「東京スカイツリー(後編)」夜景写真家が選ぶオススメ撮影スポットVol.3

(編集:GOOPASS TRAVEL MAGAZINE編集部)
こんにちは。フォトグラファーのDaiです。
前回の東京スカイツリーの撮影スポット《前編》に続き、今回は《後編》をご紹介させていただきたいと思います。
今回も前回同様に焦点距離に着目しながら、広角~望遠で撮影できるところを選ばせていただきました。
前編では東京スカイツリーのスケール感や迫力を意識した構図となっていましたが、後編では雲や車の光跡、工作物を主題として写しながら東京スカイツリーの存在を際立たせている構図の写真もあるので、東京スカイツリーの撮影スポット情報としてだけではなく構図づくりの参考にもなれば嬉しいです。
※営業状況・営業時間・料金・イベント情報などは異なる場合があります。各スポットへ訪れる際は、事前に公式ページなどで詳細をご確認ください。
※記事内容は2022年4月25日時点の情報に基づきます。
素敵な旅先・おすすめスポットはいいカメラで写真を残したいですよね。
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目次
はじめに
著者プロフィール,Dai

茨城県出身。30歳。都市夜景やストリートスナップ、風景などを中心に撮影。作品を投稿している自身のInstagram(m_dada_i)は、フォロワー2.1万人以上。趣味の旅行が転じて、今では写真を撮るために各地を訪れている。カメラ歴は4年。夜景撮影にハマったきっかけは、横浜みなとみらいの夜景を撮影したこと。
東京スカイツリーの撮影におすすめなカメラ機材
カメラ
東京スカイツリーは、フルサイズでもAPS-Cでも、センサーサイズにかかわらず、一眼カメラなら撮影できます。なので、自分の気に入ったメーカーのカメラを使うのがおすすめです。私も、はじめはAPS-C機で撮影していました。
ただし、近くから広角で東京スカイツリーを撮影する場合、広角に強いといわれているフルサイズセンサーを搭載した一眼カメラが良いかもしれません。
レンズ
レンズは、広角で撮影するなら最低でも広角側14mmは欲しいところ。望遠で撮影する場合は、撮影場所によりますが望遠側200mmあれば、相当マニアックなことをしない限りある程度の構図は撮影できると思います。
その他
三脚は、禁止されている場所じゃなければ必須ですね。ほとんどが見上げる構図なので、三脚の高さはあまり必要ありません。持ち運びしやすいトラベル三脚などでも十分です。
東京スカイツリーのおすすめ撮影場所
1.小梅児童遊園

東京スカイツリーのすぐ近くにある公園です。写っている棒のようなものは、園内にある「おぼろけ」という名前の彫刻。彫刻の隙間に、三脚を設置できるスペースがあります。
おすすめの焦点距離:12mm前後、三脚の使用:〇
撮影のコツ
棒が放射線上になるような構図で撮影するのがオススメ。棒のすぐ手前にカメラを置いてしまうと、前方位から棒に囲まれているように写せないので、棒と棒の隙間にカメラを入れこむような形で撮影します。
カメラの向きは、東京スカイツリーに向けるというよりも、真上に向ける感じ。東京スカイツリーを写さず、棒の先端と空を写すイメージです。ピントは東京スカイツリーにあわせます。
棒と棒の間から東京スカイツリーが見えるように、角度をじっくり調整する必要があるので、割と難しいかもしれません。三脚に据えた状態で、首だけ少しづつ動かして調整してみてください。
位置情報
2.隅田区役所 付近

地図で見ると、区役所の左上付近に勝海舟像があるんですが、撮影した場所はそのすぐ側です。ストリートビューで見たところ、この付近から東京スカイツリーが見えたので、撮影できそうだなと思い、足を運んでみました。
おすすめの焦点距離:14mm前後、三脚の使用:〇
上記の作品は、比較明合成をして、光跡がいくつもあるように見せています。通過する車の光跡を写した写真を3枚ほど撮影して、それらを合成することで一枚の写真に仕上げました。
撮影のコツ
光跡の撮影には、レリーズ(カメラのシャッターの開閉を遠隔で操作するアイテム)を使用します。車が来る瞬間から通り過ぎる最後まで、上手くタイミングを見計らいながら長時間露光で撮影しました。
光跡を撮影するときは、光をいっぱい入れたいと考えて長時間露光すると思うんです。ただし、あまり長くしすぎると光を多く取り込みすぎて、ライトの色が薄くなったり、白飛びしてしまったりするので、色が綺麗に写りません。なので、基本20秒以下など最低限の長さにして、何枚も小分けに撮影するのが◎。
撮影の時間帯は、交通量が多い19~21時を狙います。ヘッドライトの青と、テールランプの赤がバランスよく撮影できるようにタイミングをうかがってください。交通量が多いと、1枚の写真にトラックや乗用車など様々な車の光跡を写せるので、光跡が立体的に見えるようになります。
また、雲がある程度あるときは空を写す範囲を広げる、雲がないときは東京スカイツリーの位置を左側にズラして空の範囲を狭くして撮影しました。空模様に合わせて構図を変えると良いと思います。
位置情報
3.亀戸3丁目付近


