夜景撮影におすすめなレンズ10選!初心者向けに選び方も紹介します

  • 2022.05.19
  • 2024.09.13
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美しく輝く幻想的な夜景を、写真に残しておきたいという方は多いのではないでしょうか。

夜景撮影は日中と比べて暗いため、レンズに求められる性能に特徴があり、選ぶレンズで写真の写り方が大きく変わります。

また、都市夜景や夜景スナップ、夜景ポートレートなど、夜景と一口にいっても撮影シーンは様々。それぞれに最適なレンズも異なります。

そこで今回は、夜景撮影におすすめなレンズを紹介します。レンズの特徴や選び方、シーンごとにおすすめなレンズ、夜景撮影に適したレンズの性能、夜景撮影に便利なアイテムなどを解説するので、ぜひご覧ください。

素敵な旅先・おすすめスポットはいいカメラで写真を残したいですよね。
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紹介する機材のスペック一覧表

製品名リンクGOOPASSレンタル価格販売価格※発売日マウント対応センサーサイズ焦点距離開放F値レンズ構成最短撮影距離フィルター径最大径×全長重量
1.Panasonic LUMIX G X VARIO 12-35mm/F2.8 II78,752円2017年3月10日マイクロフォーサーズマウントマイクロフォーサーズ12〜35mm(35mm換算:24~70mm相当)F2.89群14枚0.25m58mm67.6×73.8mm305g
2.Canon RF24-70mm F2.8 L IS USM292,311円2019年9月27日キヤノンRFマウントフルサイズ24~70mmF2.815群21枚0.21m82mm88.5×125.7mm900g
3.Canon RF28-70mm F2L USM389,999円2018年12月20日キヤノンRFマウントフルサイズ28~70mmF213群19枚0.39m95mm103.8×139.8mm1,430g
4.Nikon NIKKOR Z 28-75mm f/2.8113,850円2022年1月28日ニコンZマウントフルサイズ28~75mmF2.812群15枚0.19m(焦点距離28mm)
0.22m(焦点距離35mm)
0.39m(焦点距離75mm)
67mm75×120.5mm565g
5.Nikon NIKKOR Z 24-70mm F2.8 S267,500円2019年4月19日ニコンZマウントフルサイズ24~70mmF2.815群17枚0.38m82mm89×126mm805g
6.TAMRON 35-150mm F/2-2.8 Di III VXD179,820円2021年10月28日αEマウントフルサイズ35~150mmF2-2.815群21枚0.33m(WID)/0.85m(TELE)82mm89.2×158mm1,165g
7.TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III VXD G288,124円2021年10月28日αEマウントフルサイズ28~75mmF2.815群17枚0.18m(WIDE)/0.38m(TELE)67mm75.8×117.6mm540g
8.TAMRON SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD G2116,700円2017年8月2日ニコンFマウントフルサイズ24~70mmF2.812群17枚0.38m82mm88.4×108.5m900g
9.SIGMA 24-70mm F2.8 DG OS HSM[キヤノン用]147,780円2017年7月 7日キヤノンEFマウントフルサイズ24~70mmF2.814群19枚0.37m82mm88×107.6mm1,020g
10.PENTAX HD PENTAX-D FA 24-70mmF2.8ED SDM WR114,800円2015年10月16日Kマウントフルサイズ24~70mmF2.812群17枚0.38m82mm88.5×109.5mm787g
※カカクコム調べ(税込)

夜景撮影におすすめなレンズ10選

下記の記事で紹介したカメラの規格(マウント)に対応するレンズを、マウント別に紹介します。今回は、最も使い勝手の良い標準ズームレンズを中心にピックアップしました。

マイクロフォーサーズマウント

マイクロフォーサーズマウントはオーエムシステム(オリンパス)パナソニックで採用されているレンズマウント。4/3型イメージセンサーに対応しており、カメラ・レンズともに小型軽量な点が特徴です。

共通マウントのため、オーエムシステム(オリンパス)のカメラでパナソニックのレンズを装着するなど、それぞれのメーカーのカメラ・レンズを組み合わせられます。

Panasonic LUMIX G X VARIO 12-35mm/F2.8 II ASPH./POWER O.I.S. H-HSA12035

LUMIX G X VARIO 12-35mm/F2.8 II ASPH./POWER O.I.S. H-HSA12035

F2.8通しのマイクロフォーサーズ標準ズームレンズ。

広角から中望遠までをカバーする標準ズームレンズ。ズーム全域で開放F値2.8を実現する大口径レンズのため、ズームしても明るい写真が撮影できます。一般的なズームレンズは望遠側の開放F値が大きくなりますが、本レンズは望遠側でも明るいため、シャッタースピードを速く設定可能。ズーム時の手持ち撮影でも、手ブレを抑えて撮影できます。

