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【高埜志保インタビュー 前編】“静止画で表現する物語”に込められた想いとは 2ページ目

写真を始めたきっかけと作品のスタイル

Yushi, Hiraku

ー本日はよろしくお願いいたします。まずは、写真を始めたきっかけやスタイルについてうかがっていこうと思いますが、高埜さんが写真活動を始めたきっかけって何だったのでしょうか?

高埜:(カメラを始めたのは)大学時代なんですけど、双子の妹がいわゆる「被写体の活動」を始めて、彼女が撮られた写真を色々目にする機会があったのですが、「カメラで撮るとこんなに違く映るんだ!」とか「背景がボケてる!」ってすごく感動を覚えたんです。
じゃあ「私が撮ってみたらどうなるんだろう」っていう興味もありましたし、あとは、その双子の妹を撮っているカメラマンに対するちょっとした、嫉妬っていうんですかね(笑)ちょっと競争するような気持ちもあって…。
それで単焦点レンズを手に入れて、キヤノンなどのエントリー機で撮ることを始めたのがきっかけです。

ー妹さんをまず初めに撮り始めて、そこからポートレートをメインにどんどん違う被写体(モデル)さんの撮影を増やしていったのでしょうか?

高埜:はい、そうです。

ー今は「季節のうつろいや物語性を感じさせる写真」を目指していらっしゃるということですが、そのスタイルを選択した理由はありますか?

高埜:そうですね。今のようなスタイルで写真を撮り始めたのは、おそらく2018〜19年とかそのあたりだったかなと思うんですけど…。
そうですね…。明確なきっかけや「こういった人に影響を受けたから、映画のような写真を撮り始めた」というようなことはないんですが、ただ、元々小説を書いたりとか、歌を作って自分で弾き語りをしたりっていう創作活動が好きだったので、「自分の中で考えたストーリーを、写真で表現したらどうなるかな」っていうのを試行錯誤した結果、今のスタイルにたどり着いたような気がしています。

ー徐々に表現方法をを写真にチェンジ(反映・転換)していったんですね。
以前は「映画のワンシーンのような写真」というキーワードを掲げられていましたよね?

高埜:そうですね。「映画のワンシーンのような写真」っていう風に、自分の撮影スタイルを単純化したフレーズで表してしまうのが、ちょっと自分の中でうまく消化できない面があったんです。写真のスタイル自体を変えることはせずに、あまり安直に「映画のワンシーンのような写真を撮ってます」みたいな風に言うことは今はしていません。

ー「映画のワンシーンのような写真」という言葉に「縛られてるな」と感じた瞬間があったのでしょうか?それは具体的にどんな時ですか?

高埜:何かがあったわけではないんですけど、単純にそれは自分の認識というか、こう感じたっていう、それだけの話なんですけど、SNSに写真を投稿してると「映画のワンシーンのような作品」とか「アニメのワンシーンのような写真」っていうキャッチフレーズがとてもたくさん出ているなっていうことに気づいたんです。
自分としては、その登場人物の心の動きであるとか…、季節の風の色、変わっていく風の色とか、そういったところも含めて、写真の中に入れ込むように努めているつもりなので、ただ見た目が映画っぽい写真を目指しているわけではないので、あんまり容易にそういう言葉を使わないようにしたいなっていうのは思いました。

ーInstagramなどはハッシュタグなどで話題になったりするので、単純な言葉で伝えると、自分が伝えたい要素を鑑賞者に見られなくなってしまう危険性がありますよね。

高埜:そうなんです。

ー高埜さんの写真の特徴は「写真の青さ」にあるなと第一印象では感じるんですけど、写真に青みを出している理由は何かありますか?

高埜:意図的に青くしようって思ってしているわけではなくて、おそらくロケーションであるとか、あとはやっぱり空の色とかですかね。
青さが際立つようなところで撮影をしているっていうのがまずあったり、あとは被写体の方に「できれば寒色系の服を着てください」ってお願いをしたりしています。
カメラの設定をどうこうしてっていうよりかは、環境にちょっと頼って、青っぽい写真を撮るようにしてるっていう感じかなと思います。

ーではそこまでがっつり編集とかレタッチをしている訳ではないんですね。
自分が撮りたい写真っていうのを突き詰めた結果、自然に青い雰囲気の作品に仕上がったのでしょうか?

高埜:そうですね。レタッチはあまりしていないです。SNSに挙げる写真はLightroomのIOSアプリをインストールしてそれでやってます。

ースマホアプリで編集されているなんて驚きです!

Kanno Takeshi, Ena
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この記事を書いた人

東京都出身。大学卒業後、写真専門学校にて写真を学ぶが、中退し編集者の道へ進む。現在は独立してフリーエディターとして活躍中。韓国が好きすぎるあまり移住し、日本と行き来する生活を実行中。