「川崎 扇町」工場夜景写真家が選ぶオススメ撮影スポットVol.5

  • 2022.06.28
  • 2024.09.27
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(編集:GOOPASS TRAVEL MAGAZINE編集部)

第2回以降、アクセス・撮影難易度ともに一癖も二癖もあるスポットばかりの紹介でしたので、今回は久々に初心者にも優しい撮影スポット「川崎・扇町」をご紹介したいと思います。

本数こそ少ないものの、電車で容易にアクセスできること、撮影に特殊なレンズを必要としないこと、そして、タイミング次第で素敵な夕焼けとコラボできること。

オススメ要素満載の工場夜景スポットですので、ぜひお楽しみいただければ幸いです!     

※営業状況・営業時間・料金・イベント情報などは異なる場合があります。各スポットへ訪れる際は、事前に公式ページなどで詳細をご確認ください。

※記事内容は2022年6月28日時点の情報に基づきます。

素敵な旅先・おすすめスポットはいいカメラで写真を残したいですよね。
撮影機材は購入する以外にも、まずはレンタルして試してみるという方法もあります。

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撮影前にチェックしたいこと

撮影を楽しむ際は、撮影のマナーをきちんと守り、様々な環境下で撮影を使用する際の注意点を知っておくことが大切です。

撮影マナー

下記の記事では、観光スポットをはじめとする公共の場所で撮影する際のマナーや、ジャンル別の基本的な撮影マナーを解説しています。

撮影が初めての方はもちろん、撮影マナーについてよく知らない方・不安のある方は、撮影前に必ずチェックしてください。

さまざまな環境で機材を使用する際の注意

特に、雨天時・冬季の撮影や、寒冷地・水中・砂埃の発生する場所などでの撮影。

通常とは異なるハードな環境下でカメラ機材を使用する際は、注意が必要です。

防水性・耐低温性・耐衝撃性・防塵性など、メーカーの保証範囲外で利用すると、カメラが故障したり不具合が発生したりする危険があります。

事前に、使用する機材の仕様を確認しましょう。

また、保証範囲内での使用であったとしても、結露の放置によりカメラが故障する可能性などもあります。

結露対策として急激な温度変化をさせない、結露が発生した場合はすみやかに対処する必要があります。(結露予防 参考:Canon公式)

はじめに

著者プロフィール,寺生まれのS

Instagramで不定期に工場夜景の写真を投稿。一番頻繁な時期には週に1度以上、工場夜景撮影に明け暮れており、撮影した場所は日本全国20ヶ所以上。カメラを始めた当初からInstagramを開設。『変わる廃墟VS行ける工場夜景展』にて作品を出展。

カメラを始めたのは2015年で、始めたきっかけは、旅行などで撮るスマホの写真に納得がいかず、一眼カメラを購入したこと。工場夜景を撮りだしたのは、カメラを始めてから約1年後。カメラの社会人サークルにて、工場夜景を撮りに千鳥町へ行ったものの悪天候のため不発で、もう一度1人でリベンジしたのが工場夜景にハマったきっかけ。

今回紹介するスポット:川崎 扇町

Lens:AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR、F:7.1、SS:1/250-1/125-1/60-1/30-1/15-1/8-1/4-0.5-1.0-2.0-4.0

川崎 扇町の基本情報

川崎 扇町
住所 神奈川県川崎市川崎区扇町
アクセス 【電車・バス】
JR「川崎駅」東口より「川22系(臨港バス)」または「川13系(川崎市バス)」に乗車し、「扇橋」下車
【電車】
JR鶴見線「昭和駅」より徒歩約3分
TEL ー
URL ー

川崎 扇町の魅力:駅から近い

電車でアクセスでき、最寄り駅から徒歩すぐの場所というのが一番の魅力です。

やはり、訪れてすぐに撮影できるというのは、大きな魅力です。

第1回に紹介した「千鳥町 貨物ヤード前」を除いて、2~4回目に紹介した工場はどれも癖があり、首都圏ではないためアクセスも容易ではない場所ばかりでした。

それと比べると、今回の『川崎 扇町』は第1回と同じく、アクセス面において”初心者に優しい”と思います。

川崎 扇町の魅力:夕焼けも狙える

Lens:AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR、ISO:80、Focal Length:86mm、F:8.0、SS: 1/125-1/60-1/30-1/15-1/8-1/4-0.5-1.0-2.0