手振れ補正機能「Dual I.S.2」に対応しており、対応カメラのボディ内手ブレ補正とリアルタイムで連動させれば、強力な手ブレ補正を効かせることも可能です。

LUMIX G X VARIO 12-35mm/F2.8 II ASPH./POWER O.I.S. H-HSA12035
マウント マイクロフォーサーズ
対応センサーサイズ マイクロフォーサーズ(17.3×13mm)
レンズ構成 9群14枚
絞り羽根枚数 7枚
最短撮影距離 0.25m
最大径×長さ 67.6×73.8mm
重量 305g

■購入する場合は、78,752円(税込)(2022/04/19現在 カカクコム調べ)となっているようです。

Panasonic

LUMIX G X VARIO 12-35mm/F2.8 II ASPH./POWER O.I.S. H-HSA12035

キヤノンRFマウント

キヤノンRFマウントは、キヤノンのフルサイズミラーレス一眼カメラ「Canon Rシステム」用に設計された、新しいレンズマウントです。

フランジバック(マウント面からセンサーまでの距離)を20mmと短めに設計することで高解像度・高コントラストを実現しています。

Canon RF24-70mm F2.8 L IS USM

RF24-70mm F2.8 L IS USM

ズーム全域でクリアな画質を実現した純正レンズ。

『RF24-70mm F2.8 L IS USM』は、焦点距離24mm~70mmと開放F値2.8の性能を備えたキヤノン純正レンズ。ガラスモールド非球面レンズやUDレンズなどを使用した15群21枚の光学設計により、ぼやけや歪みを低減。ズーム全域で高画質な描写を実現しています。

「デュアルセンシングIS」に対応しており、対応カメラと連動することで、静止画撮影時の手ブレ補正効果が最大5段分に向上するのも特徴。三脚禁止の夜景スポットでの活躍が期待できます。

また、キヤノン独自の超音波モーター「ナノUSM」を搭載。「EOS Rシステム」のミラーレス一眼カメラに搭載されている「デュアルピクセルCOMS AF」との組み合わせで、高速・高精度なAFを実現します。

RF24-70mm F2.8 L IS USM
マウント キヤノンRFマウント
対応センサーサイズ フルサイズ
レンズ構成 15群21枚
絞り羽根枚数 9枚
最短撮影距離 0.21m
最大径×長さ 88.5×125.7mm
重量 900g

■購入する場合は、292,311円(税込)(2022/04/19現在 カカクコム調べ)となっているようです。

Canon

RF24-70mm F2.8 L IS USM

Canon RF28-70mm F2L USM

RF28-70mm F2L USM

単焦点レンズと遜色ない明るさを実現。

『RF28-70mm F2L USM』は、ズーム全域で開放F値2を実現した大口径レンズ。F2.8より明るいF値で撮影したい場合、単焦点レンズを用意する必要がありました。しかし、RF28-70mm F2L USMは、ズームしてもF値2で撮影可能。単焦点レンズと遜色ない明るさで撮影できます。

また、非球面レンズを効果的に配置することで、歪みを良好に補正する点もメリット。レンズに特殊コーティングを施すことで、逆光時でもフレアやゴーストを大幅に抑制するため、ズーム全域・画面全域での高画質を実現しています。

とことん高画質にこだわりたい方におすすめのレンズです。

RF28-70mm F2L USM
マウント キヤノンRFマウント
対応センサーサイズ フルサイズ
レンズ構成 13群19枚
絞り羽根枚数 9枚
最短撮影距離 0.39m
最大径×長さ 103.8×139.8mm
重量 1,430g

■購入する場合は、389,999円(税込)(2022/04/20現在 カカクコム調べ)となっているようです。

ニコンZマウント

ニコンZマウントは、ニコンのミラーレス一眼カメラで採用されているレンズマウントです。

後述するニコンFマウントと比べて、マウント径を大口径化。さらに、フランジバック(マウント面からセンサーまでの距離)を短くすることで、高精細な描写を実現しています。

Nikon NIKKOR Z 28-75mm f/2.8

NIKKOR Z 28-75mm f/2.8

普段使いしやすいコンパクトなZマウントレンズ

ズーム全域で開放F値2.8を実現する『NIKKOR Z 28-75mm f/2.8』。明るいF値を活かして速いシャッタースピードに設定できるため、暗いシーンでも低いISO感度でノイズを抑えた高画質な写真を撮影できます。