亀戸にある、パチンコ屋さんの立体駐車場の屋上。車やバイク好きの方が、愛車と東京スカイツリーを撮影する人気のスポットです。そういった方たちのブログやSNSにアップされた写真を見て「どこだろう…?」と気になって見つけました。
周辺に高い建物がなく、東京スカイツリ―の全体像をしっかり写せるので、お気に入りの場所です。この距離間と高さから東京スカイツリーを撮影できる場所は、私の知る限りだとこの場所くらいだと思います。特別ライティングの日など、東京スカイツリーをしっかり写したいときにオススメです。
おすすめの焦点距離:24mm・80mm前後、三脚の使用:△(駐車場を利用する他の方の迷惑にならないように注意しましょう)
撮影のコツ
東京スカイツリーは、しっかり中央にくるようにバランスよく配置します。
下の方に木が多くあるので、どちらかというと空の範囲を広く写すと雰囲気を損ないません。下の情報をあまり見せないようにするのが良いと思います。
雲がある日は、三脚を使用して長時間露光撮影すれば、雲が流れているように表現できて面白いですよ。作例写真のように少し怪しげな感じに、天候によって雰囲気が変えられます。
あと私は、この場所から東京スカイツリーの展望デッキ付近を望遠で撮影するのも好きです。上記の作品は、オリンピックのシンボルマークがライティングされていたので、それをしっかり写したくて望遠で撮りました。
この撮影場所は、駐車場の屋上であることと、東京スカイツリーから少し距離があることから、東京スカイツリーの先端付近を目線に近い高さから撮影できます。東京スカイツリー近くの地上からだと、先端部分はここまでしっかりと写せません。見上げる形ではなく、正面から撮影できるんです。
広角と望遠、それぞれテイストの異なる写真が撮れます。
位置情報
4.駒形橋前付近

交差点の一角にある花壇付近から撮影できる場所です。花壇に季節の花が咲くので、花を前景にしてスカイツリーの撮影ができます。
おすすめの焦点距離:40mm、三脚の使用:〇
私は花を入れずに撮影したのですが、花壇の花を入れて撮影するなら20~24mm前後のレンズが良いと思います。ちなみに、どの時期になんの花が咲いているか定かではありませんが、Instagramで見たことがあるのは、チューリップやひまわりです。
撮影のコツ
東京スカイツリーに被らないように光跡を写します。作品のオレンジ色の光跡はタクシーです。
交差点が四方に分かれていて複雑なので、撮るタイミングによって全く光跡の写り方が違います。撮りたい光跡の色や形をイメ―ジして撮ってみてください。
花を写す撮影でも、この場所では昼間より夜景が人気のようです。逆に明るい時間に撮影している人は、あまり見たことがないかもしれません。街灯や車のライトで結構明るい場所なので、夜でも綺麗に花を写せますよ。
花を含めて撮影する際は、F値を可能な限り絞ります。そうすることで、手前の花があまりボケることなく、しっかりと写し出すことが可能です。
位置情報
5.アイ・リンクタウン展望施設

JR「市川駅」直結の、入場無料の展望施設です。展望施設はガラス張りになっていて、地上150メートルの位置から街を見渡せます。
ただし、三脚の使用はNGなので注意。
おすすめの焦点距離:200mm前後~、三脚の使用:×
レンズは、上記の作品のように東京スカイツリーをある程度大きく写したいなら200mm前後があると◎。アイ・リンクタウン展望施設は千葉なので、肉眼でみた東京スカイツリーはとても小さいです(笑)
撮影のコツ
三脚が使用できないため、ガラスの手前にカメラバックなど厚みのある荷物などを置き、その上にカメラを固定してセルフタイマーで撮影します。ガラスの手前に台のようなものがあり、そこの上にバックなどを置くことができたので、作業はしやすい場所でした。
ガラス越しでの撮影になるので、念のためガラスによる反射を防ぐアイテム(忍者レフや、代用できる布など)を使います。
手持ちでも、開放付近にすれば撮影することができますが、私の場合はスカイツリー先端のライトの光芒(F値を絞ることで写せる光のすじ)を写したかったので、カメラを固定して絞って撮影しました。
作品は200mm前後で撮りましたが、それ以上の望遠レンズを持っているなら、さらに寄ってスカイツリーを大きく写せると思います。
位置情報
作例写真の撮影に使用した機材
カメラ
Nikon Z6II

