「富士市の工場夜景(前編)」工場夜景写真家が選ぶオススメ撮影スポットVol.7

(編集:GOOPASS TRAVEL MAGAZINE編集部)
今回ご紹介するのは「富士市の工場夜景」になります。
川崎、四日市といった大規模コンビナートが一極集中する工場夜景とは異なり、富士市は単体の工場が市内随所に点在しています。
そのため、有名スポットだけでも1回の記事では紹介しきれないので、前編・後編の2回にわけてご紹介したいと思います。
今回ご紹介するのは「富士市に来たら訪れておきたいスポット」3ヶ所になります。
それでは、日本の誇る霊峰富士と工場夜景のコラボレーションをぜひお楽しみください!
※営業状況・営業時間・料金・イベント情報などは異なる場合があります。各スポットへ訪れる際は、事前に公式ページなどで詳細をご確認ください。
※記事内容は2022年8月26日時点の情報に基づきます。
素敵な旅先・おすすめスポットはいいカメラで写真を残したいですよね。
撮影機材は購入する以外にも、まずはレンタルして試してみるという方法もあります。
“カメラのレンタル・中古買取・中古販売” GOOPASS(グーパス)では、1泊2日からの短期でもレンタルすることが可能(ワンタイムプラン)ですが、長期で借りる際には月額のサブスクプランがお得。
たとえば、イベントや旅行の際には短期で借りて、お気に入りの機材は数ヶ月じっくり借りるといった使い方ができます。
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目次
撮影前にチェックしたいこと
撮影を楽しむ際は、撮影のマナーをきちんと守り、様々な環境下で撮影を使用する際の注意点を知っておくことが大切です。
撮影マナー
下記の記事では、観光スポットをはじめとする公共の場所で撮影する際のマナーや、ジャンル別の基本的な撮影マナーを解説しています。
撮影が初めての方はもちろん、撮影マナーについてよく知らない方・不安のある方は、撮影前に必ずチェックしてください。
さまざまな環境で機材を使用する際の注意
特に、雨天時・冬季の撮影や、寒冷地・水中・砂埃の発生する場所などでの撮影。
通常とは異なるハードな環境下でカメラ機材を使用する際は、注意が必要です。
防水性・耐低温性・耐衝撃性・防塵性など、メーカーの保証範囲外で利用すると、カメラが故障したり不具合が発生したりする危険があります。
事前に、使用する機材の仕様を確認しましょう。
また、保証範囲内での使用であったとしても、結露の放置によりカメラが故障する可能性などもあります。
結露対策として急激な温度変化をさせない、結露が発生した場合はすみやかに対処する必要があります。(結露予防 参考:Canon公式)
はじめに
著者プロフィール,寺生まれのS

Instagramで不定期に工場夜景の写真を投稿。一番頻繁な時期には週に1度以上、工場夜景撮影に明け暮れており、撮影した場所は日本全国20ヶ所以上。カメラを始めた当初からInstagramを開設。『変わる廃墟VS行ける工場夜景展』にて作品を出展。
カメラを始めたのは2015年で、始めたきっかけは、旅行などで撮るスマホの写真に納得がいかず、一眼カメラを購入したこと。工場夜景を撮りだしたのは、カメラを始めてから約1年後。カメラの社会人サークルにて、工場夜景を撮りに千鳥町へ行ったものの悪天候のため不発で、もう一度1人でリベンジしたのが工場夜景にハマったきっかけ。
富士市の工場夜景の魅力