また、28mm~75mmまでの幅広い焦点距離をカバー。1本で都市夜景から路上スナップまで、幅広く楽しめます。さらに、重量も約565gと軽いため、気軽に持ち運べる点もメリット。レンズの最大径が75mmと小さいため、バッグにすっきりと収納できます。

Zマウントのレンズとしては比較的安価な点も嬉しいポイントです。

NIKKOR Z 28-75mm f/2.8
マウント ニコンZマウント
対応センサーサイズ フルサイズ
レンズ構成 12群15枚
絞り羽根枚数 9枚
最短撮影距離 0.19m(焦点距離28mm)
0.22m(焦点距離35mm)
0.39m(焦点距離75mm)
最大径×長さ 75×120.5m
重量 565g

■購入する場合は、113,850円(税込)(2022/04/20現在 カカクコム調べ)となっているようです。

Nikon

NIKKOR Z 28-75mm f/2.8

Nikon NIKKOR Z 24-70mm F2.8 S

NIKKOR Z 24-70mm F2.8 S

卓越した光学性能を誇る大三元レンズ

最新の光学技術を投入し、高い解像度を誇る『NIKKOR Z 24-70mm F2.8 S』。AF駆動系に「マルチフォーカス方式」を採用することで、歪みを改善しており、至近距離で撮影しても歪みの少ない高い解像力を実現しています。

また、優れた逆光耐性も備えており、フレアやゴーストも大幅に低減。光源が画面内にあっても、クリアな映像を撮影できます。

NIKKOR Z 24-70mm F2.8 S
マウント ニコンZマウント
対応センサーサイズ フルサイズ
レンズ構成 15群17枚
絞り羽根枚数 9枚
最短撮影距離 0.38m
最大径×長さ 89×126mm
重量 805g

■購入する場合は、267,500円(税込)(2022/04/20現在 カカクコム調べ)となっているようです。

Nikon

NIKKOR Z 24-70mm F2.8 S

αEマウント

αEマウントは、ソニーのミラーレス一眼カメラに採用されているレンズマウント。サードパーティ製レンズが豊富で、比較的安価な価格帯でも高性能なレンズが揃っている点が魅力です。

TAMRON 35-150mm F/2-2.8 Di III VXD (Model A058)

35-150mm F/2-2.8 Di III VXD (Model A058)

焦点距離35-150mmをカバーした明るいレンズ

準広角35mmから望遠150mmまでカバーする『35-150mm F/2-2.8 Di III VXD (Model A058)』。150mmまでズームできるため、望遠レンズが必要な場合にもある程度対応できます。

また、広角側が開放F値2という明るさも魅力。単焦点レンズを用意しなくても、明るくクリアな描写を得られます。

35-150mm F/2-2.8 Di III VXD (Model A058)
マウント αEマウント
対応センサーサイズ フルサイズ
レンズ構成 15群21枚
絞り羽根枚数 9枚
最短撮影距離 0.33m(WID)/0.85m(TELE)
最大径×長さ 89.2×158mm
重量 1,165g

■購入する場合は、179,820円(税込)(2022/4/20現在 カカクコム調べ)となっているようです。

TAMRON

35-150mm F/2-2.8 Di III VXD (Model A058)

TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2 (Model A063)

28-75mm F/2.8 Di III VXD G2 (Model A063)

高画質・軽量コンパクトなサードパーティレンズ

高精細でクリアな画質が魅力の『28-75mm F/2.8 Di III VXD G2 (Model A063)』。旧モデルから光学系が刷新されており、ズーム全域でシャープな解像感と、大口径ならではの開放F2.8という明るさを実現しています。

また、広角28mmから望遠75mmまでをカバーしており、1本で様々な夜景シーンに対応可能。重量540gと軽量・コンパクトな点も魅力です。

フィルター径が直径67mmな点も嬉しいポイント。採用されていることが多いフィルター径のため、レンズキャップやフィルターを使い回すことが可能です。

28-75mm F/2.8 Di III VXD G2 (Model A063)
マウント αEマウント
対応センサーサイズ フルサイズ
レンズ構成 15群17枚
絞り羽根枚数 9枚
最短撮影距離 0.18m(WIDE)/0.38m(TELE)
最大径×長さ 75.8×117.6mm
重量 540g

