髙橋頌の欧州バレー挑戦記 SEASON2【EP13:レギュラーシーズン残り3戦!PLAYOFF首位通過なるか?】

GOOPASS SPORTS MAGAZINEをご覧の皆さん、こんにちは!
ポーランドリーグ・KS Norwid Częstochowaに所属するバレーボール選手・髙橋頌(たかはししょう)です。
前回の記事では、首位争いで2位(Kluczbork)のクラブとの試合も行われました。
それでも連勝を重ねて、3月現在も首位をキープしています。
レギュラーシーズンも残り3試合となり、すぐプレーオフが始まろうとしています。
このまま首位をキープしたまま、プレーオフに進出出来るかどうか。
まだまだ厳しい戦いが続く中、3月に行われた試合の様子をまとめていきたいと思います!
(画像出典:KS Norwid Częstochowa公式Facebookページ)
目次
2023年3月4日 vs MKS Będzin (アウェーゲーム)

MKS Będzinについて

過去にPlus liga(世界最高峰リーグの一つとされているポーランド1部リーグの名称)でプレーしていたクラブでもあり、レベルの高い選手が集まっていて、(我々と同じく)今年Plus ligaへ昇格を本気で目指しているクラブの一つです。
今シーズン、このMKS Będzinと数試合戦ってきた感想としては、昇格争いで1番厄介な相手だと感じています。
試合結果:0-3(23-25,23-25,18-25)

ストレートで敗北。
この試合では個人的に調子も悪くなかったです。
レセプションでは12本受けて92%(50%が完璧なレセプション)と、数字としても感覚としても悪くありませんでした。
この試合をストレートで負けてしまった要因として挙げられるのが、【自チームのサーブで相手を崩せなかったこと】と、【相手スパイカーのやりたいようにやられてしまったこと】の2つです。
そもそも、我々のチームは『攻撃的なサーブ』を強みの1つとしています。
もちろん、攻撃的なサーブを打つことは、ミスする可能性が高く、リスクは避けらません。
が、この試合は「ここぞ!」という時に攻めきれずに(攻撃的なサーブを打てず)相手にAパスからサイドアウトを取られていた印象がありました。
そうした攻めきれない状況を作ってしまった原因は、自チームのサーブミスが重なってしまったことが挙げられます。
しかしながら、リベロの立場として相手にサイドアウトを簡単に取られないようブロッカーに指示を出し、ブロック&ディグの関係性をもっと上手く組み立てていければ、「流れを変える1点」を取ることが出来て、そこから自チームの流れに持っていけたのでは?とも感じています。
もちろん相手スパイク(全選手)の統計データをもとに対策はしてきましたが、それ以上に相手が上回っていた印象です。
同様に相手も私たちの対策をしてきただけではなく、それをちゃんと実行し、試合の中盤でも臨機応変に対策してきたな、と感じました。
リベロの私としては、正直なところ、MKS Będzinのスパイクを私のポジション(ポジション5or6)に上手く打ってくるように誘導することが出来れば、ディグから切り返しで相手に流れを渡させない自信があります。
しかし、明らかにリベロのポジションにはほとんど打たず、セッターまたはオポジット(ポジション1)に打たれて決められて、点数を引き離されていました。
そうした時でも冷静にブロッカーへの指示、そして自分がディグしやすい空間作りをしていけたらもう少し流れを変えられたと考えています。
ポジティブな点としては、MKS Będzin相手に自チーム全体のレセプションもよくA•Bパスでキープする事ができていました。
そこは今後も自信を持っていい部分だと思います。
ただそこから相手ブロッカーに上手く引っかけられて、ディグから展開され連続失点を許してしまった場面があったので、リベロとしてスパイカーが全員良いテンポで入れるようファーストタッチの質をもっと追求していきたいと思います。
2023年3月1 1日 vs BKS Visła Proline Bydgoszcz(ホームゲーム)