工場が西側にあるので、日没前の時間帯から、綺麗な夕焼け空と工場のコラボレーションが撮影できるのも魅力です。

上記の作品がそれにあたります。工場のライトはすでに点灯しているものの、空のグラデーションが美しく映えて、工場がシルエットになりました。

ちなみに、この作品は12月末に撮影したものです。時期によって日没するポイントが変わるので、空模様も変わる可能性がありますね。

川崎 扇町で撮影する際の注意点

Lens:AF-S NIKKOR 58mm f/1.4 G、ISO:64、Focal Length:58mm、F:10、SS:1/125-1/60-1/30-1/15-1/8-1/4-0.5-1.0-2.0-4.0-8.0-15.0-30.0-61.0-121.0

20時までに撮る

メインで写っている大きな工場が全部点灯することを、工場夜景好き界隈では”全点灯”と呼んでいるんです。

ただし、全点灯するのは、大体20時くらいまでで、20時を過ぎてしまうと中のライトが消えて輪郭部分だけ点灯する形になってしまいます。

運が悪いと全部消えていることもあるので…(笑)

それもあって、20時頃までを目安に撮影するのが良いと思います。

川崎 扇町での撮影におすすめなカメラ機材

カメラ

  • ミラーレス一眼カメラ
  • 一眼レフカメラ

カメラはミラーレス一眼カメラや一眼レフカメラで、InstagramなどSNSにアップするのであれば、センサーサイズはAPS-Cやマイクロフォーサーズでも問題ないと思います。ただし、現像して大きく印刷するなどといった場合で、引き伸ばしても綺麗な画質を保てるのはフルサイズのカメラですね。

レンズ

  • 35mm前後~200mm前後(高倍率ズームレンズ)

24-70mmの標準ズームでも十分なんですが、200mmくらいまであった方が、楽しめるかと思います。

広角端は35mm前後あれば、問題ありません。

その他

  • 三脚 

扇町での定番構図で撮影する際は、橋の欄干からレンズがせり出すように撮らないと、電車の架線が入ってしまうんですよ。

なので小回りがきいて、高さも地面付近に調節できる、トラベル用などの三脚があると良いと思います。

川崎 扇町のおすすめ撮影場所・構図

1.扇橋

Lens:NIKKOR Z 14-30mm f/4 S、ISO:64、Focal Length:30mm(DXクロップ使用)、F:7.1、SS:1/125-1/60-1/30-1/15-1/8-1/4-0.5-1.0-2.0-4.0-8.0-15.0-30.0

Lens:AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR、ISO:64、Focal Length:70mm、F:9.5、SS:1/30-1/15-1/8-1/4-0.5-1.0-2.0-4.0-8.0-15.0-30.0

Lens:AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR Ⅱ、ISO:64、Focal Length:200mm、F:8.0、SS:1/8-1/4-0.5-1.0-2.0-4.0-8.0-15.0-30.0

おすすめの焦点距離:45mm前後

撮影のコツ

川崎 扇町の定番構図が撮影できるのが、扇橋の中心付近です。

45mm付近よりも引きで撮影すると、どれも小さく写ってしまってパッとしなくなるので、特に目的がなければ標準くらいで撮るのが◎。

周りの雰囲気や、橋の欄干、扇橋の上に交差するように架かるもう一つの橋などが、全体的に丁度良く収まります。

 

1枚目の作品の上部に見える電車の架線を写したくない場合は、一歩単位で撮影する位置を調整する必要があります。

夕焼け空や記事のサムネイルになっている作品には電車の架線が写っていません。

レンズを橋の欄干にせり出すようにギリギリに置いたり、少し望遠気味で撮ってみたり工夫します。

 

橋の北側か南側、撮影する位置を変えると、煙突のバランスなど写り方が大きく変わります。なので、位置を都度変えて撮ってみて、自分の好きな構図を探してみると良いと思います。

もう少し工場を大きく切り取りたい場合は、200mm前後からそれ以上で撮影してみても面白いですよ。

下の作品は350mmで撮影しました。

Lens:KOWA Prominar 500mm F5.6 FL × TX-07、ISO:64、Focal Length:350mm、F:8.0、SS:1/8-1/4-0.5-1.0-2.0-4.0-8.0-15.0-30.0