■購入する場合は、88,124円(税込)(2022/04/20現在 カカクコム調べ)となっているようです。

TAMRON

28-75mm F/2.8 Di III VXD G2 (Model A063)

ニコンFマウント

ニコンFマウントとは、ニコンがフィルム・デジタルの一眼レフカメラで採用しているレンズマウント。長い歴史のある規格で、レンズの選択肢が豊富です。

TAMRON SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD G2 (Model A032) [ニコン用]

SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD G2 (Model A032) [ニコン用]

高画素カメラにも対応可能な描写性能。

高画素カメラにも対応可能な大口径標準ズームレンズ。透過率の高い特殊硝剤を贅沢に使用することで、目で見たままの色の再現を実現します。

また、TAMRON独自のeBANDコーティングを採用することで、逆光でもゴースト・フレアの発生を大幅に抑制。画質の劣化が少なく、クリアで高精細な写真を撮影できます。

補正効果5段という強力な手ブレ補正性能も魅力。開放F値2.8という明るさとの組み合わせにより、三脚が使えない夜景スポットでも、手ブレによる失敗を減らせます。

SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD G2 (Model A032) [ニコン用]
マウント ニコンFマウント
対応センサーサイズ フルサイズ
レンズ構成 12群17枚
絞り羽根枚数 9枚
最短撮影距離 0.38m
最大径×長さ 88.4×108.5m
重量 900g

■購入する場合は、116,700円(税込)(2022/04/20現在 カカクコム調べ)となっているようです。

TAMRON

SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD G2 (Model A032) [ニコン用]

キヤノンEFマウント

キヤノンEFマウントは、主にキヤノンの一眼レフカメラに採用されているレンズマウント。フィルム時代から使われてきたマウントのため、対応レンズが豊富です。

SIGMA 24-70mm F2.8 DG OS HSM [キヤノン用]

24-70mm F2.8 DG OS HSM [キヤノン用]

最高の光学性能を備えたArtラインの大口径標準ズームレンズ。

最高の光学性能と、豊かな表現力に注力して開発している、SIGMA・Artラインの大口径ズームレンズ『24-70mm F2.8 DG OS HSM』。

補正効果の高い手ブレ補正機構を搭載しており、4段分の補正効果を得られます。三脚禁止の場所でも、手持ち撮影で手ブレを抑えた写真を撮影可能。

簡易防塵防滴性能に加え、レンズ前面に撥水・防汚コートも施さているため、ある程度天候に左右されず撮影できる点も魅力です。

24-70mm F2.8 DG OS HSM [キヤノン用]
マウント キヤノンEFマウント
対応センサーサイズ フルサイズ
レンズ構成 14群19枚
絞り羽根枚数 9枚
最短撮影距離 0.37m
最大径×長さ 88×107.6mm
重量 1,020g

■購入する場合は、147,780円(税込)(2022/04/20現在 カカクコム調べ)となっているようです。

SIGMA

24-70mm F2.8 DG OS HSM [キヤノン用]

Kマウント

KマウントはPENTAXの一眼レフカメラ用のレンズマウント。1975年から使われていた規格で、現在販売されているPENTAX一眼レフカメラで古いレンズを使うことも可能です。

PENTAX HD PENTAX-D FA 24-70mmF2.8ED SDM WR

HD PENTAX-D FA 24-70mmF2.8ED SDM WR

画面全体で均一な高解像力

諸収差を極限まで補正する新規光学系を採用した『HD PENTAX-D FA 24-70mmF2.8ED SDM WR』。特殊低分散ガラスや異常低分散ガラス非球面レンズなどを採用した12群17枚のレンズ構成で、十分な周辺光量を確保し、中心から周辺まで高精細な描写を実現します。

また、焦点距離は24~70mmと広角から中望遠までをカバー。さらに、開放F値2.8通しのため、シャープな描写から柔らかいボケ表現まで実現可能です。

レンズ内に搭載した超音波モーターにより、高速で静かなAFを実現。素早くピントが合うため、ストレスなく撮影に集中できます。

HD PENTAX-D FA 24-70mmF2.8ED SDM WR
マウント Kマウント
対応センサーサイズ フルサイズ
レンズ構成 12群17枚
絞り羽根枚数 9枚
最短撮影距離 0.38m
最大径×長さ 88.5×109.5mm
重量 787g