使用レンズ/AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G 設定/ISO:64、焦点距離:58mm、F5.6、SS:1/125-1/60-1/30-1/15-1/8-1/4-0.5-1.0-2.0-4.0-8.0-15.0-30.0-60.0-121.0
富士山と一緒に撮れる
言うまでもなく、富士市で工場夜景を撮る一番の魅力は、富士山も同時に被写体として写せることですね。
富士山そのものが、被写体として強いじゃないですか。ダイヤモンド富士や赤富士など、人気ですし。
そういった強烈なランドマークと工場を撮れるのって、富士市のほかにはないですよ。唯一無二ですね。
街に工場夜景が点在している
デメリットと表裏一体ではあるんですけど…。
富士市の工場は、
今回の前編と、次の後編に分けて6ヶ所紹介するんですが、恐らく一晩では全部まわりきれないほどです。
富士市の工場夜景での撮影におすすめなカメラ機材
カメラ
- ミラーレス一眼カメラ
- 一眼レフカメラ
カメラはミラーレス一眼カメラや一眼レフカメラで、InstagramなどSNSにアップするのであれば、センサーサイズはAPS-Cやマイクロフォーサーズでも問題ないと思います。
ただし、現像して大きく印刷するなどといった場合で、引き伸ばしても綺麗な画質を保てるのはフルサイズのカメラですね。
レンズ
- 24~200mm前後をカバーするレンズ
極端に超望遠とか、尖ったレンズはいらなかったですね。
広角24mm前後から、あれば200mm前後までカバーしていると言うことなしですが、中望遠100mm前後までの標準ズームとかでも十分だと思います。
一ヶ所だけ300mmとかの画角が必要な場所があるんですが…笑。そこはトリミングするなど対策いただく形で良いかなと。
その他
- 三脚
特に高さが必要な場所はないので、自分の身長に合った、一般的な三脚があれば問題ありません。
富士市の工場夜景のおすすめ撮影場所・構図
1.ふじのくに田子の浦みなと公園(展望台)、公園付近

使用レンズ/NIKKOR Z 24-70mm f/4 S 設定/ISO:64、焦点距離:49mm、F5.6、SS:1/125-1/60-1/30-1/15-1/8-1/4-0.5-1.0-2.0-4.0-8.0-15.0-30.0-62.0
おすすめの焦点距離:50mm前後
「ふじのくに田子の浦みなと公園」内にある、富士山ドランゴンタワーという一見オブジェのような展望台から撮影します。
ここは富士山を真正面に配置でき、麓には街明かり、さらに手前には工場の明かりが並び、煌びやかな1枚が撮影できるのが魅力です。
水面のリフレクションも際立ちますしね。
撮影のコツ
焦点距離は、50mm前後の標準がベストかと思います。50mm前後より引きで撮ると、空になにもないので構図に困るかもしれません。
たとえば、縦構図で上から流れ星などが流れてきているとかなら、分からなくはないんですけど…。それを狙うのは難しいですしね。
立地が海沿いなので、風が強い場合は注意が必要です。風で三脚がブレてしまうこともあるので。
【富士山を綺麗に撮るためのポイント】
この場所に限ったことではないのですが、富士山を綺麗に写すためには、秋~冬の寒い季節に撮影するのがおすすめです。
湿度が高く温かい時期は空気が霞んでしまい、富士山がクリアに写せないので避けたいところ。
春~夏も条件が良ければ撮れなくはないと思いますが、せっかく足を運ぶなら、綺麗に撮れる確率が高い時期が良いかと思います。
あとは、街明かりはあるんですけど富士山の周りが暗いので、満月の前後2、3日くらいの明るい日じゃないと富士山が暗くて見えないんですよ…。
よほど露光すれば別だと思いますが、撮りやすいのは満月の前後2、3日なので、県外の方は月齢カレンダーを見るなどして撮影スケジュールを立てるのがおすすめです。
位置情報

使用レンズ/NIKKOR Z 24-70mm f/4 S 設定/ISO:64、焦点距離:70mm、F6.3、SS:1/125-1/60-1/30-1/15-1/8-1/4-0.5-1.0-2.0-4.0-8.0-15.0-30.0-64.0
おすすめの焦点距離:70mm前後
「ふじのくに田子の浦みなと公園」から徒歩3分ほどの場所です。公園の周りを歩き回ってこの場所から撮影しました。
公園内の展望台からは全体を俯瞰する構図になるんですが、こちらは地上からなので工場が目線の高さになりますね。
撮影のコツ
一本だけ背が高くてカラフルな煙突があるので、それが富士山の下で丁度中央にくるように配置しました。
副題の配置は好みになると思いますが、私の場合は中央に置くとおさまりがよいかなと思ったので。
位置情報
2.新滝川橋付近

使用レンズ:AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G 設定/ISO:64、焦点距離:58mm、F5.6、SS:1/125-1/60-1/30-1/15-1/8-1/4-0.5-1.0-2.0-4.0-8.0-15.0-30.0-60.0-121.0