位置情報

2.JR「昭和駅」付近の歩道

Lens:KOWA Prominar 500mm F5.6 FL × TX-07、ISO:64、Focal Length:350mm、F:8.0、SS:1/8-1/4-0.5-1.0-2.0-4.0-8.0-15.0-30.0

おすすめの焦点距離:350mm

撮影のコツ

この作品は、2m越えの三脚で撮影しました。メインの大きな工場をアップで切り撮っています。

この構図を撮りたい方がいるのかは謎ですが…(笑)。電車の線路と歩道の間に高いフェンスがあるので、撮影する場合は2m前後の長い三脚が必要です…。

 

撮影の際は、周りの樹木が写らないようにするのがポイント。

本当は真正面から撮影したかったのですが、これが限界でした…。

なるべく水平・垂直を保てるように気を付けて撮影します。

位置情報

3.扇橋の北側

Lens:AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR、ISO:64、Focal Length:85mm、F:8.0、SS:1/125-1/60-1/30-1/15-1/8-1/4-0.5-1.0-2.0-4.0-8.0-15.0-30.0-61.0

おすすめの焦点距離:85mm

撮影のコツ

これまで紹介したスポットで撮影できた大きな工場の反対側が撮影できます。

反対側はセメント工場になっていて、ここから撮影している人は滅多にいません…(笑)

工場と水面の反射がしっかり撮れるのが85mmの中望遠くらいだと思います。風があると水面が波立ってしまうので、風がない日に撮影しました。

 

ここは、セメント工場のもの凄く強いライトがある一方で、その他に明かりがないので明暗の差が強いのが難点です。

ライトはシャッタスピード1/1000秒くらいで撮影しないと電球の形が見えないくらい明るく、工場本体は30秒程度でも「あれ、なんか黒つぶれしてる??」となるくらい…。

なので、1枚撮りでは難しく、私は1/125秒から1分まで、小刻みにシャッタースピードを変えてハイダイナミックレンジ(HDR)合成しています。

位置情報

川崎 扇町での撮影に使用した機材

今回紹介した写真の撮影に使用した機材は下記の通りです。

カメラ

Nikon D850

言うことなしの1台

D850に関しては、完成されているというか、いうことなしの1台ですね。

夜景撮影するにあたっては、タッチスクリーンが結構便利なんですけど、以前使っていたD750にはなくて。

D850でタッチスクリーンが使えるようになって、効率が上がりました。

夜景撮影では、必ずもっていくメイン機種です。D750から乗り換えた決め手は、タッチスクリーンはもちろん、高画素な点でした。

使用してみて驚いたのは、高画素機はノイズが結構出ると聞いていたのですが、実際はD750よりも全然少なかったことです。

細部までビシッと描写されていて、本当に買って良かった1台ですね。

Nikon D850
センサーサイズ フルサイズ
対応マウント Fマウント
有効画素数 4575万画素
ISO感度(通常) 64~25600
シャッタースピード

1/8000~30秒

■購入する場合は、297,800円(税込 2022/09/13現在 カカクコム調べ)となっているようです。

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Nikon Z7

Fマウントはどうしても広角に弱いんですよね…。それがZ7を使う理由です。

工場夜景は基本的に70-200mmF2.8のレンズか、それ以上の超望遠で撮影することがほとんどなんですが、たまに14mmとかじゃないと撮れない構図があって…。

Z7は、ほぼそのときの広角での撮影用で持っているというような形ですね。

Nikon Z7
センサーサイズ フルサイズ
対応マウント ニコンZマウント
有効画素数 4575万画素
ISO感度(通常) 64~25600
シャッタースピード 1/8000~30秒

■購入する場合は、259,034円(税込 2022/09/13現在 カカクコム調べ)となっているようです。

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レンズ

Nikon AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR

工場夜景のオールラウンダー

基本的に、工場夜景撮影で必ず使う1台です。はじめて行く場所はもちろん、特に撮影する写真を決めていないときは、だいたいこのレンズがあれば、どうにかなります。

Nikon AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR
対応マウント ニコンFマウント
レンズ構成 18群22枚
絞り羽根枚数 9枚
最短撮影距離 1.1m
最大撮影倍率 0.21倍

■購入する場合は、281,800円(税込 2022/09/13現在 カカクコム調べ)となっているようです。

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NIKKOR Z 14-30mm F4S

以前、神レンズともいわれているFマウントの「 NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED」を使ったことがあるんですが、個人的には結構周りが流れちゃったりした気がしました。

