滝を美しく撮影するコツを解説!おすすめのカメラ・レンズも紹介

  • 2022.08.09
  • 2024.09.13
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この記事で分かること

  • 滝の流れの撮影方法
  • 滝の水しぶきの撮影方法
  • カメラの設定
  • 滝を撮影するときのポイント
  • 滝を撮影するときの注意点

 

日本には、大小さまざまな滝があります。

緑や紅葉が美しい季節に山に出かけ、轟々と流れる滝にカメラを向けたことがある方も多いのではないでしょうか。

しかし、いざ撮影してみると「白い絹糸のように写らない……」「水しぶきが全然写らない……」と、思い通りの写真が撮れなかった経験をした方も多いはず。

そこで今回は、滝を美しく撮影するコツを紹介します。

撮影時のカメラ設定や注意点、機材の選び方についても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

素敵な旅先・おすすめスポットはいいカメラで写真を残したいですよね。
撮影機材は購入する以外にも、まずはレンタルして試してみるという方法もあります。

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撮影前にチェックしたいこと

撮影を楽しむ際は、撮影のマナーをきちんと守り、様々な環境下で撮影を使用する際の注意点を知っておくことが大切です。

撮影マナー

下記の記事では、観光スポットをはじめとする公共の場所で撮影する際のマナーや、ジャンル別の基本的な撮影マナーを解説しています。

撮影が初めての方はもちろん、撮影マナーについてよく知らない方・不安のある方は、撮影前に必ずチェックしてください。

さまざまな環境で機材を使用する際の注意

特に、雨天時・冬季の撮影や、寒冷地・水中・砂埃の発生する場所などでの撮影。

通常とは異なるハードな環境下でカメラ機材を使用する際は、注意が必要です。

防水性・耐低温性・耐衝撃性・防塵性など、メーカーの保証範囲外で利用すると、カメラが故障したり不具合が発生したりする危険があります。

事前に、使用する機材の仕様を確認しましょう。

また、保証範囲内での使用であったとしても、結露の放置によりカメラが故障する可能性などもあります。

結露対策として急激な温度変化をさせない、結露が発生した場合はすみやかに対処する必要があります。(結露予防 参考:Canon公式

滝を撮影するときのポイント

滝

まずは、滝を撮影するときのポイントを3つ紹介します。

滝に光が差し込む時間帯を狙う

滝の撮影で最も大切なポイントは、滝全体に光が差し込む時間帯を狙うこと。

日光が滝つぼに入ってしまうと、滝つぼは明るくなりますが滝口が暗くなってしまい、明暗差の大きな写真になってしまいます。

そのため、滝全体に均等に光が当たる時間帯を狙いましょう。

夏は天気の良すぎる日を避ける

夏に滝の撮影をする場合、天気の良すぎる日は避けるようにしましょう。

日光が強すぎると水面がギラついたり、苔や木々が乾いてしまったりと、滝の良さが損なわれてしまうからです。

また、熱中症になる危険も高まります。

かといって、どんよりとした曇りの日では、あまりテンションも上がりません。

夏のベストな天候は、時折雲の隙間から日光が差し込む程度です。

ただし、木漏れ日からの光芒を狙いたい場合は、よく晴れた日でも問題なし。

反対に、春や秋は夏に比べると日光が和らぐため、晴れの日を狙いましょう。

滝以外の情景を入れる

滝以外の情景も入れる

滝の撮影に慣れてきたら、滝以外の情景を入れてさまざまな構図の写真を撮ってみましょう。

新緑や紅葉など周囲の自然と一緒に撮るのも良いですし、あえて滝を副題にしてしまうのもおすすめです。

滝は見る角度や切り取る部分によって、全く違う印象を与えます。周りの景色も意識しながら、さまざまな構図にチャレンジしてみてください。

滝を撮影するときの表現方法

滝を撮影するときは、シャッタースピードを変えることで、2種類の表現方法を楽しむことができます。

滝の流れを撮る

絹糸のような滝の流れ

「滝の流れを撮る」とは、上記の写真のように、水の流れが白い絹糸に見えるように撮影することです。

肉眼で見るのとは全く異なる滝の姿を収められるのが魅力。

水の流れを撮るためには、スローシャッターに設定します。

具体的な目安は「1秒前後」です。滝は季節やタイミングによって水量が違うので、1秒を目安にシャッタースピードを調節してみてください。

滝の水しぶきを撮る

滝のみずしぶき

滝の水しぶきを撮ると、迫力ある写真に仕上がります。

水しぶきをピタッと止めて撮影するのが理想です。

水しぶきを撮るときも、重要なのはシャッタースピード。1/250秒以上の高速シャッターで撮影しましょう。

”滝の流れ”を撮るときの設定・コツ

”滝の流れ”を撮るときの設定・コツ

滝の流れを撮るときの具体的なカメラの設定やコツを紹介します。

撮影モード

  • シャッター速度優先オート

 