BKS Visła Proline Bydgoszczについて
このクラブも以前までPlus ligaでプレーしていて、数シーズン前にポーランド2部に降格してきたクラブです。
今シーズンの成績も好調で上位キープしていて、Plus liga昇格争いのライバルの1つになること間違いありません。
現在はスロバキア人のコーチMichal Masnýが指揮を執っているのですが、このコーチは以前古賀さんとZawiercie(Plus liga)でセッターとしてプレーしていた経験を持ちます。
ちなみに、オポジットのDamianは以前(私が)一緒にLublinでプレーしていた選手です。
今シーズン、彼はリーグ内のスパイク最多得点ランキング2位(3月28日現在)にランクインしている、警戒しなければいけない選手です。
試合結果:3-1(25-23,25-20,21-25,25-23)

序盤(1セット目の出だし)から、自チームの流れに持っていけました。
戦略通り、上手く相手を乱すことが出来ていた印象です。
相手の前衛アウトサイドヒッターに狙いを定めてサーブを狙い、相手の1番のストロングポイントでもあるオポジット・Damianの得意コースを封じる。
ブロック&ディグの駆け引きから、オポジットを上手く抑えられていた印象です(スパイクを決めさせなかったので、ベンチへ下がった時間帯がありました)。
途中、相手チームのメンバーチェンジなどで流れを渡してしまい1セット奪われましたが、なんとか最後まで集中力を切らさず、戦い切れました。
少しでも油断して相手に隙を与えてしまっていたら、フルセットに持ち込まれてかなり厳しい戦いになっていたと思います。
4セット目も25-23と僅差で勝ち切れましたが、Damianの調子が後半につれて上がってきて、「オポジットのDamianにボールが集まるからマークを外さないように」と意識したところで相手セッターにトスを分散させられ、流れを持っていかれかけた場面がありました。
それでも、この簡単ではない試合を3-1で勝ち切れたのは、プレーオフにもいい形で繋がっていくと思います。
2023年3月18日 vs BAS Białystok(アウェーゲーム)

BAS Białystokについて

今シーズン現在11位(3月28日時点)とあまり成績は良くありませんが、格上相手に勝利することもある、決して油断できない相手です。
また、オポジットのJędrzej Gossは、Damianと同じく以前Lublinで一緒にプレーしていた戦友です。
彼は今シーズン好調で、現在スパイク最多得点ランキング1位(3月28日時点)と調子を上げてきています。
試合結果:3-2(25-22,14-25,14-25,25-20,15-13)

セットカウント3-2で勝利。
相手のサーブとスパイクに苦しめられました。
レセプションは(サーブと同じく)自チームのストロングポイントなのですが、それを相手のサーブが上回った印象です。
相手クラブは(我々と異なり、プレーオフ進出を賭けて負けられないという)プレッシャーが無く、(ホームゲームのため)会場はいつも練習している慣れ親しんだホームアリーナ。
かなり強気に攻めてくるサーブと、アタックライン辺りに落としてくる強弱のあるジャンプサーブ。
そして「とにかく相手を掻き乱してやろう!」というように、時々やってくるハイブリッドサーブ。
ジャンプサーブかと思いきや、そこから微妙に回転してるフローターサーブ。
とにかく相手は戦略的というより、「格上相手に掻き乱してやろう!」という気持ちでプレーしていたので、私としても自分のリズムを作りづらく、やり辛かったです。
(統計では分からない、数字には表れないことですが)相手スパイカーが厳しい体勢の時に上手く何度も粘り強くリバウンドを取って繋ぎ、そこから点数を取られていたのも、フルセットまでもつれてしまった要因の1つです。
それでも、自チームのサーブが4.5セット目から走り始めて、フルセットを勝ち切ることが出来ました。
ここ数試合で1番厳しい戦いだったと感じていますし、改めてプレーオフへ向けて自分達のプレーを再確認し気を引き締める良い試合だったと思います。
フルセットを勝ち切れた要因としては、自チームの強みであるサーブが、後半になるにつれて調子を取り戻し相手を崩せたこと。
これが1番大きかったです。
もうプレーオフではこのクラブとは戦わないですが、今後格下相手にこうした戦いをしてきた際に冷静に対応していけるように、試合の中で成長していけたらと思います。
2023年3月26日 vs Avia Świdnik (ホームゲーム)

