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古屋呂敏a.k.a.ROBIN FURUYAさんインタビュー【カメラが好き、写真が好き、人が好き。】

ドラマ『インターホンが鳴るとき』『VIVANT』の出演をはじめ、Netflix『オオカミちゃんには騙されない』など、話題作への出演が続く、俳優・古屋呂敏さん。

3月5日(火)から始まるドラマ『恋をするなら二度目が上等』では、W主演として『岩永崇』役を演じられています。

その一方、“ROBIN FURUYA”名義では、数々のハイブランドの映像制作を手掛けるなど、クリエイターとしても精力的に活動されています。

2023年10月に発売されたNikon Z fのスペシャルコンテンツでは、クリエイターの1人として作例写真を提供しているほか、同モデルのプロモーションムービーにも出演。

今回のインタビューでは、カメラを始めたキッカケから最近のWORKSまで、過去から現在・未来に至る様々な質問を通じて、俳優・古屋呂敏さんではなく、1人のクリエイター・“ROBIN FURUYA”に迫ります。

(取材・構成・写真:MARSH編集部)

目次

【撮られる側】から、【撮る側】へ。

ー本日はよろしくお願いいたします。今回は俳優・古屋呂敏ではなく、クリエイター・ROBIN FURUYAとして、これまでの足跡を伺います。まず最初に、ROBINさんが初めてカメラを手にされたのは、いつ頃でしょうか。

古屋呂敏さん(以下ROBIN):僕が一番最初にカメラを持ったのは、モデルをメインに活動している時でした。週に3回ほど撮影の現場に行って、撮られるお仕事をしていた時の話です。(撮られる側の)僕からすると、カメラマンのやっていることが、すごくカッコ良く見えたんですよ。「この人の手にかかれば、自分がこんなにカッコ良く見えるんだ」と、カメラに対する興味が膨れ上がっていって。そこから知り合いの阿部裕介さんというカメラマンに「動画とスチール両方いけるカメラを教えてほしい」と相談して、SONYの初代αと、ZEISSの50mm単焦点レンズを購入しました。

ーとても良い組み合わせですね。

ROBIN:それから、周りのモデルの友達とかを、もう会う度会う度撮ってたんですよ。でも、「あれ?全然上手く撮れないな?」となって(笑)「あのカメラマンが撮る彼女、こんなに可愛かったのに、俺が撮ったら可愛くないの何でだろう……いや、全然雰囲気違うな。メイクさんの腕なのかな。いや、違うわ、照明だわ。いや、画角の問題かな……」と、試行錯誤して……そこから、カメラのレンズや光によって見える景色が全然違うことを、ゆっくりゆっくり知り始めました。その追求が、たぶん沼の入り口だったのかな。

とある一言で、沼に落ちる。

ーROBINさんがカメラにハマった、決定的な瞬間はありましたか?

ROBIN:自分が沼に落ちたのは、『自分の写真で、多分これが今までで一番可愛い。ROBINありがとう!』と言われた瞬間ですね。「ああ、もうこれ止まんないわ」って思いました。これほど綺麗に自分が撮影できるなんて。自分が憧れたカメラマンさんがしてくれたことを、自分ができた瞬間に、ストーンってカメラの沼に落ちた気がします。

ーなるほど。その言葉をかけてくださったのは、どんな方だったんですか?

ROBIN:当時親しくさせていただいていた女性です。

ーめちゃくちゃ素敵なエピソードですね。

ROBIN:(その方が)同じ職業の方だったので、元からお綺麗な方ではあったんですけど、なんだか嬉しかったんですよね。そこからどんどん写真を撮り始めていったら、それを見た周りのプロデューサーや、知り合いのアパレルデザイナーさんが、『自分の服撮ってよ』と声をかけて下さって、どんどんどんどん仕事が増えて……。

ーROBINさんが素敵な写真を撮れることを、プロデューサーさんやデザイナーさんはどのように知ったんですか?

