髙橋頌の欧州バレー挑戦記 SEASON2【EP4:1部チームに勝利!トーナメントで優勝してMVPを獲得!!】
GOOPASS SPORTS MAGAZINEをご覧の皆さん、こんにちは!
ポーランドリーグ・KS Norwid Częstochowaに所属するバレーボール選手・髙橋頌(たかはししょう)です。
前回の記事では、8月後半に行われたPlus liga(ポーランド1部)のビエルスコ(Bielsko) と、チュニジア代表とのフレンドリーマッチの様子をまとめました。
シーズン前のフレンドリーマッチとして、Plus ligaのクラブにもストレート勝利したりと、普段の練習からとても良い雰囲気で取り組めています!
そして、今回は8月後半に行われたポーランド1部の名門スクラ(Skra)との試合と、トマシュフマゾウィエツキで行われたトーナメント戦をメインに書いていこうと思います。
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目次
世界最高峰のポーランドリーグ(Plus liga)の名門クラブSkraとのフレンドリーマッチ

引用:KS Norwid Częstochowa公式Facebookページ
このSkraは、昨シーズンPlus liga(ポーランド1部リーグ)で4位とトップレベルな事はもちろん、各国の代表選手がこのクラブに所属しています。今シーズンはセルビア人2人、アメリカ人1人、オランダ人が1人、チェコ人が1人、イタリア人が1人で、外国人選手は計6人です(その中の1人が、セルビア代表のAleksandar Atanasijevićです。彼はポーランドでのプレー経験が長く、イタリアでプレーしていた際にはPerugiaに所属していました)
しかし、今回のフレンドリーマッチでは、世界選手権に出場している選手がいなかったため、ほとんどがポーランド人のみのメンバーでした。
まずは、結果から。
引用:KS Norwid Częstochowa公式Facebookページ
Exact Systems Norwid Częstochowa - PGE Skra Bełchatów 5-0 (25-21, 25-21, 25-15, 25-19, 15-11)
5対0ですべてのセットに勝利しました。
なぜPlus ligaの名門クラブにストレートで勝てたのかというと、もちろん相手メンバーに外国人選手が何人かいなかったというのもあると思いますが、それでも外国人選手以外のSkraのメンバー(ポーランド人)も経験豊富な選手がたくさんいる事は間違いないです。
その相手でも、自分達のサーブを常に攻めて相手のレセプションを少し崩し、そこからブロックでシャットして点数を取る事が出来たり、ブロックとディグの関係性(ストレートをあえて打たせてレシーブして切り返す事を狙ったりなど)をその状況毎にコミュニケーションを取って、上手く連携が出来ていたのがSkra相手に1セットも落とさなかった理由の一つでもあると思います。
それ以外にも、自チームの強みの部分として、レセプションを安定して返し、サイドアウトでSkraに流れを渡さずに常にリードしていた事も良かった部分だと思います。
改善したかった点としては、相手のミドルがサーブの時(ジャンプフローター)、ハイブリッドサーブでドライブをかけて強いサーブを打ってくる時以外は、自チームの前衛アウトサイドヒッターをスパイクに行きやすいよう、相手サーバーがトスを上げた段階で判断して1.5歩詰める(リベロと後衛のアウトサイドヒッターのレセプションの範囲を少し広げる)、という事を早めにやるべきだったなと思いました。
なぜなら、その相手ミドルが自チームの前衛のアウトサイドヒッターを狙い、サイドアウトが取れない場面が続いてしまったりもしていたからです。
リベロとしてこうした時にいかに相手サーバーの意図を読み、サイドアウトを一回で切れるかが、今後厳しい戦いを勝っていく中で必要な事だと思いますし、自分としてもチームメイトを後ろから鼓舞するだけじゃなくて、こうした細かい指示などもっとコート内でコミュニケーションを図っていきたいと思いました。
今回のSkraとのフレンドリーマッチでは、1〜3セット目はスタメンで、4.5セット目はメンバーを入れ替えたりして戦いましたが、全員で戦い1セットも落とさず集中力を切らさず勝ち切れたのは大きいなと思います。
今後、長いシーズンを戦っていく中で、自チームの集中力が切れたり、コート内での意思疎通が出来なかったりしてセットを落としてしまう、という事はあってはいけないです。
相手の状況がかなり良くてセットを落としたというのなら次のセットにすぐ切り替えることが必要ですが、誰が出場しようがそうした簡単な原因でセットを落とさないよう常にベストパフォーマンスを出して、コート内での連携が取れるよう、リベロとしてやれる事をやります。
二日間のトーナメント

引用:Anna Musierowicz Fotografia
先日メモリアルのフレンドリーマッチとして合計4チームでトーナメント形式での試合がありました。
参加チームは、ポーランド2部リーグから『KS Lechia Tomaszów Maz』、『SPS Chrobry Głogów』、そして私たちのクラブ『KS Norwid Częstochowa』の計3チーム。
残り1チームは、ポーランド3部リーグに所属する『CHKS Arka Chełm』でした。
以前、ポーランドのLublinでプレーしていた時のチームメイトが、Lechia Tomaszów Mazに2人、CHKS Arka Chełmに2人います。
久しぶりに会えてかなりモチベーション上がりましたし、試合が出来るって事で(公式試合ではないですが)新鮮な気持ちでした。
初戦…vs CHKS Arka Chełm (昨シーズン3部4位)

