こんにちは。杉本です。
春ですね。つい最近新年を迎えたと思ったらもう桜も間近という季節です。
さて、この記事を書いている今、関東では河津桜がほぼ終わり、といったタイミングです。
ぼくの春は、花粉症が年々楽になっていくという訳のわからない状態ですが今年も去年よりマシだった気がします。まぁ不思議ですけど助かるので素直に喜んでおこうかなと。
さて、毎年恒例なのですが、杉本家には毎年冬の海に朝日を見に行くというイベントがあります。例年は1月から2月くらいが多いのですが、今年はちょっとだけ仕事が立て込んだこともあり3月に入ってから行きました。
ちょうど仕事の撮影が重なっていたこともあり、タイミングを合わせて突撃してきました。
素直にきれいな景色でした。写真を始める前は冬のこのくらいの時間には海に入ってサーフィンをしてたと思うと恐ろしいです。寒い寒い。

寒さはありますが、何度見ても飽きることのない景色です。
毎回毎回違う景色を見せてくれます。この日は空の凄く低いところに薄い雲が掛かっていて、すごく優しい光でした。直射でありつつ優しい光って結構レアで太陽をじっと見ていられるくらいでした。
こちらの写真は順光ですね、光の柔らかさが伝わると思います。

太陽が雲を抜けた瞬間です。この景色を見るだけでぼくは結構元気になります。
話は変わりますが、つい最近、旧友たちとお酒を飲みました。
二十歳くらいのときにサーフィンを通して出会った友達で、かれこれ15年くらいの付き合いです。もともと割と定期的に集まってはいたのですがコロナもあり今回は久しぶりの集まりでした。15年近く友達をやってると、まぁ一応お互い最低限の近況報告はするものの、とりあえず一緒にお酒が飲めればいいよなみたいな特有の緩さがあります。
朝方までだらだら話して、笑って、ゆっくり過ごして最後は歩いて帰ったのですが、その帰り道、不意にやつらと過ごしたサーフィン漬けの日々が蘇ってきました。
夏も冬も飽きることなく海に入っては波に突っ込み巻かれたり、良い感じに乗れたりの繰り返しの日々で、まぁへたくそだったんですけど、でも楽しかったんですよね。そんなことを思い出してるうちに「あぁ、そういえば写真撮ってたな」と思い出しました。
ぼくは当時、一応一眼レフをもっていて、たまにサーフトリップとか、ふと海に行くときにカメラで写真を残していたんですね。そのとき、その写真を懐かしむ未来のことなんて微塵も考えずに。

帰って本棚を漁りました。我が家、夫婦で読書をすることもあり、雑誌や漫画、写真集を含めると本棚が四つ?くらいあるのですが、どこにあったかなと漁っていたら出てきました。
ぼくが当時撮った、毎週集まっては海に通っていたあの日のぼくたちの写真が。
当時からプリントする習慣があったんですね、ぼくちゃんとプリントしてまとめてアルバムにしていたんですよ。
その中身を見せることはできないのですが、その、自分で言うのもなんですが良い写真なんですよ。別に技術的に高いとかそんなことは微塵もないんです。むしろ下手だと思うんですけど、でも本当にめちゃくちゃ良い写真がいっぱいあったんです。
嫁さんとまだ結婚する前の旅行の写真や新婚旅行のアルバムも出てきました。
学生時代の卒業アルバムみたいなものかもしれませんね。滅多にみることはないけど存在していることに価値があるといいますか。
こっちもまぁ良かったですね。下手でしたけど、今同じように撮れる?って問われたらちょっと無理そうです。
写真が仕事になって、いつの間にかどこかで上手く撮らなきゃと思ったり、自分っぽさみたいなものとか、なにかに囚われているいまのぼくには絶対に撮れない無邪気な写真がいっぱいならんでいました。SNSでも非日常の写真やスペシャルな瞬間の物があふれていますし、どこかで写真に強さを求めていました。

右が友達とのアルバム、開いているのは新婚旅行アルバム。
頑張って見れられる限界です。
この記事を読んでくださっている皆さん、今、大切な人の写真を撮っていますか?
ぼくたちの世界は残念で残酷なことに後ろ向きには流れません。
一日、一時間、一分、一秒ずつ前に進み続けます、今この瞬間も。
あなたの大切な人はいま、何をしていますか?どんな表情をしていますか?
あなたが大切だと思う人に対して、心から大切だと思ってシャッターを切っていますか?
あなたのその思いで撮られた写真はしっかり時を超えてくれます。
ぼくは、あのときカメラを買って、ちゃんと写真を撮っておいて良かったと思いました。酔っぱらいながら、10年以上前のぼくが撮った写真たちを見て本当にそう思いました。
現在ほど特別と縁遠い瞬間はありません。過去や未来と違って手の届く時間です。
でもその今がいつかは特別になるんです。多分写真にだけできる未来への時間の届け方があるんだと思います。
それは映像や手紙や思い出話とは違う、なにかがあるんだとぼくは信じています。
みなさん、ぜひ、なんてことない今を写真に撮っておいてください。
10年後、20年後その写真はきっと宝物になります。
上手くなくても、特別に感じる瞬間でなくても、せっかく持ってるカメラです。好きな写真です。周りの人たちの笑顔を、日常を、ちゃんと見て伝えていきましょう。
それはたまたま写真やカメラを好きになれたぼくたちにしかできないことだと思うんです。

そしてできればプリントをして残しておきましょう。
ぼくは次の飲み会にそのアルバムを持っていこうと思います。
写真には作品や芸術的な観点という側面と、記録や思い出としての側面が存在します。
どちらが正義かなんてことを話すつもりは毛頭ないのです。ただどちらにも存在意義があると信じてはいたいのです。
みなさんの今が未来に繋がっていくことを祈っています。
ではまた。
今回使用したカメラ
Leica Q

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