ROBIN:それこそ、僕のInstagramを見てくださってたり、(写真を撮らせてくれた)他の子たちがInstagramにアップして僕をタグ付けをしてくれたり、ですかね。それを見てくれた知り合いの方から、『ROBIN、カメラやってるんだね』と、一番最初に仕事をいただいた映像案件のロケ地が、LAとカナダでした。LAがCHANELで、カナダがSK-IIっていう、(駆け出しのカメラマンに依頼するなんて)意味が分からない仕事だったんですよ(笑)本当にありがたい。ラッキーですね。

ーとはいえ、実力がなければ、コネクションだけで大手企業・ブランドから案件を依頼されることはないと思います。撮影スキルはどのように磨かれたんですか?

ROBIN:当時はモデルをやっていたので、色々な現場で色々なカメラマンに会うじゃないですか。先ほどの阿部さんをはじめ、現場で出会ったカメラマン1人ひとりが僕の師匠というか……皆さんが色々教えてくれたので、特定の師匠という人には付いていないんですけど、色々な方に育てられて、教えてもらったと思っています。

ーSONYの初代α+ZEISSの50mm単焦点という組み合わせも、どなたかのアドバイスだったのでしょうか?

ROBIN:そうです。最初にカメラを購入した際に、僕はレンズに「24-70mmとか70-200mmが良さそうだ」と思っていたんですけど、阿部さんから『ズームレンズに甘えるな。足を動かして撮る単焦点レンズを選びなさい。中でも50mmは人間の目に近い画角が撮れるから、見たままの感覚で写真を撮って技術を磨きなさい』と言われたんです。

ーめちゃくちゃ良いアドバイスですね(笑)

ROBIN:今考えるとめちゃくちゃ良いアドバイスですよね(笑)まだまだ素人ながら、ZEISSの切れ味やボケ感が、本当に楽しかったのを覚えて今おぼえています。

スキルアップの秘訣は、コミュニケーション・ファースト。

ーその他、スキルアップを目指す上で、撮影時に気をつけていたことは何かありますか?

ROBIN:まずコミュニケーションを取ることでしょうか。写真を撮るということは、その方の人生を切り取らせてもらっていることだと思っています。僕がモデルとして写真を撮られる中で、被写体を映る景色の1つとして見る方、被写体を1人の人間として見る方……色々な考えのカメラマンと出会ってきましたが、やっぱり僕は人として、モデルさんとコミュニケーションを取って、お互いが安心できる良い距離感の中で撮影をするっていうことを、(カメラを仕事にしている)今でも一番大事にしています。

ーライティングよりも、構図よりも、コミュニケーションを重視されていると。

ROBIN:はい。それこそ写真を始めた当初は、ライティングの知識もなければ、画角も構図も分からない。写真全体のバランスを、全然理解していない。だからこそ、単純に「被写体がどうすれば綺麗に映るのか?」を考えた時に、僕の場合は「他の人に見せない顔をいかに引き出せるか」が重要だと思ったんですよ。その当時はモデル仲間を撮ることが多かったので、普段のモデル業では見せない、他の人には見せない顔を、自然な表情を撮りたかったんです。

ーたしかに、モデルさんの、“モデル然としていない表情”って、なかなか出しづらそうですね。

ROBIN:そうなんです。やっぱり癖になっちゃっているのか、なかなか出してもらえない。そういう意味では、モデルさんより女優さんの方が、素の顔は出やすいかもしれません。もちろん人によりますけど、女優さんは素の自分を出すのが、自分の生を出すのがすごく上手ですね。逆にモデルさんは、【(写真に写る)1秒を完璧にすること】に長けていると思っています。

男3人韓国旅行が、映像制作の原点。

ー少し話が変わりますが、ROBINさんはスチール(静止画)だけでなく、映像クリエイターとしてムービー(動画撮影・制作)も担当されています。映像は写真と同時期に始められたんですか?

ROBIN:初めて動画編集したのは、カメラを手に入れる前ですね。映像を撮るきっかけになったのは、大学を卒業して、モデルを始める前に行った、男友達3人の韓国旅行です。お金がなかったので、2泊3日・2万円くらいの低予算で。

ーうわ、とても楽しそうです(笑)

ROBIN:すごく楽しかったですよ(笑)その旅行中、たしか携帯電話で動画をずっと撮っていて。旅が終わった後に、4分ぐらいの映像を、iMovieで作ったんです。それが、めちゃくちゃ面白くて(笑) それが多分、僕が初めて編集した瞬間だったと思います。カメラをちゃんと理解する前から動画編集・映像制作に出会ったのは、何か意味があったのかもしれません。

WORKS AS “ROBIN FURUYA”

俳優・古屋呂敏と、クリエイター・ROBIN FURUYA。

ー過去のインタビュー記事で、「俳優業とクリエイター活動の割合は、大体5:5くらい」という内容を拝見したんですが、ここ最近のメディア露出やご活躍を受けて、比率はどのように変化していますか?