使用レンズ:NIKKOR Z 24-70mm f/4 S 設定/ISO:64、焦点距離:39mm、F5.0、SS:1/125-1/60-1/30-1/15-1/8-1/4-0.5-1.0-2.0-4.0-8.0-15.0-30.0-55.0-122.0
おすすめの焦点距離:標準域以下
工場の手前は桜の木が植えられており、川岸には菜の花が咲くので、タイミングの良い時期に訪れれば、富士山と工場と桜と菜の花を同時に撮影できるかもしれません。
また、川の水面には工場がリフレクションするのも、魅力です。
作例を撮ったのは真冬だったので、桜などはなくリフレクションのみですが。
また、方角が北になるので、長時間露光すれば富士山の上で渦巻き状の星を撮影することもできます。
ただ、このとき私は体力と時間がなかったので、諦めました(笑)
撮影のコツ
富士山と工場夜景だけにしてリフレクションを捨てるか、作例のような横構図なら50~60mmでもいけます。
縦でリフレクションも入れるとなると、30~40mm程度が良いですね。
広角すぎても、今度は工場がちまっとしてしまいます。24mmとかだと恐らく広すぎるんですよね。
橋の欄干などが写ってしまうので、画角の広さと相談しながらあれこれ調整する必要がありました。
あとは、全体的に結構暗いので、街明かりがしっかりある夜景の感覚で撮ると、黒つぶれしてしまうかもしれません。肉眼では暗くてほとんど見えてなかったと思うので。
自分が思った以上にシャッターを長くあけておかないと、たとえば木陰部分や川辺、
後から編集する際に、シャドウを上げた時にノイズが出まくってザラザラになるなど、現像のときに痛い目をみることになるので…。
思ったよりも、1~2段分余計に開けておいた方が、後から後悔することを防げると思います。
位置情報
3.岳南(がくなん)原田駅

使用レンズ:AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR Ⅱ 設定/ISO:64、焦点距離:86mm、F9.0、SS:18.0-41.0
おすすめの焦点距離:70~105mm
ここは、富士市の工場夜景の中でも定番の撮影スポットです。
無人駅で、今後マナーが悪くならない限り、駅のホームから撮影できます。
駅のホームから撮れるという面白さもありますし、工場がすぐ先に見えるのは、なかなかほかにないパターンですね。
撮影のコツ
普通に電車が走っていない線路と工場を絡めて撮るのでしたら、難易度は高くありません。
これが、電車の光跡を入れるとなると話が変わります。
当然、電車を待たなければいけません。本数もそれほど多くないんです。
そこで上りと下りが同じくらいのタイミングで到着する時間を狙って行きました。
上りを撮って、数分後すぐに下りを撮れれば時間短縮になるので。時刻表でチェックしていたと思います。
位置情報
富士市の工場夜景での撮影に使用した機材
今回紹介した写真の撮影に使用した機材は下記の通りです。
カメラ
Nikon D850

言うことなしの1台
D850に関しては、完成されているというか、いうことなしの1台ですね。
夜景撮影するにあたっては、タッチスクリーンが結構便利なんですけど、以前使っていたD750にはなくて。
D850でタッチスクリーンが使えるようになって、効率が上がりました。
夜景撮影では、必ずもっていくメイン機種です。D750から乗り換えた決め手は、タッチスクリーンはもちろん、高画素な点でした。
使用してみて驚いたのは、高画素機はノイズが結構出ると聞いていたのですが、実際はD750よりも全然少なかったことです。
細部までビシッと描写されていて、本当に買って良かった1台ですね。
| Nikon D850 | |
|---|---|
| センサーサイズ | フルサイズ |
| 対応マウント | Fマウント |
| 有効画素数 | 4575万画素 |
| ISO感度(通常) | 64~25600 |
| シャッタースピード |
1/8000~30秒 |
■購入する場合は、297,800円(税込 2022/09/13現在 カカクコム調べ)となっているようです。
Nikon Z7