■購入する場合は、114,800円(税込)(2022/04/20現在 カカクコム調べ)となっているようです。

PENTAX

HD PENTAX-D FA 24-70mmF2.8ED SDM WR

夜景撮影に使用する交換レンズの種類

ズームレンズ

夜景撮影で使用する交換レンズの種類をご紹介。焦点距離にかかわらず、ズームレンズと単焦点レンズの特徴を解説します。

ズームレンズ

ズームレンズとは、焦点距離を一定の範囲内で自由に変えることができるレンズ。たとえば、焦点距離24-70mmのズームレンズなら、24-70mmの間でシーンや被写体に合わせて焦点距離を変えられます。

焦点距離は、ズームリングを回して調整する方式が一般的です。

ズームレンズのメリット

  • 1本で様々な撮影シーンに対応できる
  • 持ち出すレンズの本数を減らせる
  • レンズ交換の手間が減らせる

ズームレンズのメリットは、1本で様々な被写体・シーンに対応できる点です。夜景写真では全体を広く写すことで、光を放たない空や海が多く入ってしまうため写真全体が暗くなってしまいがち。逆に被写体に寄りすぎると、写したい部分がフレームアウトしてしまうこともあります。

ズームレンズなら、距離感の分からない初めて訪れるスポットでも、ある程度画角を調整することが可能。夜景の規模感や被写体に最適な画角で撮影できます。

また、1本で広い画角をカバーする分、持参するレンズの本数も減らせるため、徒歩での移動が伴うような場所でも負担が少なくなります。

次に紹介する単焦点レンズを何本も持っていく必要がないため、手元が暗くなる夜景撮影において、レンズ交換の手間を減らせる点もメリットです。

単焦点レンズ

単焦点レンズとは、焦点距離が固定されたレンズです。決まった焦点距離から調整できないため、構図を決める際には自分で動く必要があります。

単焦点レンズはF値が小さく、ズームレンズより明るいレンズが多いことが特徴です。

単焦点レンズのメリット

  • 開放F値が小さく明るい
  • 画質が良い
  • 軽い

夜景撮影で、開放F値が小さく明るいレンズは、手持ち撮影時に役立ちます。取り込める光量が多いため、シャッタースピードを速く設定しても、ある程度明るさを確保することが可能。シャッタースピードを速くできるため、手持ち撮影時に手ブレを最小限に防げます。

また、取り込める光量が多いため、ISO感度を低めに設定できる点もメリットです。低めのISO感度で撮影できると、写真のノイズ(ISO感度を高くすることで発生する写真のザラツキ)が抑制できるため、画質も向上します。

他にも、単焦点レンズは構成レンズがズームレンズより少ないことから、歪みの少ない高精細な写真を撮影可能。構成レンズが少ない分、軽量・コンパクト設計を実現できる点もメリットです。

夜景撮影におすすめなレンズの焦点距離

35mm判換算の焦点距離で解説します。

10~28mm前後(広角~超広角)

焦点距離24mmの夜景

photo by Peter Tully

10〜28mm前後のレンズは、超広角レンズや広角レンズに分類されます。画角が広い点と、パースペクティブを効かせられる点が特徴です。パースペクティブとは、遠近感のこと。近くのものを大きく、遠くのものを小さく写せます。

広範囲を写せるため、建物などの大きな被写体がフレームアウトしません。また、大きな被写体を下から撮る構図なら、パースペクティブが強調された印象的な写真を撮影できます。

メリット

  • 大きな建物でもフレームアウトしないで撮影できる
  • パースペクティブを強調した表現を楽しめる

おすすめな被写体・シーン

  • ランドマークなど、大きな被写体
  • 被写体を下からの構図で撮影するシーン

作例写真

焦点距離12mmの夜景写真

photo by Ian Petersen


焦点距離14mm

photo by Max Frolov


広角域のおすすめ単焦点レンズ・ズームレンズ

マウント 機材名
Zマウント Nikon NIKKOR Z 20mm f/1.8 S
RFマウント Canon RF15-35mm F2.8 L IS USM

EFマウント

Tokina atx-i 11-16mm F2.8 CF

Eマウント

SONY FE 12-24mm F2.8 GM SEL1224GM
Xマウント FUJIFILM フジノンレンズ XF8-16mmF2.8 R LM WR
Kマウント PENTAX HD PENTAX-DA★ 11-18mmF2.8ED DC AW
Fマウント Tokina atx-i 11-16mm F2.8 CF
マイクロフォーサーズマウント OM SYSTEM(OLYMPUS) M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO

30~50mm前後(標準)

焦点距離50mm

photo by Geoff Henson

焦点距離30~50mm前後のレンズは、標準レンズに分類されます。人の視野に近い画角といわれている30~50mm前後は、構図が決めやすく、臨場感を演出することが可能です。街景色や路上スナップ、ポートレートなど、様々なシーンに対応できます。