一方でこのレンズは、新しいレンズということもあると思いますが、流れることもなくとても使いやすかったですね。

NIKKOR Z 14-30mm F4S
対応マウント ニコンZマウント
レンズ構成 12群14枚
絞り羽根枚数 7枚
最短撮影距離 0.28m
最大撮影倍率 0.16倍

■購入する場合は、138,800円(税込 2022/6/27現在 カカクコム調べ)となっているようです。

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AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G

リアリティーを演出

こちらは、ピンポイントでこの写真が撮りたいというスポットがありまして、そのために買ったレンズです。

初めて行くスポットではあまり使わないんですが、何度か通って、「ここ58mmで撮ったら良さそう」と思った時にだけ使います。

これで工場夜景撮る時は、F8付近だと隅が甘くなるので、全体をしっかり解像させるにはF10くらいが必要です。

そうして撮影したときは、個人的に70-200mmよりもリアリティーが高いかもしれません。

AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G
対応マウント ニコンFマウント
レンズ構成 6群9枚
絞り羽根枚数 9枚
最短撮影距離 0.58m
最大撮影倍率 0.12倍

■購入する場合は、171,780円(税込 2022/09/13現在 カカクコム調べ)となっているようです。

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その他

GITZO 三脚 システマティック 4型 カーボン 5段 脚のみ ジャイアント GT4552GTS

出典:Amazon.co.jp

カーボン製のため、スペックの割には軽いと思います。が、持ち運びには苦労するので、持ち出す際は基本的に車です。工場夜景を始めて、千鳥町や浮島などフェンスのある場所で、フェンスを越えて撮りたいと思い購入しました。

GITZO 三脚 システマティック 4型 カーボン 5段 脚のみ ジャイアント GT4552GTS
最大高 240 センチメートル
最低身長 10.7 センチメートル
重量制限 25 キログラム
商品重量 2.72 キログラム
 

トラベル

ジッツォ三脚

出典:ヨドバシ.com

非常にコンパクトになる三脚なので、飛行機や新幹線など公共交通機関を使う遠征のときなどは便利です。そして、コンパクトにもかかわらず堅牢なので、活躍してくれます。

あとがき

Lens:AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR Ⅱ、ISO:64、Focal Length:70mm、F:8.0、SS:1/8-1/4-0.5-1.0-2.0-4.0-8.0-15.0-30.0

「川崎・扇町」の工場夜景はいかがでしたでしょうか。こうした記事をよく読まれる方のなかには「またここか」「いい加減見飽きた」と感じた方もいらっしゃるのではないか
と思います。

その通り、好アクセスで撮れ高の担保された「定番スポット」では、どうしても新規性の高く、かつ万人を唸らせるような1枚を切り取ることが難しいのです。

それでも、「何か見落としはないか」「新しい切り口はないものか」と。

慣れてしまった人間にとっての「撮れ高」が期待できずとも、まったくモチベーションが上がらずとも。何故か定期的に足が向いてしまうのだから、なんとも困ったものなのです。

この記事を書いた人

工場夜景写真家.寺生まれのS

Instagram:S_TELLAR (寺生まれのS)/Twitter:寺生まれのS (for photo)

1988年生まれ。千葉県出身。事務職たまに僧侶。Instagramで不定期に工場夜景の写真を投稿。
コロナ予防のため撮影回数を減らし、インドア趣味を充実させた結果、創作活動が半ば冬眠状態に。一刻も早いコロナ終息を祈ります。凝り性なため、育成・収集系のゲームやアクティビティに弱いです。あつ森購入と史上初の緊急事態宣言&在宅勤務が重なった結果、食事・睡眠・仕事以外、ほぼあつ森をプレイする生活を2ヶ月続けるハメに。自分が怖くなった結果、Switchごと売却し見事廃人化を免れ今に至ります笑。なお、あつ森の昆虫採集がキッカケでリアル昆虫飼育に手を出し、そちらも順調に廃人化が進んでいます。完全に後遺症ですね笑。

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返却期限はなし。気に入った機材を、数ヶ月間じっくりと自分の物のように使い込むも良し。旅行やイベントに合わせて、数週間・月単位で機材を入れ替えても良し。

使い方・楽しみ方は自分次第。GOOPASSで、撮影を存分にお楽しみください。

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