Avia Świdnikについて

このクラブは今シーズン6位(3月28日時点)と、決して悪くない成績です。
数試合前までは2.3位とPlus ligaへの昇格争いの候補として入っていましたが、ここ数試合では調子を落としているように思えます。
誰か1人が突出して能力が高いというよりは、全体的に高さもありパワーもある攻撃型なチームです。
守備面では(リーグ全体と比較して)少し劣っているように感じる部分はありますが、このクラブが上手く噛み合った時の勢いは注意しなければいけないと感じています。
試合結果:3-0(25-20,25-18,25-23)

3-0でストレート勝利。
危なげなくストレートで勝利しました。
2セット目では点差を約10点くらい引き離す場面があり、余裕を残しながら戦いました。
しかしながら、そこから相手がメンバーチェンジを行ない、今までのデータにない戦い方を仕掛けてきます。
自チームが焦ってしまい点差を縮められてしまいましたが、1セット目の序盤から自チームの全体的なレセプション・サーブ・スパイクがよく噛み合っていたので、少し崩れたところで負けることはない、そう思いました。
試合途中では自チームでもメンバーを入れ替えたり、ピンチサーバーをたくさん起用したり……。プレーオフを見据えて、ベンチからコーチが色々な戦法を試していました。
3セット目は、少し危ない展開になりかけていました。相手にブロックアウトを取られる場面が多かったり、相手が変則的に打ってきたサーブ(フローターサーブで今まで前衛アウトサイドヒッターを狙っていたのをハイブリッドサーブに切り替えていつもは狙わないゾーンに攻撃的なサーブ)に対して少し乱されたり、そこから相手に切り返されたりした場面がありました。
それでも、最後は自チームのサービスエースから相手レセプションを乱し、相手に流れを引き渡さずストレートで勝利する事ができました。
現在の成績
現在のクラブ順位

22勝5敗で首位キープです。
レギュラーシーズンは残り3試合ですべてアウェーゲームになっています。
そこまで長距離移動ではないですが、アウェーの体育館に慣れるためにもしっかりと準備をしていきたいと思います。
プレーオフに1位で進出するためにも目の前の一戦一戦にベストを尽くします。
個人ランキング

現在レセプションランキングで2位(58.48%)をキープしています。
1位の選手はここ数試合出場していて数字が下がってきています。(前回の試合ではまた不出場でした)
番外編:チェンストホバの春
チェンストホバも春が少しずつ近づいてきました!

チェンストホバ中心地の長く続くメインストリート
ポーランドの気候は、さっきまで晴れてたのにすぐ雨になるなど、かなり気分屋です。笑

ヤスナグラ修道院
コーヒーを飲みながら音楽を聴いて散歩する時間は本当に大事です。
ヨーロッパではあまり太陽が出ない日が多く、光を浴びないと鬱になりかけるからです。
フィンランドにいた時は日中も真っ暗で本気で鬱になりかけました(余談ですが、現在は以前V1リーグ・大分三好ヴァイセアドラーズでプレーしていた松尾選手が現在フィンランドでプレーしています)。
ビタミンDのサプリメントを摂ることも大事ですが、晴れの日にはしっかりと光を浴びていくこともかなり大事です。

ヤスナグラ修道院近くの公園
髙橋頌さんが使用しているカメラ

FUJIFILM X100F
以前使用していたのもX100Vだったのですが、このX100シリーズはカメラがそこまで詳しく無くても、簡単に綺麗な写真が撮影出来るので楽しいです!
GoPro HERO8
個人的にもGOPRO HERO8 は2年間くらい使っていて、YouTubeの撮影や練習中に頭に付けて撮影したりもしていました。 このHERO8 があれば動画の撮影には困らないのでかなり重宝しています!
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