長時間露光の撮影方法・コツ!夜景写真家が詳しく解説します

  • 2022.09.17
  • 2024.09.13
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(編集:GOOPASS TRAVEL MAGAZINE編集部)

こんにちは。 フォトグラファーのDaiです。

今回は【長時間露光の撮り方】のお話をさせていただきたいと思います。

夜景を綺麗に撮るためには三脚を使用して撮影する方法が一般的ですが、ただ綺麗に撮れるだけではなく、目で見た景色 とは少し違った雰囲気で表現することができます。

私が夜景撮影にハマったきっかけにもなった撮り方でもあるので、 ぜひこの記事を読んで興味を持っていただけたら嬉しいです。

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はじめに

著者プロフィール,Dai

茨城県出身。30歳。都市夜景やストリートスナップ、風景などを中心に撮影。作品を投稿している自身のInstagram(m_dada_i)は、フォロワー4万人以上。趣味の旅行が転じて、今では写真を撮るために各地を訪れている。カメラ歴は4年。夜景撮影にハマったきっかけは、横浜みなとみらいの夜景を撮影したこと。

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長時間露光とは

レンズ/SIGMA 12-24mm F4 DG HSM | Art 設定/SS:25秒、F13、ISO100、焦点距離:16mm

長時間露光とは、シャッタースピードを遅くすることで、レンズから光を多くの取り込む撮影方法です。

長時間露光撮影の特性上、光量が少ない夜景の撮影で多く使用される技法。

上手く活用することで、肉眼では見られないSF映画のような面白みのある写真が撮れるのも特徴です。

夜景で長時間露光撮影をする理由・メリット

レンズ/SIGMA 12-24mm F4 DG HSM | Art 設定/SS:15秒、F14、ISO100、焦点距離:20mm ×4枚

1.夜景でも明るく撮影できる

夜景で明るさを出すために、ISO感度を上げたりとか、絞り開放で撮ったりとかをすると思うんですけど、それにも限界があります。

そこでシャッタースピードを長くすることで、ノイズが発生しないISO感度に設定できるので、光量が少なくて暗い場所でも全体的に明るくハッキリ写すことができますね。

2.光原を光跡として写せる

車とか電車とかバイクとか、光っているものを光跡として写せます。昼間じゃとれないものですね。

夜景でただ明るいビルを写しても写真に動きはないので、動く光源を撮ることで写真に動きが出せます。

3.雲で動きを出せる

雲もゆっくりではありますが動いている被写体ですので、長時間露光することで普通に撮影するよりも流れるような雲の動きが出せます。

空が真っ暗で寂しい時でも、空の広範囲を雲が流れているように写すことができますね。

4.人が消せる

長時間露光すると、人が通っても人が写真に写らないんです。

速いシャッタースピードで撮影すると当然写ってしまうところを、長時間露光なら止まっている人でない限り、写真に写らないようにすることができます。

人通りが多い交差点とか横断歩道とかでも、無人のような写真が撮ることができるんです。

長時間露光が活きる夜景シーン・場所

レンズ/SIGMA 70-200mm F2.8 DG OS HSM 設定/SS:25秒、F13、ISO100焦点距離:85mm ×3枚

1.交通量が多い場所

まずは、写したいものが光跡なので交通量が多い場所を選びますね。

1、2台の車だけだと光跡が細くなってしまうので、車が何台も通る場所なら、作例写真のように何本も光跡が重なることで線を太くみせることができます。

2.光原がある場所

光跡ではないんですが、街灯などの光源があるところも探しますね。

光芒(光の筋)が出せるので、あえて入れることで写真のアクセントにすることができます。

3.俯瞰できる場所

レンズ/SIGMA 70-200mm F2.8 DG OS HSM 設定/SS:44秒、F16、ISO100、焦点距離:200mm ×2枚

歩道橋とか何かしらの建物の上とか、俯瞰して撮影できる場所だと、光跡が撮りやすいです。

上から見下ろすように全体を撮ることで、光跡が伸びていく様子とか、道路の形とかが分かりやすく撮影できます。

長時間露光に必要な撮影アイテム

レンズ/SIGMA 12-24mm F4 DG HSM | Art 設定/SS:15秒、F13、ISO100、焦点距離:12mm
  • カメラ
  • レンズ
  • 三脚
  • レリーズ

基本的には、通常の夜景撮影と同じく、カメラとレンズと三脚があれば、夜景で長時間露光撮影ができます。

カメラに関しては、シャッタースピードを設定できるものであればなんでも撮れます。スマホでもシャッタースピードを長く設定できるなら、いけると思います。

基本的に絞って撮影するので、レンズは大三元レンズとかF値が低い、良いモデルでなくても、F11とか13とか絞れるものであればOKです。

三脚は、目線の高さくらいまで伸ばせる頑丈なものだと◎。歩道橋などで撮る場合、三脚の高さが足りないと手すりが写ってしまうのと、人が通ると足元が結構揺れてブレてしまう場合があるので。