広角(広範囲を写す)や望遠レンズ(遠くを写す)ほどクセがないため、夜景の規模感などが掴めない、はじめて訪れるスポットにおすすめです

メリット

  • 構図が決めやすい
  • 様々なシーンで使いやすい

おすすめな被写体・シーン

  • はじめて訪れる都市夜景
  • 路上スナップ
  • 夜景ポートレート

作例写真

焦点距離50mm

photo by sese_87


焦点距離50mm

photo by Tom & Milou

マウントごとにおすすめな標準域のレンズはこちらでチェックできます

70~500mm(望遠~超望遠)

70mm

photo by Michael Kim

焦点距離70〜500mmのレンズは、望遠や超望遠レンズに分類されるレンズです。遠くの被写体を大きく写すことができるため、高台からの夜景や、被写体と距離が離れている飛行場などを撮影する際に活躍します。

距離の近い高台からの夜景撮影では、望遠〜超望遠域で街の一角をクローズアップして撮影するのがおすすめ。主題が分かりやすく、面白みのある1枚に仕上げられます。

また、望遠レンズには

  • ボケが作りやすい
  • 圧縮効果(遠近感を弱まらせる)がある

といった特徴があり、85mm前後の中望遠レンズは、ポートレート撮影にも多く使用されます。背景を被写体に引き寄せたり、街明かりを綺麗にぼかしたりした写真の撮影が可能です。

超望遠レンズで圧縮効果を効かせると、月を大きく引き寄せることもできます。手前にランドマークなどを置いて撮影すると、迫力ある写真に仕上げることが可能です。

70~500mm前後のメリット

  • 遠く離れた夜景・被写体を撮影できる
  • 主題がハッキリした面白みのある1枚を撮影できる
  • ボケや圧縮効果を活かした写真が撮れる

おすすめな被写体・シーン

  • 離れた位置から撮影する夜景
  • 遠くのランドマークや飛行機
  • 夜景ポートレート

70~500mm前後の作例写真

焦点距離105mm

photo by PapaPiper



焦点距離85mm

photo by Lpd13doc

望遠域のおすすめ単焦点レンズ・ズームレンズ

マウント 機材名
Zマウント Nikon NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S
RFマウント Canon RF70-200mm F2.8 L IS USM

EFマウント

Canon EF70-200mm F2.8L IS III USM

Eマウント

SONY FE 70-200mm F2.8 GM OSS SEL70200GM
Xマウント FUJIFILM フジノンレンズ XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR
Kマウント PENTAX smc PENTAX-DA★ 50-135mmF2.8ED[IF] SDM
Fマウント Nikon AF-S NIKKOR 85mm f/1.4G
マイクロフォーサーズマウント OM SYSTEM(OLYMPUS) M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO 1.4x テレコンバーターキット

夜景撮影のレンズを選ぶ時のポイント

夜景撮影のレンズを選ぶときのポイントを紹介します。

手ブレ補正機能の有無

夜景撮影用のレンズを選ぶ際、手ブレ補正機能の有無は重要です。

夜景スポットの中には、三脚が禁止されている場所も少なくありません。三脚禁止の場合は、手持ちで撮影する必要があります。

夜景のような暗いシーンでは、シャッタースピードを長くすることで光を多く取り込む必要があるため、手持ちでの撮影が困難な場合がほとんど。そこで、レンズに手ブレ補正機能があれば、多少シャッタースピードを遅くしても、手ブレによる失敗を防げます

さらに、カメラボディ側に手ブレ補正機能が搭載されている場合は、相乗効果でより強力な手ブレ補正効果を得られます。

ただし、まだまだボディ内に手ブレ補正が付いていないカメラも多いため、レンズは手ブレ補正機能があるものを選ぶことがおすすめです。

F値

F値(絞り値)

レンズの開放F値をチェックしましょう。

開放F値とは、最も小さいF値のことです。上のイラストの通り、F値が小さければ小さいほど、光が入る穴が広がり、取り込める光量が多くなります

F値を小さくして明るさを確保できれば、その分シャッタースピードを速くすることが可能。手持ち撮影がやむを得ない場合、シャッタースピードを速くして手ブレを抑えられます。さらに、ISO感度を上げすぎずに済むため、ノイズを抑えたクリアな写真に仕上げられるでしょう。

