髙橋頌の欧州バレー挑戦記 SEASON2【EP11:リーグ首位キープ!1部リーグ昇格に向けて大きく前進!】

▲ホームスタジアム入口にて撮影
GOOPASS SPORTS MAGAZINEをご覧の皆さん、こんにちは!
ポーランドリーグ・KS Norwid Częstochowaに所属するバレーボール選手・髙橋頌(たかはししょう)です。
ポーランドでは、もう雪が溶けて少しずつ気温が暖かくなって来ました。
現在私たちのクラブは、18試合中14勝4敗で1位となっています。(1月25日時点)
シーズン序盤はあまり良い流れではありませんでしたが、1試合ずつ勝利を重ねてようやく1位まで来ました。
ただ問題はここからです。
まだレギュラーシーズンを折り返したところ(レギュラーシーズンは最大で30試合の予定)で、そこから上位8チームがプレイオフに進出し、4月半ば〜6月にかけてプレイオフが行われる予定です。
それがすべて終わってから、入れ替え戦などが行われます。
なのでまだまだシーズンは長いですが、目の前の1戦1戦はどれも大事な試合で落とせません。
少し前置きが長くなってしまいましたが、現在プレイオフへ向けて進んでいる最中の試合内容であったり、今後の予定について書いていきます!
目次
1月5日 vs KRISPOL Września (ホームゲーム)
KRISPOL Wrześniaについて
このクラブは、2017/18シーズンから2019/20シーズンはポーランド2部リーグ2,3位と勢いのあるクラブでした。
その時は入替戦も狙えるほどの強さだったですが、ここ数年はポーランド2部リーグで真ん中あたりに位置しています。
それでも、シーズンを通して格上の相手に勝利を収めることもあり、要注意なクラブの一つです。
試合結果:2-3(25-15,22-25,23-25,25-21,13-15)
このクラブは前回の試合(シーズン初戦)にて、セットカウント3-1で勝利した相手です。
今回の試合はフルセットの末、敗北してしまいまいした。
この試合は私たちのクラブに負傷者や体調不良が多くいた中での一戦でした。
正オポジットが体調不良で不在、正セッターが怪我、アウトサイドヒッターも体調不良、チームの中ですごく頼りにしてるミドルブロッカーも負傷していて、しばらくトレーニングから離脱していたりしました。
(実は私も試合の数日前に、謎の体調不良でダウンしていましたが、試合にはなんとか間に合いました…)
今回負けた原因として、もちろん戦線離脱していた選手も多数いたのですが、それでも格下相手に油断して臨んでいたことが挙げられます。
ここまで11連勝と勝利を重ねてきて、そして新年明けてからの一発目。
不在の選手が多かろうが少なかろうが、なんとかこの試合は勝利をしておきたかったです。
試合に負けた後、私たち選手が皆沈んでいる中、コーチは「このような事だって起きるさ。シーズンは長いんだからすぐ切り替えて、またチーム全員で勝利を勝ちに行こう。」そのような言葉をかけてくれました。
3、4、5セット目は自分達の雰囲気やプレーも悪くなかったですが、相手の方がミスも少なく最後まで戦っていました。
この試合で連勝ストップしましたが、チームメイト全員が復活し、皆で勝利を勝ち取ります。
1月14日 vs MKST Astra Nowa Sól (アウェイゲーム)
MKST Astra Nowa Sólについて
昨シーズンはポーランド3部2位で昇格を果たし、今シーズンポーランド2部13位(1月31日時点)に位置しているクラブです。
もちろん今シーズンからはPlus ligaでのプレー経験がある選手(Nysa、Rzeszów、Katowiceなど)が在籍しています。
今後大きくなっていき、Plus ligaへの昇格を狙っているクラブの一つだと感じます。
もちろんほとんどが身長が190センチ以上と体格が大きいながら、細かいプレーが上手い選手が多く(ブロックアウトや狙いを定めたサーブなど)、私としてはやりずらいと感じます。
試合結果:3-0(25-17,25-19,25-20)
前回の試合(リーグ戦)では、3-1で勝利した相手です。
この試合でも、自チーム内で負傷者が数人いた状態での対戦でした。
シーズン序盤に対戦した際には、とにかく油断できない、少しでも相手に隙を与えたら一気に流れを持ってかれる、そんな印象でした。
しかし、今回の試合ではストレートで勝利を収め、自チームの調子も最後まで途切れませんでした。
特に良かったポイントとして、自チームのサーブで相手をよく崩せていたことです。