あればいいものとしては、レリーズのような遠隔でシャッターが切れるアイテムですね。

ボディのシャッターボタンを指で押すと、押した時のわずかな揺れで写真がブレてしまうことがあるので、基本的にはレリーズを使用しています。

長時間露光の撮り方

レンズ/SIGMA 12-24mm F4 DG HSM | Art 設定/SS:4秒、F11、ISO100、焦点距離:12mm

Step1.三脚をセットして、構図を決める

撮影場所についたら、ある程度構図を決めて三脚をセットします。

カメラをセットして構図を決めたら、そこからあれこれ動かさずに一つの構図で撮影します。

Step2.メイン・画面中心あたりにピントを合わせる

「光跡を撮る時、ピントをどこに合わせるんですか?」と聞かれたことがあるんですが、基本F11~13で絞って撮っているので割と全体的にピントがあうんですよ。

なので、基本画面の中心とか自分が目立たせたい位置に合わせておけば、絞って撮るなら全体的にピントはあいます。

Step3.光跡を残したい長さにあわせてシャッターを開閉する

あとは、車など光跡を写したい光源が通るタイミングでシャッターを切るだけ。

始めたい位置に被写体がきたらレリーズを押して、終わらせたいタイミングで離す流れが一番簡単です。

光跡をどこからどこまで残したいかでシャッタースピードが変わるので、自分の目で見て、押して離してができるレリーズが便利ですね。

レリーズがない場合は、10秒とか20秒とか、5秒刻みとかで調整していくのが良いかと思います。

Step4.写真のチェック

最初の数枚は、撮った写真が白飛びしていないか、光跡がしっかり撮れているかなど確認して、必要に応じて微調整します。

そのあとは、もうひたすら何も考えずに撮るだけです(笑)

長時間露光を活かしてかっこいい夜景写真を撮るためのポイント

レンズ/SIGMA 12-24mm F4 DG HSM | Art 設定/SS:5秒、F13、ISO100、焦点距離:12mm ×3枚

1.光の導線を意識する

光跡がのぺっと平面的にならない、曲線がある道にすると面白い光跡ができあがることがあります。

個人的には道の形とか車幅とか、光の導線を意識してみると、光跡により動きがでるので、面白いしかっこいい写真になると思っています。

2.距離感で奥行きを出す

電車とか路面電車って、レールがあって走る場所がきまっているので、ある程度三脚とかカメラを近くにおける場合があります。

そうすると、奥から手前にグッとくるような、距離感によって奥行きのある写真にすることができるんです。

俯瞰で撮影する場所では、全体を撮るのでそもそもの目的が違いますね。

目線で撮影できる場所は、距離感を意識して迫力がでるように意識しています。

長時間露光をする際の注意点

レンズ/NIKKOR Z 24-70mm F4 S 設定/SS:25秒、F14、ISO100、焦点距離:50mm ×2枚

1.構図を一回セットしたら撮りきる

最初の頃って、構図に迷ってカメラや三脚の設置を何度もやり直してたんですよ。

そうすると、その間に交通量のピークや、いい瞬間を逃しちゃうことが結構ありました。

なので、一度セットしてからは、ある程度撮れるまでは、そこから構図に迷わないで一旦撮り切るのがいいと思います。

2.三脚には触らない

三脚も基本的に触らずに、構図も優柔不断にならずに撮ってみてください。

少しでも気になって触れるだけで、ブレてしまうので、一度セットしたらそのままにしておきます。

3.ボディ・レンズに手ブレ補正をオフにする

撮影を始める前に、カメラ・レンズに手ブレ補正機能が搭載されている場合は、まず手ブレ補正をオフにしておきます。

割と一番大切な注意点ですね。オフにしないと大変なことになります(笑)

オンにしておくと、三脚を使用しているのでブレないのに、機械側で手ブレ補正をかけてしまって、それで逆に写真がブレてしまうんです。

結構やりがちな落とし穴なので、普段は手ブレ補正オンだけど、”三脚を使う夜景撮影の場合はオフにする”と覚えておいた方が良いですね!

あとがき

今回 【長時間露光の撮り方】をご紹介させていただきましたが、通常の撮影と違いシャッターを押してから待っている時間が長いので1枚の写真を撮るための手間はかかります。

しかし、シャッターが切れたときに自分がイメージしていた光跡が撮れた時の感動やシャッターを押してから『今いい感じの車が通った』『屋形船がすごくいいルートで通ってくれた』など考えながらいる時間も楽しめたりします。

都内だけではなく車や電車が通ったりするところであれば誰でも簡単に撮れるものなので、ぜひチャレンジしてみてください。

この記事を書いた人

写真家.Dai

茨城県出身。30歳。会社員。都市夜景やストリートスナップなどを撮影。フォロワー4万人を超えるInstagramで作品を投稿。

■Instagram: m_dada_i

■Twitter:Dai

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