ROBIN:2023年は、大体8:2になりました。作品で自分が演者として関わっているのが8割で、残りの2割です。そもそも僕がアミューズに入るきっかけは、(アミューズ所属の)女優さんのカメラマンとして海外で撮影した、ロードムービーの案件だったんです。その時にアミューズのマネージャーさんと出会って、『役者に興味があるんだったら事務所に所属しない?』みたいなやり取りから契約させていただくことになりました。でも、その時点で既にフリーのカメラマンとしても仕事をバリバリやっていたこともあって、そういった形になっています。

ークリエイター業は、スチールとムービー、どちらの案件を受けることが多いでしょうか?

ROBIN:うーん、2023年は半々くらいですね

ー2022年以前も半々くらいでしょうか?

ROBIN:いえ、それ以前は前は8:2で、ムービーが多かったですね。

俳優業での出会いが、クリエイター案件にリンクする。

ー近年で印象的だったWORKSはありますか?

ROBIN:スチールだったら、JALのカレンダー撮影を担当したことですね。僕、ハワイにルーツがあって。父親が日系アメリカ人で、ハワイ出身なんですよ。JALさんは、世界の絶景写真を集めた『A WORLD OF BEAUTY』というカレンダーを毎年作られていて、いわゆる名だたる風景写真家の方々が、世界各国の絶景を撮影されているんですけど。幸運なことに、2年連続でハワイの写真撮影を担当させてもらいました。ハワイに戻って撮影できて、「自分のルーツと繋がるお仕事ができたな」と思えて嬉しかったですし、記憶に残っていますね。

ー素敵です。見えない糸というか、縁を感じます。

ROBIN:あとは……これもスチール案件なんですけど、他のカメラマンさんと違う点があるとすれば、ドラマなど俳優業で共演をした方の撮影を、その後に担当する、みたいな流れになることです。この間も、『元彼の遺言状』というドラマで共有した関水渚さんのカレンダー撮影を担当させてもらいました。俳優・古屋呂敏として受けた仕事が、クリエイター・ROBIN FURUYAの仕事に繋がっていくことは、すごく嬉しい。その他にも、(所属事務所である)アミューズの鈴木仁くんのカレンダーも僕が撮影しました。

ー共演したタレントさん側から、「カメラマンはROBINさんでお願いします!」って指名されるってことですよね。すごい。

ROBIN:そうなんですよ。俳優とカメラマンは、親和性が高いのかもしれません。役者同士が演技中に見せる顔って、やっぱり全然違うじゃないですか。でも、僕は「この子は、この顔が絶対可愛いだろうな〜」と思いながら共演したりすることがあって。その瞬間を、自分がカメラで撮影する側へ回った瞬間に引き出すというか、「あ、この顔きた!」と撮影できた瞬間に、少し心を許してくれたかも、と思うことがあります。

ーきっと、共演中にお互いの距離が詰まっているから、スムーズに撮影できるんですね。

ROBIN:2023年に1つ軸になったものを挙げるなら……以前、Netflixの『オオカミちゃんには騙されない』という恋愛リアリティーショーに出演したんですよ。その撮影中に、ずっと写真を撮り続けていたんですね。その時に撮り溜めていた写真で、2023年9月に写真展を開催したんです。クリエイティブ+αというか、人との関わりがあってできたことだったので、自分の中で2023年の、心に残るクリエイティブだったのかなと思います。やっぱり俳優業とか色々な顔があるからこそ、多分僕は僕のクリエイティブができるんだろうな、とは思っていて。他のカメラマンさんとは異なる色々な経験をしているし。

マイブームは、オールドレンズでマニュアル撮影。

ー普段はデジタルとフィルム、どちらで撮影されることが多いですか?