なお、三脚を使って撮影する場合は、シャッタースピードで明るさを確保でき、F値は大きくして(絞り込んで)撮影するため、あまり気にする必要はありません。

絞り羽根の枚数

光芒

絞り羽根の枚数も確認しましょう。絞り羽根とは、レンズ内部にある羽根のような板のこと。複数の絞り羽根を重ね合わせ、隙間を調整することで、取り込む光量を調整しています。

この絞り羽根の枚数によって光芒(光条)の数が変わります。光芒とは強い点光源から出る光の線のこと。絞り羽根の枚数が偶数ならそれと同数、絞り羽根の数が奇数なら絞り羽根の数の2倍の光芒が出ます。たとえば、絞り羽根が8枚なら光芒は8本、絞り羽根が7枚なら光芒は14本です。

光芒の数が多いと単体では綺麗ですが、光源が増えるとわずらわしくなってしまうこともあります。最適な数は個人の好みによっても変わってくるので、夜景写真の作例をたくさん見て、好みの数を把握するといいでしょう。

ちなみに、光芒の出し方は、F値を大きくして(絞り込んで)、レンズを光源に向けるだけ。F値を大きくすればするほど、光の線がハッキリ出てきます。

初心者の方がレンズを選ぶときの流れ

初心者の方がレンズを選ぶときの流れを紹介します。

撮影場所や被写体が決まっている場合と決まっていない場合、それぞれ解説するので参考にしてください。

撮影場所・被写体が決まっている場合

単焦点レンズ

撮影場所や被写体が決まっている場合は、単焦点レンズがおすすめです。

撮影したい夜景や被写体の規模感がわかるため、適切な焦点距離の見当が付けられます。焦点距離が分かるなら、ズームレンズより写りが良い単焦点レンズで、より高精細な夜景を撮影できるでしょう。

SNSなどで写真を投稿している方の中には、レンズや焦点距離を記載している方もいるので、参考にしてみるのもいいでしょう。

撮影場所・被写体が決まっていない場合

ズームレンズ

撮影場所や被写体が決まっていない場合は、ズームレンズがおすすめです。

はじめての場所だと、夜景や被写体の規模感が分かりません。実際に訪れてみてから撮影したいポジションを見つけることになります。

ズームレンズなら、様々な画角に対応できるため、はじめての撮影場所にぴったり。

被写体と距離が近いことが予想できる場合は広角ズームレンズ、被写体と距離が遠く離れている場合は望遠ズームレンズ、それ以外は標準ズームレンズがおすすめです。

被写体・シーンごとにおすすめなレンズの種類・焦点距離

夜景撮影で人気のシーン・被写体ごとに、おすすめなレンズの種類・焦点距離の目安を紹介します。

高台からの街夜景

高台からの夜景

おすすめのレンズ:望遠ズームレンズ、望遠単焦点レンズ

高台から街夜景を撮影する場合は、望遠域のレンズがおすすめです。広角レンズだと、下記のような問題が起こりがち。

  • 被写体が遠すぎて何を撮りたいかわからない
  • 暗い夜空が多く入って、暗い写真になってしまう
  • 意図しない邪魔なものが入る

山頂展望台のような遠く離れた高台から撮影する場合は、主題をハッキリ捉えられる、望遠域のレンズを選びましょう。

ただし、被写体との距離によっては、標準域のレンズでも問題ありません。撮影場所が被写体からどのくらい離れているのか、事前にリサーチしておきましょう。

展望室からの都市夜景

展望台からの街夜景

おすすめのレンズ:標準ズームレンズ、標準単焦点レンズ、望遠ズームレンズ、望遠単焦点レンズ

ビルなどに設けられた展望室からの都市夜景は、街明かりが近いため、標準域のレンズがおすすめです。1本で様々な画角を撮影したい場合はズームレンズ、画質を重視するなら単焦点レンズを選択するといいでしょう。

また、展望台から有名なランドマークなどが見える場合は、望遠レンズを使用してランドマークを強調してみるのもおすすめです。

路上での夜景スナップ

夜景スナップ

おすすめのレンズ:標準単焦点レンズ 

夜景スナップを撮影するなら、標準域の単焦点レンズがおすすめです。スナップ写真は、日常の風景や出来事など、一瞬を切り取るような写真のこと。

一瞬のシャッターチャンスを収めるスナップ写真は手持ちで撮影することが多いため、シャッタースピードを速く設定できる明るい単焦点レンズが最適です。手ブレによる失敗を防げますし、ズームレンズと比べてISO感度を低めに設定できるため、より高画質な写真を撮影できます。