私はずっとNikon(ニコン)を使っているんですけど、Z6IIの体感として、高感度耐性が強いと思いました。一般的には、ISO感度上げて明るく撮影するとノイズ(写真のザラつき)が出てしまうと思うんですが、それが本機だとあまり目立ちません。Nikonのボディ全般にもいえるんですが、自然な色合いにも写してくれるので、夜景や風景写真向きですね。色を変えちゃっている私がいうのもあれなんですけど(笑)
| Nikon Z6II | |
|---|---|
| センサーサイズ | フルサイズ |
| 対応マウント | ニコンZマウント |
| 有効画素数 | 2450万画素 |
| ISO感度(通常) | 100~51200 |
| シャッタースピード | 1/8000~30秒 |
■購入する場合は、240,500円(税込)(2022/02/22現在 カカクコム調べ)となっているようです。
レンズ
SIGMA 12-24mm F4 DG HSM

広角レンズにおいて2mmの差って大きいんですよね。なので、初めて12~14mmで撮影すると、感動します。普段見ている景色とは違う見え方で、迫力があるのでハマりますね。特に、東京スカイツリーやビルなどの建物を、下から迫力つけて撮るなら12mm前後があると良いと思います。
| SIGMA 12-24mm F4 DG HSM | |
|---|---|
| 対応マウント | ニコンFマウント |
| レンズ構成 | 11群16枚 |
| 絞り羽根枚数 | 9枚 |
| 最短撮影距離 | 0.24m |
| 最大撮影倍率 | 1:4.9 |
■購入する場合は、166,995円(税込)(2022/03/28現在 カカクコム調べ)となっているようです。
Nikon NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

割と最近買った1台なんですが、解像度がとても良いと感じているレンズです。河津桜の写真でもそうなんですが、手持ち撮影するためにISO感度を上げても、しっかり解像してくれますね。単焦点レンズで綺麗なのはもちろん分かるんですが、ズームレンズでこれほどの描写力があるのは凄いと思いました。使いやすい焦点距離で、今後遠出するときに1本だけ持っていくとしたら、迷わずにこの1本を選びます。
| Nikon NIKKOR Z 24-70mm f/4 S | |
|---|---|
| 対応マウント | ニコンZマウント |
| レンズ構成 | 11群14枚 |
| 絞り羽根枚数 | 7枚 |
| 最短撮影距離 | 0.3m |
| 最大撮影倍率 | 0.3倍 |
■購入する場合は、79,800円(税込)(2022/03/28現在 カカクコム調べ)となっているようです。
SIGMA 70-200mm F2.8 DG OS HSM

同じスペックでTAMRON(タムロン)製やNikon製の純正レンズもあるんですが、ビルなど建物がシャープに写るのが好きで、撮影はほとんどこの1台で撮影しています。このレンズは、解像度が良くてシャープに写すことができるので、初めから自分の作品イメージ通りに仕上がるんですよね。
| 70-200mm F2.8 DG OS HSM | |
|---|---|
| 対応マウント | ニコンFマウント |
| レンズ構成 | 22群24枚 |
| 絞り羽根枚数 | 11枚 |
| 最短撮影距離 | 1.2m |
| 最大撮影倍率 | 1:4.8 |
■購入する場合は、142,800円(税込)(2022/02/22現在 カカクコム調べ)となっているようです。
その他
Velbon(ベルボン) 小型トラベル三脚 UT-63
| UT-63 | |
|---|---|
| 最大高 | 155センチメートル |
| 最低身長 | 33.2センチメートル |
| 重量制限 | 3㎏ |
| 商品重量 | 1620g |
■購入する場合は、47,740円(税込)(2022/02/22現在 Velbon)となっているようです。
あとがき
東京スカイツリーの撮影スポットを前編・後編2回に分けてご紹介させていただいたのですが、過去には三脚を利用して撮影できた場所も、今では撮影マナーの悪化で禁止されてしまった場所もあります。
夜景撮影となると長秒で明るく撮るために、三脚に固定して撮影するというのが一般的ではありますが、三脚が使えないなりの撮影設定や身近なものを利用した撮影方法もあります。
『綺麗に撮りたいから』『周りがやっているから』ではなく、撮影行為自体が禁止にならないように、その場所の撮影ルールやマナーを守ってカメラライフを楽しんでいきましょう。
この記事を書いた人

写真家.Dai
茨城県出身。30歳。会社員。都市夜景やストリートスナップなどを撮影。フォロワー2.1万人を超えるInstagramで作品を投稿。
■Instagram: m_dada_i
■Twitter:Dai
▼Vol.1
▼Vol.2
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