ROBIN:うーん。どっこいどっこいですね。仕事でファッション誌の撮影をする際はフィルムだと対応しきれない場面が多いので、どうしてもデジタルが中心になりますし。でも、プライベートではフィルムカメラを使うことの方が多い気はしますね。

ーデジタルとフィルム、それぞれどんなモデルを使われていますか?

ROBIN:フィルムカメラでスチール撮影する際はNikonを、デジタルカメラで動画撮影する際はSONYのαシリーズを使うことが多いですね。ただ昨年から、Nikonさんの『Z f』の広告を担当してから、(デジタルの)Z fでスチールを撮ることが多くなりました。元々フィルムカメラを使っていたので、(Z fは)すごく手に馴染みやすくて。今も愛用しているんですけど、その流れから、ここ最近はオールドレンズにハマってます。

ースチールは、マニュアル撮影されることが多いんでしょうか?

ROBIN:プライベートではオートよりも、マニュアルで撮るのが好きですね。上手く撮れなかった瞬間も含めて、好きというか。特にZ fはヘリテージデザインで、古き良きクラシカルなデザインとして大事に作られているので、僕自身もそれに合わせて、マニュアルで楽しんだ方が面白いのかなと思っています。

ー他媒体の記事で恐縮ですが、ROBINさんの撮影されたモノクロ写真、めちゃめちゃカッコ良かったです。

ROBIN:ありがとうございます!Z fのディープトーンモノクローム、めちゃくちゃ良いですよ!コントラストや、白と黒の淡い感じもしっかり出るので好きですね。僕もこの子(Z f)にしてからモノクロを撮ることが多くなったんですよ。手にするカメラによって自分のスタイルや作風が変わったり、新しいなんか好みが増えたりするのって、面白いですよね。

クリエイターで、コレクター。

ー先ほど用途に応じて様々なモデルを使い分けていると仰っていましたが、現在所有されているカメラを教えていただけますか。

ROBIN:デジタルだと、SONY α7SⅢとα7RⅣと、Nikon Z fと、GRⅢxですね。あと、動画制作時にBlackmagic Pocket Cinema Camera 4Kを使うこともあります。

ーすごいラインナップですね(笑)フィルムカメラはいかがですか?

ROBIN:NikonのFM2と、FM3と、FEと……あと、F5を2機持っています。

ー2機持ちなんですね(笑)!どのように使い分けていらっしゃるんですか?

ROBIN:プライベートだと、FM2とF5を使うことが多いですね。F5は連写できる点や、モデルとしての歴史が気に入っていて「1個壊れたら嫌だな」と思って、もう1台購入しちゃいました(笑)

ー納得です(笑) たとえば、普段ふらっと外出する際は、どのカメラを選ぶことが多いですか?

ROBIN:GRⅢxが多いですね。コンパクトで、軽いので持ち運びやすくて。購入時は(35mm判換算28mmの)GRⅢと迷ったんですけど、やっぱり人も撮りたいので(35mm判換算40mmの)GRⅢxを選びました。

現像の隠し味に、ノイズを少々。

ーデジタルで撮影される写真は、基本的にRAW現像されますか?

ROBIN:します。ちょっといじりたい派ですね、僕は。最後にちょっとだけ、ふりかけをかけたいというか。

ー言える範囲で結構なんですけど、現像する際の基本ルールみたいなものはありますか?

ROBIN:コントラストを小さくするのと……オレンジより青っぽい方が好きなので、色温度を下げるのと……ポートレートの場合は、色かぶり補正を若干緑の方に寄せます。特に女の子の場合は、肌だけセレクトして白くすることが多いですね。あと、ちょっとだけノイズを入れるようにしてます。

ーノイズを入れる理由は、フィルム的な要素を入れたい、という想いがあるからでしょうか。

ROBIN:うーん。見えすぎるというか。α7R4とか高画素機は特にそうなんですけど、僕からすると、見えすぎちゃうと感じるんです。たとえば自分の目から見る分には全然気にならないのに、カメラで撮影することによって情報が入り過ぎていると思うことがあって。人間の目って、多分どこかで、知らないうちに情報を省いてる気がするんです。

ー「見えすぎる」という言葉は、たしかに面白い表現だな思いました。

ROBIN:最近のカメラって性能が良過ぎて、全ての情報を取り込んじゃう気がして。それを馴染ませるという狙いで、少しだけノイズを入れています。

影響を受けた、「生」を感じる写真家たち。

デイヴィッド・リンチ(映画監督、アーティスト)

ーこれまで影響を受けたカメラマン・写真家の方がいれば教えていただけないでしょうか。

ROBIN:実際にお会いしたことがない方でもOKだったら、デイヴィッド・リンチですね。

ーデイヴィッド・リンチって、あの映画監督の?

