメラ・レンズ...光を活用する

海で撮影する際は、光も意識しましょう。太陽の向きや光の当たり方によって、写り方が変わってきます。
イメージ通りの1枚を残すためにも、光の当たり方によってどのような写真が撮れるのか、知っておきましょう。
順光
海や空の青色を強調したい場合は、順光で撮影するのがおすすめです。
順光とは、被写体の正面からあたる光のこと。太陽を背にして撮影すると、コントラストが強くなり、海や空の色がくっきりと青く出ます。
ただし、順光で人を撮影する際には、日差しが直接顔にあたってしまい、顔の影が濃く出たり、目を開けていられなかったりする場合があるため、注意が必要です。
逆光
海でドラマチックな写真を撮影したい場合は、逆光がおすすめです。
逆光とは、被写体の後ろからあたる光のこと。
逆光で海を撮影すると、人やヤシの木などの被写体がシルエットになったり、海面や濡れた砂浜がキラキラと煌めいたりするなど、印象的な写真を撮影できます。
また、人を撮影する際にも、日差しが顔にあたらず眩しくないため、表情が作りやすくなることもメリットです。
ただし、逆光で撮影すると、海や空が白っぽく写ってしまいます。人などを撮影する際も、影や黒つぶれになりやすくなるので、設定に注意が必要です。
時間帯を意識する

撮影する時間帯が変わると、写真の印象が大きく変わります。
また、同じ時間帯でも、ロケーションによっては写り方が異なることにも注意が必要です。たとえば、同じ夕方でも、東海岸か西海岸かで光のあたり方が変わります。
以下で、朝方と夕方に海で撮影するメリットを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
朝方のメリット
朝方に撮影する際のメリットは、人の少なさです。日中はもちろん、夕方と比べても人が少なく、静かな雰囲気で撮影できます。
また、東海岸の場合、日の出を撮影可能です。日の出前から徐々に空の明るさや色が変化し、最後には朝日を撮影できます。
日の出時刻の1時間前頃から、だんだん空が明るくなるため、遅くとも1時間前には撮影場所に到着しておくのがおすすめです。
西海岸の場合、日の出は撮影できませんが、明るくなってからは、順光で海を撮影できます。
また、朝方は太陽の位置が低いため、人や木などの伸びた影をアクセントに撮影することも可能です。
夕方のメリット
西海岸では、夕陽を撮影できます。朝日と同じように、青い空からオレンジ色、紫色、青色と空の色が変化する様子を撮影可能。
朝日と違って早起きする必要がないため、無理なくドラマチックな1枚を撮影できます。
東海岸では、夕焼けは撮影できません。しかし、順光になるため、長く青い空や青い海を撮影できます。
また、夕日でオレンジ色に照らされた雲や、淡くグラデーションがかかった空なども撮影可能です。
朝方ほどではありませんが、夕方も人が少なく、撮影しやすい点もメリットです。
フィルターを使う
フィルターを活用すると、表現の幅が広がり、自分のイメージ通りの1枚に仕上げることが可能です。
海の撮影に役立つフィルターとして、以下の4つが挙げられます。
- PLフィルター
- 高濃度NDフィルター
- ハーフNDフィルター
- クロスフィルター
PLフィルター
PLフィルターとは、光の反射を調整できるフィルター。フィルターの回転枠を回すことで、光の反射を除去したり、逆に反射を増やしたりすることができます。
海でPLフィルターを使うと、海面の反射が除去され、海本来の色を出すことが可能です。また、海の中が透けて見える場所で使えば、より海の中が透けて見えます。
空気中のチリやホコリの反射も除去するため、空の色をより鮮やかに発色させることも可能です。
また、逆に反射を増やすことで、海面への映り込みを増やす、といった使い方もできます。
水鏡のように映すことはできませんが、海面に雲の白色を乗せるといった表現が可能です。
高濃度NDフィルター