滝の流れを撮る場合は、基本的にシャッター速度優先オート(Tvモード、Sモード)を使用します。

シャッタ速度優先オートとは、シャッタースピードを任意の値に設定すると、絞り(F値)をカメラが自動で決めてくれるモードのことです。

滝の撮影ではシャッタースピードが最重要ポイントなので、シャッタースピードを優先的に設定できるようにしておきます。

シャッタースピード

  • 1秒前後

 

前述したように、滝の流れを撮る場合、シャッタースピードは1秒前後が目安です。

滝は季節や天候によって水量が変わります。そのため、1秒を基準に、シャッタースピードを調節してください。

ISO感度

  • 100~1600

 

水の流れを高画質で表現したいので、基本的に低感度に設定します(ISO感度を上げすぎると、写真がザラついてしまうため)。

滝の流れを撮る場合はスローシャッターで明るさは十分確保できるため、低感度に設定しやすくなります。周囲の明るさによって適宜調整してください。

F値

  • 2.8~16

 

シャッター速度優先オートでは自動で設定されるF値ですが、マニュアルモードで撮影する場合は2.8~16程度が一般的です。

回折現象(光の波が物体の裏に回り込んで写真がボケる現象)によって画質が下がることがあるので、必要以上に絞るのは避けましょう。

露出

  • ±0以下

 

滝の流れを撮る場合、スローシャッターなので露出オーバー(カメラが光を多く取り込んで写真全体が白くとんでしまうこと)による失敗が多発します。そのため、露出は−側に調整するのが一般的です。

ホワイトバランス

  • 太陽光モード
  • オートモード

 

基本的に太陽光モードを使いましょう。ただし、周囲の環境によってはオートモードの方が滝の白さを強調できます。

両方撮ってみて、より白さが美しい方で撮影しましょう。

コツ:シャッタースピードの設定が重要

滝の撮影では、シャッタースピードの設定が重要です。

最初にさまざまなシャッタースピードを試して、イメージ通りのものを探してください。

具体的には、まず目安とされているシャッタースピード(流れの場合1秒前後)で撮影して、そこから滝の美しさを最大限引き出せるように微調整しましょう。

明るさの設定はシャッタースピードが決まった後です。

”滝の水しぶき”を撮るときの設定・コツ

滝の水しぶき

滝の水しぶきを撮るときの具体的なカメラの設定やコツを紹介します。

撮影モード

  • シャッター速度優先オート

 

滝の水しぶきを撮る場合も、流れの撮影と同様にシャッター速度優先オート(Tvモード、Sモード)を使用します。

滝の撮影において、シャッタースピードの調整は生命線です。

シャッタースピード

  • 1/250秒以上

 

前述したとおり、滝の水しぶきを狙うなら、シャッタースピードは1/250秒以上に設定します。

1/250秒から始めて、適当な写真が撮れるまでシャッタースピードを上げていきましょう。

ISO

  • 1600以下

 

1600から始めて、周囲の明るさによって下げていけると理想です。

F値

  • 2.8~16

 

流れの撮影と同様に、絞りすぎないようにします。

露出

  • ±0

 

基本的に、±0で問題ありません。

ホワイトバランス

  • 太陽光モード
  • オートモード

 

流れの撮影と同様に、基本的に太陽光モードを使い、周囲の環境次第でオートモードを使います。

コツ:シャッタースピードを基準に調整する

滝の流れを撮るときと同様に、最初にシャッタースピードを設定して、その後に明るさを調整します。

滝を撮影するときの注意点

滝

滝を撮影する際の注意点を4つ紹介します。知っておかないと美しい写真が撮れないどころか、危険な目に遭ってしまう可能性もあります。

ぜひ、最後まで目を通してください。

防塵防滴のカメラを使う

カメラは精密な電子機器です。水に濡れると故障してしまうこともあります。

特に、滝の撮影では、水しぶきやミスト状の水滴によってカメラが濡れてしまう危険性が大。

そのため、防塵防滴のカメラを用意しましょう。防塵防滴のカメラであれば、多少の水しぶきでも問題なく撮影できます。

ただし、いくら防塵防滴のカメラでも、水の濡れ具合によっては故障する恐れがあります。取り扱いには十分に気をつけてください。

SNSなどで現地の状況を確認しておく

滝の撮影は、天候に大きく左右されます。撮影前に晴れの日が続いていると、水量が減ってしまい滝の迫力がなくなってしまいます。

一方で、雨が続くと水が濁ってしまい、美しい写真が撮れません。

正確な状況を判断するためにも、出かける前にSNSを確認するのがおすすめです。

個人アカウントだけでなく、観光地化されている場所であれば地域の観光協会などが情報発信しています。

ベストな状況を狙うためにも、事前の情報収集は入念に行ないましょう。

装備を整える

自然の中での撮影には、数々の危険が潜んでいます。

滝の場合、足元が滑りやすかったり、ブヨやマムシなどの危険な生き物がいたりすることがあります。

そのため、以下の装備を整えておくのがおすすめです。

  • 滑りにくい靴:水の中に入る場合は、スパイク付きの長靴やフェルト底のウェーダーがおすすめ
  • 長袖長ズボン:虫から身を守る
  • 虫よけスプレー:山の中に入る場合は必須
  • リュックサック:両手が使える状態にしておく
  • 熊除けの鈴:熊の生息地に入る場合は必須