ROBIN:はい。写真家として『NUDES』というモノクロのヌード写真集を出してるんですけど、ヌードというか、肌というか……人間の“生感”が好きなんですよね。多分、1人の女性しか撮ってないんですよ。品があって、ヌルッとしてるのに、ツヤっともしていて……表現が曖昧ですいません(笑)

ーデイヴィッド・リンチに出会ったのは、カメラを始めてからいつ頃のことでしょうか?

ROBIN:始めてちょっと経ったぐらいの時期ですかね。それほどちゃんと構図を考えられていない時だったと思います。僕自身はまだヌードを撮影したことがないんですけど、いつか布を取れたらいいな、とは思ってます。いやらしくない、アートとしてのヌードを撮ってみたいですね。

阿部裕介(写真家)

ROBIN:あと、個人的に好きなのは、僕に“最初のカメラ”を勧めてくれた、阿部裕介さん。この方は、“ザ・フィルム”ですね。すごく独特な写真を撮影されます。彼が、僕に「SONYのα良いんじゃない?」と、カメラを勧めてくれた人です。彼はフィルムが大好きで、それこそ『BRUTUS』の写真特集号で(仲野太賀さんがカメラを構える)表紙撮影を担当されています。

ーこの号のBRUTUS、僕も買いました。

ROBIN:年齢でいうと、僕の1つ上かな。僕がモデルを始めたばかりの頃に1回撮ってくれたんですよね。彼の自然で飾らない、カメラマンとしての姿勢が大好きです。自分の心の動きにとても正直・敏感な方で、いきなりアフガニスタンの山に登り始めたり、『THE NORTH FACE』の撮影も担当されたり……。彼との撮影中は、ちょっとでもカッコつけようものなら撮ってくれません。「やめて、力抜いて」みたいな(笑)

ーお話を聞いているだけで魅力的な方ですね。

ROBIN:カッコ良いんですよ。全部生っぽいというか。ダンサーの菅原小春さんと仲が良くて、彼女の写真もたくさん手がけられています。

相澤義和(写真家)

ROBIN:MARSHで『東京さんぽみち』を連載されている、相澤義和さんも、実は何年も前からSNSでフォローさせていただいています。ートというか花の愛おしさと、あんなに色気のある女性の写真を撮れるのって、写真を世に出せるのって、やっぱりすごいなと思っていて。ずっと好きです。何ていうか、単純なエロじゃなくて。あの写真を見て、ああいう関係値を羨ましいと思ってしまうというか。(被写体モデルさんとの)信頼関係で、あの写真を作り上げてる感じが……広告写真で誰かを撮る形とは全然違う。それを良しとする女性がそばにいるのもそうですし、それを受け入れてもらえてる相澤さんの、懐の大きさがすごいんだろうなって。

ー僕は実際にお会いしたことがあるのですが、相澤さんは、相当な人たらしだと思いますよ。

ROBIN:絶対そうですよね。じゃないと、ああいう写真は撮れないというか。一歩間違えれば、相澤さんもモデルさんもどちらも傷つくような写真になりかねないのに。でも、それが成立するっていう。本当に繊細なバランスの中で写真を発表されていらっしゃると思います。

カメラが好き、写真が好き、人が好き。

ーこれは個人的な考えなのですが、一般的にカメラ・写真が好きな方は、【ガジェットとしてのカメラが好きな方】【写真撮影という行為がが好きな方】【撮影した写真を見るのが好きな方】の3通りに分かれる気がします。ROBINさんの場合はいかがですか?