photo by Falcon® Photography
高濃度NDフィルターもおすすめです。NDフィルターは、レンズに入る光量を減らすフィルターで、減光フィルターとも呼ばれています。
NDフィルターには、ND4やND8などの数字がついており、数字が大きいものほど、光量を減らすことが可能です。たとえばND4なら、光量が1/4になります。
ND500やND1000のような、高濃度NDフィルターなら、明るい場所でもスローシャッターで撮影可能です。
日中でも数秒~30秒以上の長秒露光が可能になり、波をなめらかに表現できます。
もし、ND1000でも十分でない場合は、別のNDフィルターを重ね付けすることで、減光効果を高めることが可能です。
ハーフNDフィルター
海で朝日や夕陽を撮影するなら、ハーフNDフィルターもおすすめです。
ハーフNDフィルターとは、レンズフィルターの半分がNDフィルター、残り半分が透明になったフィルターです。
朝日や夕陽のような明暗差の大きい被写体を撮影する際、明るい部分にND部をかぶせることで、明暗差を小さくできます。
明暗差を小さくすることで、明るい部分の白飛びや、暗い部分の黒潰れを防ぎ、ディティールを残すことが可能です。
クロスフィルター

クロスフィルターは、点光源を光がクロスした光芒に変えるフィルターです。
海でクロスフィルターを使用すると、海面や濡れた砂浜などのキラキラした部分がより強調されます。
写真が物足りない、アクセントを加えたい、といった場合に使ってみるのがおすすめです。
海で綺麗な写真を撮るためのアイデア
海で綺麗な写真を撮るためのアイデアとして、以下の3つを紹介します。
- 空の映り込みを撮る
- 人をポイントに入れる
- キラキラした砂浜と貝殻を撮る
空の映り込みを撮る

香川県の父母ヶ浜のように、干潮時に潮溜まりができる場所では、水面に周囲の景色が映り込んだ様子を撮影可能です。
風で水面が揺れると、綺麗に映り込まないため、撮影に訪れる際には、無風の日を選ぶ必要があります。
映り込みを撮影する場合は、カメラを水面に近づけて撮影するのがポイント。水面に映り込む空の範囲が広くなるので、よりダイナミックな1枚に仕上がります。
人をポイントに入れる

人をポイントに入れるのもおすすめです。人をポイントに入れると、人との対比で海の広がりを表現できます。
引いて海や空を広く見せたり、少し寄って人を強調したり、ポーズを取ってもらったりと、イメージに応じてバリエーションを出すことも可能です。
また、人を入れて撮影すると、写真にストーリー性をプラスできます。
堤防に座って海を眺めている人、浜辺で夕日を眺めるカップル、お散歩する老夫婦など……。
仕草や人数などで、様々な物語をイメージできる1枚に仕上げることが可能です。

ポートレートの撮り方を紹介する記事です。一眼レフやミラーレスで綺麗に撮るためのカメラの設定やコツを図解つきで詳しく解説します。ポートレートに挑戦してみたいけど、...
GOOPASS MAGAZINE|カメラ・レンズ...キラキラした砂浜と貝殻を撮る

キラキラと輝く砂浜と貝殻を撮るものもおすすめです。
キラキラと輝く砂浜だけでも画になりますが、貝殻をアクセントに入れると、より海らしい印象的な1枚に仕上げられます。
太陽の光でキラキラした砂浜はボケさせるのがおすすめです。
まとめ

海を美しく撮影するためのカメラの設定やコツを紹介しました。
海での撮影では、カメラの設定や光の向き、時間帯などが変わると、写真の印象もガラッと変わります。
狙い通りの写真を撮るには、意識することが多く、初心者には難しいことも多いかもしれません。
しかし、何度も続けていくと、自分が撮りたいと思った海の魅力を伝えられる写真を撮れるようになってきます。
ぜひこの記事を参考に、海の魅力が伝わる1枚を撮影してください。
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