Fマウントはどうしても広角に弱いんですよね…。それがZ7を使う理由です。
工場夜景は基本的に70-200mmF2.8のレンズか、それ以上の超望遠で撮影することがほとんどなんですが、たまに14mmとかじゃないと撮れない構図があって…。
Z7は、ほぼそのときの広角での撮影用で持っているというような形ですね。
| Nikon Z7 | |
|---|---|
| センサーサイズ | フルサイズ |
| 対応マウント | ニコンZマウント |
| 有効画素数 | 4575万画素 |
| ISO感度(通常) | 64~25600 |
| シャッタースピード | 1/8000~30秒 |
■購入する場合は、259,034円(税込 2022/09/13現在 カカクコム調べ)となっているようです。
レンズ
NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

58mm以下担当
Z7のキットレンズなんですが、とても優秀な1台です。広角も望遠も解像が甘くならずに、バランスが良いと思います。
| NIKKOR Z 24-70mm f/4 S | |
|---|---|
| 対応マウント | ニコンZマウント |
| レンズ構成 | 11群14枚 |
| 絞り羽根枚数 | 7枚 |
| 最短撮影距離 | 0.3m |
| 最大撮影倍率 | 0.3倍 |
■購入する場合は、99,800円(税込 2022/09/13現在 カカクコム調べ)となっているようです。
Nikon AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR

工場夜景のオールラウンダー
基本的に、工場夜景撮影で必ず使う1台です。はじめて行く場所はもちろん、特に撮影する写真を決めていないときは、だいたいこのレンズがあれば、どうにかなります。
| Nikon AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR | |
|---|---|
| 対応マウント | ニコンFマウント |
| レンズ構成 | 18群22枚 |
| 絞り羽根枚数 | 9枚 |
| 最短撮影距離 | 1.1m |
| 最大撮影倍率 | 0.21倍 |
■購入する場合は、281,800円(税込 2022/09/13現在 カカクコム調べ)となっているようです。
AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G

リアリティーを演出
こちらは、ピンポイントでこの写真が撮りたいというスポットがありまして、そのために買ったレンズです。
初めて行くスポットではあまり使わないんですが、何度か通って、「ここ58mmで撮ったら良さそう」と思った時にだけ使います。
これで工場夜景撮る時は、F8付近だと隅が甘くなるので、全体をしっかり解像させるにはF10くらいが必要です。
そうして撮影したときは、個人的に70-200mmよりもリアリティーが高いかもしれません。
| AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G | |
|---|---|
| 対応マウント | ニコンFマウント |
| レンズ構成 | 6群9枚 |
| 絞り羽根枚数 | 9枚 |
| 最短撮影距離 | 0.58m |
| 最大撮影倍率 | 0.12倍 |
■購入する場合は、171,780円(税込 2022/09/13現在 カカクコム調べ)となっているようです。
GITZO 三脚 システマティック 4型 カーボン 5段 脚のみ ジャイアント GT4552GTS

出典:Amazon.co.jp
カーボン製のため、スペックの割には軽いと思います。が、持ち運びには苦労するので、持ち出す際は基本的に車です。工場夜景を始めて、千鳥町や浮島などフェンスのある場所で、フェンスを越えて撮りたいと思い購入しました。
| GITZO 三脚 システマティック 4型 カーボン 5段 脚のみ ジャイアント GT4552GTS | |
|---|---|
| 最大高 | 240 センチメートル |
| 最低身長 | 10.7 センチメートル |
| 重量制限 | 25 キログラム |
| 商品重量 | 2.72 キログラム |
あとがき
富士市の工場夜景(前編)はいかがでしたでしょうか。
富士山とのコラボ条件が厳しいという難点こそありますが、アクセスは比較的良好、特殊なレンズも不要と基本的にはカメラ初心者でも撮影しやすい条件が揃っています。
まだまだコロナが猛威を振るっていますが、落ち着いたらぜひ足を運んでみてください!
さて、次回は富士市の工場夜景(後編)となります。今回同様「富士市に来たら訪れておきたいスポット」を2つ、そして「ちょっとマニアックなスポット」を1つ、計3か所をご紹介する予定です。どうぞ楽しみにお待ちくださいませ!
この記事を書いた人

工場夜景写真家.寺生まれのS
Instagram:S_TELLAR (寺生まれのS)/Twitter:寺生まれのS (for photo)
1988年生まれ。千葉県出身。事務職たまに僧侶。Instagramで不定期に工場夜景の写真を投稿。
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