 

天候の急変に注意する

滝の撮影で最も注意したいことが、天候の急変です。

急な降雨による水量の変化には敏感になっておきましょう。撮影場所が晴れていても、滝の上流で大雨が降っていることもあります。

増水してしまってから逃げることは非常に困難です。

事前に天気予報を把握しておき、少しでも危険がある場合は予定を組みなおすか、撮影日を延期しましょう。

撮影場所によっては電波が届かないことがあるので、必ず事前に確認する必要があります。

また、最近はゲリラ豪雨も頻発しています。無理のない範囲で計画を立ててください。

滝の撮影で使用するカメラ・レンズ

滝

カメラ

前述の通り、滝の撮影ではカメラが濡れてしまう可能性が高いため、防滴や防水機能を搭載したカメラだと安心です。

もちろん、剛性だけでなく、描写性能も重要。水しぶきの一滴一滴や、繊細な水の流れを美しく表現できるように、フルサイズの一眼カメラがおすすめです。

ただし、一眼カメラは重量のあるモデルが多いため、徒歩での移動の際に負担になってしまうというデメリットがあります。

持ち運びを重視する際は、ミラーレスやAPS-C機などの軽いカメラを選びましょう。

レンズ

カメラと同様に、レンズも防滴や防水機能があるモデルを選びましょう。

また、全景や部分アップ、被写体との距離感を考慮すると、画角調整ができるズームレンズがおすすめ。

具体的には、焦点距離が20〜70mmをカバーするズームレンズを用意しておくと便利です。

滝の撮影に必須&あると便利なアイテム

滝の撮影であると便利なアイテム

最後に、滝の撮影であると便利なアイテムを6つ紹介します。

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三脚

滝を美しく撮るために、三脚は必須です。

特に、滝の流れを撮る場合はスローシャッターを使うので、三脚がないと手ブレが発生します。

場所によっては滝まで長時間歩く必要があるため、軽量で持ち運びしやすいカーボン製のトラベル三脚などを用意するのがおすすめです。

なお、滝の撮影では、三脚を水に入れて撮ることが多々。長く使えるよう、撮影後はしっかり水を拭き取って乾かしましょう。

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PLフィルター・NDフィルター

  • PL(偏光)フィルター:日光の反射などを防いで、色合いを鮮やかにする
  • ND(減光)フィルター:光の入る量を減らす

 

水面の反射を抑えて清らかな水の様子を描写するために、PLフィルターは必須です。

また、スローシャッターで撮影する際は、NDフィルターがあると便利です。

特に、滝の流れを撮影する場合は必須アイテム。約2段分の減光となるので、シャッタースピードを遅くしても見やすい明るさの写真が撮れます。

最近では、PLフィルターとNDフィルターを同時に使えるタイプの製品もあります。購入しておくと、滝の撮影で重宝するはずです。

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レンズフード

レンズフードとは、レンズの先端につけるプラスチック製のパーツのことです。

主な役割は、光の調整やレンズの物理的な保護。滝の撮影では、レンズを水しぶきから守ってくれます。

クリーニングクロス・タオル

レンズフードを付けていても、水しぶきがレンズに付いたり、滝周囲の湿気によってレンズに水滴が付くことがあります。

そのため、いつでも拭き取れるように、清潔なクリーニングクロスを用意しておくのがおすすめです。

また、タオルがあると、カメラに被せて守ることができます。

リモコン・レリーズ

必須ではありませんが、リモコンやレリーズがあると便利。

シャッターを押すことによる微妙なブレを防ぐことができます。セルフタイマーでも代用可能です。

防雨フード

とにかく撮影に集中したいという方は、防雨フードを用意するのがおすすめです。

防雨フードとは、雨の中でも撮影できるように、カメラ全体を覆える防水性のカバーのことです。

滝の近くで撮影する場合、タオルでは不十分なことがあります。

防雨フードを使えば水しぶきをほとんど気にせず撮影に臨めるので、本気で取り組みたい方はぜひ用意しましょう。

まとめ

滝を撮影するコツまとめ

滝を美しく撮るポイントとカメラ設定、おすすめの機材を紹介しました。

滝は「流れ」と「水しぶき」のどちらを撮るかによって、設定方法が異なります。

撮影の際は、まずは目安の数値に設定して、そこから自分のイメージに合う写真になるよう、微調整を行ないましょう。

コツをつかめば、それぞれの滝が持つ魅力を引き出した写真が撮れるはず。ぜひこの記事を参考に、日本各地の滝を撮影に挑戦してください。

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GOOPASS TRAVEL MAGAZINEライター Fujimoto

フリーのWebライター。2020年よりカメラを始め、2022年2月に「GOOPASS TRAVEL MAGAZINE」での執筆を開始。普段はPENTAX-KPを使い、風景や町並み、ポートフォリオなどを撮影している。他の分野では農業、地方創生、動画コンテンツ系の記事を執筆しており、かつては農業メディア「SMART AGRI」や「AGRI PICK」でコラムを連載していた。

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