ROBIN:うーん。ちょっと外れちゃうんですけど、人が好きです。写真を撮る時の人が好きですね。シャッターを押す前のコミュニケーションから始まって……その人を見るのが好きなんでしょうね。うん。

 ーそれは、カメラを始めたことで、人が好きになったのでしょうか。それとも、元々人が好きで、カメラを通すことによって、よりその人が好きになれるんでしょうか。ROBINさんにとって、カメラはどんなツールですか?

ROBIN:カメラから見えるその人が好きなんだと思います。ファインダーを除いた瞬間に、その人との距離が近くなった気がするというか、その人と自分だけに感じる何かがある気がするんですよね。何ていうか、そういう特別なものがカメラを通して近く感じられると、嬉しくなりますね。もちろん、撮影することも、写真も、ガジェットも、全部好きですけど。でも、きっと人が好きだからポートレート撮影が、人物を撮ることが多いんだろうなとは思っています。もちろん景色を撮ることも好きですけど、やっぱり僕は人を撮ることの方が好きですね。

ーここまで色々な話を聞かせていただいて、なんだか腑に落ちた気がします。カメラにハマったきっかけも、最近のWORKSも、俳優業を通して知り合った縁でクリエイティブな仕事を手がけていることも、結局は全部人が介在してるんだなって。

ROBIN:たしかにそうかもしれません。好きなんでしょうね、人が(笑) 自分で話していながら、僕も腑に落ちた気がします。

ー今回のインタビューを通じて、僕のROBINさんに対する印象がだいぶ変わりました。想像の100倍人間くさい方だなって。

ROBIN:いや、人間くさいですよ(笑)!アメリカ帰りで、カメラもやって、役者もやって……何だよこいつ!みたいに思われるかもしれないですけど、そんなこと全然なくて。これが多分、僕のリアルなんですよ。カメラを含めて、自分の好きなことをしてるし、自分が撮りたいものを撮っています。地位とか名誉とか、誰かに何か言われるためにやってるわけではなくて、目の前の人が喜んでくれるためにやっているというか……何かそこまで大きいようなことをやろうとしているわけではないです。

ー今回の記事を通じて、このお人柄が少しでも多くの方に伝わるよう頑張ります。最後に、クリエイターとして挑戦してみたいこと、撮ってみたい被写体があれば教えてください。

ROBIN:いつか、(所属事務所である)アミューズの男性タレントを撮って、写真展をやりたいですね。

ーそれは面白そうです!

ROBIN:それこそ、サザンオールスターズの皆さんや、福山雅治さん、大泉洋さんを、モノクロでポートレート撮影してみたい。それを撮り溜めて、いつか写真展にしたい、とずっと思っています。なかなか難しいとは思いますが(笑) 現在は比較的自分より年齢が若い方を撮影することが多いので、自分より年齢の高い方々を、1枚1枚大事に撮ってみたいと思っています。

Interviewee:ROBIN FURUYA(古屋呂敏)

■X
@mynameis_Robin

■Instagram
@robin_officialjp

父はハワイ島出身の日系アメリカ人、母は日本人。
日本の高校を卒業後、ハワイ州立大学、のちにマサチューセッツ州立大学アマースト校に進学。
俳優のみならず、カメラマン、映像クリエイターROBIN FURUYAとしても活動。
2022年には初の写真展「reflection(リフレクション)」、2023年には第2回写真展「Love Wind」を開催。

主な出演作品
▼ドラマ
MBS「恋をするなら二度目が上等」(2024年)、TVO「インターホンが鳴るとき」(2023年)、TBS「VIVANT」(2023年)、CX「元彼の遺言状」(2022年)、NTV「逃亡医F」(2022年)、EX「仮面ライダーセイバー」(2020~2021年)

▼配信
Netflix「オオカミちゃんには騙されない」(2023年)

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この記事を書いた人

「こころに残る"トキ"のサブスク・GOOPASS」を展開するGOOPASS株式会社の編集ライター。自社Webメディア『MARSH』の編集長として、企画・ディレクション・記事制作などを担当する一方で、フォトグラファーとしても活躍中。バスケットボール・ラッパー・プロバレーボール選手・フィットネストレーナーなど、スポーツ・ストリートシーンを中心に、スナップ・ポートレートなど幅広い撮影シーンを手がける。愛機はCanon EOS R6 MarkⅡと、FUJIFILM X100V。

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