引用:Anna Musierowicz Fotografia
この試合は3-0でストレート勝利でした。
3部リーグ所属の格下にあたるチームですが、過去にPlus ligaでプレーしていた選手もたくさんいますし、いかにポーランドのバレーボール界の層が厚いことが伺えます。
試合内容として、1セット目からかなり激しい試合になって、終盤まで相手チームChełmがリード。
それでも最後の最後でブロック&ディグが上手くハマり、27-25のギリギリでセットを取れました。
やはり以前ポーランド1部でもプレーしていた選手ということで経験もあり簡単にいかないという事は分かっていました。
なぜ1セットからギリギリな展開になってしまったのかというと、相手が飛び抜けていたというよりかは、自チームの自滅という部分が大きいと思います。
というのも、スパイクでなかなか点数が取れず、相手ブロックに引っかかってしまい、決められてしまう、そんな場面が多々見受けられました。
もちろん自チームのスパイカーも普段通りにいかずもどかしい気持ちだったと思いますが、最後まで我慢し自分達の安定したバレーボールをする事が出来ました。
その後2.3セット目については、相手のスタイルも分かって対応するポイントも理解し、ブロックはストレート締めでクロスを拾い切り返しで点数を取ったりして点数を積み重ねていきました。
サーブも比較的レセプションの弱いアウトサイドヒッターを狙ったりもしましたが、やはり簡単には崩れはしなかったです。
それでも、相手スパイカーに簡単にブロックアウトされないような対策だったり、という部分で対策し、いつも通りの自分達のプレーが出来ました。
2.3セット目は、点数的にも余裕が出来たので、試合中盤あたりでメンバーを全体的に入れ替えたりなど、色々と試しました。
2戦目…KS Lechia Tomaszów Maz (昨シーズン2部9位)

引用:Anna Musierowicz Fotografia
このクラブにもPlus ligaで活躍していた選手も在籍していて、これから2部で順位を上げてくるようなクラブです。
結果としては、3-0 (25-22, 25-17, 25-16)で1セット目のみ接戦な場面が多々見られました。
やはり初めての相手という事で対応するまで少し時間がかかりました。
1セット目は、自分達のサーブを攻めきれず、相手にサイドアウトで点数を取られた印象があります。
そして、もう1つの原因として自分達の強みであるレセプションが少し乱れてしまったということもあります。
やはり相手メンバーも身長が高く、攻めてくるサーブに少し苦しんだ場面もありました。
それでも最後まで我慢し、1セット目終盤では自チームのスパイクがよく決まり、そのままセットを取った印象です。
それ以降の2.3セット目に関しては、常に自分達の流れでプレーにも余裕があり、メンバーを変えながら色々と試していきました。
トーナメント戦でMVPを獲得!

引用:Anna Musierowicz Fotografia
ちなみにですが、このトーナメントでMVPを獲得しました。
レセプション成功率としては70パーセント以上で安定していたのもありますが、そのトーナメントではディグとセットで上手く点数を取る事が出来たと考えています。
自チームの決まり事として、セッターが1本目を上げてリベロがセットします。
そこで早いパイプ(イメージとしてはブラジル代表のセルジオが上げるセットのイメージ)と、サイド(アウトサイドヒッター、オポジット)に早いトスを上げてそこから点数を取るという連携が上手くいってました。
それも今回MVPに選ばれた理由の一つでもあると考えています。
まとめ

引用:KS Norwid Częstochowa公式Facebookページ
7月からポーランドに来て、オフシーズン中の追い込み時期や、今回のようなフレンドリーマッチなど、最善の準備をしてきたと思います。
世界選手権の期間中だったので代表選手が数人いない事もありましたが、Plus ligaのクラブにストレートで圧勝したりとクラブとしてシーズン開幕前にいい状態にあると思います。
ただ、すべてはシーズンの公式試合で勝ち進んでいくための準備であって、Plus ligaのクラブに勝利したからと言って満足するわけではなく、公式試合のコート上で自分のベストパフォーマンスを出すために積み重ねていきます。
シーズン期間は長いですが、試合数は限られてますし、何より数年前にコロナウイルスでポーランドリーグが中止になってしまった苦い記憶があります。
その時は、コロナウイルスがどんなもの分かっていなく世界的にも恐れていたので、正直な気持ち「このままもう海外挑戦出来なくなるのかな…」なんて事も頭によぎりました。
ただ、こうしてたくさんの方の応援があり、ヨーロッパで頂点を目指すと決めたからには、そこに辿り着かないと海外挑戦した意味がない、と思っています。
今までの後悔した時間は戻せませんし、今から全力で突き進んでも、状況はすぐには変えられないですし、1シーズン1シーズン積み重ねていくことが1番近道だと思っています。
まずは目の前のことに全力で楽しんでいきたいと思います。
すべてはヨーロッパでトップを目指すために。
では、またお会いしましょう!
最近覚えたポーランド語
・Możesz mi pomóc? (モゼシュ ミ ポムツ※) …手伝ってくれる?
何か困った時に使えるワードです!
英語の 『Can you help me? 』という意味に当たる言葉ですね。
※読み方は独学なので参考までに



髙橋頌さんが使用しているカメラ

FUJIFILM X100F
以前使用していたのもX100Vだったのですが、このX100シリーズはカメラがそこまで詳しく無くても、簡単に綺麗な写真が撮影出来るので楽しいです!
GoPro HERO8
個人的にもGOPRO HERO8 は2年間くらい使っていて、YouTubeの撮影や練習中に頭に付けて撮影したりもしていました。 このHERO8 があれば動画の撮影には困らないのでかなり重宝しています!
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