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【高埜志保インタビュー 前編】“静止画で表現する物語”に込められた想いとは 5ページ目

環境の変化がもたらしたものと今後の展望

Minazuki Ito
Mori Saori

ー兼業カメラマンとしての活動を始めてみて、今まで気づかなかったことや心境の変化とか想像と違ったこと、なにか考えが変わったことなどはありますか?

高埜:そうですね。国家公務員としての身分を喪失してからまだ数日しか経っていないんですけど…。写真の関係で言うと、辞める前は写真を仕事にするって「自分の撮りたくないものを無理やり撮らなきゃいけないんじゃないか」とか、「クライアントさんの希望がまずあって、そこに自分を合わせていかなきゃいけないんじゃないか」っていうような考えがあったんですけど、実際辞めてみて、お声がけいただけるところもあったりして、で、そういうところはすごくありがたい話で、私の写真とかnoteも見ていただいて、私がどういう写真を撮りたいかっていうの汲んでいただいた上で依頼してくださるので、今まで抱いていた「写真を仕事にする」っていうイメージがどんどん良い方向に変わってきてるなと感じてます。

ーちなみに今は次のお仕事までのお休み期間中ですか?

高埜:9月1日からなので、始まったばっかりです(笑)

ーもう働かれているんですね!お忙しそうですか?

高埜:前の仕事と比べると大幅に残業時間は減りました。

ー今まで創作活動はお休みの日だけにされていたんですか?

高埜:あ、そうですね、土日にやってました。

ー新しい職場でも同じような、スタイルなんでしょうか?

高埜:そうですね、基本的には土日に活動することになると思うんですけど、例えば撮影の準備をしたり文章を書いたりといったようなことは、平日の仕事終わりでもできるかなっていう気はします。

ーほかに転職したことによって変わりそうなことは何かありますか?

高埜:まず、プライベートの時間がかなり増えたので、夫と過ごす時間が結構増えるなっていうのがありますね。それまでは家に寝に帰るだけだったので…。そうなると「何のために結婚したんだろう」っていうような気持ちも生まれてきてしまって‥。今は帰って一緒にご飯を食べることができるので、はい、すごくそれが嬉しいなって思います。

ーまだ辞められて少ししか経ってないとは思うんですけど、何か作品への影響みたいなのってありましたか?

高埜:そうですね…。今できてるかどうかっていうのは別なんですけど、やっぱり時間的にも体力的にも精神的にもゆとりができた今だからこそ、もっと一つひとつの作品撮りに誠意を持って真摯に向き合っていきたいなっていうのは思っています。今までは、土曜日に撮影するとなると、セレクト・編集にかけられるのが、土曜日のうち残りの時間と日曜日だけしか無くて。本当に圧倒的に時間が足りなくて、ストーリーが中途半端なまま撮影に臨んでしまったりっていう面も正直あったんですよね。ただ、これからはもう少し時間をかけて、丁寧に被写体の方にヒアリングしながら、ストーリーを組み立てていくとか、そういったことができるかなと思っています。

ーこれからもっとパワーアップした作品が見れるってことですね!ますます目が離せません!!
国家公務員をされてるときは、年1、2回発表の場があって、あとはTwitterで作品を発表されていたと思うんですけど、今後その発信のスタイルを変える予定はありますか?

高埜:時間に少しゆとりができたので、これからはSNSっていうよりかは写真展ですとか、実際に写真見てくださる方とお会いできるような機会を作っていきたいなっていう風に思っています。あとは、写真集の出版というのもあるんですけど…。そうですね、「写真集の出版」と「写真展の開催」の2つを軸に、もうちょっと生の体験をお届けしたいなっていう気持ちがあります。

ー実は具体的にもう写真集のお話とかってあったりするんですか…?

高埜:写真集は写真展で展示する作品を集めた写真集を自分で作ってはいるんですけど…。その先っていうと、具体的なプランはまだないのですが、個展をやりたいなっていう風には思っています。

ー写真集も個展も楽しみです!ちなみに写真活動に関わらず、ほかに挑戦してみたいことはありますか?

高埜:いろんなところを旅したいです。今もnoteで少しずつ記事を書いてるんですけど、旅行した時の記録とか。写真と一緒に文章を綴るのがすごく好きで、自分が行って楽しむのもいいんですけど、記事に書いて、多くの人に読んでいただいて、その場所の魅力を知っていただくっていうのも挑戦してみたいです。

ー高埜さんの旅行記、とっても素敵だと思います!ちなみに、国内海外どちらが好きとかありますか。

高埜:前は海外が好きだったんですけど、今は日本、国内が好きです。私、実は小さい頃から海外に住んでいたので、あまり日本を知らずに育ってきてしまったっていう面があるので。大人になってから改めて日本の各地を旅行して、日本の四季の美しさであるとか、文化の素晴らしさに触れて、帰属感っていうんですかね。「あ、私、日本人なんだな、やっぱり」って思うような瞬間がすごく嬉しいというか、心地よくて。なんかそういう心が震える経験ができるのは、日本が多いかなっていう気がします。

▼インタビュー後編はコチラ

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高埜志保(たかの・しほ)

学生の頃に写真活動を始め、独学で撮影技術を獲得。「季節のうつろいや物語性を感じさせる写真」をテーマに数々の作品を制作する。元国家公務員で、現在は兼業カメラマンとして活躍中。2022年9〜10月に「恵比寿 gallery HALO」にてAoki Nagisa氏との合同写真展『透光』を開催予定。

■Twitter:@Takano_Shiho
■Instagram:@takano.shiho
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この記事を書いた人

東京都出身。大学卒業後、写真専門学校にて写真を学ぶが、中退し編集者の道へ進む。現在は独立してフリーエディターとして活躍中。韓国が好きすぎるあまり移住し、日本と行き来する生活を実行中。