こうしたサーブでの効果もあり、相手のレセプションが乱れたことによって、相手スパイカーも消極的になって、ディグからのラリーで点数を重ねていけていました。
自分達の勝ちパターンの一例として、自チームのサーブミスが少なく相手のレセプションをよく乱せていてディグからの切り返しで点数を重ねていけてる、そうした場面が試合の大事な状況の時に『我慢強く粘れている』そんな印象があります。(もちろん勝つ要因としては他にもたくさんあります)
ただ、こうした自分達の強みの部分と、個々の安定したプレーが繋がっていけば、長いシーズンでもこうした相手にストレートで相手に無駄な点数をやることなく、勝利していける一つの要素だと考えています。
こうした『強み』の部分は毎試合継続して発揮できるよう、私もリベロとしてやれることをやっていきます。
1月21日 vs AZS AGH Kraków
AZS AGH Krakówについて
このクラブは比較的若い選手が多く(21歳前後)、もちろん身長も190センチ以上の選手が多く在籍しています。
MKST Astra Nowa Sólと同じく、細かいプレーをしてくる選手が多い印象です。
身長も大きいながら、細かいプレーでミスも少なく点数を地道に稼いでくるバレースタイルだとやりにくいと感じます。
まだまだ若い選手がたくさんいるのでプレーが雑な部分はありますが、身長が大きいながらも細かいプレーにトライしたり、皆がサーブ1本1本に対してよく考えて『常に意図を持ってプレーしている』と感じるクラブです。
かなり客観的な見方になってしまいますが、こうした若い身長の大きい選手が平均的にすべてのプレーを当たり前のように高いレベルでこなして、どんどんトライしていく姿に、改めてポーランドのバレーボール選手の層の厚さを感じます。
試合結果:3-0(25-20,25-21,25-20)
シーズン序盤でこのKrakówにフルセットで破れています。
私たちは現在リーグ1位ですが、この相手は格上相手にフルセットに持ち込んで勝利したりと、侮れないクラブです。
今回は3-0とストレートで勝利することが出来ました。
最後まで自チームはミスも少なく、前回の試合同様サーブで攻め切ることが出来ていたと思います。
一つ反省点を挙げるとすれば、相手スパイクに対して試合の中で臨機応変に対応出来ていなかった点かと思います。
もちろん試合前にビデオで自分達の決まり事を話し合っていますが、相手がそのデータ通りにするなんてことは100%ないわけです。
そこでベンチから見ているコーチが一番相手の変化に気がつくと思いますが、コート内にいる選手が相手に対してもっと駆け引きをしてもよかったと思いました。
例えば、相手オポジットがバックから打ってくる際にはライン際(ストレート)には打ってくる確率が低いということは分かってたので、ライン際にポジショニングするのではなく、ラインから二歩くらいコートの内側で守る必要がありました。
しかし、この試合はほとんどライン際かまたはクロスに叩き込まれることが多かったです。
そこで1ローテ目で変化に気が付いて、コーチと話し合い相手に対してもっと駆け引きしていくことが必要でした。
あくまでこれは一つの例ですが、こうした駆け引きの連続、そして1プレー1プレーに意味を持って臨んでいきたいです。
今後のスケジュール
現在レギュラーシーズン30試合中18試合が終了。
まずは4月半ばから始まるプレイオフへ向けてなんとかレギュラーシーズンを上位で通過したいところ。
上位通過すると、1位 vs 8位、2位 vs 7位というように下位のクラブから対戦することができます。
Plus ligaへの昇格へ向けて、ここからまた勝利を重ねていけるよう進んでいきます。
そして、少し余談なのですが改めてポーランドのバレーボールは大きいんだなと感じました。
というのも、現在クラブは1位と好成績です。
そしたら間違いなくPlus ligaへの昇格というのも視野に入れて、新たなスポンサーの獲得や、来シーズンさらに大きな受け皿を用意するため動き始めます。
やはりプロリーグというこうした結果に厳しい世界でプレーしている事がとても幸せです。
まさか小学校1年生から始めたバレーボールで、海外に来てプロバレーボール選手として活動するなんて事は頭になかったです。笑
ただ、今こうしてヨーロッパでプレーしていて自信を持って『ここが自分のいるべき場所』だと言えますし、たくさんの方の支えがあってこうしてヨーロッパで全力でプレー出来ていることに感謝したいです。
現在の成績
チームの順位(1月31日時点)