スナップ写真の焦点距離については、決まったルールがありません。広角でも標準でも望遠でも、サッと撮影すればスナップ写真といえます。

とはいえ、一般的なのは標準域。特に焦点距離35mm、50mmのレンズが多く使われています。臨場感を出せるため、日常をそのまま切り撮ったような写真に仕上げられるはず。

はじめての夜景スナップなら、35mm、50mmからはじめて、自分好みの焦点距離を見つけていくのがおすすめです。

東京タワーなどのランドマーク

東京タワー夜景

photo by nwhitely

おすすめのレンズ:広角ズームレンズ、広角単焦点レンズ

東京タワーのようなランドマークを撮影する場合は、広角レンズがおすすめです。

大きな被写体の場合、標準レンズや望遠レンズなら画角に収まらないことがありますが、広角レンズならしっかり全体を画角に入れることができます

また、大きな被写体を間近で撮影することで、パースペクティブを効かせたダイナミックな写真に仕上げることも可能です。

夜景撮影にあると便利な撮影アイテム

夜景撮影の際にあると便利な撮影アイテムを紹介します。

ペンライト・ヘッドライト

ペンライト

夜景撮影には、ペンライトやヘッドライトを用意しておくと便利です。

屋外の夜景スポットでは街灯がない場合もあるため、ライトを用意しておくと夜景スポットまでの道のりや撮影時に役立ちます

特に、ヘッドライトがあると両手が空くため、撮影の際に設定を変えたり、レンズを交換したりする際に便利です。

スマートフォンのライトでも問題ありませんが、バッテリーがなくなる心配があるため、別でライトを用意しておくと安心できます。

予備バッテリー

予備バッテリー

夜景撮影する場合は、予備バッテリーを用意しておくのがおすすめです。

仮に夜景スポットを巡る予定がなくても、夜景撮影はスローシャッターで撮影することが多く、撮影時間が長くなりがち。撮りたい写真が撮れる前に、バッテリーが切れてしまうと、悲しいですよね。

満足できる写真を撮影するためにも、予備バッテリーは用意しておきましょう。

忍者レフ

屋内からガラス越しに夜景を撮影する際は、忍者レフがあると便利です。

忍者レフは、ガラスへの室内光などの映り込みを防ぐ黒レフ、ポートレート撮影時にレフ板として使用できる白レフが組み合わさったアイテム。丸いレフ板の中央に穴が空いており、穴にレンズを通して使用します。

黒レフをガラス側に向けると、室内光などの映り込みが起こらず、ガラス越しの夜景を見た通りに撮影可能です。

また、忍者レフは折りたたんでコンパクトに持ち運べるため、持ち歩きの負担が少ない点もメリット。夜景撮影をするなら、屋内からガラス越しに撮影する機会はあるので、1つは用意しておくと便利です。

LED付きブロワー

ブロワー

photo by ivva

※画像はLED付きではありません

LED付きブロワーがあると、暗い場所でのメンテナンスの際に便利です。

カメラのレンズやイメージセンサーについたホコリなどを吹き飛ばしたくても、暗い場所だと、どこにホコリがあるのか、しっかり吹き飛ばせたのか判別するのが困難。

LED付きのブロワーなら、ノズルの向けた先を照らしてくれるため、ホコリをしっかり確認することが可能です。

クリーニングクロス

クリーニングクロスも用意しておくと便利です。

暗い撮影スポットだと、誤ってレンズに手が触れてしまうこともあります。手の脂や指紋がレンズに付着したまま夜景を撮影すると、光源が線のように伸びてしまい、イメージ通りに撮影できない恐れもあるでしょう。

クリーニングクロスを用意しておくと、レンズに付着した手の脂や指紋を綺麗に拭き取れます

まとめ

都市夜景

夜景撮影におすすめのレンズを紹介しました。レンズは多種多様のため、どのモデルを選んで良いのか分からない方が多いのではないでしょうか。

また、夜景といっても様々な被写体・シーンがあり、それらに合うレンズも変わってきます。

今回紹介したレンズの選び方なら、撮りたいシーンにぴったりなレンズを選ぶことが可能です。ぜひ本記事を参考にレンズ選びをして、夜景を美しく残してください。

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GOOPASS TRAVEL MAGAZINEライター Ryota

大阪在住のフリーランスライター。家電・カメラ・旅行を中心に様々なジャンルで執筆。カメラは、2017年に本格的に開始した。普段は、大阪を中心に関西で風景を撮影している。これまで使用してきた機材は、SONYのNEX-3、α7II、α7Ⅳ(現在使用中)。

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