現在私たちのクラブはリーグ戦14勝4敗(41ポイント)で1位をキープしています。
ただ1〜6位まではそこまでポイントが変わらない(1位から順に41、40、38、37、37、36…)ので、このままレギュラーシーズンを上位で突破出来るよう進んでいきたいです。
もちろんプレイオフで1.2位となりPlus ligaのクラブと入替戦で勝つことが今シーズンの目標ではあります。
個人ランキング(1月31日時点)

個人レセプションランキングで2位に位置しています。
1位の選手は数試合のみプレーして、ここ最近また試合に出ていません。(なので数字も動いていません)
ただシーズン終了までには、この1位の数字に追いつけるよう、個人の数字としてもこだわっていきます。
『番外編』ホームスタジアムの紹介!

以前少しだけ紹介させていただいたホームスタジアムです。
国際大会も行われる大きな体育館で、数年前にAZS Częstochowa(私たちのNorwid Częstochowaとは違うもう一つのクラブ)がPlus ligaでプレーしていた時には、ここがホームスタジアムでした。

出典:AZS Częstochowa公式Facebookページ(クレクやクビアクもこのスタジアムで国際試合を経験しています)
このチェンストホバでは、ワールドカップも行われました。
AZS Częstochowaの歴史を少し話すと、2016/17まではPlus liga(ポーランド1部リーグ)内でプレーしていて、世界のトップ選手やポーランドの代表選手もたくさん在籍していた名門クラブでもありました。
数ヶ月前に私たちの監督だったPiotr(ポーランド代表で長く活躍していた選手)もこのAZS Częstochowaでプレーしていました。

体育館の入口に飾られてるKS Norwid Częstochowaの元監督Piotrのポーランド代表時代のユニフォーム
しかし、2016/17シーズンでPlus ligaから降格してしまい、大きなスポンサーも離れ、ポーランド内のメディアからは、もうCzęstochowaにバレーボールが戻ってくることはない、そんな批判も飛び交っていたそうです。
そんな中で、現在私が所属しているのがKS Norwid Częstochowaというクラブです。

ホームスタジアムの入口には常にこれが飾ってあります!

外から見たホームスタジアム(そして親友のミドルブロッカーのダニエル)
ここ数年はポーランド2部リーグでもそこまで成績が良くなく、順位としては真ん中より下に位置するクラブでした。
しかし、今年から選手を強化し、新たなスポンサーも獲得し始めてPlus ligaへの昇格へ向けて、ということで有難いオファーをいただきました。
2019/20シーズンにポーランド2部のLuk Politechnika Lublinというクラブでプレーしていた事もあり、ヨーロッパ内から見てもとてもレベルが高く、金銭面や練習環境からしてもとてもいいコンディションなのは知っていました。
そして、今年KS Norwid Częstochowaでプレーし、現在は2部1位でPlus ligaへの昇格も見えてきた、という状況です。
これは今までにない好成績で、自分で言うのもおかしいですがリベロとして私がクラブと契約した事もそれなりに評価をされています。(来シーズンへ向けた欧州トップリーグへのステップアップに繋がるかと)
『Częstochowaにバレーボールが戻ってくる』そのような期待が込められたポーランドの記事も目にしました。
もちろんこのレベルが高いポーランドで簡単にPlus ligaへ昇格出来るということは無いですが、選手一人一人がベストを尽くし最後まで戦っていけば可能性は十分にあると思っています。
Częstochowaのファンの期待に応えるため、今年Plus ligaへの昇格に向けて毎試合ベストを尽くしていきます。
髙橋頌さんが使用しているカメラ

FUJIFILM X100F
以前使用していたのもX100Vだったのですが、このX100シリーズはカメラがそこまで詳しく無くても、簡単に綺麗な写真が撮影出来るので楽しいです!
GoPro HERO8
個人的にもGOPRO HERO8 は2年間くらい使っていて、YouTubeの撮影や練習中に頭に付けて撮影したりもしていました。 このHERO8 があれば動画の撮影には困らないのでかなり重宝しています!
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